JPH0418943A - 電気集塵器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は電気集塵器に関し、特にその電極部の改良に
関するものである。

（従来の技術） 電気集塵器には、その主な機能として、放電電極と対極
との間でコロナ放電を生じさせ、そのコロナ放電で空気
中の塵を帯電させる帯電機能と、その帯電された塵を集
塵する集塵機能との二つの機能が備えられている。この
うち、帯電部の放電電極は放電性能を高めるために、針
状電極やばね体等で引張した金属細線等が用いられてい
る。この画電極のうち、針状電極は、集中放電が生じて
オゾン発生量が多いことや摩耗、蒸発等により劣化し品
いという問題がある。このため、家庭用の電気集塵器で
は、放電電極としてばね体等で引張した金属細線を用い
た線方式のものが主流となっている。

第９図は、このような線方式を用いた従来の電気集塵器
における帯電部を示している。

電気集塵器は、清浄化すべき空気の流れに対し、その上
流側に帯電部が設けられ、下流側に図示省略の集塵部が
設けられている。帯電部には、例えばタングステンワイ
ヤ等を用いた金属細線の放電電極２１と対極２２とが備
えられている。放ｆＴ！電極２１の金属細線は、放電性
能を高く得るため、極めて細い線径のものが用いられ、
ばね体等で引張されている。そして、この例では、放電
電極２１に（＋）高電圧が印加されてコロ放電が生じ、
空気中の塵が帯電されるようになっている。一方、図示
省略の集塵部は、例えば、適宜間隔をおいて対向配置さ
れた集塵電極と対極とで構成されている。そして、この
両電極間に、放電電極２１に加えられる高電圧よりも低
い電圧が加えられて帯電部で帯電された塵が集塵される
ようになっている。

電気集塵器は、上述のように空気中の塵を集塵するもの
であるため、集塵効率回復のために適宜の使用期間毎に
、帯電部及び集塵部の各電極を洗浄することが必要とな
っている。

（発明が解決しようとする課題） 従来の電気集塵器は、放電性能を高め且つオゾン発生量
を極力抑えるために、放電電極としてばね体等で引張し
た金属細線を用いた線方式のものが主流となっている。

しかしながら、線方式の電気集塵器は、放電電極にばね
体等で引張した極めて細い線径の金属細線が用いられて
いたため以下のような問題があった。即ち、■製造、輸
送又は電極洗浄等のメインテナンス時等に、その金属細
線に切断等の生じるおそれがあり、取扱いに細心の注意
が必要であった。■放電電極である金属細線と対極との
間隔を一定距離に保持するため金属細線に常に一定の張
力をかけておかなければならない。この結果、長期使用
により金属細線に切断の生じるおそれがあり、切断が生
した場合は対極との接触で事故を発生する危険性があっ
た。■製造時においても金属細線の張力管理等が必要と
なり、製造のコスト高を招いていた。

ソコで、この発明は、オゾン発生量を極力抑えることが
できるとともに、電極洗浄等のメインテナンスが容易で
安全性の高い電気集塵器を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために、この発明は、放電電極と対
極との間でコロナ放電を生じさせ、このコロナ放電で空
気中の塵を帯電させて集塵する電気集塵器であって、前
記放電電極は、電気絶縁性のシート状基材に露出して設
置した導電性細線で構成してなることを基本的な要旨と
する。

また、上記課題をよりよく達成するために、この発明は
、次のような第２ないし第８の構成を有することが好ま
しい。

即ち、第２に、上記基本的構成において、前記対極は、
電気絶縁性のシート状基材に導電性細線を露出して設置
した放電電極と同一平面上に位置するように構成される
。

第３に、前記基本的構成において、前記電気絶縁性のシ
ート状基材として、電気絶縁性繊維もしくは電気絶縁性
表面処理を施された繊維による織物が用いられる。

第４に、前記基本的構成において、前記電気絶縁性のシ
ート状基材として、電気絶縁性繊維もしくは電気絶縁性
表面処理を施された繊維による不織布もしくは紙が用い
られる。

第５に、前記基本的構成において、前記電気絶縁性のシ
ート状基材として、電気絶縁性シート状成形体もしくは
電気絶縁性表面処理を施されたシート状成形体が用いら
れる。

第６に、前記第２の構成にお（１て、前記文・を極Ｃよ
、前記放電電極となる導電性細線の線径より犬なる線径
の導電性繊維を前記電気絶縁性のシート状基材に連続し
て設置しこの導電性繊維により、前に己導電性細線より
も広い表面積の導電部で構成される。

第７に、前記第２の構成において、前記対極ｃ、ｉ、前
記族ｆｔＳ電極となる導電性細線の表面積以上の面積を
有する短冊状導電性箔体を前記電気絶縁性のシート状基
材に設置することにより構成される。

第８に、前記第２の構成において、前記対極番よ、前記
放電電極となる導電性細線の表面積量」二の面積を有す
る多孔質導電体で構成される。

（作用） 放電電極は、電気絶縁性のシート状基材に露出して設置
した導電性細線で構成されているため、放電電極の表面
上には集中放電の生じる突起は存在せず、オゾン発生量
が極力抑えられる。また、放電電極と対極との短絡によ
る事故及び外部から放電電極への接触による事故が防止
されて安全性が高められる。さらに放電電極に切断の起
るおそれが殆んどなくなるので、電極洗浄等のメインテ
ナンスが容易となる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明の第１実施例を示す図である。

まず、電気集塵器の構成を説明すると、清浄化すべき空
気の流れに対し、その上流側に放電電極と対極を備えた
帯電部が設けられ、下流側に図示省略の集塵部が設けら
れている。そして、この実施例では、放電電極が次のよ
うに構成されている。

即ち、放電電極として直径約９０μｍのタングステン線
からなる導電性細線１が用いられ、この導電性細線１が
、電気絶縁性のシート状基材としての電気絶縁性繊維の
織物３に、表面に露出するようにして織り込まれている
。電気絶縁性繊維としては、ポリプロピレン製繊維が用
いられ、８０メツシュ程度の織物とされている。電気絶
縁性繊維の織物３は、ポリプロピレンをプレス成形によ
り枠状に形成した絶縁性支持枠体５に支持されて放電電
極部は方形の板状に構成されている。導電性細線１の一
端は、絶縁性支持枠体５の部分に設けられた電極端子２
に接続され、この電極端子２が外部電源に接続されてい
る。そして、このように構成された板状の放電電極部が
空気流れ方向と平行になるように設置されている。

一方、対極７は、適宜厚さのＳＵＳ板で方形状に形成さ
れ、放電電極部と同様に、空気流れ方向と平行になるよ
うに設置されている。

この実施例の電気集塵器は上述のように構成されている
ので、導電性細線１からなる放電電極を正極とし、対極
７を負極として画電極１．７の間に高電圧が加えられ、
コロナ放電を発生させる際は、放電電極である導電性細
線１の表面には集中放電の生じる突起部は存在しないた
め、オゾン発生量が極力抑えられる。また、このような
高電圧の印加時において、導電性細線１はシート状基材
である電気絶縁性繊維の織物３及び絶縁性支持枠体５に
より支持されているため、放電電極と対極７との短絡に
よる事故及び外部から放電電極である導電性細線１への
接触による事故が防止される。

さらに、上述のように支持された導電性細線１は、金属
細線のみの放電電極と比べると、切断事故の起るおそれ
が殆んどなくなる。したがって、製造、輸送、メインテ
ナンス（洗浄等）、長期使用時等における切断の危険性
が顕茗に低下して取扱いが容易となる。

次いで、第２図及び第３図には、この発明の第２実施例
を示す。

この実施例の放電電極部は、導電性細線１を電気絶縁性
繊維の織物３に、織り込んだ点は、前記第１実施例のも
のと同様であるが、複数の導電性細線１及び電気絶縁性
繊維の織物３が大型の１個の絶縁性支持枠体６に一体的
に支持され、空気流れ方向と直交するように設置されて
いる。

これに対し、対極８は空気流動孔８ａが開口された１枚
のＳＵＳ板で形成され、上記の放電電極部と対向するよ
うに、空気流れ方向と直交する方向に設置されている。

この実施例において空気の流動抵抗等が問題となる場合
は、シート状基材である電気絶縁性繊維の織物３は、８
０メツシュ程度以上の開口面積を有する織物としてもよ
く、また別途に適宜の開口を設けるようにしてもよい。

オゾン発生量が抑えられた放電作用及び取扱い容易性等
は、前記第１実施例のものほぼ同様である。

第４図には、この発明の第３実施例を示す。この実施例
では、電気絶縁性のシート状基材として、ガラス繊維を
用いた不織布４が使用され、その不織布４に、放電電極
として直径約９０μｍのタングステン線からなる導電性
細線１が表面に露出するように縫い込まれている。そし
て、導電性細線１が縫い込まれた不織布４が、絶縁性支
持枠体に支持されて、前記第１実施例又は第２実施例の
ものとほぼ同様の放電電極部が構成されている。なお、
前記第２実施例のものと同様に放電電極部を空気流れ方
向と直交するように設置する場合は、不織布４に適宜の
開口を穿設する。

オゾン発生量が抑えられた放電作用及び取扱い容品性等
は、前記第１実施例のものとほぼ同様である。

なお、この第３実施例において、電気絶縁性のシート状
基材として、ガラス繊維を用いた不織布を使用したが、
放電による劣化もしくは発生するオゾンによる劣化の少
ない高分子又はガラスなどの無機材料からなる電気絶縁
性繊維もしくは表面にアルミナなどの絶縁性無機材料を
形成した繊維を用いた不織布もしくは紙質のものを使用
することもできる。

第５図及び第６図には、この発明の第４実施例を示す。

この実施例では、放ｆｆＫｆｆｌ極と対極とが同一平面
上に設置されている。

即ち、この実施例では、シート状基材として前記第１実
施例のものと同様の電気絶縁性繊維の織物３に、放電電
極である直径約９０ｕｍのタングステン線からなる導電
性細線１と対極である短冊状導電性箔体９とが５ｍｍ程
度の所要間隔をおいて平行に織り込まれている。短冊状
導電性箔体９としては、幅３．５ｍｍ、、厚み０．０５
ｍｍの短冊状ステンレス箔体が用いられている。

このように、この実施例では、同一面上に放電電極と対
極を構成しているため、前記第９図に示した従来の帯電
部が４０ｍｍ程度の厚みを有していたのに対し、この実
施例では５ｍｍ程度で同様の放電性能を得ることができ
、顕著に薄型化がｉｉＪ能となる。

オゾン発生量が抑えられた放電作用及び取扱い容易性等
は、前記第１実施例のものとほぼ同様である。

なお、この実施例では、シート状基＋４を電気絶縁性繊
維の織物としたが不織布のように多孔質シート状に構成
した基材や、シート状に成形した電気絶縁性基材を用い
、放電電極及び対極を縫い込むよう構成しても第７図に
示すように同一面上に両極が露出するよう構成する限り
は性能上何ら問題は無い。

また、対極として幅３．５ｍｍ、厚み０．０５ｍｍの短
冊状ステンレス箔体を用いたが幅、厚みなどの形状及び
材質は同様の放電性能を得、かつ耐放電劣化性能を有し
ていればこの限りではなく、導電性細線を連続して織り
込み放電電極である導電性細線１より広い表面積となる
よう構成した導電部もしくは放電電極である導電性細線
１以上の線径の導電性繊維で構成してもなんら問題はな
い。

第８図には、この発明の第５実施例を示す。この実施例
は、対極として多孔質導体を使用し、この多孔質導体か
らなる対極を放電電極と同一面上に設置したものである
。

電気絶縁性枠体６の１区画には、電気絶縁性繊維として
ポリプロピレン製繊維を用い、放電電極である導電性細
線１として９０μｍのタングステン線を用い、８０メツ
シュ程度の織物とした放電電極部が形成されている。ま
た、放電電極部から５ｍｍ離れた他区画には対極として
０．５ｍｍ厚の多孔質ステンレス板１１が設置されてい
る。複数個の多孔質ステンレス板１１の一端は、絶縁性
支持枠体６の部分に設けられた電極端子１２にそれぞれ
接続され、各電極端子１２はアースされている。

この実施例では、同一面上に放電電極と対極を構成【、
ているため、前記第４実施例のものと同様に、帯電部の
厚さを５ｍｍ程度に薄型化することが可能となる。

オゾン発生量が抑えられた放電作用及び取扱い容品性等
は、前記第１実施例のものとほぼ同様である。

また、この第５実施例において、対極として０．５ｍｍ
厚の多孔質ステンレス板１１を用いたが、幅、厚みなど
の形状及び材質は、この多孔質ステンレス板１１と同様
の放電性能を得、かつ耐放電劣化性能を有していれば、
これに限定されるものではなく、導電性メツシュ及び発
泡金属なＬの他の多孔質導電性材料で対極を構成（２て
もなんら問題はない。

なお、上述の各実施例において、放電電極用の導電性細
線１として、直径約９０μｍのタングステン線を用いた
が、これに限定されるものではなく、同様の放電性能を
有しかつ耐放電劣化性能を有する他の金属材料細線を用
いることもできる。

また、シート状基材形成用の電気絶縁性繊維としてポリ
プロピレン製繊維を用いたが、これに限定されるもので
はなく、放電による劣化もしくは発生するオゾンによる
劣化の少ない高分子又はガラスなどの無機材料、もしく
は表面にアルミナなどの絶縁性無機材料を形成した繊維
を用いることもできる。さらに、このような繊維を用い
たシト状基材は、８０メツシュ程度の織物としたが、空
気の流動抵抗なとが問題となる場合には、これ以上の開
口面積を有する織物もしくはシート状に形成された電気
絶縁性シート状成形体を用いることもてきる。

また、絶縁性支持枠体５．６はポリプロピレンをプレス
成型により構成したが同様の絶縁性能を有し、かつ織物
自体を支持できる枠体であれば材料及び成形法はこの限
りではなく、使用するシト状基材によっては絶縁性支持
枠体は不要の場合もあり得る。

さらに、コロナ放電発生の際、放電電極である導電性細
線１を正極としたが、この逆に導電性細線１側を負極と
してもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、放電電極を電
気絶縁性のシート状基材に露出して設置した導電性細線
で構成したため、放電電極の表面には集中放電の生じる
突起は存在せず、オゾン発生量を極力抑えることができ
る。また、放電電極と対極との短絡による事故及び外部
から放電電極への接触による事故が防止されて安全性を
顕著に高めることができる。さらに放電電極に切断の起
るおそれが殆んどなくなるので、製造、輸送、電極洗浄
等のメインテナンス時等における取扱いの容品性が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る電気集塵器の第１実施例におけ
る帯電部を示す斜視図、第２図はこの発明の第２実施例
における帯電部を示す斜視図、第３図は第２図における
丸印部分を拡大して示す図、第４図はこの発明第３実施
例における放電電極部分を拡大１．て示す図、第５図は
この発明の第４実施例における帯電部を示す斜視図、第
６図は第５図における丸印部分を拡大して示す図、第７
図は上記第４実施例における帯電部の変形例を部分的に
拡大して示す図、第８図はこの発明の第５実施例におけ
る帯電部を示す斜視図、第９図は従来の電気集塵器にお
ける帯電部を示す構成図である。 １：導電性細線（放電？Ｉ！極）、 ３：電気絶縁性繊維の織物（シー！・状基材）、４ニガ
ラス繊維を用いた不織布（シート状基材）５．６：絶縁
性支持枠体、　　７．８：対極、９：短冊状導電性箔体
（対極）、 １１：多孔質ステンレス板（対極）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　放電電極と対極との間でコロナ放電を生じさせ、この
   コロナ放電で空気中の塵を帯電させて集塵する電気集塵
   器であって、 前記放電電極は、電気絶縁性のシート状基材に露出して
   設置した導電性細線で構成してなることを特徴とする電
   気集塵器。