JPH0414068Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、キーホルダに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種のキーホルダとして第３ａ図およ
び第３ｂ図に示すものが知られている。

図において、１はキーホルダＫの本体、１ａは
この本体１の正面、２はこの本体１の正面１ａに
固定した台板、２ａはこの台板２を本体１の正面
１ａに固定するねじ、３はこのねじ２ａにより本
体１の正面１ａに固定した台板２に突設した引つ
掛け部で、この引つ掛け部３を複数個設けてあ
り、３ａはこの複数個の隣り合つた引つ掛け部
３，３相互間のすきま、４はこの引つ掛け部３間
のすきま３ａに、一端４ａをさし込み、隣り合つ
た引つ掛け部３，３により回転可能に支持したつ
り金具、５はこのつり金具４の他端４ｂにおい
て、支持したなす環、５ａはこのなす環５を構成
している弾性部材、５ｂはなす環５にキー６出入
する出入口で、なす環５と前記つり金具４により
キーつり手段を構成している。

６はキー、６ａはこのキーの正面、６ｂはキー
穴で、このキー穴６ｂに、なす環５の出入口５ｂ
の弾性部材５ａを通すことにより、キー６を弾性
部材５ａの弾性力に抗してなす環５に着脱できる
ようになつている。７，７は前記本体１の左右の
カバー、８は片側のカバー７に取り付けたマジツ
クテープである。

以下に作用について説明する。

キーホルダＫを使用するときは、まず、カバー
７をマジツクテープ８との接着をはなして開き、
所望のキー６を第１図上方に回動し、このキー６
によりキーホルダＫをつり下げ、つぎに、このキ
ー６を所定のキーホールに差し込んだのち、キー
６操作すればよい。

使用後に、キー６をキーホールから抜き出し
て、キーホルダＫに収納するには、引つ掛け部３
を中心として本体１の正面１ａに置き、カバー
７，７を閉め、マジツクテープ８によつてとめる
ように構成されていた。

以上の構成により、キー穴６ｂに、なす環５の
弾性部材５ａを通してあるので、キーホルダＫの
収納時になす環５の側面とキー６の正面６ａはほ
ぼ直交またはかなり大きい角度で交わり、なす環
５またはキー６の正面６ａが本体１の平面１ａに
対して傾いた状態となるものであつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のキーホルダにあつては、
キー収納時に、なす環５またはきー６が本体１の
平面１ａに対して傾いているため、本体１の平面
１ａからなす環５またはキー６の最も離れた部分
までの高さＨが大きく、カバー７，７を閉める
と、キーホルダＫが膨らんで厚く、専用空間が広
くなり、また、キー６の頭部などにより正面１ａ
部を押圧し、本体１の正面１ａ、カバー７などを
損傷してしまうという問題点があつた。

〔考案の目的〕

この考案は、このような問題点を解決するため
になされたものでキーつり手段を金属線により構
成し、本体の正面と傾斜した方向に指向して金属
線を折り曲げた折り曲げ部を設けることにより、
キー収納時のキーホルダの厚みを薄くでき、損傷
を防止し、携帯に便利なキーホルダを安価に提供
することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、この考案のキーホルダにおいては、
キーつり手段の１部を本体の平面と傾斜した方向
に指向して折り曲げて折り曲げ部を設けることに
より、前記の目的を達成しようとするものであ
る。

〔作用〕

以上の構成により、この考案のキーホルダは、
キーつり手段をキー収納時に折り曲げ部において
キーの正面を本体の正面に平行な姿勢とすること
によりキーホルダの厚みを薄くでき、キーと本体
の正面、カバー間の圧接によるキーホルダの損傷
を防止しうる。

〔実施例〕

以下に、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図はこの考案の一実施例に係るキーホルダ
を示す正面図、第１ｂ図は同側面図、第２ａ図は
同つり下げ部を示す正面図、第２ｂ図は同側面
図、第２ｃ図は同斜視図、前出第３ａ図および第
３ｂ図と同一構成要素は同一符号で表わし、説明
の重複をさける。

図において、９はキーつり手段であるつり下げ
部、９ａはこのつり下げ部９を構成している弾性
を有した金属線、９ｂ，９ｂは金属線９ａの端
部、１０はこのつり下げ部９に設けた折り曲げ部
で、この折り曲げ部１０は引つ掛け部３の１部の
本体１の平面１ａと傾斜した方向に指向して所定
の傾斜の長さ折り曲げて形成してある。１１はつ
り下げ部９に設けた段差部で、頭部の大きいキー
をつり下げられるようにしたものである。

このように折り曲げ部１０を形成したことによ
り、キーホルダＫにキー６を収納したとき、キー
６の正面６ａを本体１の正面１ａに平行な姿勢に
できる。

また、つり下げ部９を金属線９ａの弾性力に抗
して端部９ｂ，９ｂを左右にひろげて、それぞ
れ、すきま３ａから引つ掛け部３にさし込み／引
き出すことにより、つり下げ部９を簡単に着脱
し、キー６を簡単に交換できる。

この考案の一実施例のキーホルダによれば、キ
ーつり下げ部９の１部を本体１の正面１ａに傾斜
した方向に指向して折り曲げて折り曲げ部１０を
設けたことにより、キー６の収納時に、キーの正
面６ａを本体１の正面１ａに沿つて平行な姿勢に
しうるので、本体１の正面１ａからキー６の最も
離れた部分までの高さｈが小さいので、本体１の
正面１ａまたはカバー７のキー６との接触部を強
く押圧し、損傷を防止し、また、キーホルダの厚
みを薄くできる。

さらに、折り曲げ部１０をつり下げ部９の引つ
掛け部３寄りに設けることより比較的長いキーで
あつても、キーホルダの長さを短くてすみ、ポケ
ツトなどに入れて持ち運びやすく、つり下げ部９
を金属線９ａを折り曲げることにより構成できる
ので構造が簡単で安価なキーホルダを提供でき
る。

さらにまた、つり下げるキーの長さに応じて、
長さの異なるつり下げ部を用いると、キー収納時
に、他のキーと下部の位置をそろえ、おさまりが
よく収納できる。

〔他の実施例〕

前記の実施例において、台板に突設した引つ掛
け部の隣り合つた引つ掛け部間のすきまのうち、
１部のすきまを少し広くつくつておくと、複数の
キーを引つ掛け部につり下げようとするとき、す
でにつり下げてある隣りのキーつり下げ部との干
渉をさけ容易につり下げることができる。

〔考案の効果〕

以上に、説明してきたように、この考案によれ
ば、キーつり手段の１部を、本体の平面と傾斜し
た方向に指向して折り曲げて折り曲げ部を設ける
という簡単な構造によりキー収納時にキーの正面
を本体正面に平行な姿勢とし、キーと本体の正面
との接触部の損傷を防止し、厚みを薄くでき、ス
ペースの小さい、持運びに便利なキーホルダを安
価に提供しうるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図はこの考案の一実施例のキーホルダを
示す正面図、第１ｂ図は同側面図、第２ａ図は同
つり下げ部を示す正面図、第２ｂ図は同側面図、
第２ｃ図は同斜視図、第３ａ図は従来のキーホル
ダを示す正面図、第３ｂ図は同側面図である。 １……本体、１ａ……本体の正面、２……台
板、３……引つ掛け部、６……キー、６ａ……キ
ーの正面、９……つり下げ部、９ａ……金属線、
１０……折り曲げ部、Ｋ……キーホルダ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 本体と、この本体正面に固定した台板と、こ
   の台板に突設した引つ掛け部と、この引つ掛け
   部に取り付けたキーつり手段から成るキーホル
   ダにおいて、前記キーつり手段を金属線により
   構成し、キー収納時に、キーの正面を本体の正
   面に平行な姿勢とすべく、本体の正面と傾斜し
   た方向に指向して金属線を折り曲げた折り曲げ
   部を設けたことを特徴とするキーホルダ。 ２ 折り曲げ部が、本体の平面に平行な金属線を
   本体の平面と傾斜方向に指向して所定の傾斜の
   長さを折り曲げたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のキーホルダ。