JPH04131279U - スキーストツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用前及び使用後には自由にループを大きく
することができ、従って、容易に手を差し入れたり、外
したりすることができ、使用時には手に最も適するよう
にループを小さく調節して固定することが出来るストラ
ップを有するスキーストックを提供する。 【構成】 スキーストック１０は、一端がグリップ２０
上部に固定された２本の帯状体３１、３３からなり、一
方の帯状体３１の自由端には帯状体３３を通すことので
きる貫通孔３５形成部を設け、他方の帯状体３３は該孔
３５に通され、該帯状体３３の外面には折返して係止す
る締結部３９、４１を設けて成るストラップ３０を有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、改良されたストラップを有するスキーストックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スキーストックのストラップは、その使用者の手の大きさに合せてバッ クルによりループの大きさを調節し、その大きさで固定して用いられている。こ のループの大きさはバックルにより調節出来るものの、スキーグローブをはめた ままではバックルを調節することは不可能である。従って、ストラップのループ の大きさは、使用時に手に丁度適する大きさではなく、グローブをはめたままで 差し入れたり、外したり出来る大きさに固定して用いられている。使用時に最適 な大きさに調節して固定すると、ループが小さすぎて手を差し入れたり、外した りすることが困難であるばかりでなく、外すときにグローブまで脱げてしまう場 合があるからである。

【０００３】 このようなストラップは、斜面の勾配などに合せてストラップのループの大き さを加減したくても、簡単には調節できず、また、スキー競技などの際、バック ルが旗門に当たるなど障害になることもあった。更に、ストラップを構成する帯 状体のバックルから突き出た自由端部が滑走中ばたつくなどの問題もあった。

【０００４】 一方、２本の独立した帯状体の各自由端面にタッチ・クローズ型ファスナー、 いわゆるマジックファスナーを取付け、その自由端同士を係合させるストラップ を有するスキーストックも開発されている。このようなストラップは、スキー競 技において、スキーストックが旗門に引っ掛かった際、マジックファスナーが外 れて、スキーヤーの手からストラップが外れることにより、スキーヤーの転倒を 防止するものである。

【０００５】 このストラップは、着脱に手間がかからず、競技中の転倒防止という点では優 れているが、競技以外の目的で使用すると、混雑したゲレンデで転倒した際、ス キーストックが投げ出され、他のスキーヤーに当たったり、滑走を妨害するなど の危険があるばかりでなく、ストックを雪面に強く突いた時に、ストラップが手 から外れ、スキーストックだけ取り残されてしまうなどの問題もあった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のスキーストックのストラップに関する問題点を解決し、使用 前及び使用後には自由にループを大きくすることができ、従って、容易に手を差 し入れたり、外したりすることができ、使用時には手に最も適するようにループ を小さく調節して固定することが出来るストラップを有するスキーストックを提 供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のスキーストックは、一端がグリップ上部に固定された２本の帯状体か らなり、一方の帯状体の自由端には帯状体を通すことのできる貫通孔形成部を設 け、他方の帯状体は該孔に通され、該帯状体の外面には折返して係止しうる締結 部を設けて成るストラップを有することを特徴としている。

【０００８】

【作用】

ストラップを構成する２本の帯状体は、一端がグリップの上端部に固定され、 １本の自由端に設けられた貫通孔形成部の孔にもう１本の帯状体を通してあるの で、ループを形成している。このループの大きさは、孔に通した帯状体を折返し 、折り返し部分の長さを調節して締結部で係止することにより任意に調節できる 。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案のスキーストックの要部を示す斜視図である。

【００１０】 スキーストック１０は上部にグリップ２０を有し、グリップ２０の上部にはス トラップ３０が取付けられている。

【００１１】 ストラップ３０は、一端がグリップ２０の上部に固定された２本の帯状体３１ 、３３からなる。帯状体３１は幅約1.5 〜３cm、長さ約１３〜１８cmでその自由 端には、帯状体３３を通すことのできる孔３５を有する連結部材３７が取付けて ある。帯状体３３は幅約 1.5〜３cm、長さ約２５〜３５cmで、前記連結部材３７ の孔３５に通されている。

【００１２】 帯状体３３の外側の面には、その自由端に近い部分に帯状体とほぼ同じ幅で、 長さが約５〜１０cmのタッチ・クローズ型ファスナーの雄型面３９、続いてこれ と同様のサイズを有するタッチ・クローズ型ファスナーの雌型面４１が設けてあ る。

【００１３】 帯状体３３の自由端付近には、連結部材３７の孔３５から帯状体３３が抜けて 外れてしまうのを防止する抜け止め部４３が設けてある。抜け止め部４３は、例 えば、帯状体３３の先端部分を折り重ねた嵩高部として形成するか、あるいは凸 部として形成する。

【００１４】 図２はストラップのループを小さく調節した状態の斜視図である。 上記の構成を有するストラップ３０は、帯状体３３を折り返し、タッチ・クロ ーズ型ファスナーの雄型面３９を雌型面４１に押し付けることにより、ループを 任意に小さく調節して固定することができる。ストラップを手から外したいとき には、上記両面を引き離すことによりループを大きくすることが出来る。

【００１５】 以上、図示の実施例について説明したが、本考案はこれに限られるものではな い。例えば、貫通孔形成部は、孔を有する連結部材を取付ける代わりに、帯状体 ３１の自由端付近を大きめに形成し、そこに孔を設け、必要ならば補強部材を孔 の周縁部に設けた構造であってもよい。また、締結部は、タッチ・クローズ型フ ァスナーと同様の機能を有する係止部材、例えば、帯状体の長さ方向に複数個設 けたフックなどの止め具であってもよい。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のスキーストックは、そのストラップが任意にループを大きくしたり小 さくしたりすることができる。従って、容易に手を差し入れたり、外したりする ことができ、使用時には手に最も適するように調節することが出来るという効果 を奏する。また、このストラップは、貫通孔形成部が設けてあればいいので、競 技の障害になるバックルを必要とせず、且つ、帯状体端部のばたつきも生じない という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の要部を示す斜視図。

【図２】図１の実施例の要部の使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１０…スキーストック、２０…グリップ、３０…ストラ
ップ、３１、３３…帯状体、３５…孔、３７…連結部
材、３９…タッチ・クローズ型ファスナーの雄型面、４
１…タッチ・クローズ型ファスナーの雌型面、４３…抜
け止め部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一端がグリップ上部に固定された２本の帯
   状体からなり、一方の帯状体の自由端には帯状体を通す
   ことのできる貫通孔形成部を設け、他方の帯状体は該孔
   に通され、該帯状体の外面には折返して係止する締結部
   を設けて成るストラップを有することを特徴とするスキ
   ーストック。