JPH04130071A - セラミックス発泡体よりなる人工浮島 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セラミックス発泡体を用いた人工浮島に関す
るものである。さらに詳しくいえば、本発明は、セラミ
ックス発泡体の直方体ブロックを多数接合連結させて長
尺直方体ユニットとし、該ユニットを多数接合連結させ
て板状体としたのち、この板状体を積層し、立方体等の
所望形状に構築した構造体からなり、長期間の使用に耐
え、広大なスペースあるいは敷地を供与でき、巨大建造
物の構築が可能で、陸上と同様に使用できる人工浮島に
関するものである。

従来の技術 従来より人工浮島といわれるものは南米の湖にみられる
が、それは水生植物を利用したものである。これらの材
料は強度、燃焼性、耐久性等に問題があり、常に補修を
必要とするものである。この他に、人工浮島の製造が試
みられているが、長期間の使用に耐えるものは未だ得ら
れていないのが実状である。

発明が解決しようとする課題 本発明は、長期間の使用に耐え、巨大建造物の構築が可
能、広大なスペースあるいは敷地を供与でき、巨大建造
物の構築が可能で、陸上と同様に使用できる人工浮島を
提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 本発明者は、先に大型のセラミックス発泡体の製造方法
を提案した（特公平１−５５２２４号公報）。

この方法で得られるセラミックス発泡体は各種耐火性軽
量構築材料として用いられるものであるが、さらに研究
を重ねた結果、この発泡体が吸水性でないこと、軽量で
あり比重が小さく排水量が大きいこと、耐酸性で耐海水
性であること、自然環境に対し高耐久性であること、耐
熱耐寒性であること、加工性があること等が判明した。

そこで、この材料の用途開発を試みたところ、このセラ
ミックス発泡体の中心部に貫通孔を設け、この多数を接
合連結し、シャフトを該貫通孔に通してその両端から締
め付は連結して長尺直方体となし、その多数を並列に接
合連結して板状体となし、さらにその多数を組み合わせ
て立方体等の構築物とすることにより、その目的を達成
しうろことを見出し、この知見に基いて本発明をなすに
至った。

すなわち、本発明は、中心貫通孔を有するセラミックス
発泡体製の直方体ブロックの多数を、方向に直列に接合
連結させ、中心貫通孔にはンヤフトを嵌装して、その両
端から締め付は長尺直方体ユニットを形成させ、この多
数を並列に接合連結させて板状体を形成させ、さらにこ
の多数を組合せて接合連結させ積層化し構築物としたこ
とを特徴とするセラミックス発泡体よりなる人工浮島を
提供するものである。

本発明に用いられるセラミックス発泡体製の直方体ブロ
ックは特に制限されないか、大型で立方体のものが好ま
しい。

このセラミックス発泡体の原料は、これまでセラミック
ス発泡体の原料として用いられているものの中から任意
に選ぶことができるが、特に好ましい原料組成は、抗火
石６０〜８０重量％、天然ガラス質８〜１６重量％、粘
土２〜７重量％、ステアタイト帆１〜３重量％である。

この原料には、さらに所望に応し炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、塩
化でグ不シウム、セラコラ、アルミナ、Ｋ、ブラックス
、リン酸カルシウム、ドロマイト、ケイ石、長石、脂肪
酸塩、界面活性剤など配合することができる。

さらに、産業廃棄物のスラグ、ガラス屑、焼却灰等も混
入させることもできる。本発明のセラミックス発泡体ブ
ロックを得るには、前記特公平１５５２２４号公報の方
法による。すなわち、型枠の内側における発泡体と接触
する面全体にわたって、アルミナ粉末を含浸固着させた
ガラス繊維布から成る保護層を配置し、その中へ前記原
料成分を入れ加熱炉で加熱する。通常温度が次第に上昇
し、約４００℃になると完全に水分が除かれ、次いで約
８００〜１０００’ｃになると先ず収縮が起り、さらに
１０００°Ｃを超えると急激に膨張してその体積は最初
の体積の３倍程度になる。次に、約１１００°Ｃ付近で
加熱を続行したのち、徐々に冷却すると、内容物は再び
収縮し、その体積は、最初の体積のほぼ２倍程度になる
。この処理時間は、使用する原料組成により変わるが、
通常数時間ないし数１０時間の範囲である。このように
して縦、横１ｍ以上の大型の割れのないブロックを製造
することができる。このようにして得たセラミックス発
泡体ブロックは、普通のカッターを用いて容易に裁断し
うるので、適当な寸法に裁断し、表面を研摩して直方体
ブロック、特に立方体ブロックを調製する。

次に、このブロックより人工浮島を構成する構築物の製
造の具体例を図面を用いてさらに詳細に説明する。

先ず、第１図に示すように、セラミックス発泡体ブロッ
ク１は、その中心部を貫通する中心貫通孔２を有してい
る。このブロックの多数を一方向に直線的に直列に配置
し、接合すべき面に接着剤を付与して、相互に接合連結
して長尺物とする。

次いで、前記長尺物を第２図に示すような締付部材を用
いて締め付ける、例えば前記長尺物の中心貫通孔に、鉄
、ステンレス鋼等の金属や合金製のシャフト３を嵌装し
てその両端から締付当板４、ナツト５を用いて締め付け
ることにより、長尺直方体を作製する。この長尺直方体
は発泡体の欠点とされる圧縮強度等の機械的強度の弱さ
が充分に補強されているし、また、施行時の作業能率も
高めることができる。

次いで、長尺直方体の多数を横積みに並列配置し、接合
すべき面に接着剤を付与して、相互に接合連結して平板
とする。

最後に、第３図に示すように、平板の多数を組合せ接合
すべき面に接着剤を付与して積層配置し、相互に接合連
結して所要の構築物、例えば立方体などが作製される。

この際、第３図に６．７で示すように縦と横にシャフト
を配設すると圧縮強度か相乗的に増大するので好ましい
。

このようにして得られた巨大な構築物は、当然のことと
して、巨大化に伴って過大な圧力が加わり歪を生ずると
いう問題がおこるのでその対策を講しる必要がある。そ
の方法としては、第４図に示すようにＨ型鋼を井桁に溶
接成形したＨ型鋼を該構築物に埋設したり、あるいはは
めこんだりするなとして組み込み補強することによって
、目的に対応することが可能である。

このようにして施行された構築物による浮島にはヒルデ
ィング等の建造物を建てることが可能となり建造物の比
重により、さらに安定かつ安全性か保たれる。

発明の効果 本発明の浮島は、極めて安定な材質よりなり、耐水性、
耐海水性、不燃性、耐久性、浮力性等に優れる上に、軽
量で強固なものであるので、長期間の使用に耐え、広大
なスペースあるいは敷地を供与でき、巨大建造物の、構
築が可能で、充分に陸地と同様に使用できるものである
。また、本発明の浮島は、海上又は水上における空間を
有効に活用するものであって、そこには漁業施設、海洋
レジャー基地等の建設を始めとし、陸地においては、支
障の大きいとされている飛行場、工場、ゴミ処理場、運
動場、保管倉庫等用のスペースや敷地用として期待でき
るものである。

実施例 浮島の材料となるセラミックス発泡体は圧縮強度が比較
的弱いことか難点とされているが、本発明においては圧
縮強度が向上したことを以下の実験によって示す。

まず、１００ｍｍ３、粒度０．２及び重量４９０ｇのセ
ラミクス発泡体より成る立方体ブロックを１１個作り、
その全面を平滑に研削する。

その内の１個をコンクリート圧縮試験機により圧縮強度
測定を行なったところ、６２．７ｋｇｆ／　ｃｍ２であ
った。

次に、残りの１０個は、その中心部に３ｍｍ径の穴を中
心貫通孔としてあけ、その接合面を接着剤を用いて接合
連結し、前記穴に８ｍｍボルトを通し、両側に３ｍｍ厚
さで１００ｍｍ角の鉄板を当て締付ける。

このようにして作成された長尺直方体の全体の外面に接
着剤を塗布して被覆したのち、常温自然乾燥で４８時間
放置する。

こうして得られた長尺直方体の中心の１個に対し、前記
と同様の圧縮強度測定を行ったところ、圧縮強度は１０
６．８に９ｆ　／　ｃｍ２と向上した。この結果、接着
と締付力の抵抗により圧縮強度は増強されたことが判明
した。

【図面の簡単な説明】

第１図はセラミックス発泡体製の立方体ブロック及びそ
れを接合連結した長尺直方体ユニットの斜視図、第２図
は締付部材の説明図、第３図は本発明の構築物の１例の
斜視図、第４図は井桁に溶接成形したＨ型鋼の１例の斜
視図を示す。 １・・・セラミックス発泡体製の立方体ブロック、２・
・・中心貫通孔、３・・・シャフト、４・・・締付当板
、５・・・ナツト、８・・・Ｈ型鋼

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　中心貫通孔を有するセラミックス発泡体製の直方体
   ブロックの多数を、一方向に直列に接合連結させ、中心
   貫通孔にはシャフトを嵌装して、その両端から締め付け
   ることにより長尺直方体ユニットを形成させ、この多数
   を並列に接合連結させて板状体を形成させ、さらにこの
   多数を組合せて接合連結させ積層化し構築物としたこと
   を特徴とするセラミックス発泡体よりなる人工浮島。 ２　板状体を組合せるに際して井桁に溶接形成したＨ型
   鋼を組み込んでなる請求項１記載の人工浮島。