JPH0418606Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の分野〕 本考案はゴルフ練習場等に設けられたゴルフテ
イーを固定するテイー固定台に関し、特にプレー
ヤーのシヨツト時にインパクトの瞬間のヘツドア
ツプを認識させ矯正する機能を有するテイー固定
台に関するものである。

〔考案の概要〕

本考案によるテイー固定台は、テイー固定台に
ゴルフボールへのインパクトを検知する検知手段
と遅延回路及び表示器を設け、インパクトを検知
した後、所定時間遅延させて表示器を点灯するよ
うにしたものである。こうすればテイー固定台を
用いてシヨツトの練習を行う際に表示器の識別に
よつてヘツドアツプの有無がプレーヤーに認識で
きるため、プレーヤーが自らヘツドアツプを矯正
することができる。

〔考案の背景〕

ゴルフにおけるシヨツトの際には、プレーヤー
はゴルフボールをインパクトする瞬間から微少時
間ボールを見ておく必要がある。インパクトの瞬
間からボールが飛んでいく方向に顔を向ける（ヘ
ツドアツプする）場合には、スイングの軸がずれ
クラブヘツドの命中率が悪くなつたり所定の方向
にボールを飛ばすことができなくなる。従つてこ
のような癖のあるプレーヤーはそれを矯正する必
要があるが、シヨツトは一瞬で終了するためプレ
ーヤー自身では認識し難いという問題点がある。

〔考案の目的〕

本考案はゴルフのシヨツトの練習の際に用いら
れるゴルフテイーを保持するテイー固定台に、プ
レーヤーによるヘツドアツプを矯正し、正しいス
イングを練習できるヘツドアツプ矯正機能を設け
たテイー固定台を提供することを目的とする。

〔考案の構成と効果〕 本考案はゴルフボールを保持するテイーを固定
するテイー固定台であつて、テイーに保持された
ゴルフボールへのインパクトを検知するインパク
ト検知手段と、テイー固定台の内部に設けられ、
インパクト検知手段からの検知信号をヘツドアツ
プとなる所定時間遅延させる遅延回路と、遅延回
路の出力によつて一定時間動作する単安定マルチ
バイブレータと、テイー固定台の表面に設けられ
遅延回路の出力によつて駆動される表示ランプ
と、を具備することを特徴とするものである。

このような特徴を有する本考案によれば、この
テイー固定台を用いてゴルフボールを保持しシヨ
ツトの練習をする場合には、インパクト後に遅延
回路の微少時間を経過した後、テイー固定台の表
面に取付けられた表示ランプが単安定マルチバイ
ブレータによつて一定時間点灯する。従つてプレ
ーヤーはそのランプの光を確認することができれ
ば、ヘツドアツプはなく正しいシヨツトが行われ
ていたと認識することができる。又このランプの
光が確認できなければシヨツト後にヘツドアツプ
が起こり、ボールを十分注視していなかつたこと
がわかる。従つてこのランプの光を認識できるよ
うにシヨツトの練習を行えば、プレーヤーのヘツ
ドアツプを矯正することが可能となる。又ヘツド
アツプ矯正機能を有する手段がテイー固定台から
離れてテイーグラウンド上に配置されているので
はなく、テイー固定台の中に組込まれているため
シヨツト時にテイーが衝突することはなく、又プ
レーヤーはヘツドアツプ矯正機能を意識すること
なくシヨツトを行うことができ、シヨツト毎にヘ
ツドアツプの有無が確認できるという効果が得ら
れる。

〔実施例の説明〕

第１図は本考案によるテイー固定台の一実施例
を示す斜視図である。本図において、テイー固定
台は例えばゴム等の柔軟な部材から成るテイー１
と重量のある金属部材から成るテイー受け台２に
より成り立つている。そしてテイー１は一端に、
テイー受け台２の上面に垂直に突出した円筒軸２
ａに貫通する開口１ａが設けられ、他端にはその
上部にゴルフボールを保持するボール支持部１ｂ
が形成されている。そしてテイー受け台２の上部
にはこの軸２ａを中心にしてＵ字状の枠２ｂが形
成され、第１図に破線で示すようにテイー１を容
易に挿入しテイー受け台２から突出した状態で固
定することができるように形成されている。

さてこのテイー受け台２にはプレーヤーによる
ゴルフボールのインパクトの瞬間の音を検出する
マイク３がテイー側の側面に設けられている。第
２図はテイー受け台２の内部に形成されたヘツド
アツプ矯正機能を有する回路部を示すブロツク図
である。本図においてマイク３の出力は増幅器４
に与えられる。増幅器４はこのマイク３の出力を
所定レベルに増幅するものであつて、その出力は
整流回路５を介して遅延回路６に与えられる。遅
延回路６は整流回路５より与えられたシヨツト時
の信号をヘツドアツプとなる所定時間遅延させる
ものであつて、その出力を単安定マルチバイブレ
ータ７に与える。単安定マルチバイブレータ７は
遅延回路６の出力に基づいてトリガされ、あらか
じめ定められた所定時間だけ出力を発生する。こ
の単安定マルチバイブレータ７の出力は第１図に
示すようにテイー受け台２の表面に設けられたラ
ンプ８に与えられている。

次に本実施例によるテイー受け台を用いてシヨ
ツトの練習をする際の使用状態と動作を図面を参
照しつつ説明する。第３図はテイー１のボール支
持部１ｂにゴルフボール９を保持し、プレーヤー
がシヨツトする状態を示す斜視図である。さてプ
レーヤーがゴルフボール９をシヨツトすると、イ
ンパクトの瞬間にマイク３より第４図ａに示すよ
うに衝撃音が伝えられる。この衝撃音信号は増幅
器４によつて所定レベルに増幅され、整流回路５
によつて整流されて遅延回路６に与えられる。そ
して第４図ｃ，ｄに示すように遅延回路６によつ
て所定時間遅延し、その立下り信号に基づいて単
安定マルチバイブレータ７がトリガされランプ８
が点灯する。この点灯時間は単安定マルチバイブ
レータ７の動作時間を設定することによつて任意
に変えることが可能である。

このような構成によりインパクト後微少時間経
過した後にランプ８が点灯することになる。ラン
プ８はテイー受け台２の表面に設けられているの
で、プレーヤーはその光が確認できればヘツドア
ツプすることなくシヨツトを終えたものと認識で
きる。しかしインパクト後にこのランプ８の光を
確認できなけらば、ヘツドが上がりインパクト直
後にボールの位置を確認していなかつたこととな
つて自己のヘツドアツプが認識できる。

尚本実施例はインパクトの瞬間をマイクを用い
て衝撃音から得るようにしているが、光電スイツ
チ等を用いてインパクトの信号を得ることも可能
である。この場合には例えばテイー受け台の側面
に投受光器を設け、ゴルフボールからの反射光を
受光できるようにしておき、インパクト後のボー
ルからの反射光の消滅によつてインパクトを検出
し遅延回路を動作させてランプを点灯させること
が考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるテイー固定台の一実施例
を示す組立構成図、第２図はテイー受け台の内部
回路を示すブロツク図、第３図はテイー受け台の
使用状態を示す斜視図、第４図はテイー固定台の
内部回路の各部の波形を示す波形図である。 １……テイー、２……テイー受け台、３……マ
イク、４……増幅器、５……整流回路、６……遅
延回路、７……単安定マルチバイブレータ、８…
…ランプ、９……ゴルフボール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ゴルフボールを保持するテイーを固定するテ
   イー固定台であつて、 前記テイーに保持されたゴルフボールへのイ
   ンパクトを検知するインパクト検知手段と、 前記テイー固定台の内部に設けられ、前記イ
   ンパクト検知手段からの検知信号をヘツドアツ
   プとなる所定時間遅延させる遅延回路と、 前記遅延回路の出力によつて一定時間動作す
   る単安定マルチバイブレータと、 前記テイー固定台の表面に設けられ前記遅延
   回路の出力によつて駆動される表示ランプと、
   を具備することを特徴とするテイー固定台。 (2) 前記インパクト検知手段は、インパクト時の
   衝撃音を集音するマイクロホンを有することを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のテイー固定台。 (3) 前記インパクト検知手段は、ゴルフボールの
   有無を検知する光電スイツチを有することを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   テイー固定台。