JPH04164106A - 可変バルブタイミング機構 - Google Patents

可変バルブタイミング機構

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JPH04164106A
JPH04164106A JP29019390A JP29019390A JPH04164106A JP H04164106 A JPH04164106 A JP H04164106A JP 29019390 A JP29019390 A JP 29019390A JP 29019390 A JP29019390 A JP 29019390A JP H04164106 A JPH04164106 A JP H04164106A
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journal
passage
camshaft
oil
assy
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JP29019390A
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Inventor
Yuichi Kato
雄一 加藤
Shuji Morita
修二 森田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、エンジン運転中に吸気バルブ或いは排気バ
ルブの作動タイミングを可変にする可変バルブタイミン
グ機構に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の可変バルブタイミング機構として、例え
ば実開昭62−132206号公報に開示された技術が
知られている。
即ち、上記公報の技術では、第8図に示すように、シリ
ンダヘッド61とベアリングキャップ62との間にバル
ブ駆動用のカムシャフト63が回転可能に支持されてい
る。このカムシャフト63の一端部には、エンジンに駆
動連結されたタイミングプーリアッシィ64が設けられ
ている。
このタイミングプーリアッシィ64の内部には、周知の
ように内外周にヘリカル歯を有する図示しないリングギ
ヤ及び釣り合い用の図示しないスプリングが設けられて
いる。このリングギヤがカムシャフト63とタイミング
プーリアッシィ64との間に介在されて両者を連結する
と共に、軸方向への移動によってカムシャフト63と相
対回動可能になっている。そして、そのスプリングの付
勢力に抗して軸方向一端側に加えられる作動油圧によっ
てリングギヤを軸方向へ移動させながら回動させること
により、カムシャフト63に、タイミングプーリアッシ
ィ64に対して捩じりを付与するようになっている。
この場合、リングギヤの一端側に加えられる作動油圧と
して、通常はエンジンの潤滑油圧が利用されている。又
、タイミングプーリアッシィ64に作動油圧を供給する
ために、シリンダヘット61及びカムシャフト63には
それぞれ油通路65.66が設けられている。そして、
両部通路65.66はカムシャフト63のジャーナル6
7を経由し連通して設けられている。これによって、タ
イミングプーリアッシィ64に供給される作動油が、ジ
ャーナル67にて潤滑油として作用するようになってい
る。つまり、シリンダヘッド61の油通路65がジャー
ナル67に潤滑油を供給する通路も兼ねている。又、カ
ムシャフト63の他端部には作動油のドレンを調節する
ために開閉される電磁バルブ68が設けられている。
[発明が解決しようとする課題] 従って、前記従来技術では、シリンダヘッド61の油通
路65がジャーナル67に潤滑油を供給する通路も兼ね
ているので、その油通路65に供給される作動油圧がジ
ャーナル67の幅方向(図面左右方向)へ逃げることに
なり、タイミングプーリアッシィ64に供給されるべき
作動油圧が不足する虞があった。従って、この作動油圧
の不足に起因してリングギヤに作動遅れが生じ、所要の
バルブタイミングが得られな(なる虞があった。
しかも、ドレン用の電磁バルブ68を開いた場合には、
ジャーナル67における潤滑油圧が低下し、潤滑不足に
より摩耗や焼付きが発生してカムシャフト63の回転摩
擦が増大するという虞もあった。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、カムシャフトのジャーナルにおける作動
油圧の逃げを防止して円滑な作動応答性を確保し得ると
共に、ジャーナルにおける良好な潤滑性をも確保し得る
可変バルブタイミンク′機構を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明においては、エ
ンジンのシリンダヘッドにて回転可能に支持されたバル
ブ駆動用のカムシャフトと、そのカムシャフトの一端部
に設けられ、エンジンに駆動連結されたタイミングプー
リアッシィと、内外周に設けられた歯の少なくともいず
れか一方がヘリカル歯であり、カムシャフトとタイミン
グプーリアラレイとの間に介在されて両者を連結すると
共に、軸方向への移動によってカムシャフトと相対回動
可能なリングギヤとを備え、エンジンの潤滑油圧をタイ
ミングプーリアッシィに供給されてリングギヤの軸方向
側端に加えられる作動油圧として利用すると共に、その
作動油圧をカムシャフトのジャーナルを経由して゛タイ
ミングプーリアッシィに供給しリングギヤを軸方向へ移
動させながら回動させることによりカムシャフトに、タ
イミングプーリアッシィに対して捩じりを付与する可変
バルブタイミング機構において、タイミングプーリアッ
シィに作動油圧を供給するために、カムシャフトのジャ
ーナルを経由しそのカムシャフトの内部を通ってタイミ
ングプーリアッシィに至る作動油専用通路と、カムシャ
フトのジャーナルに潤滑油を供給するために作動油専用
通路とは別経路で設けられ、ジャーナルにおける作動油
専用通路の両脇へ潤滑油を供給可能な潤滑油専用通路と
を備えている。
[作用] 上記の構成によれば、エンジンによって駆動されるタイ
ミングプーリアッシィによりカムシャフトが回転駆動さ
れる時に、作動油専用通路を通じてリングギヤの軸方向
側端に作動油圧が加えられることにより、リングギヤが
軸方向へ移動しながら回動される。これによって、カム
シャフトに捩じりが付与され、カムシャフトとタイミン
グプーリアッシィとの回転方向における相対位置(回転
位相)が変えられる。この結果、カムシャフトに連動す
る吸気バルブ及び排気バルブの作動タイミングが変えら
れる。
又、潤滑油専用通路を通じて供給される潤滑油は、カム
シャフトのジャーナルに供給される。この潤滑油はジャ
ーナルにおいて作動油専用通路の両脇へ供給可能になっ
ているので、作動油専用通路からジャーナルの幅方向に
おける作動油圧の逃げが潤滑油圧によって抑えられる。
つまり、ジャーナルにおいて作動油圧と潤滑油圧との圧
力差が打ち消され、作動油圧の圧力抜けが防止される。
[第1実施例] 以下、この発明を具体化した第1実施例を第1図〜第3
図に基づいて詳細に説明する。
第1図はこの実施例の可変バルブタイミング機構を説明
する断面図である。図示しない吸気バルブ及び排気バル
ブを駆動するためのカムシャフト1は、そのジャーナル
2にてシリンダヘッド3の軸受部4とベアリングキャッ
プ5との間で回転可能に支持されている。そして、カム
シャフトlの一端部にはタイミングプーリアッシィ6が
設けられている。
このタイミングプーリアッシィ6は、外周に複数の外歯
7を有すると共に一側に収容凹部8を有するプーリ本体
9と、そのプーリ本体9の収容凹部8を覆うようにカム
シャフト1の先端にてボルト10及び位置決め用のノッ
クピン11により固定されたキャップ12とを備えてい
る。又、プーリ本体9の開口端とキャップ12の外周と
の間には、緩衝用の周知の粘性継手(ビスカスカップリ
ング)13が設けられている。このビスカスカップリン
グ13はプーリ本体9に圧入固定されたアウタープレー
ト14と、同アウタープレート14に組み込まれ、キャ
ップ12に形成されたインチ−プレート15とからなり
、両者14.15の間には図示しない高粘度の粘性流体
が封入されている。又、この粘性流体はインナープレー
ト15の内側とアウタープレート14の外側に設けられ
たシール16A、16Bによって封止されている。
タイミングプーリアッシィ6とカムシャフト1との間に
はリングギヤ17が介在されて両者6゜■が連結されて
いる。即ち、キャップ12により密閉されたプーリ本体
9の収容凹部8には、リングギヤ17が収容されている
。このリングギヤ17は、その内外周に設けられた複数
の歯17a。
17bの両方がヘリカル歯になっており、軸方向への移
動によってカムシャフト1と相対回動可能になっている
。リングギヤ17の内外周の歯17a。
17bはプーリ本体9の内歯9a及びキャップ12の内
歯12aにそれぞれ噛合している。そして、タイミング
プーリアッシィ6は、プーリ本体9の外歯7に掛装され
た図示しないタイミングベルトを介してエンジンに駆動
連結されている。
従って、エンジンからタイミングプーリアッシィ6に駆
動伝達されることにより、リングギヤ17で連結された
プーリ本体9とキャップ12とが一体的に回転され、カ
ムシャフト1が回転駆動される。
プーリ本体9の収容凹部8において、リングギヤ17の
軸方向一端側は、作動油圧が作用する加圧室18となっ
ている。又、同じく収容凹部8において、リングギヤ1
7の他端側は、作動□油圧に対抗する釣り合い用のスプ
リング19を収容するスプリング室20となっている。
このタイミングプーリアッシィ6の加圧室18へ作動油
圧を供給するために、シリンダヘッド3及びカムシャフ
ト1には、ジャーナル2を経由しカムシャフト1の内部
を通ってタイミングプーリアッシィ6に至る作動油専用
通路21が形成されている。この作動油専用通路21は
シリンダヘッド3に形成されたヘッド通路22と、カム
シャフト1に形成された第1シャフト通路23と、それ
ら同通路22..23を連通ずるためにジャーナル2の
周方向に形成されたジャーナル溝24とからなっている
この可変バルブタイミング機構では、エンジンの潤滑油
圧がタイミングプーリアッシィ6へ供給され作動油圧と
して利用されている。
即ち、潤滑油供給用の油圧回路25はオイルパン26、
オイルポンプ27及びオイルフィルタ28等を備えてい
る。又、その油圧回路25とヘッド通路22との間には
、作動油圧制御用のオイルスイッチングバルブ29が設
けられている。そして、エンジンの運転に連動してオイ
ルポンプ27が作動することにより、オイルパン26か
ら潤滑油が吸い上げられ、オイルスイッチングバルブ2
9を介してヘット通路22に潤滑油圧が作動油圧として
供給される。
−4、カムシャフト1のジャーナル2に潤滑油を供給す
るために、カムシャフトlには作動油専用通路21と別
経路であって、ジャーナル溝24の両脇へ潤滑油を供給
可能な潤滑油専用通路30が形成されている。この潤滑
油専用通路30はカムシャフト1の軸線上を貫通する第
2シャフト通路31と、ジャーナル2にて第2シャフト
通路31を中心に直径方向へ十字に形成された二つの第
1ジャーナル通路32と、同じくジャーナル2にて第2
シャフト通路31を中心に直径方向へ形成された一つの
第2ジ、ヤーナル通路33とからなっている。第2シ゛
ヤフト通路31はその一端側、即ちボルト10の近傍側
がポール34により封止されている。又、第1ジャーナ
ル通路32と第2ジャーナル通路33とは、前記ジャー
ナル溝24を挟んで回漕24の両側に形成されている。
そして、オイルポンプ27の作動中に、油圧回路25冊 から第2シャフト通路31に潤滑油圧が供給されること
により、各ジャーナル通路32.33を通じてジャーナ
ル2に潤滑油が供給される。
尚、この実施例において、第1ジャーナル通路32は二
つであり、第2第ジャーナル通路33は一つである。こ
れは、第1ジャーナル通路32の方が油圧源としてのオ
イルポンプ27からより遠くに位置していることから、
その第1ジャーナル通路32の総通路面積をより太き(
して潤滑油を不足なく供給するためである。又、第2図
はカムシャフト1の断面図である。この図からも分かる
ように、この実施例では、第2ジャーナル通路33の連
通方向がカムシャフト1上の#1カムピース(気筒#1
に対応している)35の最大リフト方向と同一となるよ
うに設定されている。これは、#1カムピース35によ
る最大リフト時に、ジャーナル2に作用する大きなフリ
クションを緩和すべく、潤滑油を効果的に供給するため
である。
従って、エンジン運転中にオイルスイッチングバルブ2
9が開かれることにより、油圧回路25からヘッド通路
22へ供給される潤滑油圧が、作動油圧として第1シャ
フト通路23を通じてタイミングプーリアッシィ6の加
圧室18に導かれ、リングギヤ17の一端側に加えられ
る。一方、油圧回路25から供給される潤滑油圧は、カ
ムシャフト1の他端部から第2シャフト通°路31へ送
られ、同通路31及び各ジャーナル通路32.33を通
じてジャーナル2に供給されて潤滑に供される。
又、作動油圧の制御時にタイミングブーリア・ソシイ6
の内部から洩れ出る作動油を封止するために、タイミン
グプーリアッシィ6とシリンダへ・ソド3及びベアリン
グキャップ5との間には、ゴム製のシール36が設けら
れている。更に、カムシャフト1とシリンダヘッド3及
びベアリングギヤ 、ツブ5とシール36との間には、
タイミングプーリアッシィ6の内部から洩れ出る作動油
やジャーナル2から洩れ出る潤滑油を回収する油回収室
37が設けられている。この実施例では、プーリ本体9
及びカムシャフト1の一部に、作動油を油回収室37へ
導くための戻し通路38が形成されている。従って、収
容凹部8の加圧室18からスプリング室20へ洩れ出た
作動油は、戻し通路38を通じて油回収室37へと導か
れる。同様に、ジャーナル2から洩れ出た潤滑油は油回
収室37へと導かれる。
そして、油回収室37で回収された作動油及び潤滑油を
トレンするために、カムシャフト1の下側位置において
シリンダヘッド3の一部には、油戻し穴39が形成され
ている。従って、油回収室37に導かれた油はその油戻
し穴39を介してオイルパン26へと戻される。
尚、シリンダヘット3の上側はへットカバー40によっ
て覆われている。そして、そのヘッドカバー40とベア
リングキャップ5との接合部は、ガスケット41によっ
て封止されている。
次に、上記のように構成した可変バルブタイミング機構
の作用について説明する。
今、エンジンによって駆動されるタイミングプーリアッ
シィ6によりカムシャフト1か回転駆動されている時に
、オイルスイッチングバルブ29が開かれると、ヘッド
通路22及び第1シャフト通路23を通じてタイミング
プーリアッシィ6の加圧室18に作動油圧が供給される
。即ち、作動油専用通路21を通じて、作動油圧がタイ
ミングプーリアッシィ6に供給される。これによって、
リングギヤ17の一端側に作動油圧が加えられ、そのリ
ングギヤ17がスプリング19の付勢力に抗して軸方向
へ移動しながら回動される。この結果、カムシャフト1
に、タイミングプーリアッシィ6に対して捩じりが付与
され、カムシャフト1とタイミングプーリアッシィ6と
の回転方向における相対位置(回転位相)が変えられ、
吸気バルブ及び排気バルブの作動タイミングが変えられ
る。
又、このカムシャフト1の捩じりの際にはリングギヤ1
7にバックラッシが生じるが、そのガタッキはビスカス
カップリング13の作用により緩衝されて異音の発生が
抑えられる。
この時、油圧回路25から第2シャフト通路31へ供給
される潤滑油圧により、ジャーナル2には各ジャーナル
通路32.33を通じて潤滑油が供給される。つまり、
潤滑油専用通路30を通じて潤滑油がジャーナル2に供
給される。そして、その潤滑油はジャーナル2の幅方向
へ広がりながらジャーナル溝24の両脇へと供給される
そして、第3図に示すように、作動油専用通路21を通
じて供給される作動油圧のうち、ジャーナル溝24から
ジャーナル2の幅方向へ逃げようとする圧力には、各ジ
ャーナル通路32.33から供給される潤滑油圧が対抗
して作用することになる。この結果、ジャーナル2の幅
方向における作動油圧の逃げが潤滑油圧によって抑えら
れる。
つまり、ジャーナル2において作動油圧と潤滑油圧との
圧力差が打ち消され、作動油圧の圧力抜けが防止される
。よって、タイミングプーリアッシィ6に供給される作
動油圧が圧力不足になることを防止することができる。
従って、このようにタイミングプーリアッシィ6に供給
される作動油圧が圧力不足になることを防止できるのて
、リングギヤ17を応答遅れなく作動させることができ
、所要のバルブタイミングを確保することができる。つ
まり、ジャーナル2における作動油圧の逃げを防止し、
可変バルブタイミング機構としての円滑な作動応答性を
確保することができる。
又、作動油専用通路21と潤滑油専用通路30とを別経
路で設けているので、ジャーナル2にはオイルスイッチ
ングバルブ29の開閉にかかわらず、常に適正量の潤滑
油が供給される。
従って、ジャーナル2において潤滑油不足による摩耗や
焼付きを防止することができて、カムシャフト1の回転
摩擦の増大を防止することができる。
更に、作動油専用通路21と潤滑油専用通路30とを別
経路にしていることから、ジャーナル2にて生じる摩耗
粉が作動油専用通路21を通じてタイミングプーリアッ
シィ6に入り難くなる。
このため、摩耗粉によってタイミングプーリアッシィ6
に作動不良が発生することを防止することができる。
加えて、この実施例では、オイルポンプ27から遠い方
のジャーナル通路32の総通路面積を相対的に大きくし
ているので、ジャーナル2の幅方向において潤滑油の供
給がアンバランスになることが防止される。そして、各
ジャーナル通路32゜33により、ジャーナル2の幅方
向において潤滑油が満遍なく供給されるので、特に荷重
のかかり易いジャーナル2の幅方向両端において効果的
な潤滑を行うことができる。これは、カムシャフト1の
円滑な回転に寄与できる。
一方、オイルスイッチングバルブ29が閉じられると、
リングギヤ17が作動油圧から開放される。そして、リ
ングギヤ17はスプリング19の付勢力によって加圧前
の位置に復帰する。この時、加圧室18からスプリング
室20へ洩れ出た作動油は、戻し通路38を通じて油回
収室37へと導かれ、油戻し穴39を介してオイルパン
26へと戻される。同様に、ジャーナル2から洩れ出た
潤滑油も油回収室37から油戻し穴39を介してオイル
パン26へと戻される。
[第2実施例] 次に、この発明を具体化した第2実施例を第4図〜第7
図に従って説明する。尚、この実施例における可変バル
ブタイミング機構の構成について、前記第1実施例にお
ける構成要素と同様のものは同様の符号を付して説明を
省略し、異なった点についてのみ説明する。
第4図はこの実施例の可変バルブタイミング機構を説明
する断面図である。この実施例の可変バルブタイミング
機構は、作動油専用通路46と潤滑油専用通路47の構
成の点で前記第1実施例の可変バルブタイミンク機構と
異なっている。
即ち、ジャーナル2を経由し、カムシャフト1の内部を
通ってタイミングプーリアッシィ6に至る作動油専用通
路46は、ジャーナル2の幅方向はぼ中央部にてシリン
ダヘッド3に形成された第1ヘッド通路48と、ジャー
ナル2において第1ヘット通路48に連通ずると共にカ
ムシャフトlに形成されたシャフト通路49と、それら
同通路48.49を連通ずるためにジャーナル2の周方
向に形成された第1ジヤーナル溝50とからなっている
。この可変バルブタイミング機構においても、エンジン
の潤滑油圧がタイミングプーリアッシィ6に供給され作
動油圧として利用されている。
つまり、エンジンの運転に連動して油圧回路25のオイ
ルポンプ27が作動することにより、オイルパン26か
ら潤滑油が吸い上げられる。そして、その潤滑油圧がオ
イルスイッチングバルブ29を介して第1ヘット通路4
8に作動油圧として供給される。
一方、カムシャフト1のジャーナル2に潤滑油を供給す
る潤滑油専用通路47は、作動油専用通路46と別経路
に設けられている。この潤滑油専用通路47はシリンダ
ヘッド3の外側寄りに形成された第2ヘッド通路51と
、同ヘッド通路51に連通してカムシャフト1の周方向
に形成された第2ジヤーナル溝52と、同ジャーナル溝
52に連通してベアリングキャップ5にその軸受面から
カムシャフト1の径方向に向かって所定長さだけ設けら
れた第1の油孔54と、同油孔54に連通してベアリン
グキャップ5の内側端面まで延び、ベアリングキャップ
5の内部にてカムシャフト1の軸線方向に対して斜めに
形成されたベアリング内通路53と、同ベアリング内通
路53に連通してベアリングキャップ5に形成され、第
1ジヤーナル溝50よりもシリンダヘッド3の内側寄り
位置にて軸受面からカムシャフト1の径方向に向かって
所定長さだけ延びる第2の油孔55とからなっている。
第5図に示すように、ベアリング内通路53は、そのベ
アリングキャップ5の内側面(図面右側)における開口
端に音用ボール56が詰め込まれてシールされている。
従って、第6図に示すとおり、ベアリング内通路53は
作動油相の第1ジヤーナル溝50をバイパスして第1の
油孔54から第2の油孔55に連通しており、これによ
ってジャーナル2に連通している。
そして、オイルポンプ27の作動中に、油圧回路25か
ら第2ヘッド通路51に潤滑油圧が供給されることによ
り、第2ジヤーナル溝52、第1の油孔54、ベアリン
グ内通路53及び第2の油孔55を通じてジャーナル2
に潤滑油が供給される。この際、ベアリング内通路53
が作動油用の第1ジヤーナル溝50をバイパスしている
ため、ジャーナル2において第1ヘッド通路48の開口
端の両脇へ潤滑油が供給可能になっている。
又、第7図はベアリング内通路53を説明するシリンダ
ヘッド3及びベアリングキャップ5の断面図である。こ
の図から分かるように、この実施例ではベアリングキャ
ップ5に設けられた第2の油孔55が、カムシャフト1
上の#1カムピース(気筒#1に対応している)35の
最大リフト方向と同一になるように設定されている。こ
れは、#1カムピース35の最大リフト時に、ジャーナ
ル2に作用する大きなフリクションを緩和すべく、潤滑
油を効果的に供給するためである。
従って、エンジン運転中にオイルスイッチングバルブ2
9が開かれることにより、油圧回路25から第1ヘッド
通路48へ供給される潤滑油圧が、作動油圧として第1
ジヤーナル溝50及びシャフト通路49を通じてタイミ
ングプーリアッシィ6の加圧室18に導かれ、リングギ
ヤ17の一端側に加えられる。一方、油圧回路25から
供給される潤滑油圧は、オイルスイッチングバルブ29
の開閉によらず、常に第2ヘッド通路51を通じて第2
ジヤーナル溝52、第1の油孔54及びベアリング内通
路53を介して第2の油孔55へ送られ、ジャーナル2
に供給されて潤滑に供される。
次に、上記のように構成した可変バルブタイミング機構
の作用について説明する。
今、エンジンによって駆動されるタイミングプーリアッ
シィ6によりカムシャフト1が回転駆動されている時に
、オイルスイッチングバルブ29が開かれると、第1ヘ
ット通路48、第1ジヤーナル溝50及びシャフト通路
49を通じてタイミングプーリアッシィ6の加圧室18
に作動油圧が供給される。即ち、作動油専用通路46を
通じて、作動油圧がタイミングプーリアッシィ6に供給
される。これによって、リングギヤ17の一端側に作動
油圧が加えられ、そのリングギヤ17がスプリング19
の付勢力に抗して軸方向へ移動しながら回動される。こ
の結果、カムシャフト1にタイミングプーリアッシィ′
6に、対して捩じりが付与され、カムシャフト1とタイ
ミングプーリアッシィ6との回転位相が変えられ、吸気
バルブ及び排気バルブの作動タイミングが変えられる。
又、このカムシャフト1の捩じりの際にはリンク′ギヤ
17にバックラッシが生じるが、そのガタッキはビスカ
スカップリング13の作用により緩衝されて異音の発生
が抑えられる。
この時、油圧回路25から第2ヘット通路51に供給さ
れる潤滑油圧により、ジャーナル2には第2ジヤーナル
溝52、第1の油孔54、ベアリング内通路53及び第
2の油孔55を通じて潤滑油が供給される。つまり、潤
滑油専用通路47を通じて潤滑油がジャーナル2に供給
される。そして、その潤滑油はジャーナル2の幅方向へ
広がりながら、第1ヘット通路48の開口端の両脇へと
供給される。
従って、作動油専用通路46を通じて供給される作動油
圧のうち、第1ヘッド通路48の開口端からジャーナル
2の幅方向へ逃げようとする圧力には、第2ジヤーナル
溝52及び第2の油孔55を通じて供給される潤滑油圧
が対抗して作用することになる。この結果、ジャーナル
2の幅方向における作動油圧の逃げが潤滑油圧によって
抑えられる。つまり、ジャーナル2において作動油圧と
潤滑油圧との圧力差が打ち消され、作動油圧の圧力抜け
が防止される。よって、タイミングプーリアッシィ6に
供給される作動油圧が圧力不足になることを防止するこ
とができる。
そして、このようにタイミングプーリアッシィ6に供給
される作動油圧が圧力不足になることを防止できるので
、リングギヤ17を応答遅れなく作動させることができ
、所要のバルブタイミンクを確保することができる。つ
まり、ジャーナル2における作動油圧の逃げを防止し、
可変バルブタイミング機構としての円滑な作動応答性を
確保することができる。
又、作動油専用通路46と潤滑浦専用通路47とを別経
路で設けているので、ジャーナル2にはオイルスイッチ
ングバルブ29の開閉にかかわらず、常に適正量の潤滑
油が供給される。従って、ジャーナル2の潤滑不足によ
る摩耗や焼付きを防止することができ、カムシャフト1
の回転摩擦の増大を防止することができる。
更に、作動油専用通路46と潤滑油専用通路47とを別
経路にしていることから、ジャーナル2にて生じる摩耗
粉が作動油専用通路46を通じてタイミングプーリアッ
シィ6に入り難くなる。
このため、摩耗粉によってタイミングプーリアッシィ6
に作動不良が発生することを防止することができる。
加えて、この実施例では、第2ジヤーナル溝52及び第
2の油孔55を通じ、ジャーナル2の幅方向において潤
滑油が満遍なく供給されるので、特に荷重のかかり易い
ジャーナル2の幅方向両端において効果的な潤滑を行う
ことができ、カムシャフト1をより円滑に回転させるこ
とができる。
一方、オイルスイッチングバルブ29が閉じられると、
リングギヤ17が作動油圧から開放される。そして、リ
ングギヤ17はスプリング19の付勢力によって加圧前
の位置に復帰する。この時、加圧室18からスプリング
室20へ洩れ出た作動油は、戻し通路38を通じて油回
収室37へと導かれ、油戻し穴39を介してオイルパン
26へと戻される。同様に、ジャーナル2から洩れ出た
潤滑油も油回収室37から油戻し穴39を介してオイル
パン26へと戻される。
尚、この発明は前記各実施例に限定されるものではなく
、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、構成の一部を
適宜に変更して次のように実施することもできる。
(1)前記各実施例では、タイミングプーリアッシィ6
の内部においてリングギヤ17を軸方向へ移動させるた
めに、油圧回路25及び各作動油専用通路21.46を
含む1系統の油圧回路によってリンク゛ギヤ17の一側
端に作動油圧を供給する場合に具体化したが、2組の作
動油専用通路を含む2系統の油圧回路によってリングギ
ヤの両側端に作動油を供給する場合に具体化してもよい
つまり、1系統又は2系統の油圧回路にかかわらず、作
動油専用通路と潤滑油専用通路とを別経路で設け、ジャ
ーナルにおいて作動油専用通路の両脇へ潤滑油を供給可
能に潤滑油専用通路を設ければよい。
(2)前記各実施例では、タイミングプーリアッシィ6
をタイミングベルトを介してエンジンに駆動連結する場
合に具体化したが、チェーンを介してエンジンに駆動連
結する場合に具体化してもよい。
(3)前記各実施例では、リングギヤ17の内外周両方
の歯17a、17bをヘリカル歯としたが、その内外周
の歯17a、17bのいずれか一方のみをヘリカル歯と
してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、カムシャフト
のジャーナルを経由しそのカムシャフトの内部を通って
タイミングプーリアッシィに至る作動油専用通路と、そ
の作動油専用通路とは別経路であって、ジャーナルにお
ける作動油専用通路の両脇へ潤滑油を供給可能な潤滑油
専用通路とを設けたので、カムシャフトのジャーナルに
おける作動油圧の逃げを防止することができて円滑な作
動応答性を確保することができ、合わせてジャーナルに
おける良好な潤滑性を確保することができるという優れ
た効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明を具体化した第1実施例に係
る図面であって、第1図は可変バルブタイミング機構を
説明する断面図、第2図はそのカムシャフトの断面図、
第3図はその主要部における作用を説明する断面図であ
る。第4図〜第7図はこの発明を具体化した第2実施例
に係る図面であって、第4図は可変バルブタイミング機
構を説明する断面図、第5図はベアリング内通路の構造
を示す断面図、第6図はベアリング内通路とジャーナル
溝との位置関係を示す平面図、第7図はベアリング内通
路とカムピースとの位置関係を示す断面図である。第8
図は従来例の可変バルブタイミンク機構を説明する断面
図である。 図中、■はカムシャフト、3はシリンダヘッド、6はタ
イミングプーリアッシィ、17はリングギヤ、17a、
17bは歯、21.46は作動油専用通路、30.47
は潤滑油専用通路である。 特許出願人     トヨタ自動車 株式会社代理人 
弁理士  恩 1)博 宣(ほか1名)54〜1、 5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンのシリンダヘッドにて回転可能に支持され
    たバルブ駆動用のカムシャフトと、前記カムシャフトの
    一端部に設けられ、前記エンジンに駆動連結されたタイ
    ミングプーリアッシィと、 内外周に設けられた歯の少なくともいずれか一方がヘリ
    カル歯であり、前記カムシャフトと前記タイミングプー
    リアッシィとの間に介在されて両者を連結すると共に、
    軸方向への移動によって前記カムシャフトと相対回動可
    能なリングギヤとを備え、前記エンジンの潤滑油圧を前
    記タイミングプーリアッシィに供給されて前記リングギ
    ヤの軸方向側端に加えられる作動油圧として利用すると
    共に、その作動油圧を前記カムシャフトのジャーナルを
    経由して前記タイミングプーリアッシィに供給し前記リ
    ングギヤを軸方向へ移動させながら回動させることによ
    り前記カムシャフトに、前記タイミングプーリアッシィ
    に対して捩じりを付与する可変バルブタイミング機構に
    おいて、前記タイミングプーリアッシィに前記作動油圧
    を供給するために、前記カムシャフトのジャーナルを経
    由しそのカムシャフトの内部を通って前記タイミングプ
    ーリアッシィに至る作動油専用通路と、 前記カムシャフトのジャーナルに潤滑油を供給するため
    に前記作動油専用通路とは別経路で設けられ、前記ジャ
    ーナルにおける前記作動油専用通路の両脇へ潤滑油を供
    給可能な潤滑油専用通路とを備えたことを特徴とする可
    変バルブタイミング機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0487308U (ja) * 1990-11-30 1992-07-29
KR100778592B1 (ko) * 2006-09-08 2007-11-22 현대자동차주식회사 가변 밸브 타이밍이 구비된 캠 샤프트의 윤활 구조
KR100821752B1 (ko) * 2006-11-22 2008-04-14 현대자동차주식회사 가변 밸브 타이밍이 구비된 캠 샤프트의 윤활 구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0487308U (ja) * 1990-11-30 1992-07-29
KR100778592B1 (ko) * 2006-09-08 2007-11-22 현대자동차주식회사 가변 밸브 타이밍이 구비된 캠 샤프트의 윤활 구조
KR100821752B1 (ko) * 2006-11-22 2008-04-14 현대자동차주식회사 가변 밸브 타이밍이 구비된 캠 샤프트의 윤활 구조

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