JPH04122620U - 除塵機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 筒状の濾材を有する除塵ユニット４の複数個
を着脱自在に内装するケーシング１に、除塵対象流体２
３を導入するための流入口と、濾材を通過した後の清浄
流体２５を排出するための排出口６とを設けてある除塵
機において、除塵ユニット４を、それぞれ濾材からなる
内外二重の筒状に形成し、流入口５と流出口６との一方
を除塵ユニット４の内筒８と外筒９との間の空間に連通
させるとともに、他方を除塵ユニット４の内筒８の内部
空間および外筒の外部空間にともに連通させてある。 【効果】 除塵ユニット単位当たりの除塵ユニットの濾
材と除塵対象流体との接触、かつ、この除塵対象流体を
透過する面積を大きくでき、ケーシング内に除塵ユニッ
トを取付るに当たって、除塵機全体の除塵能力を低下さ
せることなく、除塵ユニットのケーシング内の取付個数
を減らせ、その取付労力を低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、除塵材に関し、詳しくは、筒状の濾材を有する除塵ユニットの複数 個を着脱自在に内装するケーシングに、除塵対象流体を導入するための流入口と 、前記濾材を通過した後の清浄流体を排出するための流出口とを設けてある除塵 機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

冒記の除塵機に関して、従来、除塵ユニットを、それぞれ前記濾材からなる一 重の筒状に形成してあり、前記流入口と流出口との一方を前記除塵ユニットの筒 の内部空間と連通させるとともに、他方を前記除塵ユニットの筒の外部空間に連 通させてある構成のものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

冒記の構成の除塵機に関して、その除塵機の除塵能力は、前記除塵機内の除塵 ユニットの濾材の面積、詳しくは、この除塵機に導入する除塵対象流体との接触 、かつ、この除塵対象流体を透過する接触透過面積に略比例する。一般に、除塵 機は大型化することなしに、その除塵能力を向上させることが求められているが 、この要望に対して、上記従来の構成では、前記除塵ユニットを前記ケーシング 内に出来るだけ多く取付けることでそれに応じている為、該ケーシング内に密度 高く除塵ユニットが取付配置される。 ところが除塵ユニットのケーシング内への取付作業に当たっては通常直接に作 業者がケーシング内に入り込み、このケーシング内で除塵ユニットを個々に取付 けを行っている為、ケーシング内に除塵ユニットを密度高く取り付ける、すなわ ち狭い空間で作業をしなければならない不具合が生じるものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

冒記の除塵機において、本考案の特徴構成は前記除塵ユニットを、それぞれ前 記濾材からなる内外二重の筒状に形成し、前記流入口と流出口との一方を前記除 塵ユニットの内筒と外筒との間の空間に連通させるとともに、他方を前記除塵ユ ニットの内筒の内部空間および外筒の外部空間にともに連通させてある点にある 。

【０００５】

【作用】

ケーシング外で組付けた内筒と外筒よりなる除塵ユニットをユニット単位で複 数固ケーシング内に取付ける。次にケーシングの流入口より除塵対象流体をケー シング内に導入する。この除塵対象流体は、夫々の除塵ユニットの内筒と外筒と の間の空間を通ってこの内筒と外筒の濾材を透過し流出口より流出する。そして 除塵対象流体の濾材通過の際、濾材が塵等をこの流体より除去して、清浄流体に して流出口へ送り、また、この除去された塵等の一部が、この濾材に係止され、 流体の透過と共に、この塵等が生長する。次に流入口と流出口との連通空間を互 いに入れ替えると、圧が逆転して、生長した前記塵等が、この濾材より剥離する 。

【０００６】

【考案の効果】

よって、除塵ユニットの外筒に加えて内筒の濾材外側表面積が、そのまま除塵 ユニットの除塵対象流体との接触透過面積となるため、全体として、除塵対象流 体との接触透過面積を同じだけ備えるに当たっては、従来に比べ、その除塵ユニ ットの取付け個数を減少できる。そのためにケーシング内での除塵ユニットのユ ニット取付け個数の低減が可能となり、その取付労力を軽減できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１に示す除塵機は、除塵容器となるケーシング１を、このケーシング１内を 上下２室２，３に仕切る複数固の除塵ユニット４、‥とを設け、前記仕切った一 方である下方の室３に、除塵対象流体２３を導入するための流入口５をケーシン グ１の側面下部に設けると共に他方であるケーシング１内上方の室２の清浄流体 ２５を外部に排出するための流出口６を、ケーシング１上面に設けることにより 構成してある。 又、ケーシング１の下部形状を、縦断面視で下すぼみ形成し、この部位に塵取 出し用のスクリューコンベア７を配設してある。 図２に示すように、前記除塵ユニット４は、内外二重の筒状により形成してあ る。詳しくは前記除塵ユニット４は、濾材より形成してある径の異なる内筒８及 び外筒９、これらの筒８，９を内外に二重に固定するリング状の筒取付具１０、 この筒取付具１０をケーシング１内に吊下げるための吊下げ支持具１、及び前記 内筒８を下方に緊張するテンション調整具１２等により構成してあり、この吊下 げ支持具１１を前記ケーシング１内の天井部に吊下げてあり、前記外筒９の下縁 を、ケーシング１内下方にあって、平面視でケーシング１内全域に亘って広げた 多孔な除塵ユニット取付板１４に、付設してある。詳しくは、除塵ユニット４を 、前記吊下げ支持具１１の上部のネジ目を施したロッド１５と、このロッド１５ を螺進するスプリング係止ナット１６及び、このナット１６、このナット１６の 下方に設け、この除塵ユニット４の上下方向の振動を吸収するスプリング１７で ケーシング１内に吊設し、該除塵ユニット４の外筒９の下縁を、前記除塵ユニッ ト取付板１４の孔１８の全周縁より立設た筒状の取付けしろ１９に外嵌させ、締 付けベルト２２にて締付固定してある。そして、前記内筒８をこの内筒８の下縁 にあるテンション調整具１２のスプリング２０及びテンション調整用のターンバ ックル２１を介して、上下方向に緊張させてある。また前記外筒の上下方向のた るみは、前記スプリング係止ナット１６を前記ロッド１５に螺進させることで解 消し、該外筒９を上下方向に緊張する。また、外筒９及び内筒８とを直接連結し てある筒取付具１０及びテンション調整具１２とは夫々締付けバンド２２により 隙間なく締付けてある。 以上の構成によりケーシング１外で組付けた除塵ユニット４を吊下げ支持具１ ２を会してケーシング１天井部に吊下げ、次に外筒９及び内筒８下縁を前記除塵 ユニット取付板１４に付設する。そこで前記流入口５より除塵対象流体２３をケ ーシング１内に導入させる。その後図１に示すように、この除塵対象流体２３の 流れは除塵ユニット取付板１５に制限され、夫々の除塵ユニット４の内筒８と外 筒９との間の空間２４だけを通る。そして、この内筒８と外筒９の濾材を透過し ケーシング１の上部に設けた流出口６より清浄流体２５として流出する。また流 入口５と流出口６との連通空間を互いに入れ替えると、圧力逆転して、外筒９及 び内筒８表面に目詰まりした塵等が濾材より剥離し、ケーシング１内下方に落下 し、その後このケーシング１内下部の塵取出し用のスクリューコンベア７により ケーシング１外に排出される。

【０００８】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る除塵機の縦断面図

【図２】要部の縦断面図

【符号の説明】

１ ケーシング ４ 除塵ユニット ５ 流入口 ６ 流出口 ８ 内筒 ９ 外筒 ２３ 除塵対象流体 ２５ 清浄流体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状の濾材を有する除塵ユニット（４）
   の複数個を着脱自在に内装するケーシング（１）に、除
   塵対象流体（２３）を導入するための流入口（５）と、
   前記濾材を通過した後の清浄流体（２５）を排出するた
   めの流出口（６）とを設けてある除塵機において、前記
   除塵ユニット（４）を、それぞれ前記濾材からなる内外
   二重の筒状に形成し、前記流入口（５）と流出口（６）
   との一方を前記除塵ユニット（４）の内筒（８）と外筒
   （９）との間の空間に連通させるとともに、他方を前記
   除塵ユニット（４）の内筒（８）の内部空間および外筒
   （９）の外部空間にともに連通させてある除塵機。