JPH041639Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車等車輛のバツテリーを確実に固
定するための車輛用合成樹脂製バツテリー受け皿
に関する。

（従来技術） 従来車輛用合成樹脂製バツテリー受け皿１は第
４図に示すように板厚を薄くして軽量なものを作
つていたが、薄肉に平板に近い形状のものなので
第５図に示すように多点ゲート２を採用してい
た。

又第８図に示すようにゲート部に対応して半球
状突起１ａを設け樹脂の流れをスムーズにするこ
とが行われている。

（本考案が解決しようとする問題点） 上記従来技術に於てはゲート部に残留応力が発
生し第７図に示すように成形品１に変形を生じさ
せてしまうという問題点があり、又半球状の突起
１ａを設けるとバツテリーのすわりが悪く不安定
になるという問題点があつた。

本考案はこの点を改善することを目的としてい
る。

（問題点を解決するための技術手段） 本考案は上記問題点を解決するための底板と側
板とから成る合成樹脂製バツテリー受け皿におい
て、この受け皿の底面の裏面に設けた射出成形時
のゲート部に対応して、底板の表面に半球状突起
を設け、この突起と同一の高さを有するバツテリ
ー支持突部を、前記半球状突起と合せて少なくと
も３個以上、又は前記突起より高い高さを有する
バツテリー支持突部を少なくとも３個以上設けた
ことを特徴とするものである。

（作用） 本考案はゲート部に対応して半球状突起を設け
ているので樹脂の流れがスムーズになり残留応力
の発生が小さく、従つて成形品に変形が生ずるこ
とがなく、又バツテリーが、半球状突起やそれよ
り高い高さを有するバツテリー支持突部により安
定支持される。

（実施例） 第１図１０は本考案の一実施例で、厚み1.2mm
の受け皿底部上面に高さ0.3mm以内の文字１０ａ
を、更に高さ0.5mmの半球状突起１０ｂを２個設
け、更にこの半球状突起１０ｂと同一の高さのバ
ツテリー支持突部１０ｃを４個設けている。これ
により半球突起１０b2個とバツテリー支持突部
１０c4個も計６個の突起が同一の高さとなつてい
るので、バツテリーは安定支持されることにな
る。又前記バツテリー支持突部１０ｃは前記半球
状突起１０ｂより高い高さのものでもよく、この
場合はバツテリー支持突部１０c4個によりバツテ
リーが安定支持されることになる。

（効果） 本考案によると底板と側板とから成る合成樹脂
製バツテリー受け皿において、この受け皿の底面
の裏面に設けた射出成形時のゲート部に対応し
て、底板の表面に半球状突起を設け、この突起と
同一の高さを有するバツテリー支持突部を、前記
半球状突起と合せて少なくとも３個以上、又は前
記突起より高い高さを有するバツテリー支持突部
を少なくとも３個以上設けたので樹脂の流れがス
ムーズになり残留応力の発生が小さく、従つて成
形品に変形が生ずることがなくしかもバツテリー
を安定支持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例斜視図、第２図は第
１図のＡ−Ａ正断面図、第３図は上記一実施例成
形時の正断面図、第４図は従来品使用時斜視図、
第５図は従来品成形時説明図、第６図は第５図Ｂ
部の拡大説明図、第７図は従来品斜視図、第８図
はゲート部に半球状突起を設けた図である。 １０……車輛用合成樹脂製受け皿、１０ｂ……
半球状突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板と側板とから成る合成樹脂製バツテリー受
   け皿において、この受け皿の底面の裏面に設けた
   射出成形時のゲート部に対応して、底板の表面に
   半球状突起を設け、この突起と同一の高さを有す
   るバツテリー支持突部を、前記半球状突起と合せ
   て少なくとも３個以上、又は前記突起より高い高
   さを有するバツテリー支持突部を少なくとも３個
   以上設けたことを特徴とする車輛用合成樹脂製バ
   ツテリー受け皿。