JPH04127369U - シヤワー室の壁パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用目的に応じて色々な構成のシャワー室を
容易に組立てられる。 【構成】 半円弧状のパネル材の両端部に接続手段を有
する半円弧状の壁パネルであって、例えば２枚のこのよ
うな壁パネル１，１^' を対置し、その間に直線状の壁パ
ネル４及びドア５を配置して接続手段１２、１２^' を用
いて接続し、休憩用スペースＳ₃ を備えた長円形のシャ
ワー室Ｓを形成する等、目的に応じて色々なシャワー室
を容易に組立てることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャワー室の壁パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

円形のシャワー室は、シャワーの噴射を全身に均等に浴びるのに適しているの で広く使用されている。従来から造られているこのような円形のシャワー室は、 半円弧よりも小さい円弧状の壁パネルを３枚以上接続して組立てられたものであ り、内径が０．９〜１．２ｍ程度と狭く、ほとんどが一人用を対象とし、且つ立 ったままで比較的短時間使用するものであって、腰掛けてゆっくりくつろいだり 、温風による体の乾燥や着替え等が行えるようなものではなく、シャワー浴の快 適さを充分満喫するには物足りないものである。また業務用としても上記のよう な一人用のシャワー室を客数に応じて複数設置するので、コスト高につくと云う 問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、 その目的とするところは、多様な目的に応じて、色々な構成のシャワー室を容易 に組立てるのに適した壁パネルを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案のシャワー室の壁パネルは、半円弧状の パネル材の両端部に接続手段を有することを要旨とするものである。

【０００５】 半円弧状のパネル材は、円弧状の部分の中心角が１８０°であって、２枚を対 向配置した時、実質的に円形となるように形成されたものである。 半円弧状のパネル材の両端部には接続手段が形成されていて、半円弧状をなす シャワー室の壁パネル同志、及び同様の接続手段を有する他の形状の壁パネルと 接続可能になされている。接続手段は従来より浴室ユニット等の組立に用いられ ている如き公知のものを用いることができるが、シャワー室の模様替え等を勘案 し、緊締及び解除することによって壁パネル同志の接続、開放が自在であること が好ましい。

【０００６】 なお、壁パネルの材質は錆び難いＦＲＰ、塗装鋼板、合成樹脂シート被覆鋼板 等とし、また、水密性を要求される接続個所には適切なシール手段を施すことが 肝要である。

【０００７】

【作用】

本考案のシャワー室の壁パネルは、パネル材が半円弧状に形成されており、そ の両端部に接続手段を有するものであるから、該壁パネル同志、あるいは直線状 の壁パネル等と接続することによって、半円、長方形、直線等を基本とした多様 な組合せの「おさまり」の良い形状のシャワー室あるいはシャワーブース等を、 容易に組立てることができる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を、図面を参照しながら説明する。 図１は、本考案実施例のシャワー室の壁パネルの内面側正面図、図２は図１の シャワー室の壁パネルの使用例を示す平面図である。

【０００９】 図１（Ａ）に示されるように、本考案の壁パネル１は半円弧状であって、半円 弧状のパネル材１１とその両端部に形成されたフランジ式接続手段１２，１２を 備え、他の壁パネルと接続可能となされている。半円弧状のパネル材１１には、 複数のシャワーノズル２，２・・・が設備されていて、シャワーを噴出すること ができる。図１（Ｂ）に示される壁パネル１’も図１（Ａ）のものと同じ形状と 構造で、半円弧状のパネル材１１^' とその両端部にフランジ式接続手段１２^' ， １２^' を備え、この場合には壁パネル１の内面に沿って着脱自在のベンチ３が設 置されている。

【００１０】 図２は、図１（Ａ）の壁パネル１と図１（Ｂ）の壁パネル１' とを対置させ、 それらの間を繋いで１枚の直線状の壁パネル４が、その両端部に形成されたフラ ンジ式接続手段４２，４２によって半円弧状の壁パネル１，１^' と接続されてい る。直線状の壁パネル４と対向する位置にはドア５が壁パネル１' に蝶番で開閉 自在に取付けられていて、これらによって全体として２個の半円形及びその間を 繋ぐ長方形より成る長円形のシャワー室Ｓが形成されている。

【００１１】 壁パネル１内の半円形のスペースＳ₁ 、及び直線状の壁パネル４とドア５内の 長方形のスペースＳ₂ がシャワースペースとなるとともに、スペースＳ₂ はドア ５からの出入のためスペースともなっている。壁パネル１' 内の半円形のスペー スＳ₃ にはベンチ３が設置されていて、シャワー浴やシャワー室Ｓ外でのサウナ 浴等の合間に休憩することができるようになっている。なお、図２のシャワー室 Ｓに更に適当個数の直線状の壁パネル４を増結して２人以上のシャワー浴が可能 な広さに拡大したり、また更に内部仕切りを設けることによって、乾燥、脱衣ス ペースを設ける等、より広く、また多機能な構成とすることも可能である。

【００１２】 図３は、本考案の他の使用例として、半円弧状の壁パネルのみを基本構成とし た従来型の１人用シャワー室の例を示す平面図である。開口部のない通常の半円 弧状の壁パネル１と円弧状のレールに沿って開閉される円弧状の引き戸７を備え た半円弧状の壁パネル６とを接続して組立てたものである。

【００１３】 図４は、本考案の更に他の使用例として、２個の半円弧状の壁パネル１を並列 に設置し、両端に直線状の壁パネル８による外壁と、半円弧状の壁パネル１，１ の間に仕切り壁パネル９による目隠し壁を設けた業務用のシャワーブースの例を 示す平面図である。このようなシャワーブースにあっては、利用客数に応じて連 結する壁パネルの数を調節して、容易且つ安価にシャワースペースを増減するこ とが可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のシャワー室の壁パネルを用いること によって、多様な目的に応じて色々な構成と機能を持ったシャワー室を容易に組 立てることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （Ａ）は本考案の一実施例の壁パネルを内面
側から見た正面図である。（Ｂ）は本考案の他の実施例
の壁パネルを内面側から見た正面図である。

【図２】 は図１の壁パネルの使用例を示す平面図であ
る。

【図３】 は本考案の他の使用例を示す平面図である。

【図４】 は本考案の更に他の使用例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１，１^' ，６ 半円弧状の壁パネル １１，１１^' 半円弧状のパネル材 １２，１２^' ，４２ 接続手段 ２ シャワーノズル ３ ベンチ ４，８ 直線状の壁パネル ５ ドア ７ 円弧状の引き戸 ９ 仕切り壁パネル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 半円弧状のパネル材の両端部に接続手段
   を有することを特徴とするシャワー室の壁パネル。