JPH04136865U - 電池用端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板に実装しやすいコイン型，ボタ
ン型，筒形電池を得る。 【構成】 該電池の正，負両面から同じ方向に導出する
端子板において、その平行する等しい位置に係止部を設
け、この突起を回路基板の孔に係合して保持し、組立て
ハンダ付け等の作業を容易にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばコイン形リチウム電池や、筒形ニカド電池等に取り付けられ ている電池用端子の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

電池において、図４に示すように従来の端子１，２は回路基板４に挿入される 部分が直状板で作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の電池３の端子１，２を回路基板４にハンダ付け等で取り付 ける作業を行う際に、電池３を回路基板の下方に位置させた場合、電池３を支持 していないと落下してしまう。ハンダ付け等の作業は、回路基板４の上方から行 われることが多く、その場合、電池３が回路基板４の下方に位置するため、電池 ３を挿入した回路基板を固定せずには移動させることができず、不便であった。 本考案は、この不便を解決することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

電池の両面から同じ方向に板材による端子を導出する電池端子において、前記 の端子は平行に対面し、該対面する等しい位置に係止部を設けたことを特徴とす る。

【０００５】

【作用】

上記の構成であるので本発明の端子の係止部が回路基板に挿入される際は、弾 性変形によって基板の寸法に倣い、基板の穴を通過した後、もとの寸法に戻るこ とにより、電池が下方につり下げられる位置に基板を置いても、電池の自重で落 下することがなく、上記問題は解消される。

【０００６】

【実施例】

図１（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ）は本考案の電池端子をコイン形電池に取 り付けた場合の実施例で、（Ａ）図が平面図で、（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ）図はそ れぞれ側面図である。正極端子２及び負極端子１が同一方向に導出されている。 両端子板の等しい位置に鉤状等の突起１ａ，２ａを設け、この端子板の突起の高 さが図２に示される回路基板４の穴４ａ及び４ｂの幅よりも大きく設定される。 図２の側面図は本考案の端子を設けた電池３を回路基板４に取り付けた状態を示 すもので、回路基板４の部分断面図で示してある。端子の鉤状の突起１ａ及び２ ａが基板４の穴４ａ及び４ｂに引っ掛かることにより、電池３が自重で落下する ことはない。

【０００７】 図３（Ａ），（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ）は本考案の別の実施例の回路基板に挿入 される部分を拡大して示す図で、（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は斜視図、（Ｄ）は側 面図である。前述の端子の回路基板に挿入される部分の突起の方向は、正，負両 極が同じ方向を向いてもよく、あるいは反対側に向いても同じ機能効果を示すも のである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の端子を取り付けた電池は、回路基板に挿入された場合、ハンダ付け等 の固定を行わなくても自重で落下することがなく、電池の基板への取り付け作業 の作業性が向上するなど多くの効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の端子を電池に取り付けた図面で（Ａ）
は平面図、（Ｂ），（Ｃ）（Ｄ）は各側面図である。

【図２】本考案の電池用端子の取り付けを示す部分断面
図である。

【図３】本考案の別の実施例の要部の拡大図で、
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は斜視図、（Ｄ）は側面図であ
る。

【図４】従来の電池用端子を取り付けた部分断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 負極端子 １ａ 負極端子の係止部 ２ 正極端子 ２ａ 正極端子の係止部 ３ 電池 ４ 回路基板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池の両面から同じ方向に板材による端
   子を導出する電池端子において、前記端子は平行に対面
   し、該対面する等しい位置に係止部を具備していること
   を特徴とする電池用端子。