JPH04127263A - ニューロセンサ - Google Patents

ニューロセンサ

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JPH04127263A
JPH04127263A JP2263749A JP26374990A JPH04127263A JP H04127263 A JPH04127263 A JP H04127263A JP 2263749 A JP2263749 A JP 2263749A JP 26374990 A JP26374990 A JP 26374990A JP H04127263 A JPH04127263 A JP H04127263A
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output
sensor
neuronetwork
layer
input
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JP2263749A
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Masahiro Ooka
昌博 大岡
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概   要〕 ロボットハンドや各種認識装置に高度な知能を与えるこ
とを目的として取付けられる、視覚・近接覚及び触覚等
の多種多様な情報を統合するシステムに関し、 異種センサを統合したシステムを人手を介することな(
容易に構築可能とし、リアルタイム処理を可能とし、ロ
ボットハンド又は各種認識システムの作業内容やシステ
ム構成の変更にも容易に対応可能とすることを目的とし
、 対象物を認識するための複数種類のセンサ手段を同時に
有する認識システムにおいて、複数のセンサ手段の出力
情報の組を入力パターンとし、対象物の状態をニューロ
ネットワークにより認識する認識手段を有するように構
成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ロボットハンドや各種認識装置に高度な知能
を与えることを目的として取付けられる、視覚・近接覚
及び触覚等の多種多様な情報を統合するシステムに関す
る。
〔従来の技術〕
製造業、原子力産業等の分野で人間の手作業に代わって
複雑又は危険な作業等を行うロボットハンドにおいては
、物体を正確に認識し、それに基づいて正確に、かつ傷
つけないように把持する機構が求められる。
第10図は、ロボットハンド1001及び床に取り付け
られた2台の視覚センサ(CCDカメラ)1002と、
ロボットハンド1001に取り付けられた近接覚センサ
(超音波センサ)1003によって対象物1006 (
同図ではリンゴ)を認識し、その認識結果に基づいてハ
ンド部1004に取り付けられたグリッパ1005によ
って対象51006を把持する、従来の異種センサ統合
システムである。
このシステムによれば、視覚センサ1002と近接覚セ
ンサ1003の2種類のセンサの両方で、対象物100
6までの距離を測定できる。すなわち、視覚センサ10
02からは三角測量法によって、また、近接覚センサ1
003からは超音波が往復する時間によって、距離を測
定できる。
上述のような従来例では、異種のセンサの組み合わせに
より、一種類のみのセンサを用いた場合より測定精度を
向上させるシステムを構築することが目的とされる。す
なわち、視覚センサ1002のみによって対象物100
6との距離を測定しようとすると、対象物1006が透
明な場合或いは対象物1006の周囲が十分に明るくな
い場合等において、測定精度が著しく低下する。また、
近接覚センサ1003としての超音波センサの測定精度
は、元来ノイズ及びセンサの指向性に左右され易く、単
体では本質的に高い精度は望めない。
そこで、2種類のセンサを用いて得た統合された情報に
より距離情報を抽出する必要が生じる。
異種のセンサの情報を統合しようとする場合、従来、A
I(人工知能)の技法に基づくエキスパートシステムが
利用されている。
一例として、第10図のグリッパ1005の先端が対象
物1006に50a+m以内に近づいたらグリッパ10
05を開くものとする。また、各センサの測定誤差を考
慮した場合に、 ■視覚センサ1002による距離測定によれば、対象物
1006が5011111以内に近づいたことは、80
%確かである。
■近接覚センサ1003による距離測定によれば、対象
物1006が50mm以内に近づいたことは、40%確
かである。
といった事実があったとする。
エキスパートシステムによれば、上述の■及び■の事実
を推論することにより、グリッパ1005を開くか否か
が判断される。この場合、「視覚センサ1002又は近
接覚センサ1003のいずれかが50IIIIl1以内
に対象物1006を認識すれば、グリッパ1005を開
く。」という推論規則(ルール)が設定され、このルー
ルに基づいて、上述の判断が行われグリッパ1005が
制御される。
一方、上述のルールをファジィ論理に基づくファジィ演
算で記述すると、視覚センサ1002が50mm以内に
対象物1006を認識する確率値と近接覚センサ100
3が50mm以内に対象物1006を認識する確率値と
のOR演算として記述される(上述のルールの「又は」
に対応する)。OR演算においては、演算対象となる確
率値のうち最大値をとるものが出力値とされる。従って
、上述の例では、グリッパ1005を開かなくてはなら
ない確率は80%となり、結果としてグリッパ1005
が開かれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述の例の如くルールが1つだけの単純な場合
はよいが、ロボットハンドを制御するための実際のエキ
スパートシステムでは、小さなシステムであっても10
0以上のルールを設ける必要があり、各ルール間の競合
や矛盾を管理することは困難であるという問題点を有し
ている。
また、エキスパートシステムにおける各ルールはLi5
p言語で記述されるのが一般的であるが、この言語で記
述されたプログラムはインタープリタによって逐次機械
語に翻訳されながら実行されるため、処理速度が遅くな
る。従って、ロボットハンドのモーションコントロール
に必要なリアルタイム性を得ることは困難であるという
問題点を有している。
更に、エキスパートシステムにおける各ルールは、全て
人手によってプログラミングされる必要があるが、その
プログラムは対象とするシステムのセンサの構成等に依
存しており、このため例えば第10図の構成の異種セン
サ統合システムに触覚センサを後から追加したような場
合には、エキスパートシステムを始めから構築し直さな
ければならないといった問題点を有している。
また、上述のようなロボットハンド等のほか、工場内で
の人間の作業を代行する移動ロボットにおける障害物認
識システムや、その他各種対象物を認識するシステムを
構築する場合においても、従来、ロボットハンドの場合
と同様の問題点を生じている。
本発明は、異種センサを統合したシステムを人手を介す
ることなく容易に構築可能とし、リアルタイム処理を可
能とし、ロボットハンド又は各種認識システムの作業内
容やシステム構成の変更にも容易に対応可能とすること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明のブロック図である0本発明は、対象
物101を認識するための複数種類のセンサ手段102
を同時に有する認識システムを前提とする。センサ手段
102は、例えばカメラ等の視覚センサ、対象物101
を把持するグリッパ部分に設けられる圧力センサ等の触
覚センサ、同じく把持角度を検出するエンコーダ等であ
る。
この前提のもとで、本発明は、複数のセンサ手段102
の出力情報103の組を入力パターンとし、対象物10
1の状態をニューロネットワークにより認識する認識手
段104を有する。このニューロネットワークは、例え
ば複数のセンサ手段102の出力情報103の組を同時
に入力するニューロンからなる入力層と、対象物101
の認識結果を出力値として出力するニューロンからなる
出力層と、入力層と出力層との間に接続され、それぞれ
複数のニューロンから構成される少なくとも1層以上の
中間層とからなり、バックプロパゲーションアルゴリズ
ムに基づいて学習が行われる。
なお、認識手段104は、複数のニューロネットワーク
を切り替えて使用するようにも構成できる。
〔作  用〕
本発明では、ニューロネットワークによる認識手段10
4により、対象物101の柔らかさ、大きさ、形状等の
、各種パターンを学習させることができる。これにより
、ロボットや各種認識システムにさせる作業内容の変更
にともない認識すべき項目が変更になった場合、プログ
ラムを変更することなく学習によりシステムの内部構造
を柔軟に変更することができる。
また、ニューロネットワークの学習が十分に行われた段
階では、各センサ手段102によって検出される対象物
101の状態を高速に評価できるため、ロボットや各種
認識システムの制御を行うホストコンピュータ等の負荷
を著しく軽減させることができる。この結果、ホストコ
ンピュータ等の処理に余裕が生まれるので、ロボットや
各種認識システムに多くのセンサを装着することも可能
となり、また、ロボットや各種認識システムに作業のプ
ランニングや接触物体の固定・認識等の高度な知的作業
を行わせることも可能となる。
更に、ニューロネットワークがもつ流化作用により、学
習時に用いた基本的なパターンの中間の入力に対しても
妥当な出力を与えることができる。
例えばニューロネットワークに球と立方体の形状を与え
それぞれに対してOと1の出力がでるように教育した後
、そのニューロネットワークに球と立方体の中間の形状
を示すとちょうど0と1の中間の値を出力するように構
成できる。柔らかさ、大きさ等についても同様である。
〔実  施  例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例につき説明す
る。
第1公皇施■Ω説所 第2図は、本発明による第1の実施例であり、ニューロ
ネットワークによる異種センサ統合システムを示す斜視
図である。
このシステムは、床置きされた2台の視覚センサ(CO
Dカメラ)211とロボットハンド208先端のハンド
部209のグリッパ210に取り付けられた触覚センサ
212によって、対象物213(同図ではボール)を認
識し、その認識結果に基づいてロボットハンド208の
移動制御、ハンド部209に取り付けられたグリッパ2
10による対象物213の把持を行う異種センサ統合シ
ステムである。触覚センサ212は、例えば基板上にカ
ー電気信号変換器がマトリックス状に配置され、表面が
皮膚ゴムで被覆された構造を有する。
視覚センサ211及び触覚センサ212のそれぞれの出
力214及び215は、各信号処理装置201及び20
2によって数段階の階調表現された画像データに変換さ
れ、それぞれ視覚情報204及び触覚情報205として
ホストコンピュータ207に送られる。
また、グリッパ210が取り付けられるハンド部209
には、グリッパ210が開かれている角度(以下、開度
と呼ぶ)を検出するための特には図示しないエンコーダ
が設けられている。そして、そのエンコーダ出力216
は、エンコーダインタフェース203を介して、角度情
報206としてホストコンピュータ207に送られる。
次に、第3図は、第2図のホストコンピュータ207の
構成図である。
インタフェース(1/F)305〜307は、それぞれ
第2図の視覚センサ信号処理装置201からの視覚情報
204、触覚センサ信号処理装置202からの触覚情報
205及びエンコーダインタフェース203からの角度
情報206を入力し、それらをバス308を介してRA
M302へ転送する。
一方、RAM302上には、上述の視覚情報204、触
覚情報205及び角度情報206のそれぞれを入力とし
て、ロボットハンド208が対象物213を把持したと
きの柔らかさ、大きさ、形状等を検出するニューロネッ
トワーク303が構成される。また、補助記憶装置30
4には、RAM302上でニューロネットワーク303
を構成するときの係数が記憶される。これらについては
後述する。
CPU (中央制御装置)301は、バス308に接続
される各部分の全体的な動作、特にRAM302上に構
成されるニューロネットワーク303の動作を制御する
なお、ニューロネットワーク303の出力に基づく、第
2図のロボットハンド208の移動制御、ハンド部20
9に取り付けられたグリッパ210による対象物213
の把持制御等を行うための機構は、従来のロボット制御
技術と変わるところはないため省略する。
次に、RAM302上に構成されるニューロネットワー
ク303について説明する。このニューロネットワーク
は、視覚情報204、触覚情報205及び角度情報20
6のそれぞれを入力として、ロボットハンド208が対
象物213を把持したときの柔らかさ、大きさ、形状等
を検出する機能を有し、本実施例の最も特徴とする部分
である。
本実施例で用いるニューロネットワークとしては、バッ
クプロパゲーションによる学習機能を有するRumel
hart (NatrueVol、323−9(198
6))のネットワークを用いる。
まず第4図には、生理学で調べられているニューロンの
数学的モデルが示されており、これによれば入力信号y
s(t)と出力信号x(t)の関係は次式で表現できる
。但し、括弧内の「t」は、それぞれが時間の関数であ
ることを示している。
常、第5図に示すような特性を有するsigmoid関
数が用いられる。sigmoid関数としては次式がよ
く用いられる。
f (x)  = (1+ e−”)        
 ・・(2)(a>0.O≦X≦1) ここで、Xは、関数fの引数、eは自然対数の底を示す
次に、上述のニューロンを構成要素として、第2図のR
AM302上に構成されるニューロネットワーク303
の例を第6図に示す。
同図のネットワークは、それぞれ多数のニューロン(各
ニューロンは第4図に対応する)を持つ入力層、隠れ層
I、■及び出力層(同図の各層の列)から成る。そして
、成る層の全てのニューロンは、その左側の層内の全て
のニューロンと、また、その右側の層内の全てのニュー
ロンと、重み付きの有向リンクで結合している。有向リ
ンクの向きは左側の層内のニューロンを入力とし、右側
の層内のニューロンを出力としている。ニューロンjか
らニューロンiに到るリンクの重みはWiJで表現され
る。また、同じ層にあるニューロンは、相互に結合しな
い。入力層の各ニューロンは、画像データである視覚情
報204及び触覚情報205の各画素と対応しており、
階調表現された各画素の値に応じた刺激の強さが対応す
る各ニューロンに与えられる。また、角度情報206に
対応するニューロンも設けられている。そして、最古の
出力層の各ニューロンの出力値が、ニューロネットワー
クの出力となる。すなわち、柔らかさを感じるニューロ
ンからは第2図の対象物213の柔らかさに対応する値
が出力され、大きさを惑じるニューロンからは対象物2
13の大きさに対応する値が出力される。また、形状を
感じるニューロンは、球、立法体等の各形状に対応して
1つずつ設けられ(第6図では1つのみ示されている)
、対象物213の形状に対応するニューロンの出力値が
大きな値となる。これらの各出力は、視覚情報204、
触覚情報205及び角度情報206の1組(以下、入力
パターンと呼ぶ)について1&Il得られる。
以上のような構成を有するニューロネットワークのもと
て前述の(1)式を拡張すると以下のようになる。すな
わち、第2番目の入力パターンに対する成る層(これを
第S層と呼ぶ)の第i番目のニューロンの出力をX1p
とし、その1つ左の層(第5−11i)の第j番目のニ
ューロンの出力をVtpとし、各層のニューロンの個数
をnとすると、χi、= f t(Z tp)    
       ・・・(3)となる。
このような関係式が成り立つような第6図のニューロネ
ットワークに入力パターンが与えられたときに理想的な
出力がでるように、学習によって重み係数WiJすなわ
ちニューロン間の結合の強さを更新することにする。
これを実際に行うため、Rumelhartは次のよう
なバックプロパゲーションと呼ばれる学習アルゴリズム
を提案している。まず、学習に用いるパターンはt個あ
るものとし、第S層のn個のニューロンにおいて、第i
番目のニューロンにおける第2番目のパターンに対する
教師からの出力値(最も望ましい出力値)をdip、実
際の出力値をXlpとする。ユークリッドノルムを用い
て、第S層における第2番目のパターンに対する誤差E
、及びt個の全パターンに対する誤差Eを次の(5)式
及び(6)式によって評価する。
Ep= (1/2)Σ(Xip  dlp)2  ・・
・(5)1=1 EをWiJに対し最小にするため、θEp/θWiJ(
EpのWiJに対する偏微分)を計算し、Wijを次式
によって更新する。
WtJ(t)=W目(t  1)十ΣΔpWtJ  H
+ (7)p=1 ここで、Wtj(t  1 )は更新前の重みWIJの
値、Wtj(t )は更新後の重みWiJの値である。
ここで、Δ、wlJ=  770E、/θw目・・・(
8)である。(7)式及び(8)式より、WiJ(t)
は、更新前の重みWtjD−1)を誤差E、の最急降下
方向へステップ幅ηだけ変化させることにより得られる
ことがわかる。
上述の(8)弐で、Δp Wl=  77c?Ep/θ
wiJは、WiJに偏微分とチエインルールを実行する
ことによって、 Δpwムj=ηδip3’jp        ・・・
(9)として計算できるが、更に、δi、、の求め方は
、第S層が出力層である場合とそうでない場合とで若干
異なる。まず、第S層が出力層の場合には、(9)式の
δ、pは、 δ、、−ft’(zip) (Xip  atp)  
 HI ・ao)となり、一方、第S層が出力層でない
場合には、第s+1層のニューロンの添字をkとして、
となる。但し、f % (Z ip)は、f t(Z 
ip)の1次微分を示す。これより、(8)弐〜OD式
をネットワークの逆方向に順次適用してWijの変化分
を計算し、各層について(7)式によってニューロン間
の結合の強さを繰り返し調整することによって、最終的
にパターンPを与えると教師からの信号dipに近い値
を出力するニューロネットワークを構成できる。
以上のアルゴリズムを特には図示しないROM等にプロ
グラミングしておき、第3図のCPU301がRAM3
02上のニューロネットワークに学習用のパターン(視
覚情報204、触覚情報205及び角度情報2060組
)を入力しながら上記アルゴリズムを実行することによ
りネットワークの学習を行える。この場合、−度プログ
ラミングすれば、学習すべきパターンが将来変わっても
、再度プログラミングする必要はない。言い換えれば、
外界の刺激に対して内部の構造を自動的に変化させるこ
とのできるシステムが構成できることになる。
次に、上述のニューロネットワーク303の学習手順と
、このネットワークを用いた実際の対象物213(第2
図)の認識動作具体例について、対象物213を球形を
していて柔らかいものの例であるテニスボールとした場
合を例にとって説明する。
まず、ロボットハンド208にテニスボールを様々な姿
勢で把持させ、各姿勢における視覚情報204、触覚情
報205及び角度情報206の組(パターン)を、第3
図の補助記憶装置304等に記憶する。
次に、第3図のCPU301は、上記各パターンを、R
AM302上に構成されている第6図のニューロネット
ワーク303に入力として与え、いずれのパターンが入
力として与えられても、柔らかさを惑しるニューロン、
大きさを感じるニューロン及び形状を感じるニューロン
の各出力が、教師信号と等しくなるように、前述の(7
)弐〜OD式に示すバックプロパゲーションアルゴリズ
ムに従って、前述の(5)式及び(6)式で求まる誤差
が十分小さくなるように重み係数WえJを調節する。教
師信号は、対象物213がテニスボールの場合、柔らか
さを感じるニューロンの出力値は例えば0.7、大きさ
を感じるニューロンの出力値は例えば0.5、形状を感
じるニューロンについては球形の形状を感じるニューロ
ンの出力値が例えば1でその他は0の如くである。この
ようにして得られた第6図の各層の各ニューロン毎の最
終的な重み係数WiJの値は、第2図の補助記憶装置3
04に格納される。
この他にも、野球のボールとかゴルフボールを対象物2
13として与えて学習を行い、また、積み木のような球
形の形状以外の対象物213についても同様の学習を行
う。
次に、対象物213の認識動作を行う場合は、第3図の
CPU301は、上述の学習手順によって得られた重み
係数WIJを補助記憶装置304からRAM302に呼
び出し、前述の(2)弐〜(4)式で示されるアルゴリ
ズムにより出力信号を計算する。
これによれば、学習に使用したテニスボール、野球のボ
ール等の認識はもちろんのこと、学習に使用しなかった
ソフトボールを対象物213としても、適当な値、例え
ば柔らかさを感じるニューロン、大きさを感じるニュー
ロン及び球形の形状を感じるニューロンの出力値として
、それぞれ0.5.1及び1等を出力するようになる。
以上の第1の実施例において、第2図の視覚センサ21
1からの視覚情報204、触覚センサ212からの触覚
情報205及びハンド部209のエンコーダからの角度
情報206に基づいて、対象物213の柔らかさ、大き
さ及び形状を検出する場合を例にあげて、ニューロネッ
トワーク303の具体例とともに説明した。しかし、本
発明はこれに限られるものではなく、様々な異種センサ
の出力を並列して入力することができる。その他の例に
ついて、以下の第2〜第4の実施例の順に順次説明する
茅)皇ス韮L9裁I− 第7図に、ニューロネットワークによる異種センサ統合
システムの第2の実施例を示す。この実施は、2台の視
覚センサ701及び702と複数の超音波センサを並べ
た超音波ソナー703を備えた移動ロボットに本発明を
実施した例である。
このロボットは、左右にキャタピラ704を有している
ため、自由に移動可能であり、例えば工場内で部品・製
品の運搬用等に用いられる。
このロボットには、異種のセンサである右視覚センサ7
01、左視覚センサ702及び超音波ソナー703が備
えられているため、これらの異種センサの統合を行うた
めに本発明が適用される。
右視覚センサ701及び左視覚センサ702のそれぞれ
で検出された右視覚センサの出カフ05及び左視覚セン
サの出カフ06は、それぞれ右視覚センサの検出回路7
08及び左視覚センサの検出回路709に入力する。ま
た、超音波ソナー703内の各超音波センサから出力さ
れる超音波ソナーの出カフ07は、超音波ソナーの検出
回路710に入力する。
そして、これら右視覚センサの検出回路708、左視覚
センサの検出回路709及び超音波ソナーの検出回路7
10の各出力は、ニューロネットワーク部711に入力
する。
ここで、ニューロネットワーク部711は、実際には前
述の第1の実施例の場合と同様に、ホストコンピュータ
内部のRAMに第3図のようにして構成されるが、ここ
では簡単のためニューロネットワーク部711として概
念的に示しである。
上述の各検出回路708.709及び710の出力がホ
ストコンピュータに入力されRAM内のニューロネット
ワークに入力されるまでの動作は、第1の実施例の場合
とほぼ同様である。従って、以下の説明では、上記各出
力がニューロネットワーク部711上でどのように処理
されるかという部分についてのみ説明することとする。
なお、後述する第3、第4の実施例においても同様であ
る。
ニューロネットワーク部711の入力には、上述のよう
に右視覚センサの検出回路708、左視覚センサの検出
回路709及び超音波ソナーの検出回路710の各出力
が与えられる。ここで、右視覚センサ701及び左視覚
センサ702からは、画像情報として階調表現された複
数の画素の値が出力される。このため、ニューロネット
ワーク部7110入力層(第6図参照)として、本来、
画素の数に対応した数のニューロンが必要であるが、第
7図では説明の簡略化のため、右視覚センサ701及び
左視覚センサ702のそれぞれについて1つのニューロ
ンのみ示されている。同様に、超音波ソナー703に対
しても、アレイ状に並べられた超音波センサの数に対応
した数のニューロンを入力層に用意すべきであるが、第
7図では超音波ソナー703について1つのニューロン
のミ示されている。また、これらの入力層のニューロン
の簡略化表現に伴って、隠れ層(第6図参照、第7図で
は1層のみで構成されている)のニューロンの数も実際
より減らして示されている。これらの簡略化表現は、後
述する第3、第4の実施例においても同様である。
第7図のロボットの学習は、以下のようにして行われる
。まず、障害物の大きさと障害物までの距離をOと1の
範囲で出力するように学習させる。
すなわち、ニューロネットワーク部711の出力層の1
つのニューロンから出力される障害物の大きさを表す出
カフ12の値が、大きい障害物であれば1、中くらいで
あれば0.5程度になるように学習を行わせる。また、
ニューロネットワーク部711の出力層の他の1つのニ
ューロンから出力される障害物との距離を表す出カフ1
3の値が、距離の近い障害物である程1に近い値となる
ように学習を行わせる。更に、ロボットが煙や霧が発声
しているような環境におかれる場合についても、同様に
学習を行わせる。なお、基本的な学習方法は、第1の実
施例の場合と同様である。
従来のアルゴリズムにおいては、距離の近い障害物と遠
い障害物に対しては、それぞれ超音波ソナーと視覚セン
サが使いわけられていた。このような、従来例の場合、
通常の環境であれば障害物の認識は可能であるが、煙や
霧が発生している環境では視覚センサからの情報が信頼
できないため、これを信頼できない情報として認識させ
るためのアルゴリズムを導出することが困難であった。
これに対して、第2の実施例によれば、上述のような環
境の下でロボットを学習させれば、画像がぼやけた視覚
センサからの情報と超音波ソナーからの情報に基づいて
障害物が認識されるように自己のネットワークをプログ
ラミングするため、障害物の認識アルゴリズムを作成す
る手間を大幅に軽減させることが可能となる。
3の  の′ 第8図に、ニューロネットワークによる異種センサ統合
システムの第3の実施例を示す。この実施は、本発明を
ベルトコンベア809上を移動する青果物807の鮮度
評価システムに実施した例である。
用いられるセンサは、イメージセンサ801、フォトト
ランジスタ802及びカラーセンサ803である。それ
ぞれの出力は、イメージセンサの検出回路810、フォ
トトランジスタの検出回路811及びカラーセンサの検
出回路812を介してニューロネットワーク部813に
入力される。
ニューロネットワーク部813は、第7図の第2の実施
例の場合と同様、簡略化して表現されている。
イメージセンサ801は、CCD素子を1次元状に並べ
たものであり、本来、バーコード状の情報を読み取る場
合に用いられている。
フォトトランジスタ802は、レーザー光源804から
発射されたレーザー光805を一度ポリゴンミラー80
6で反射させて青果物807に照射した結果性じる散乱
光808を検出する。ポリゴンミラー806はモータ8
16により回転させられているため、レーザー光805
は青果物807の表面を走査されることになる。従って
、青果物807の表面の1次元の散乱現象を、フォトト
ランジスタ802でとらえることができる。
カラーセンサ803は、赤、青、黄、緑、ピンク、水色
、白及び黒の8色を判別するセンサである。このセンサ
も、青果物807の表面の1次元の色の分布をとらえる
ことができる。
第8図のシステムでは、ニューロネットワーク部813
の出力層の1つのニューロンから出力される青果物の鮮
度を表す出力814の値及び同様に他のニューロンから
出力される青果物のうまみを表す出力815の値によっ
て、青果物807の鮮度とうまみを自動的に判別できる
ここで、第8図のシステムの学習は、以下のようにして
行われる。まず、ニューロネットワーク部813の出力
層の1つのニューロンから出力される青果物の鮮度を表
す出力814の値が、鮮度の良い青果物である程1に近
い値となるように学習を行わせる。また、ニューロネッ
トワーク部813の出力層の他の1つのニューロンから
出力される青果物のうまみを表す出力815の値が、う
まみのある青果物である程1に近い値となるように学習
を行わせる。基本的な学習方法は、第1の実施例の場合
と同様である。
従来のシステムにおいては、1種類のセンサしか用いら
れなかったため、判別精度が悪く、実用システムとして
実現された例はほとんどない、これに対して、第3の実
施例によれば、異種のセンサを用いているため、判別精
度が向上し、実用システムとして用いることが可能とな
る。
第土■実庶■ 第9図に、ニューロネットワークによる異種センサ統合
システムの第4の実施例を示す。この実施は、本発明を
紙幣鑑別機に実施した例である。
用いられるセンサは、カラーセンサ901、磁気ヘッド
902.903、イメージセンサ904である。それぞ
れの出力は、カラーセンサの検出回路907、磁気ヘッ
ドの検出回路908.909、イメージセンサの検出回
路910を介してユーロネットワーク部911に入力さ
れる。二−ロネットワーク部911は、第7図の第2の
′施例の場合と同様、簡略化して表現されている。
第9図の紙幣鑑別機では、ニューロネットワ・り部91
1の出力層の3つのニューロンから出ニされる千円の認
識出力912.5千円の認識出二913又は1万円の認
識出力914によって、4幣を鑑別できる。
ここで、第9図の紙幣鑑別機の学習は、以下(ようにし
て行われる。まず、千円札の紙幣90:を第9図の90
6で表される紙幣の移動方向に1動させた場合に、ニュ
ーロネットワーク部91の出力層の1つのニューロンか
ら出力される千Fの認識出力912が1になるように学
習を行わする。同様に、5千円札の紙幣905の場合に
、;ユーロネットワーク部911の出力層の他の11の
ニューロンから出力される5千円の認識出力513が1
になるように学習を行わせる。更に、1万円札の紙幣9
05の場合に、ニューロネット5−り部911の出力層
の更に他の1つのニューロンから出力される1万円の認
識出力914が1になるように学習を行わせる。そして
、新しい紙幣や古い紙幣、傷ついた紙幣、かすれた紙幣
等、様々な紙幣を用いて上述の学習を行わせる。
基本的な学習方法は、第1の実施例の場合と同様である
従来の紙幣鑑別機においては、磁気ヘッドのみによる鑑
別機が多いが、カラーセンサ及びイメージセンサを用い
ると偽札の排除が可能になるため、これら異種のセンサ
が搭載された高級型の鑑別機も存在した。しかし、これ
ら異種センサの出力により千円、5千円、1万円及び偽
札の検知を行うために作成されるアルゴリズムは複雑な
ものになり、そのアルゴリズムを実現するコンピュータ
プログラムのステップ数も膨大なものになっていた。
更に、新札が発行される毎に、作成されたアルゴリズム
をすべて見直す必要が生じていた。これに対して、第4
の実施例によれば、ニューロネットワーク部911が、
学習により多種の紙幣を鑑別する能力を自動的に身につ
けるため、新札の発行に伴う新しいアルゴリズムを作成
する手間を大幅に軽減させることが可能となる。
以上第1〜第4の実施例は、汎用コンピュータにニュー
ロネットワークのアルゴリズムを組み入れて構成した例
であったが、近年のニューロチップの開発のスピードア
ンプの加速化を考慮すると専用のニューロチップを利用
することにより、ハードウェア上でニューロネットワー
クを構成した実施例も容品に実現することができ、リア
ルタイム性を要求されるロボット制御やシステム制御に
は特に有効である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ニューロネットワークによる認識手段
により、対象物の柔らがさ、大きさ、形状等の、各種パ
ターンを学習させることができる。
これにより、ロボットや各種認識システムにさせる作業
内容の変更にともない認識すべき項目が変更になった場
合、プログラムを変更することなく学習によりシステム
の内部構造を柔軟に変更することが可能となる。
同様に、システムのセンサ手段の構成が変更になっても
、ニューロネットワークへの入力を変更するだけで柔軟
に対応することが可能となる。
また、ニューロネットワークの学習が十分に行われた段
階では、各センサ手段によって検出される対象物の状態
を高速に評価できるため、ロボットやシステムの制御を
行うホストコンピュータ等の負荷を著しく軽減させるこ
とができる。この結果、ホストコンピュータ等の処理に
余裕が生まれるので、ロボットや各種システムに多くの
センサを装着することも可能となり、また、ロボットや
各種システムに作業のプランニングや接触物体の固定・
認識等の高度な知的作業を行わせることも可能となる。
更に、ニューロネットワークがもつ法化作用により、学
習時に用いた基本的なパターンの中間の入力に対しても
妥当な出方を与えることが可能となる。
本発明では特に、ロボットや各種システムに取り付けら
れる複数のセンサ手段とニューロネットワークによる認
識手段とを組み合わせることにより、以下のような効果
が生まれる。
すなわち、ロボットや各種システムに取り付けられるセ
ンサ手段の中には、実際の使用により故障が発生するも
のもある。特に、圧力センサ等の触覚センサは、視覚セ
ンサと異なり、対象物に直接接触してその状態を検出す
るものであるから、接触によりセンサを構成する素子の
いくつかを損傷することもある。一方ニューロネットワ
ークは、入力パターンの一部を失っても、正常なニュー
ロネットワークに比較して大幅に機能が落ちることなく
、その機能を発揮できることが一般に知られている。従
って、本発明によれば、従来のセンサシステムと異なり
、使用中に多少損傷を受ける等してもその機能の劣化を
抑えることができ、安定性・実用性に冨んだセンサシス
テムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のブロンク図、 第2図は、ニューロネットワークによる異種センサ統合
システムの第1の実施例を示す斜視図、第3図は、第1
の実施例によるホストコンピュータの構成図、 第4図は、ニューロンの数学的モデルを示した図、 第5図は、sigmoid関数を示した図、第6図は、
第1の実施例におけるニューロネットワークの例を示し
た図、 第7図は、ニューロネットワークによる異種センサ統合
システムの第2の実施例を示す斜視図、第8図は、ニュ
ーロネットワークによる異種センサ統合システムの第3
の実施例を示す斜視図、第9図は、ニューロネットワー
クによる異種センサ統合システムの第4の実施例を示す
斜視図、第10図は、従来の異種センサ統合システムを
示す斜視図である。 101・・・対象物、 ・センサ手段、 ■ ・出力情報、 ・認識手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)対象物(101)を認識するための複数種類のセン
    サ手段(102)を同時に有する認識システムにおいて
    、 前記複数のセンサ手段(102)の出力情報(103)
    の組を入力パターンとし、前記対象物(101)の状態
    をニューロネットワークにより認識する認識手段(10
    4)を、 有することを特徴とするニューロセンサ。 2)前記ニューロネットワークは、前記複数のセンサ手
    段(102)の出力情報(103)の組を同時に入力す
    るニューロンからなる入力層と、前記対象物(101)
    の認識結果を出力値として出力するニューロンからなる
    出力層と、前記入力層と出力層との間に接続され、それ
    ぞれ複数のニューロンから構成される少なくとも1層以
    上の中間層とからなり、前記ニューロネットワークは、
    バックプロパゲーションアルゴリズムに基づいて学習が
    行われる、ことを特徴とする請求項1記載のニューロセ
    ンサ。
JP2263749A 1990-06-12 1990-10-03 ニューロセンサ Pending JPH04127263A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15156690 1990-06-12
JP2-151566 1990-06-12

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04127263A true JPH04127263A (ja) 1992-04-28

Family

ID=15521334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2263749A Pending JPH04127263A (ja) 1990-06-12 1990-10-03 ニューロセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04127263A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7429923B2 (en) 2004-10-22 2008-09-30 Honeywell International Inc. Neuronal sensor networks

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7429923B2 (en) 2004-10-22 2008-09-30 Honeywell International Inc. Neuronal sensor networks

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