JPH04193154A - 瞳孔検査装置及び瞳孔運動記録システム - Google Patents

瞳孔検査装置及び瞳孔運動記録システム

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JPH04193154A
JPH04193154A JP2324745A JP32474590A JPH04193154A JP H04193154 A JPH04193154 A JP H04193154A JP 2324745 A JP2324745 A JP 2324745A JP 32474590 A JP32474590 A JP 32474590A JP H04193154 A JPH04193154 A JP H04193154A
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infrared light
pupil
infrared
light emitting
emitting element
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JP2324745A
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Shinji Ono
大野 新治
Eiju Iwamoto
英壽 岩本
Yuichi Yokoyama
雄一 横山
Masaaki Kosugi
小杉 正明
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、角膜表面に装着して瞳孔運動を検査する瞳孔
検査装置及びその瞳孔運動を記録する瞳孔運動記録シス
テムに係り、詳しくは、固視不能による眼球動揺時や閉
瞼時においても使用することができる瞳孔検査装置及び
瞳孔運動記録システムに関するものであって、長時間の
連続検査及び連続記録に適している。また本発明は、例
えば、中枢神経疾患を有する患者の瞳孔検査や脳死の判
定等に好適である。
[従来の技術] 瞳孔は、光刺激によって縮小し、精神的興奮(驚き、怒
り、恐怖等)、疼痛刺激、聴覚刺激、臭覚刺激等の精神
感覚刺激によって散大することが知られている。
また、脳死の判定における瞳孔径の計測、及び光刺激あ
るいは疼痛や聴覚刺激に対する瞳孔反応検査に関する重
要性は十分周知のところである。
さらに、通常の中枢神経系疾患の検査に疼痛刺激瞳孔反
応検査や聴覚刺激瞳孔反応検査を応用することも神経学
的に重要であり、関心が高まりつつある。
例えば、瞳孔の対光反応は、脳神経の機能の検査として
一般臨床医学において広く行われている。
これに対して、精神感覚刺激による散瞳は中枢神経系の
機能を反映しており、この散瞳反応を高精度に記録して
分析することにより、中枢神経系の機能を解明しようと
する研究が行われているが、その臨床検査としての応用
実用化はほとんど進んでいないのが現状である。
従来、瞳孔径を測定する方法としては、例えばレンズ、
プリズム及び鏡等を用いて構成される光学的機械を使用
して観察者が直接計測する方法や、写真又はムービー撮
影による方法などがあったが、これらの方法には、例え
ば、精度が不足する、簡便さに欠けるなどの問題があっ
た。
近年では、赤外線電子瞳孔針が瞳孔径を測定するなめに
一般的に用いられている。
この瞳孔計は、非可視光である赤外線を用い、瞳孔運動
を赤外線テレビジョンカメラで撮像し、録画されたVT
Rをモニター上に再生した後、画像処理を施すことによ
り瞳孔径を計測するものであり、瞳孔反応の検査に使用
される。この瞳孔計を用いれば、開瞼時の瞳孔径及び瞳
孔面積について、精度よく、かつ連続的に記録すること
ができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の赤外線電子瞳孔針を用いて瞳孔径
を測定するためには、下記の条件(イ)、(ロ)、(ハ
)を満たすことが要求される。
(イ)瞳孔が外部より観察されること。
(口〉眼が外界の一点を固視するようにさせて、眼球を
ほぼ不動の状態に保つこと。
(ハ)瞬目が少ないこと。
ところが、閉瞼時及び固視不能による眼球動揺時におい
ては、これら条件を当然満足することが出来ず、上述の
赤外線電子瞳孔針を使用することは不可能であった。特
に、意識のない患者では、開瞼や固視が不能である上に
、眼球の不随意運動が見られることもあるため、このよ
うな患者に対し、上述の瞳孔計を使用して瞳孔反応の検
査をすることは全く不可能であり、さらにまた脳死の判
定においても上述の瞳孔計は全く使用できなかった。
本発明は、上述の背景の下でなされたものであり、本発
明の目的は、通常の開瞼時のみならず、固視不能による
眼球動揺時及び閉瞼時においても、感度よく、高精度に
、かつ簡便に瞳孔運動を測定することが出来る瞳孔検査
装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、通常の開瞼時のみならず、
固視不能による眼球動揺時及び閉瞼時においても、瞳孔
運動の測定が感度よく、高精度に、かつ簡便に行うこと
ができ、しかもその瞳孔運動を長時間・連続的に測定及
び記録することが出来る瞳孔運動記録システムを提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以下の構成とすることにより上述の課題を解
決している。
本発明の瞳孔検査装置は、角膜表面に装着可能に形成さ
れた透光性の保持部材に、この保持部材が角膜表面に装
着された状態で眼球内部に赤外線を入射させる赤外線発
光素子と、前記保持部材が角膜表面に装着された状態で
前記赤外線発光素子から眼球内部に射出された赤外線が
眼球内部で反射されて生じた反射赤外線を検出する赤外
線検出手段とを設けた構成を有している。
また本発明の瞳孔運動記録システムは、角膜表面に装着
可能に形成された透光性の保持部材に、この保持部材が
角膜表面に装着された状態で眼球内部に赤外線を入射さ
せる赤外線発光素子と、前記保持部材が角膜表面に装着
された状態で前記赤外線発光素子から眼球内部に射出さ
れた赤外線が眼球内部で反射されて生じた反射赤外線を
検出する赤外線検出手段とを設けた瞳孔検査装置と、該
瞳孔検査装置より出力される測定値を記録する記録装置
とを具備する構成を有している。
「作用] 上述の構成において、前記赤外線発光素子から眼球内部
に射出された赤外線は、一部虹彩面で反射され、それ以
外は瞳孔領を通過して眼内へ射入する。それゆえ、瞳孔
が縮小すれば、虹彩面からの赤外線の反射は増加し、瞳
孔が散大すれば、反射は減少する。すなわち、虹彩面よ
りの反射赤外線の光量は、瞳孔の大きさにほぼ反比例す
る。したがって、これを赤外線検出手段によって検出す
れば、瞳孔運動に対応した情報である電流値すなわち瞳
孔面積及び瞳孔径を得ることが可能となる。
この場合、赤外線発光素子及び赤外線検出手段は、角膜
表面に装着される透光性保持部材に取り付けられており
、測定時における赤外線発光素子及び赤外線検出手段と
虹彩との距離が著しく短いから、極めて感度よく正確な
情報を得ることができる。しかも、角膜表面に装着する
部材は、例えば、周知のコンタクトレンズを構成する部
材によって構成でき、これによれば、被検者に不快感を
与えることなく簡便に測定することができる。
そして、さらに、上記の如く瞳孔検査装置において測定
された結果に応じて出力される、例えば電流値、瞳孔径
又は瞳孔面積などの測定値を、記録装置によってデータ
として記録すれば、瞳孔運動の連続検査及び連続記録が
、眼球動揺時や閉瞼時においても容易に行うことができ
る。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例にかかる瞳孔検査装置及び瞳
孔運動記録システムの平面図、第2図は第1図の■−■
線断面図、第3図は保持部材を眼球に装着した様子を示
す断面図である。以下、これらの図面を参照しなから一
実施例を詳述する。
これらの図面において、符号100は瞳孔検査装置、符
号200は記録装置、符号1は保持部材、符号2は赤外
線発光素子、符号3は赤外線検出手段、符号4は赤外線
発光素子2の駆動回路、符号5は赤外線検出手段3の出
力を測定する測定回路である。
保持部材1は、周知のコンタクトレンズと同様の材質か
らなり、コンタクトレンズの形状と同様の形状を有する
ものである。この保持部材1の材質としては、例えば、
NVP等を主成分とするハイドロゲルタイプ、PMMA
に代表されるハードコンタクトレンズ、その他、酸素透
過性のハードコンタクトレンズを構成する素材が適用で
きる。
また、保持部材1の直径は、角膜に装着した際の安定性
を考慮すると、14〜20m m程度の範囲内であれば
よく、特に装着時のずれ防止をより完全にするためには
、16〜18mm程度が好ましい。
さらに、保持部材1の肉厚は、角膜に装着した際の装用
感を考慮すると、薄いほど好ましく、その中心肉厚は1
.0 mm以下が適当であるが、保持部材1の肉厚は少
なくとも、赤外発光素子2及び赤外線検出手段3が保持
部材1に埋設される厚さが必要である。したがって、保
持部材1の中心肉厚は、赤外発光素子2及び赤外線検出
手段3の寸法により適宜決定される。
この保持部材1には、中心0に対して互いに点対称とな
る位置に、それぞれ赤外線発光素子2と赤外線検出手段
3とが埋設されている。この場合、赤外線発光素子2の
赤外線出射部並びに赤外線検出手段3の受光部は、第3
図に示されるように、保持部材1を角膜11に装着した
場合、角膜11との接触する側を向くように配置される
。すなわち、赤外線発光素子2からの出射赤外線Liが
眼球10内に入射し、一方、虹彩12からの反射赤外線
Lrを赤外線検出手段3によって検出できるようになっ
ている。
赤外線発光素子2は、極めて小型に形成できる発光素子
であればよく、例えば、赤外発光ダイオード(赤外線L
ED)等を用いることができる。
なお、赤外線発光素子2としては、発光波長領域が赤外
のいずれの領域のものでも用いることが可能であるが、
眼球への悪影響や、虹彩でなく瞳孔から反射が生ずるこ
とを防ぐ意味で、940nm付近に波長分布のピークを
持つ光を発光するものが好ましい。
赤外線検出手段3も極めて小型に形成できる赤外受光素
子であればよく、例えば、フォトトランジスタやフォト
ダイオード等を用いることができる。この場合、赤外線
発光素子2から射出される赤外線のピーク波長領域に検
出怒度を持つものが好ましいことは勿論である。
赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3からは、それぞ
れリード線2a及び3aが引き出され、それぞれ駆動回
路4及び測定回F!!15に接続される。
駆動図14はリード線2aを通じて赤外線発光素子2に
所定の発光電力を供給してこれを発光させる。また、測
定回路5は、リード線3aを通じて赤外線検出手段3の
出力電流等を検出して赤外線検出手段3で受光された反
射赤外線Lrの光量を測定する。
測定回路5には、記録装置200を接続することができ
る。記録装置200は、瞳孔検査装置100の測定によ
り出力される、例えば、電流、赤外線の光量、瞳孔径又
は瞳孔面積などの測定データを、そのまま又は適宜所望
するデータ値に換算し、経時的に連続して記録する。
このように、瞳孔検査装置100と記録装置200とを
組み合わせて、瞳孔運動記録システムが構成される。
また、瞳孔検査装置と記録装置とが、その一部又は全体
において一体的に構成されていても差し支えない。
なお、被検者の人体に対する安全を考慮し、駆動図84
と測定回路5には、電気的に絶縁させるため光結合器を
用いることができる。
本実施例の瞳孔運動記録システムにおいて、上述した構
成の瞳孔検査装置100は、次のようにして製造するこ
とができる。
上述のコンタクトレンズ素材のモノマーの混合液に重合
開始剤を添加し、撹拌して均一な重合液を得る。
次に、この重合液を、金属、ガラス、プラスチック等の
成形型に流し込み、密閉し、重合させる。
こうして得られた重合物を通常のコンタクトレンズの加
工手段、すなわち、切削、研磨等の機械的加工手段によ
って加工し、コンタクトレンズ形状に仕上げ、保持部材
1を得る。
なお、この方法でなくとも、例えば、あらかじめ定めら
れた曲率を有するモールド中に重合液を注入して直接コ
ンタクトレンズ状の保持部材1を得ることも可能である
。また、重合に際しては、紫外線、可視光線等のエネル
ギーを用いた光重合法を適用することもできる。
次に、この保持部材1の凸面側頂点近傍であって中心○
に対して互いに点対称となる位置に、それぞれ貫通孔ま
たは凹部を形成する。
次いで、これら貫通孔または四部に、あらかじめリード
線2a及び3aが取り付けられた赤外線発光素子2及び
赤外線検出手段3を挿入し、その上から即重合性モノマ
ーまたは保持部材1を構成するモノマーと同しモノマー
を充填して表面を滑らかにした後、重合固定する。
しかる後、リード線2a、3aを即重合性モノマーで重
合被覆する。
なお、保持部材1を含水性のハイドロゲルで構成した場
合には、2〜3日間室温にて水中に浸漬する。
さて、次に、上述した瞳孔運動記録システムの瞳孔検査
装置100による瞳孔の散大・収縮運動の測定作用を説
明する。
第4図は眼球を正面からみた場合の瞳孔と虹彩を示す図
であり、第4図(a)は瞳孔が縮小している場合の図、
第4図(b)は瞳孔が散大している場合の図である。ま
た、第5図は一実施例の装置の作用説明図であり、第5
図(a>は瞳孔が縮小している場合の作用説明図、第5
図(b)は瞳孔が散大している場合の作用説明図である
第4図(a>に示されるように、瞳孔が縮小している場
合には、第5図(a>に示されるように、赤外線発光素
子2から射出された入射赤外線Liの多くが虹彩12に
よって反射され、反射赤外線Lrとなって赤外線検出手
段3に達する。したがって、この場合には、赤外線検出
手段3から大きな出力が得られる。
一方、第4図(b)に示されるように、瞳孔が散大して
いる場合には、第5図(b)に示されるように、赤外線
発光素子2から射出された入射光Liの多くが瞳孔13
を通過して眼球内に入るため、虹彩12によって反射さ
れて赤外線検出手段3に達する反射赤外線Lrは少ない
。したがって、この場合には、赤外線検出手段3の出力
は小さい。
このように、赤外線検出手段3の出力は、瞳孔13の大
きさに対応して変化する。すなわち、赤外線検出手段3
の出力は瞳孔13の大きさにほぼ反比例する。したがっ
て、測定回R5によって赤外線検出手段3の出力を測定
することにより、瞳孔13の収縮・拡大運動を測定する
ことができる。
なお、瞳孔13の大きさと赤外線検出手段3の出力との
対応関係は、直接的には、実際に眼球の瞳孔13の大き
さを他の観測手段で測定し、そのときの赤外線検出手段
3の出力を測定し、キャリブレーションすることにより
求められるが、実用上は、瞳孔モデルを用いて間接的に
求めることも可能である。
第6図は瞳孔モデルの例を示す図である。この瞳孔モデ
ルは、表面が虹彩12と反射率等の光学的特性が類似し
た台紙20(例えば、艶消しのクリーム色紙)の上に、
表面が瞳孔13と吸収率等の光学的特性及び形状が類似
し、互いに大きさが異なる瞳孔部21,22,23 (
例えば、円形黒色紙〉が所定の間隙をおいて設けられた
ものである。
この瞳孔モデルの各瞳孔部上に上述の一実施例の装置を
セットし、それぞれの場合における赤外線検出手段3の
出力を測定することにより、それぞれの大きさの瞳孔に
対する赤外線検出手段3の出力値が得られる。したがっ
て、例えば、赤外線検出手段3の出力値を縦軸に、瞳孔
の大きさすなわち瞳孔面積を横軸にとってプロットする
ことにより、瞳孔13の大きさすなわち瞳孔面積と赤外
線検出手段3の出力との対応関係を示すキャリブレーシ
ョンカーブが得られる。勿論、台紙20に設ける瞳孔部
の数を多くすることにより、より正確なキャリブレーシ
ョンカーブを得ることができる。
本発明者等は、上述の一実施例の装置を種々試作し、実
験しなので、以下でその結果の一部を説明する。
区作」ユ HEMA (ヒドロキシエチルメタクリレート)/MM
A (メチルメタクリレート)=90/10からなる組
成の重合物を、切削、研磨工程を経て中心厚1mm、直
径16mm、曲率半径8.5mmのレンズ形状に形成し
、保持部材1を得た。
次に、この保持部材1の凸面側の頂点中心からそれぞれ
4mm離れた2カ所の−に開口形状が3゜1mmX1.
6mmの長方形をなし、深さが0゜6mmの凹部を形成
した。
次に、浜松ホトニクス社製のプレートタイプ(集光レン
ズ付き)の赤外LED (商品名:LE3081 :ピ
ーク発光波長;940nm)及びフォトトランジスタ(
商品名; L2829 +最大感度波長;850nm)
の集光レンズ部を切り落として3 mmX1.5 mm
X0.5 mmに研磨加工し、これらの出力端子に直径
0.055 mmのSUS製リード線をハンダ付けして
、赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3を得た。
次いで、これら赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3
を、保持部材1の四部に、これらの光軸が保持部材1の
表面の法線と一致しかつ発光窓及び受光窓が保持部材1
の凹面側に向くとともにリード線が外側に出るようにし
て埋込み、その上から信越化学株式会社製のSi系即重
合性モノマー(商品名;KE106:開始剤10%を含
む)を乗せて滑らかに延ばした後、60℃、24時間乾
燥器にて重合した。
しかる後、リード線をKE106で重合被覆し、室温に
て3日間水中に浸漬した。
こうして得られた瞳孔検査装置の赤外線発光素子2及び
赤外線検出手段3を、それぞれのリード線を通して駆動
回路4たる出力アンプと測定回廊5たる電流検出器とそ
れぞれに接続し、第6図に示される瞳孔モデルの各瞳孔
部21,22.23上に配置してそれぞれにおける電流
値を測定しなところ、以下の結果が得られた。
測定対象   面積(mm2)  電流値(μA)黒色
紙            46 瞳孔部21 (rl=10.5mm )  88.5     49
瞳孔部22 (r2=7.5mm>   44.2     52瞳
孔部23 (r3=6mm >    28.355クリ一ム色紙
         60 ただし、「クリーム色紙」とは、測定部全面が台紙(ク
リーム色紙)である場合であり、「黒色紙」とは、測定
部全面が黒色紙である場合である。
上述の結果から明らかなように、瞳孔部の面積の減少に
対応して電流値が増加していることがわかる。
また、この装置を実際に被験者の右眼に装着し、暗室に
おいて被験者を閉瞼させた後、左眼に懐中電灯によって
光刺激を与えたところ、光刺激がない場合の電流値が2
0μAであったものが、光刺激を受けたときには25μ
Aに変化することが確認できた。
また、その際、保持部材1は眼球の運動や瞬目等によっ
て位置がずれることがなく、しかも、瞬目によっては電
流値は変化せず安定したものであった。
放生廻ユ HEMA (ヒドロキシエチルメタクリレート)/MM
A (メチルメタクリレート)=90/10からなる組
成の重合物を、切削、研磨工程を経て中心厚1mm、直
径16mm、曲率半径8.5mmのレンズ形状に形成し
、保持部材1を得た。
次に、この保持部材1の凸面側の頂点中心からそれぞれ
4mm離れた2カ所の位置にハンドドリルで孔径2mm
の貫通孔を形成した。
次に、浜松ホトニクス社製のプレートタイプ(集光レン
ズ付き)の赤外LED (商品名、LE3081 :ビ
ーク発光波長;940nm)及びフォトトランジスタく
商品名、L2829 :最大感度波長;850nm)の
集光レンズ部を切り落として3 mmX1.5 mmx
o、5 mmに研磨加工し、これらの出力端子に直径0
.055 mmのSUS製リード線をハンダ付けして、
赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3を得た。
次いで、これら赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3
を、保持部材1の貫通孔に、これらの光軸が保持部材1
の表面の法線と一致しかつ発光窓及び受光窓が保持部材
1の凹面側に向くとともにリード線が外側に出るように
して埋込み、両面から信越化学株式会社製のSi系即重
合性モノマー(商品名;KE106:開始剤10%を含
む)を乗せて滑らかに延ばした後、60℃、24時間乾
燥器にて重合した。
しかる後、リート線をKE106で重合被覆し、室温に
て3日間水中に浸漬した。
こうして得られた瞳孔検査装置を用いて、上述の試作例
1の場合と同様に瞳孔モデルについて測定したところ、
以下の結果が得られた。
測定対象   面積(mm2)  電流値(μA)黒色
紙            44 瞳孔部21 (rl=10.5mm )  8B、5     50
瞳孔部22 (r2=7.5mm>   44.2     52瞳
孔部23 (r3=6mm >     28.3      5
5クリ一ム色紙         60 また、この装置を実際に被験者の右眼に装着し、暗室で
被験者を閉瞼させた後、左眼に光刺激を与える実験では
、30μAが34μAに変化することが確認された。な
お、装着状態や電流の安定性等についてのテスト結果は
試作例1と同じであった。
区止泗旦 MMAからなる直径15mmの円柱状重合物を、切削、
研磨工程を経て中心厚0.5mm、直径13mm、曲率
半径7.9mmのレンズ形状に形成し、保持部材1を得
た。
次に、この保持部材1の凸面側の頂点中心からそれぞれ
4mm離れた2カ所の位置にポンチで孔径2mmの貫通
孔を形成した。
次に、浜松ホトニクス社製のプレートタイプ(集光レン
ズ付き)の赤外LED (商品名、LE3081 :ピ
ーク発光波長;940nm>及びフォトトランジスタ(
商品名、L2829 :最大感度波長H850nm)の
集光レンズ部を切り落として3 mmX1.5 mmX
0.5 mmに研磨加工し、これらの出力端子に直径0
.055 mmのSUS製リード線をハンダ付けして、
赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3を得た。
次いで、これら赤外線発光素子2及び赤外線検出手段3
を、保持部材1の貫通孔に、これらの光軸が保持部材1
の表面の法線と一致しかつ発光窓及び受光窓が保持部材
1の凹面側に向くとともにリード線が外側に出るように
して埋込み、両面から信越化学株式会社製のSi系即重
合性モノマー(商品名;KE106:開始剤10%を含
む)を乗せて滑らかに延ばした後、60℃、24時間乾
燥器にて重合した。
しかる後、リード線をKE106で重合被覆し、室温に
て3日間水中に浸漬した。
こうして得られた瞳孔検査装置を用いて、上述の試作例
1及び2の場合と同様に瞳孔モデルについて測定したと
ころ、以下の結果が得られた。
測定対象   面積(mm2)  電流値(μA)黒色
紙            43 瞳孔部21 (rl=10.5mm >  86.5     50
瞳孔部22 (r2=7.5mm)   44.2     53瞳
孔部23 (r3=6mm>    28.3     56クリ
一ム色紙         60 また、この装置を実際に被験者の右眼に装着し、暗室で
被験者を閉瞼させた後、左眼に光刺激を与える実験では
、25μAが29μAに変化することが確認された。な
お、装着状態や電流の安定性等についてのテスト結果は
試作例1及び2と同じであった。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の瞳孔検査装置は、要する
に、 角膜表面に装着する保持部材に、赤外線発光素子と赤外
線検出手段とを設けて、瞳孔の大きさに対応して変化す
る反射赤外線の光量を測定し、これにより瞳孔の散大・
収縮運動の測定を可能とし、また、この構成によって、
赤外線発光素子及び赤外線検出手段と眼球内部(虹彩)
との距離を著しく短くすることを可能にして極めて感度
よく正確な情報が得られるようにするとともに、角膜表
面に装着する部材を、例えば、周知のコンタクトレンズ
を構成する部材によって構成することを可能にして、被
検者に不快感を与えることなく簡便に測定することを可
能にしたものである。
したがって、本発明の瞳孔検査装置によれば、開瞼時の
みならず、固視不能による眼球動揺時及び閉瞼時におい
ても、感度よく、高精度に、かつ簡便に瞳孔運動を測定
することができる。
また、本発明の瞳孔運動記録システムによれば、記録装
置を設けて、上記構成の瞳孔検査装置から出力される情
報をデータとして記録することを可能としているので、
開瞼時のみならず、固視不能による眼球動揺時及び閉瞼
時においても、瞳孔運動の連続検査及び連続記録を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる瞳孔検査装置及び瞳
孔運動記録システムの平面図、第2図は第1図の■−■
線断面図、第3図は保持部材を眼球に装着した様子を示
す断面図、第4図は眼球を正面からみた場合の瞳孔と虹
彩を示す図であり、第4図(a)は瞳孔が縮小している
場合の図、第4図(b)は瞳孔が散大している場合の図
、第5図は一実施例の装置の作用説明図であり、第5図
(a>は瞳孔が縮小している場合の作用説明図、第5図
(b)は瞳孔が散大している場合の作用説明図、第6図
は瞳孔モデルを示す図である。 1・・・保持部材、2・・・赤外線発光素子、3・・・
赤外線検出手段、10・・・眼球、11・・・角膜、1
2・・・虹彩、13・・・瞳孔、100・・・瞳孔検査
装置、200・・・記録装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)角膜表面に装着可能に形成された透光性の保持部
    材に、この保持部材が角膜表面に装着された状態で眼球
    内部に赤外線を入射させる赤外線発光素子と、前記保持
    部材が角膜表面に装着された状態で前記赤外線発光素子
    から眼球内部に射出された赤外線が虹彩で反射されて生
    じた反射赤外線を検出する赤外線検出手段とを設けた瞳
    孔検査装置。
  2. (2)角膜表面に装着可能に形成された透光性の保持部
    材に、この保持部材が角膜表面に装着された状態で眼球
    内部に赤外線を入射させる赤外線発光素子と、前記保持
    部材が角膜表面に装着された状態で前記赤外線発光素子
    から眼球内部に射出された赤外線が虹彩で反射されて生
    じた反射赤外線を検出する赤外線検出手段とを設けた瞳
    孔検査装置と、 該瞳孔検査装置より出力される測定値を記録する記録装
    置とを具備する瞳孔運動記録システム。
JP2324745A 1990-11-27 1990-11-27 瞳孔検査装置及び瞳孔運動記録システム Pending JPH04193154A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100686517B1 (ko) * 2005-03-02 2007-02-27 재단법인서울대학교산학협력재단 동공 모양 모델링 방법

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