JPH04137300U - 遠心圧縮機 - Google Patents

遠心圧縮機

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Publication number
JPH04137300U
JPH04137300U JP5269491U JP5269491U JPH04137300U JP H04137300 U JPH04137300 U JP H04137300U JP 5269491 U JP5269491 U JP 5269491U JP 5269491 U JP5269491 U JP 5269491U JP H04137300 U JPH04137300 U JP H04137300U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
flow
inlet
slit
suction casing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5269491U
Other languages
English (en)
Inventor
信之 野島
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三菱重工業株式会社 filed Critical 三菱重工業株式会社
Priority to JP5269491U priority Critical patent/JPH04137300U/ja
Publication of JPH04137300U publication Critical patent/JPH04137300U/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インペラの低流量域でのサージング発生を防
止する。 【構成】 インペラ側板2の入口部に円周方向のスリッ
ト8を設ける。一対のインペラ入口ラビリンス7a,7
bを、該スリット8の上流側及び下流側において、吸込
ケーシング1に設ける。吸込ケーシング1には、該スロ
ット8からの洩れ流れを外部に導く管路9を設け、これ
によりインペラブレード3に流入する流量を該外部に流
出する流量相当分多くしてインペラ入口流れ角を大きく
し、ベーン入口角と流れ角との差を小さくして、ベーン
の失速を防止する。管路9の途中には、洩れ流れの流量
を制御するバルブ10を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、産業用遠心圧縮機、ターボ冷凍機用遠心圧縮機、ガスタービン用遠 心圧縮機等の遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遠心圧縮機として側板付きインペラの入口部にラビリンスを備えたものがあり 、図5及び図6はその従来例を示す。これらの図において、遠心圧縮機は吸込ケ ーシング1、インペラ側板2、インペラブレード3、インペラ主板4、ディフュ ーザ5及びスクロール6により構成され、インペラ側板2の入口部には吸込ケー シング1に設けられたラビリンス7が備えられている。なお、このラビリンス7 は一般にインペラ入口ラビリンスと称されている。
【0003】 そして、インペラ(2〜4)が回転すると、流体は、吸込ケーシング1から吸 い込まれて該インペラに流入し、該インペラによって半径方向へ圧送され、ディ フューザ5を通ってスクロール6に流入し、それから吐出管から取出されるか、 又は必要な速度方向に変えられて燃焼器に導かれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上述べた従来の遠心圧縮機の吸込ケーシング1、インペラ側板2、インペラ ブレード3、インペラ主板4、ディフューザ5、スクロール6及びインペラ入口 ラビリンス7の組合せにおいては、低流量域でインペラに流入する流れ角が低下 すると、ベーン入口角と流れ角との差が大きくなり、インペラベーンの失速が発 生してサージングを生ずる欠点があった。
【0005】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、低流 量領域でのサージング発生を防止するようにした遠心圧縮機を提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は、側板付きインペラの入口部にラビリ ンスを備える遠心圧縮機において、インペラ側板の入口部に円周方向のスリット を設け、このスリットの上流側及び下流側においてそれぞれラビリンスを吸込ケ ーシングに設けると共に、この吸込ケーシングには該スリットからの洩れ流れを 外部に導く管路を設けたものである。
【0007】
【作用】
上記の手段によれば、インペラから出る流れが低下すると、インペラに流入す る流れが低下するが、流れの低下に応じてインペラ流入直後の圧力が増加するの で、インペラ側板に設けたスリット及び吸込ケーシングに設けた管路を通って外 部に流出する流れが増加し、これによりインペラに流入する流れの低下が少なく なり、インペラ入口の流れ角の低下が少なくなって、インペラベーンの流入角と ベーン入口角との差が従来のものに比べて小さくなり、低流量域でのベーンの失 速が防止され、低流量域のサージング発生が防止される。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の一実施例について詳細に説明する。図1は本実 施例に係わる遠心圧縮機を示す要部の断面図、図2はII−II線断面図である 。
【0009】 これらの図において、1は遠心圧縮機の吸込ケーシング、2はインペラ側板、 3はインペラブレード、4はインペラ主板、5はディフューザ、6はスクロール を示し、これらは図5及び図6に示した従来の構成形態と同様であるが、本実施 例によれば、インペラ側板2の入口部に円周方向のスリット8が設けられ、この スリット8の上流側及び下流側においてそれぞれインペラ入口ラビリンス7a, 7bが吸込ケーシング1に設けられている。
【0010】 そして、この吸込ケーシング1には該スリット8からの洩れ流れを外部に導く 管路9が設けられている。この管路9の一端は吸込ケーシング1のスリット8に 対向する部分に開口され、また管路9の途中部分には洩れ流れの流量を制御する ためのバルブ10が設けられている。
【0011】 上記の構成においてインペラ(2〜4)が回転すると、流体は該インペラによ って半径方向へ圧送されディフューザ5を通ってスクロール6に流入する。この とき、低流量域では、従来のものと同一吐出流量において、図3に示すように、 インペラブレード3に流入する流量がスリット8及び管路9を通って外部に流出 する流量相当分従来のものに比べて多いので、インペラ入口流れ角β1は点線で 示す従来のものに比べて大きくなり、ベーン入口角β1Bと流れ角β1との差(β1 B −β1)が従来のものに比べて小さくなり、これによりベーンの失速及びこれに 基づくサージング発生は防止される。
【0012】 なお、スリット8からの洩れ流れの流量は、効率を損なわないようバルブ10 により最適に制御される。また、外部に導かれた流れをインペラ入口に戻すこと により、サージング防止効果を強化することも可能である。
【0013】 図4は本考案と従来との性能曲線比較図であって、本考案によれば、低流量域 でのサージング発生が防止され、従来のものに比べて広い運転範囲で良好な性能 が実現出来ていることを示している。
【0014】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、側板付きインペラの入口部にラビリンス を備える遠心圧縮機において、インペラ側板の入口部に円周方向のスリットを設 け、このスリットの上流側及び下流側においてそれぞれラビリンスを吸込ケーシ ングに設けると共に、この吸込ケーシングには該スリットからの洩れ流れを外部 に導く管路を設けることにより、インペラの低流量域のサージング発生を防止し て、広い運転範囲で性能の良い運転が可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わる遠心圧縮機を示す要
部の断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1における低流量域運転の流れを示す図であ
る。
【図4】本考案と従来との性能曲線の比較を示す図であ
る。
【図5】従来の遠心圧縮機を示す要部の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 吸込ケーシング 2 インペラ側板 3 インペラブレード 4 インペラ主板 5 ディフューザ 6 スクロール 7a インペラ入口ラビリンス 7b インペラ入口ラビリンス 8 スリット 9 管路 10 バルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側板付きインペラの入口部にラビリンスを
    備える遠心圧縮機において、インペラ側板の入口部に円
    周方向のスリットを設け、このスリットの上流側及び下
    流側においてそれぞれラビリンスを吸込ケーシングに設
    けると共に、この吸込ケーシングには該スリットからの
    洩れ流れを外部に導く管路を設けたことを特徴とする遠
    心圧縮機。
JP5269491U 1991-06-12 1991-06-12 遠心圧縮機 Withdrawn JPH04137300U (ja)

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JP5269491U JPH04137300U (ja) 1991-06-12 1991-06-12 遠心圧縮機

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JP5269491U JPH04137300U (ja) 1991-06-12 1991-06-12 遠心圧縮機

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JPH04137300U true JPH04137300U (ja) 1992-12-21

Family

ID=31928910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5269491U Withdrawn JPH04137300U (ja) 1991-06-12 1991-06-12 遠心圧縮機

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JP (1) JPH04137300U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177242A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hitachi Industries Co Ltd オーバハング型遠心圧縮機
JP2015175250A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社Ihi 遠心圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177242A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hitachi Industries Co Ltd オーバハング型遠心圧縮機
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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950907