JPH04118400A - 無重力模擬実験装置の計算機システム構成法 - Google Patents

無重力模擬実験装置の計算機システム構成法

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JPH04118400A
JPH04118400A JP2238055A JP23805590A JPH04118400A JP H04118400 A JPH04118400 A JP H04118400A JP 2238055 A JP2238055 A JP 2238055A JP 23805590 A JP23805590 A JP 23805590A JP H04118400 A JPH04118400 A JP H04118400A
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wire
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tension
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Shinji Kanda
真司 神田
Yuichi Sato
裕一 佐藤
Yoshitaka Iida
飯田 好高
Kaku Ejiri
革 江尻
Hirotsune Fujii
裕矩 藤井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [目次] 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作用 実施例(第2図〜第42図) 1、無重力模擬実験システムの基本方式1.1.オンラ
イン無重力模擬実験システム11.1.1.全体構成 a、シミュレーションデータ作成部 す、多関節構造体(宇宙ロボット) C1無重力模擬装置 1、1.1要素部品 a、張カ一定吊り機構部 1、鉛直方向の動作機構 イ、吊り張力調整方式。
口、吊り位置とジンバル、カウンタ バランサ バ、ワイヤ巻取り機構部 二、張カセンザと制御装置の構成 り、水平面内の動作機構(吊りアーム)■1本体支持駆
動部など 1.1.3.オンラインデータ作成法 1.1.4.オンラインデータに基づく協調制御動作 1.2.オフライン無重力模擬実験システム■1.2.
1.全体構成 1.2.2要素部品 a、角度検出センサ 1、光学式角度検出センサ ■3分力検出センサ 1.2.3.制御動作 1、3.オンライン無重力模擬実験システム11.3.
1  全体構成 1、:1.2.要素部品 a、ロボットベースの反作用検出機構 1.3.3.制御動作 1.4.オフライン無重力模擬実験システム■1.4.
1.全体構成 1.4.2.制御動作 2、吊り方式 2.11重心鉛直線上吊り方式 2.2.静力学的釣合い方式 2.3.折衷方式 3、吊りアームの制御用 :3.l吊り方向鉛直保持方式のアルゴリズム3.2巻
取り機構部による張カ一定制御3.2.1. l−ルク
制i卸方式I a 全体構成 り、各要素の構成 C制御用方法 3.2.2.トルク制御方式H a、全体構成 り、制御方法 3.2.3 トルク制御方式■ a、全体構成 り、制御方法 3.2.4速度制御方式 %式% 3.3制御回路の具体的構成 4、シミュレーション計算機システム 4.1.システム構成I 4.2.システム構成■ 発明の効果 [概要] 宇宙ロボットや大型衛星等の多関節構造体が無重力空間
で示す挙動を地上でハードウェア的に模擬する無重力模
擬実験装置における計算機システムの構成法に関し、 無重力模擬実験装置において必要な非常に多量な計算を
効率的に実行することができる計算機システムの構成法
を提供することを目的とし、多関節構造体をワイヤで吊
り、このワイヤを鉛直方向に維持するようロボット機構
により多関節構造体のベース支持位置とワイヤ吊り位置
を制御し、ワイヤの張力をその吊られた物体の重力をキ
ャンセルする一定値に保持することで、多関節構造体が
無重力または弱重力空間で示す挙動を模擬する無重力模
擬実験装置において、多関節構造体の多関節アームを動
かした時のベース部分の動作およびアームを吊るロボッ
ト機構の動作を高機能計算機で事前に計算、生成し、こ
の計算、生成した動作データを、ロボット機構の各部分
の制御を分担して実行する複数の制御用計算機に渡し、
複数の制御用計算機は相互に同期通信をしながら、高機
能計算機から渡された動作データに基づき担当する機構
部分の制御を協調的に行うことを特徴とする。
[産業上の利用分野] 本発明は、宇宙ロボットや大型衛星等の多関節構造体が
無重力空間で示す挙動を地上でハードウェア的に模擬す
る無重力模擬実験装置における計算機システムの構成法
に関するものである。
無重力空間においては、例えばロボットがアームを伸ば
して物体を捕捉しようとする場合を考えると、アームの
伸長により系全体の重心が移動し、ロボット本体の姿勢
が変化し物体を捕捉できなくなる。また、捕捉時の衝撃
の反作用も無視できなくなる。
このような無重力空間における予測しに(い挙動に対し
ては、地上の実験室においてハードウェア的に模擬実験
を直接行い得る環境を実現し、これによりセンサ系、ア
クチュエータ系、制御片系等の姓能を無重力空間に近い
環境で予め充分に評価できることが必要とされ、それに
より、より信頼性の高いハードウェアの構成が可能とな
る。
[従来の技術1 従来、多関節構造体の無重力空間における挙動を地上で
ハードウェア的に直接模擬する方式としては、次のよう
なものが考案、実施されてきた。
■空気浮上又は磁気浮上により定盤上で平面内の二次元
的な無重力動作を模擬する。
■物体を水槽に入れ、浮力を利用して重力を袖1賞し、
三次元的な無重力動作を模擬する。
■航空機の弾道飛行を用いて無重力状態を作り、その中
で物体を動作させる。
上記■では物体の運動が二次元平面内に限定される、■
では粘性抵抗により動作時の模擬ができない、■では短
時間の模擬に限定される、という欠点がある。
そこで、対象物体をワイヤで吊り、そのワイヤに掛ける
張力で対象物体の重力をキャンセルし、模擬的な無重力
状態を地上で作り出す方式が提亥される。
[発明が解決しようとする課題] この吊り方式では対象物体をワイヤで常に鉛直方向に一
定の張力で吊る必要があり、対象物体が動いた場合には
その動きに追従して吊り位置も動かす必要がある。この
ため対象物体が複雑な構造を持つ多関節構造体であるよ
うな場合、これを上記の条件で吊りその位置を追従的に
動かすロボット機構は多数のサーボ機構を持つ複雑なも
のとなり、このロボット機構の各部を協調的に制御する
だめの計算量は非常に多くなる。また多関節構造体が反
作用などに対してとる動作を予測するための計算量も非
常に多量なものである。したがって、これらの計算を効
率的に実行できる計算機システム構成が必要とされる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、無重力模擬実験装置において必要
な非常に多むtな計算を効率的に実行することができる
計算機システムの構成法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明に係る原理説明図である。
本発明に係る無重力模擬実験装置の計算機システム構成
法は、第1の形態として、第1図Aに示されるように、
多関節構造体104をワイヤで吊り、このワイヤを鉛直
方向に維持するようロボット機構105により多関節構
造体104のベース支持位置とワイヤ吊り位置を制御卸
し、ワイヤの張力をその吊られた物体の重力をキャンセ
ルする一定値に保持することで、多関節構造体104が
無重力または弱重力空間で示す挙動を模擬する無重力模
擬実験装置において、多関節構造体104の多関節アー
ムを動かした時のベース部分の動作およびアームを吊る
ロボット機構105の動作を高機能計算機101で事前
に計算、生成し、この計算、生成した動作データを、ロ
ボット機構105の各部分の制御を分担して実行する7
1 M’lの制御卸用計算機102.103に渡し、複
数の制御用計算機102.103は相互に同期通信をし
ながら、高機能計算機101から渡された動作データに
基づき担当する機構部分の制御を協調的に行うことを特
徴とするものである。
上記第1の形態の計算機システム構成法において、上記
複数の制御用計算機102.103は、多関節構造体の
アームの吊り位置を制御するロボット機構部分と、多関
節構造体のベース部分の支持位置を制御するロボット機
構部分をそれぞれ分担して制御するように構成すること
ができる。
本発明に係る無重力模擬実験装置の計算機システム構成
法は、第2の形態として、第1図Bに示されるように、
多関節構造体104をワイヤで吊り、このワイヤを鉛直
方向に維持するようロボット機構105により多関節構
造体104のベース支持位置とワイヤ吊り位置を制御し
、ワイヤの張力をその吊られた物体の重力をキャンセル
するよう一定に保持することで、多関節構造体104が
無重力または弱重力空間で示す挙動を模擬する無重力模
擬実験装置において、ロボット機構105の各部分を分
担制御する複数台の制御用計算機106〜108を用意
し、多関節構造体104の多関節アームを動かした時の
ベース部分の動作の計算を該複数の制御卸用計算機のう
ちの本体制御用計算機107が受は持ち、その計算の結
果得られたベース部分の動作データを残りの制御用計算
機l○6.108に渡し、これら残りの制御用計算機1
06.108はこのベース動作データに基づいてベース
以外のロボット機構に関する動作データを計算し、各制
御用計算機106〜107は相互に同期を取ってそれぞ
れの動作データに基づき担当する機構部分の制御を協調
的に行うことを特徴どするものである。
上記第2の形態の計算機システム構成法において、制御
用計算機106〜108は、ベース部分の制御を分担す
る本体制御用計算機107と、右アーム関係の制御を分
Hpする右アーム制御用計算$1108と、左アーム関
係の制御を分Iすする左アーム制御用計算機106の3
台で構成することができる。
上記第1、第2の形態の計算機システム構成法において
、制御用計算機の相互間はパラレル人出カチャネルを介
して同期通信を行うようにすることができる。
[作用] 第1の形態の計算機システム構成法においては、高機能
計算機で多関節構造体104の多関節アームを動かした
時のベース部分の動作およびアームを吊るロボット機構
の動作を計算・生成し、この動作データを複数台の制御
用計算[102,103に渡す。各制御用計算機102
.103はこの受は渡された動作データに基づき、自己
が担当するロボット機構部分、例えばアーム関係とベー
ス関係の機構部分の制御を実行する。この際、ロボット
機構が全体として協調的動作をするように、各制御計用
計算機102.103相互間では同期通信を行う。
第2の形態の計算機システム構成法においては、まず本
体制御用計算機107が多関節アームを動かした時のベ
ース部分の動作の計算を行い、そのベース動作データを
残りの制御用計算mi。
6.108に渡し、これら残りの制御用計算機106.
108はこのベース動作データに基づいてベース部分以
外のロボット機構、例えば左アーム関係の動作データ、
あるいは右アーム関係の動作データを計算し、その後に
各別[即用計算機106〜108が相互に同期を取って
ロボット機構の協調的な駆動制御を行う。
C以下余白) [実施例] 本発明の実施例が図面を参照しつつ以下に説明される。
ここで、第1項では本発明の計算機システム構成法が適
用される無重力模擬装置システムの基本方式について述
べ、第2項では同システムにおける吊り方式について述
べ、さらに第3項では吊りアームの制御について述べ、
そして最後に第4項において本発明の実施例としてのシ
ミュレーション計算機システムの構成法について述べる
1、無重力模擬実験システムの基本方式ここでは4つの
基本方式について述べる。
1、1.オフライン無重力無重力模擬実験システム1唸
方カ一定吊り機構とロボットによる支持駆動機構とを用
いたオフライン方式による無重力模擬実験システムであ
る。本方式では、対象である多関節構造体(宇宙ロボッ
ト等)を直接動かず前に、無重力状態下において受けた
外力に対しての多関節構造体の動きを専用のソフトウェ
アを使って予め計算しておき、計算により確認の取れた
動きに対して、それと全く同じ多関節構造体の動きをハ
ードウェア機構により地上において実現するものである
1、1.1.全体構成 本方式を実現するための無重力模擬実験システムの全体
の処理概要が第2図に示される。全体としてはシミュレ
ーションデータ作成部1と無重力模擬装置2と多関節構
造体3とからなり、無重力模擬装置2の機構部22と多
関節構造体3の機構部32を、シミュレーションデータ
作成部1のシミュレーションソフト部(運動解析ソフト
部)12で予め計算した値を用いて制御部21.31を
介して駆動する構成となっている。また、この第2図に
対応した全体のハードウェア概念が第3図に示される。
さらに、この無重力模擬実験システムの機構部全体の具
体的なハードウェア構成の斜視図が第4図に、その上面
図が第5図に、またその側面図が第6図にそれぞれ示さ
れる。
以下、これらの図に基づいてシミュレーションデータ作
成部1、無重力模擬装置2、および多関部構造体3の構
成を説明する。
a、シミュレーションデータ作成部 シミュレーションデータ作成部1は、無重力模擬装置2
および多関節構造体3のハードウェア機構を動かすため
の基本データを作成する部分である。この部分は、多関
節構造体3の数学モデルを定義する多関節構造体数学モ
デル部11と、多関節構造体数字モデル11で定義され
た多関節構造体3の動きを解析する運動解析ソフト部1
2と、運動解析ソフト部12の出力結果をグラフィカル
に表示するシミュレーション表示ソフト部13と、運動
解析ソフト部12の出力結果を無重力模擬装置2用に変
換加工する無重力模擬装置用データソフト変換ソフト部
14からなる。
b、多関節構造体(宇宙ロボット) 多関節構造体3は多関節構造体制御部31と多関節構造
体機構部(ロボット本体)32とからなり、制御部31
はデータ変換ソフト部14が作成したデータを追従目標
値とするサーボ機構を構成している。ロボット本体32
は第4図に示されるように左右2本の各々6自由度の多
関節アーム303とその先端に取り付けられたハンド3
04、この多関節アーム303を固定する本305から
なり、ハンド304により対象物の捕捉動作などを行う
。多関節アーム303は宇宙への運搬しやすさを考慮し
て軽量化を指向し、長さ200〜300no++の細長
いリンクを持ち、曲げや埃りの剛性を小さくしたフレキ
シブルアームが用いられており、アーム全長は約140
0mmである。また宇宙における長寿命化を図るため、
伝達部分がなく接触部分を少なくできるダイレクトドラ
イブc以下DDと略す)モータとエンコーダを関節部に
直結した構成のDDアームとし、ている。第7図にはア
ームの関節構成が示される。図中、■印のθ2θ3、θ
5は屈曲軸、Φ印のθl、e4、θ6は回転軸である。
無重力模擬実験システムはこのように柔軟リンクとDD
モータを用いた多関節アーム303を持つロボット機構
の複雑な挙動を模擬するものである。
C1無重力模l1lf装置 無重力模擬装置2は無重力模擬制御部21と、無重力模
擬機構部22に分かれ、制御部21はデータ変換ソフト
部14が作成したデータを追従目標値とするサーボ機構
を構成している。
無重力模擬機構部22は、対象である多関節構造体3の
本体305を6自由度で支持し駆動する6自由度ロボッ
ト機構部208からなる本体支持駆動部202と、対象
のベース301以外の部分をワイヤ210により吊り下
げる張カ一定吊り機構部201とからなる。多関節構造
体3は、ベース部分301とその他のアーム、パネル、
アンテナ等の部分302からなる。この時、多関節構造
体3のベース部分301は6自由度ロボット機構208
により支持され、その他の部分302は複数組の張カ一
定吊り機構201により支持される。無重力模擬装置全
体は、機構全体を取り囲むように設置されたフレーム2
03により支持される。
無重力模擬機構部22において、ロボット本体32の全
体を鉛直下方に吊り下げたワイヤ210で支持する場合
、ワイヤの本数が増し、機構や制御が複雑化する。そこ
で、ワイヤ210による吊り機構の負荷は第4図に示さ
れるようにアーム部分303のみとし、これを張カ一定
吊り機構部201と称する。この吊り機構部201によ
りワイヤ210の張力をアーム303の重力と釣り合わ
せてアーム303の重力をキャンセルするよう、ワイヤ
゛210を鉛直方向に一定張力制御により動かす。
ロボット本体32の本部分301は6自由度のロボット
機構部208で支持し、かつ、吊り機構全体を水平面内
の2自由度で支持駆動する。これを本体支持駆動部20
2と称する。ワイヤ210の鉛直方向以外の動作(吊り
機構部201の水平面内の動作、ロボット本体32、本
体支持駆動部202の動作)はシミュレーションソフト
の計算結果に従って動かす。
1.1.2要素部品 この無重力模擬実験システムで用いられる主な要素部品
について以下に説明する。
a、張カ一定吊り機構 張カ一定吊り機構部201は、複数本のワイヤの吊り下
げ位置を各々水平面内で動かす水平多関節形の2自由度
ロボット機構(吊りアーム)204と、この吊りアーム
204に搭載され複数本のワイヤの各々を巻き取り巻き
戻す巻胴や巻胴回転駆動部等からなるワイヤ巻取り機構
205と、この巻取り機構205の延長上に搭載されア
ーム302を吊り下げるワイヤ210にかかる重力をキ
ャンセルするためのワイヤ210の張力を測定する張力
センサ206と、ワイヤ210のアーム302側に接続
されアーム302の6自由度の動作とワイヤ210の干
渉を防止するジンバル207などから構成される。次に
、吊り機構部202の詳細について、ワイヤ210で重
力をキャンセルする鉛直方向への動作機構と、吊られる
アーム302の動作に応じて吊り下げ位置を水平面内で
動作させる動作機構に分けて説明する。
1、鉛直方向の動作機構 無重力模擬機構部22のポイントである吊り張力調整方
式について説明した後、この実施例で採用した張カ一定
吊り機構部201の構成要素技術となる吊り位置とジン
バル207、カウンタバランサ220、巻取り機構部2
05、張力センサ206について順次に述べる。
(イ)吊り張力調整方式 アーム302を吊って無重力を模擬する吊り張力調整方
式としては種々の方式が考えられ、例えば第8図に示さ
れるように、アームを風船で吊る風船式、アームをブー
りとカウンタバランサで吊るカウンタバランス式、バネ
を用いてアームを吊ったワイヤをワイヤ巻胴に巻取り/
繰出しする定荷重バネ式(コンストンバネ)、ワイヤ巻
胴と巻取りモータを用いてアームを吊る巻取り式などが
ある。
このうち巻取り式はワイヤの巻胴、巻胴駆動装置となる
モータ、ワイヤの張力センサより成り、張力センサの出
力をモータにフィードバックして巻取り巻き戻し動作に
より張力を一定に保ち無重力を模擬するものである。こ
の方式は吊り下げ重量の変化に対応しやすく小形、高精
度化が狙える利点があり、本実施例ではこの巻取り方式
を採用している。
第9図には柔軟リンクの鉛直振動成分の対処方法が示さ
れる。[A]のバネ巻取り式は柔軟リンクの固有振動数
より1桁低いコイルバネで振動を吸収する方式であり、
[B]の巻取り式は巻取り系の帯域を柔軟リンクの固有
振動数より1桁高め、振動に合わせて巻取りを行う方式
である。巻取り式では任意プロフィルのアームの鉛直振
動入力に対しても張カ一定制御でワイヤの巻取り、巻戻
しを行うことにより無重力を模擬できる利点があり、本
実施例ではこの方式を採用している。
(ロ)、吊り位置とジンバル、カウンタバランサアーム
303の関節構成を示した第7図を参照するに、アーム
303の質量は(θ1+02)軸、(θ3+04)軸、
(θ5+06)軸の3箇所の関節部分に集中している。
アーム303の姿勢が変化すると、3箇所の質量の分布
状態が変化する。このアーム303をできるだけ少ない
本数のワイヤ210で支持できることが望ましい。
方、柔軟なリンクの場合、リンク部分を集中的に吊ると
張力で柔軟なリンクが曲がり、アーム303の挙動に吊
りの影響が出てしまう。このため、本実施例では、アー
ムを模式的に示した第10図において、(θ3+04)
卓出、(θ5+06)軸の2箇所をワイヤ210で吊る
こととする。第10図中、θ、は回転/屈曲軸を表わし
、このうちRはロータ、Sはステータである。なお(θ
1+02)軸は本305に支持され、本体支持駆動部2
02で駆動される。
さらに、両端に質点を持つ1本の柔軟リンクにおける吊
り下げ方式の力学的解析を行うと、リンクの姿勢変化や
曲げ振動があっても、両端を張カ一定で吊ることで近似
的に無重力を模擬できる条件の一例が判明する。この条
件は、両端の質量がリンク質量より十分大きく、リンク
の線密度が十分率さいことである。本実施例のアーム3
03の構成と吊り方式はこの条件に適合させている。
各々の箇所における重心以外の位置を各々1本ずつワイ
ヤ210で吊ると、重心までの距離と重力によりモーメ
ントを生じ、アームの挙動に重力の影響が出てしまう。
これを防ぐため(θ、+04)軸、(θ5+06)軸の
重心位置を各々1本のワイヤ210で吊る。ところが各
々の重心は関節内部にあるので、その1点をワイヤ21
0で直接量ることはできない。そこで外側から間接的に
支持するため第11図のジンバル207を用いる。この
ジンバル207は中心即ち重心からの外側に向かって隣
接するψ2軸とψ。軸、ψア軸とψ8軸が互いに直交し
、その直交交点が吊り下げられる物体の重心と一致する
ように連結部材で連結することにより物体を回転自在に
支持する機構である。このジンバル207は、ψ0軸、
ψ2軸に玉軸受を用いて回転自由度に与え、ψ8軸はワ
イヤ自体の埃りの自由度で代用し、構造を簡単化してい
る。
さらに、前述のように関節角が変わっても吊りさげ物体
の重心はジンバル中心の1点に固定する必要がある。例
えば第10図の(θ3+04)軸の重心を固定するには
、S3、(R3+S4 )、R4の3部材の重心に、次
の十分条件を要する。
■θ4軸の回転によっても(θ3+θ4)軸合体の重心
を変えないため、R4の重心が04回転軸上にある。
■θ、軸屈曲によっても(θ3+04)軸合体の重心を
変えないため(R,+34+R3)の合成重心とS、の
重心が共に03屈曲軸と04回転軸の交点上にある。
■の交点をジンバルで吊る。■、■を実現するため、第
12図に示されるように回転軸と屈曲軸にカウンタバラ
ンサを設ける。第12図は(θ3+θ4)軸についての
例であり、第12図中、220aは(θ4−05)間リ
ンクの半分長さ部分22OAのカウンタバランサ、22
0bは(θ、−03)間リンクの半分長さ部分220B
のカウンタバランサ、220cは220Cのカウンタバ
ランサ、220eは第4軸のロータR4の重心を04軸
上にとるためのカウンタバランサであり、屈曲軸θ、は
第3軸のロータR2とステータS3からなり、回転軸θ
4は第4軸のロータR4とステータS3からなっている
アーム先端の(θ5+06)軸にも同様にカウンタバラ
ンサを設ける。隣接する2軸の交点は第12図のように
屈曲軸上にある。これは次の点でも有利である。
■ロータ軸がジンバルの連結部材と共用できるので機構
が簡単になる。
■カウンタバランサとジンバルの干渉が少な(、動作範
囲を大きくとれる。
■制御やシミュレーションソフトで吊り位置が計算しや
すい。
(ハ)ワイヤ巻取り機構部 巻取り機構部205はアームの上下動作に応じて、−ワ
イヤを巻胴に多数回巻く必要がある。この場合、単に巻
胴軸を中心として回転駆動するとワイヤが巻胴の一箇所
に重なって山のように巻きつく。ワイヤ間で滑りを生じ
て山が崩れると動作が不連続で不安定となり、ワイヤも
切れやすい。したがってワイヤは互いに接触しないピッ
チで、巻胴上に一層で巻(必要がある。第13図にはこ
のための巻取り機構が示される。
第13図は、後述の張力センサ206を含む巻取り機構
部205の正面図、第14図はこれをへ方自から見た側
面図、第15図はこれをB方向から見た上面図である。
図中、230は減速機付DCモータ、240はモータ取
付板、231はモタ230の回転をボールスプライン2
32に伝達する軸継手、241はボールスプライン23
2の支持用軸受、232はモータ230の回軸で巻胴2
35を回軸させると共に巻胴の回転軸方向に動作自由度
を与えるボールスプライン、233はボールスプライン
ナツト、234はボールスプライン軸、235はワイヤ
210を巻取り7巻戻しする巻胴、236は軸受取付板
、237は巻胴236の軸方向の動きを規制する突起付
ガイドローラ、238はガイドローラ支持軸、239は
ガイドローラ用軸受である。
巻胴235にはワイヤ210の直径の1.5倍の螺旋状
の溝が設けられる。巻胴235の内側にはボールスプラ
イン232を取り付け、巻胴235をモータ230で回
転駆動しつつ巻胴235の軸方向に動作自由度を与える
。巻胴235の溝に係合する突起部を持つガイドローラ
237を巻取り機構部205のフレームに固定する。こ
れにより、巻胴235は回転しながらその溝に係合する
ガイドローラ237に案内されて巻取り7巻戻しに応じ
て軸方向を右/左に動くことになり、したがってワイヤ
210の巻取り位置は固定されたままで巻胴235の溝
に一層で螺旋状にワイヤを巻き取れる。
(ニ)張力センサと制御装置の構成 ワイヤ210にかかる張力を検出する方式としては、例
えば第16図に示されるような種々の方式がある。すな
わち、モータの電流を検出しモータ出力トルクを算出す
る電流センサ方式(第2図A)、[連撮出力軸にトルク
センサを取り付けるトルクセンサ方式(第2図B)、ワ
イヤの途中に装置したロードセルで検出するロードセル
方式(第2図C)、ワイヤガイドのブーり支柱に貼った
歪ゲージで検出する歪ゲージ方式(第2図D)などであ
る。
本実施例ではこれらのワイヤ張力の検出方式のうちで、
張力を安定に測れる利点のある歪ゲージ方式を用いてい
る。構成としては、巻取り機構部205の下部に、第1
3図および第17図に示されるように、ワイヤ巻取り位
置の鉛直下方に2個のローラ250.251を設け、そ
れらの間に、それらのローラ250.25]の支持軸の
鉛直線から外れた位置に支持軸を持つ段違いの第3のロ
ーラ252を設ける。この段違いローラ252を板バネ
253で支持し、4枚の歪ゲージ254を板バネ253
に張り付けて差動出力をとる。
このように構成すると、ワイヤ210を段違いローラ2
52に巻きつけて吊り下げれば、この段違いローラ25
2により張力の水平方向分力を作り出すことができ、こ
の水平方向分力Pは、張力をT、ワイヤ210が鉛直線
となす角をθとすると、 T=P/2sin  θ により求まる。段違いローラ252を支持する平行板バ
ネ253の歪み量は弾性変形範囲内では水平方向分力P
に比例するため、歪み量を平行板バネ253に表裏2枚
ずつ4枚貼り付けた歪みゲージ254で検出することに
よって、ワイヤの張力Tを検出することができる。
アーム関節部の重力により生じるこの張力センサの出力
を、ワイヤ巻取り機構部205の回転駆動用モータ23
0にフィードバックすれば、張カ一定制御の巻取り7巻
戻し動作が得られる。
b、水平面内の動作機構(吊りアーム)2本のアームの
ワイヤを、吊り位置を射影する水平面内でアームの動作
に応じて2次元に動かす。屈曲軸とこれに隣接する直進
軸を関節構成の一単位としてこれを複数段接続した水平
多関節形の関節構成とする。
具体的には、第18図に示されるように、1本のアーム
に対応して直進2軸と屈曲軸2軸の4自由度を持つ吊り
アームとする。直進軸dよ、のテブル上に次段の屈曲軸
φ2を搭載する。また、直進軸d、とd8□のテーブル
に前述の巻取り機構部205を搭載する。アームが鉛直
下方に大きく立ち上がった場合、2個のテーブルを互い
に近付けてワイヤ間の距離を小さくし、アームの動作に
追従させる。この吊りアーム201全体は後述の本支持
駆動部202にφ1軸で接続する。本体支持駆動部20
2が本301を水平面内で直進または回転動作させる時
、吊りアーム全体も同時に水平面内でアームと平行に動
作する。本体支持駆動部202がベース301を鉛直方
向に動かす時、吊りアーム201は動作せず一定の高さ
を保つ。
吊りアーム201の屈曲動作には減速機付DCモータを
用い、直進時にはDCモータとポールネジ、直進ガイド
を用いる。動作の検出は光学式ロークリエンコーダで行
い、モータをサーボ制御する。
1、本体支持駆動部など 本体支持駆動部202は本30Jの位置と姿勢を任意に
とるように動かす装置であり、これ自体で6自由度のロ
ボット機構部(d、、、dB、、dez、α、β、γ)
とも見なせる。第210図に示されるように位置3自由
度についてはd [lX、dlly、da□軸の直交座
標形ロボットとする。
d、Y、d、□軸では両端固定の軸上をテーブルが水平
面内で直進するのに対して、dez軸では固定したテー
ブル中を軸が貫通し鉛直方向に直進する。
姿勢については互いに直交する回転と屈曲の3自由度a
、B、γ軸を直列に並べる。α軸はday軸のテーブル
に搭載してdBx軸全体を回転させる。α軸とdez軸
の間に吊りアームのφ1軸を接続する。駆動機構として
は直進動作にはモータとボールネジ、直進ガイドを用い
る。直進3軸共に移動距離が長いのでボールネジ軸回転
では危険速度が低下し、振動、騒音が起きやすい。これ
を防ぐためボールネジはネジ軸を固定しナツト回転で用
いる。回転、屈曲動作には減速機付モータを用いる。特
にα軸ではロボット本体と吊りアームを同期して回転さ
せねばならず大形回転機構となる。dez軸のテーブル
全体を大歯車で囲み、これに減速機付モータの出力を小
歯車で伝達する。これによりαの回転軸をdBXと一致
させ、大形でも単純な機構とする。動作検出は光学式ロ
ータリエンコーダで行い、モータをサーボ制御する。
本体支持駆動部202、吊り機構201、ロボット本体
32は大形、大重量となるが、高い位置決め再現性を得
る必要がある。そこで、フレム203としては剛性が高
く、作動する全域で安定した精度が得られる門形フレー
ム203に直進ガイドを取り付けたものとする。ボール
ネジ軸もこのフレーム203に固定し、フレーム203
を補強する構造体となる。なお、吊りアーム部201と
アーム部302は片持梁構成である。その先端をフレー
ム203の外に突出させればα、da□軸の動作領域が
増す。そこで、吊りアーム部201とアーム部302は
フレームの横桁をくぐって突き出るまで動作可能として
いる。
第20図には機構部全体の自由度構成が示される。図示
のように無重力模擬機構部22は、宇宙ロボットの本部
分301を支持する6自由度ロボット機構部(d ax
、 d ay、 d az、α、β、γ)と4組の張カ
一定吊り機構201からなる。4本のワイヤ210は水
平に伸びた4自由度のアーム2本([φR1、d、R,
、φR2、dsR□][ψL1、d、L、、φL2、d
sL2])により支持され、ワイヤー本につき2自由度
のロボット機構部が対応する勘定となる。モータによる
駆動部分の自由度数はロボット本体32が12、吊り機
構部201が12、本体支持駆動部202が6であり、
合計で30自由度である。
1.1.3.オフラインデータ作成沈 木実施例に基づいたオフラインデータの作成法について
述べる。
多関節構造体数学モデルll内には第20図のロボット
本体32に対応するモデルが構築されている。モデル構
築にあたっては、全体の関節構成、リンクの長さ、各リ
ンクおよび関節の質量、慣性モーメント、重心位置を指
定する必要がある。
運動解析ソフト12では、定義された数学モデルの関節
角度、関節角速度、慣性系から見た吊り位置の3次元座
標値およびその速度等の時系列が計算される。第21図
にはこの運動解析ソフトへの入出力が示される。図示の
ように、入力は、多関節構造体数学モデルとして、■全
体の関節構成、■各リンクの長さ、■各リンクおよび関
節の質量、慣性モーメント、■各リンクおよび関節の重
心位置が、また多関節構造体初期値として、■本重心位
置および姿勢角の初期値、■本重心位置の微分および姿
勢角の微分の初期値、■各関節角およびその微分の初期
値、■各関節トルクの時系列である。また出力時系列は
、■本重心位置、姿勢角およびそれらの微分の時系列、
■各関節角およびその微分の時系列、■多関節構造体セ
ンサポイントの座標値およびその微分の時系列である。
シミュレーション表示ソフト13では、それらの出力結
果をグラフ表示し、最大値および最小値を求めて計算値
が有効範囲にあるか否かのチエツクを自動的に行い、有
効範囲を飛び出すような計算値に対してはそれをワーニ
ングの形で利用者に知らせるようにしている。
無重力模擬装置用データ変換ソフト14では、運動解析
ソフト12が算出する多関節構造体3の本301の重心
の位置と姿勢の時系列を無重力模擬装置2の6自由度ロ
ボット機構部(dax、dRy、dB□、α、β、γ)
の時系列に変換し、また、4本のワイヤ21゛0に対す
る吊り位置と速度の3次元時系列を2本の吊りアーム(
[φ81、ds+z   φ6□、d9R□]、〔φL
1、d !ILIφL2、DsL2])の各関節角度と
角速度の時系列に変換する。2本の吊りアームに対する
関節角データは、多関節構造体3の動きに追従して常に
ワイヤ210が鉛直を保つように作成される。具体的に
は、吊り機構201の4つの吊り下げポイント(TR1
,TR□、T R1、TR4)がそれぞれの吊り位置(
θR3、θR5、θL3、θLS)の鉛直線上に来るよ
うに逆キネマテツクスを解く。
1.1.4オフラインデータに基づく協調制御動作第2
2図は第2図から特に制御系を中心に切り出して図示し
たものである。図示のように各制御部21.31は通信
制御、コマンド解釈・選択、サーボ制御の機能を持ち、
PIO(パラレル入出力)等の通信により同期制御され
る。
上述のオフラインデータ作成力に基づき作成された多関
節構造体3および無重力模擬装置2の各関節角データ時
系列は、−旦、第22図の制御部31.21のメモリ上
に蓄えられる。二つの制御部31.21は、互いにPI
O等の通信を通じてタイミングを取りながら蓄えられた
データを目標値とするサーボ追従制御をそれぞれの機構
部32.22に対して行う。各機構部32.22は制御
部31.21の制御下に協調動作して吊りワイヤ210
を鉛直に保つよう動作する。第22図かられかる通り、
本方式は運動解析ソフト】2と無重力模擬装置用データ
変換ソフト】4が算出するデータを目標値として、吊り
ワイヤをフィードフォワード的に鉛直保持するサーボ機
構といえる。
また張カ一定吊り機構部201のワイヤ巻取り機構20
5は、後に詳しく述べるように、ワイヤ302の重力を
キャンセルして模擬的な無重力状態を実現するよう、ワ
イヤ210を巻取り7巻戻ししてワイヤ210にかかる
張力を常に一定に保持する。
1、2.オフライン無重力模擬実験システム■本方式は
、張カ一定吊り方式とロボットによる支持駆動とを用い
たオフライン無重力実験システムにおいて、角度検出セ
ンサによるフィードバックループを設けることにより吊
りアームの追従性を改良したものである。
前述のオフライン無重力模擬実験システムIはあらかじ
めソフトウェアシミュレータ1が作成したデータに添っ
て多関節構造体3.2自由度ロボット機構部204.6
自由度ロボット機構部208をサーボ制御する方式であ
る。この方式ではサーボ制御するための目標軌道がソフ
トウェアシミュレータ上に構築されたソフトウェアモデ
ルに準拠して作成されているため、モデルが不正確であ
るとワイヤ210の傾き等を招き、完全な重力補償を損
なう場合がある。ここで提案する方式は、これを補償す
るために角度検出センサを各ワイヤ210を支える根本
部分に取り付け、このセンサが検出するワイヤ210の
傾きをワイヤ210を吊っている2自由度ロボット機構
204にフィードバックさせて局部的な位置制御を行い
、ワイヤ210の鉛直保持性を向上させるものである。
1.2.1.全体構成 第23図にはオフライン無重力模擬実験システムHの処
理概要が示される。前述のシステム■との相違は、無重
力模擬制御部21に角度検出センサを設けてローカルな
フィードバック制御を挿入している点である。
1.2.2.要素部品 このオフライン無重力模擬実験システム■で新たに用い
る要素部品について説明する。
a、角度検出センサ 吊りワイヤ210の傾きを検出する角度検出センサとし
て、光学式角度検出センサと分力検出センサの二つの例
について説明する。
1、光学式角度検出センサ 第24図は光学式角度検出センサの原理を説明したもの
である。図示のように、アーム302を回転自在に保持
するジンバル207をワイヤ2JOで吊り、ジンバル2
07上にはジンバルの回転がワイヤ210に伝わらない
ように玉軸受を設ける。ジンバル207を吊るワイヤ2
10の取付は位置にはできるだけその位置に接近させて
LED等の発光体331を配置する。ワイヤ210の吊
りアーム側取付は位置には発光体33]の位置を検出す
るための2次元受光体332、例えばCCD、PSD 
(位置検出デバイス)、あるいはカメラ等を配置する。
いま、ワイヤ210が鉛直に吊られている状態において
、受光体332により2次元画面として検出された発光
体331の位置(δxo、δ、。)を2次元画面のXY
座標の原点とする。ワイヤ210が鉛直方向から傾いた
時に受光体332で検出された2次元画面中における発
光体331の位置を(δ8、δy)とすれば、ワイヤ2
]0の鉛直線からのずれ、すなわち鉛直線となす角△0
は、 △θ:=sin−’(δ/h)#δ/hδ=f7丁弓−
璽7 で求められる。なお、上式中のhはワイヤ210の長さ
である。
■1分力検出センサ 吊りワイヤの傾きを水平方向分力により検出する分力検
出センサの原理が第25図に、より具体的な構成例が第
26図に示されている。図示のように、この分力検出セ
ンサ340は張力センサ機構206の下部に取り付けら
れており、ワイヤ210が貫通ずる玉軸受部342と、
この玉軸受部342の水平面内における偏位を検出する
6自由度カセンサ(2自由度カセンサであってもよい)
341と、分力検出センサを囲むカバー343となどで
構成されている。なお6自由度カセンサ34■は張力セ
ンサ機構206のベースに固定されている。
このような構成にすると、ワイヤ210が鉛直方向から
傾いた場合には、このワイヤ210が玉軸受部342を
水平方向に偏位させ、その偏位の大きさが6自由度カセ
ンサ341により検出され、これによりワイヤ210の
鉛直線からの傾き△θを測ることができる。例えば力セ
ンサ341で検出された水平分力をTcとすると、傾き
△θは △θ= s i n−’  (Tc  /T)T。=5
〒−■]璽−71 で求まる。ここでTはワイヤ210にかかる張力、T 
cxおよびT cyは、水平面における分力TCのX方
向およびy方向の成分である。
このような分力検出センサ340でワイヤ21Oの傾き
△θを検出する場合には、ジンバル207の回転やワイ
ヤ210のねじれに影響されることなく正確な測定がで
きる。
1.2.3.制御動作 オンライン無重力模擬実験システム■の基本的な制i卸
動作はオフライン無重力実験システムfと同じであるが
、相違点として、ワイヤ210に傾き△θが生じた場合
に、その傾き△θを角度検出センサで検出し、これを2
自由度ロボット機構204にフィードバックさせ、ワイ
ヤ210が元の垂直方向に戻るようにワイヤ吊り下げ位
置の制御を行っている。
1.3.オンライン無重力模擬実験システム■本方式は
、張カ一定吊り方式、角度センサによる吊り方向鉛直保
持方式、およびロボットによる支持駆動とを折衷的に用
いたものである。
1.3.1.全体構成 第27図にはオンライン無重力模擬実験システム■の処
理概要が示される。
本方式は、ソフトウェアシミュレーション部とハードウ
ェアシミュレーション部を切り離し、前述の角度検出セ
ンサおよび多関節構造体のベースに及ぶ力とモーメント
を検出する6自由度カセンサが検出する値を使って無重
力模擬装置2の各関節角をリアルタイムに補正するフィ
ードバック制御片系に特徴がある。
すなわち無重力模擬制御部26に吊りワイヤ210の角
度検出センサと、多関節構造体ベース301に働く反作
用(力とモーメント)を検出する6自由度カセンサを有
し、多関節構造体制御部36に、多関節構造体コントロ
ール用ジョイステック35が接続されている。
1.3.2.要素部品 a、ロポッL・ベースの反作用検出機構第28図には多
関節構造体3の関節の駆動に伴ってそのベース301に
働く反作用を検出する反作用検出機構が示される。図示
するように、左右2本のアーム302のベースへの付は
根に6自由度カセンサ351をそれぞれ取り付け、この
6自由度カセンサ351をカバー352で囲っテする。
この6自由度カセンサ351によりベース301に働く
反作用(力とモーメント)を検出することができる。
1.3.3.制御動作 本方式の基本的な処理の流れを第27図に基づいて説明
する。
第2図に示したシステムIではオフラインで予め用意さ
れていたデータに基づいて全体系を駆動させるが、本シ
ステムではジョーrステック35を使ってリアルタイム
に多関節構造体3を駆動させることが可能である。多関
節構造体制御部36はジョイステック35からの指令値
を目標値としたサーボ機構をなしており、多関節構造体
機構部32を遠隔的に操作することが可能である。
多関節構造体3は関節の駆動に伴ってそのベース301
に反作用(力とモーメント)を受け、また吊りワイヤ2
10は鉛直線からずれを生じる。
無重力模擬制御部26はこの反作用を6自由度力センサ
351で検出し、この値を力学計算部において6自由度
ロボット機構部[dBx、dRY、d Qz、α、β、
γ](第20図参!!a、)(7)各関節角に対する次
ステツプ指令値に変換する。6自由度ロボット機構部C
d RX、 d ny、 d az、α、β、γコは、
算出された次ステツプ指令値を目標値としてサーボ駆動
を次々に繰り返していく。
第29図には上記のカセンザ351の検出値を用いて宇
宙ロボット3のベース301に無重力空間での運動と同
じ動きをさせるためのアルゴリズムが示される。図示の
ように、左、右6自由度力センサ351の出力値C力及
びモーメント)を検出しくステップS1)、宇宙ロボッ
トのベース301に対するニュートン方程式、オイラ一
方程式から、次ステツプのベース重心位置と姿勢角の時
間微分を算出しくステップS2)、6自由度ロボット(
d−、d eY、 d Bz、α、β、γ)に対する速
度成分を算出しくステップS3)、6自由度ロボット機
構部のサーボ駆動を行い(ステップS4)、この処理を
繰り返す。
同桶に吊りワイヤの鉛直線からのずれは無重力模擬制御
部25の角度検出センサにより検出され、このずれを常
にゼロに補正するように吊りアーム(2自由度ロボット
機構)2o4がサーボ駆動される。
以上のような制御方式により、多関節構造体32のベー
ス301は常に反作用の影響を取り入れた挙動を行い、
吊りアーム204はワイヤ210が常に鉛直を保つよう
に多関節構造体3に追従して動いていく。この制御系は
、無重力模擬制御部26の力学計算に要する時間および
サーボ駆動のサンプリングタイムより長いタイムスケー
ルにおいてリアルタイム性を有する。
このオンライン無重力模擬実験システム■ではハードウ
ェアによる無重力模擬実験をソフトウェア的に表示する
ことも可能となっている。即ち、多関節構造体3の初期
値と駆動指令値をジョイステック35を通して直接にリ
アルタイムソフトウェアシミュレータIOの運動解析ソ
フト]2に送る。運動解析ソフト12では、受は取った
値を運動方程式に代入し、ステップ毎にシミュレション
表示ソフト13に表示させる。この方式では、運動解析
部工2と表示部13における基本ステップ間隔より長い
タイムスケールの運動に対してはリアルタイムの応答が
可能である。
以上のように、本システム構成ではジョイスチック35
の指令値に基づいてハードウェアと・2フトウエアによ
る双方の挙動をリアルタイムに遊認していくことが可能
である。
1.4オンライン無重力模凝実験システム■本方式は、
張カ一定吊り方式と角度センサによる吊り方向鉛直保持
方式のみを用いたものでよる。
1、Ll、全体構成 第30図には本方式による処理概要が示される。
本方式の特徴は、上述のオンライン無重力模槻実験シス
テム■の無重力模擬機構部22において、多関節構造体
3のベース301を支持してし)た6自由度ロボット機
構部の代わりにベース301の重心を吊る張カ一定吊り
機構部を新たに設け、第31図に示されるように多関節
構造体全体をワイヤ211で吊り下げるところにある。
従って、本方式の無重力模擬制御部27には角度検出セ
ンサが、機構部22には6自由度ロボット機構部に代わ
ってベースの重心を吊る張カ一定吊り機構部が加わって
いる。吊る位置をベースの重心線上に取る理論的根拠は
次項において詳述する。
1.4.2.制御動作 本方式では、多関節構造体全体を張カ一定の複数本のワ
イヤ210.211で吊り、かつ各吊りアームが角度検
出センサの検出する値を見て常に1ツイヤを鉛直に保持
制御するので多関節構造体3の任意の動きに対して重力
の影響がキャンセルされる。
2、吊り方式 本無重力模擬実験システムにおける重要な要素技術の一
つである吊り機構の吊り位置と張力値を決める爪木的な
方式を以下に述べる。いずれの方法も姿勢に依らない一
定の張力値によって多関節構造体に掛かる重力の影響を
トータルにキャンセルできるのが特徴である。
2.18重心鉛直線上吊り方式 本方式は張カ一定吊り方式において吊り位置を重心鉛直
線上に取るものである。すなわち本方式は対象である多
関節構造体3をリンク毎に分解し、各々のリンクの重心
を通る鉛直線上を吊る方法である。張力値は各リンクの
重量に取る。本方式ではワイヤの本数は分解したリンク
数に等しくなる。よって6自由度ロボット機構を使って
多関節構造体3のベース301を支持する場合は当然ワ
イヤの本数は少なくなる。
第32図は本方式の原理を示したものである。
第32図において、各リンクは完全剛体とし、また各吊
り位置P1.’P2、P3には第11図に示すようなジ
ンバル機構が連結されているものとする。単体吊りの場
合、単体の重心鉛直線上を吊る。張力Tは単体の重力に
等しい。また、多関節構造体の吊りの場合、各単体の重
心鉛直線上を吊る。各張力T1、T2、T3は各単体の
重力にそれぞれ等しい。
第32図かられかる通り、各コンポーネントはその重心
を通る鉛直線上を吊られているため、張力値TI、T2
、T3は姿勢に依らず常に一定となる。重力の影響が各
コンポーネント毎にキャンセルされ、従って組み上がっ
た多関節構造体全体においても重力の影響は存在しない
2、静力学的釣合い方式 本方式は対象である多関節構造体に対して静力学的な釣
合いの方程式を立てて吊り位置と張力値を求める方法で
ある。
第33図に示すようなシリアルな機構を例に取って本方
式の原理を説明する。アーム303の吊り位置PI、P
2は各関節の屈曲軸とし、さらにハンド304単体も1
本のワイヤで吊る。吊りには前述同様ジンバルを用いる
。各リンクの重心位置は図示のように一直線上にならび
得るとする。このとき、静力学的釣り合いの式は以下の
ようになる。
ここでT。は左側の固定ボデーを通して支持される張力
、T、、T2.T、は各吊りワイヤの掛かる張力であり
、!1〜!26 である。
上式(5−1)より、張力T。
の値は以下のように求まる。
は重心点からの距離 T。
(5−1)の釣り合いの式は、第33図に示す以外の任
意の姿勢で成り立つ。従って、(5−2)の各張力値は
対象の姿勢に依らず一定である。
2.3.折衷方式 本方式は張カ一定吊り方式における前述の重心鉛直線上
吊り方式と静力学的釣合い方式を折衷したものであり、
釣りワイヤの本数をできるだけ減らす方法である。
今、第33図の全体系を張力T、、T2の2本のワイヤ
で支持することを考える。そのためには、今まで張力T
3のワイヤが支えていたハンド部分をr、、’r2のワ
イヤで支えなければならないが、リンクCDの重心位置
が吊り位置Cの右側にずれているため、T3のワイヤを
はずすとリンクCDは重力のために垂れ下がってしまう
。これを避けるため、第34図に示されるように、リン
クCDの重力W3を補償するようなカウンタバランザを
取り付ける。
この場合の静力学的釣合いの式は以下のようになる。
上式(6−11より、張力T。、T、、T2の値を求め
ると、 前述と同様に、この場合も式(6−2)の各張力値は対
象の姿勢に依らず常に一定であり、この一定張力で吊る
ことにより無重力状態なJu!することができる。
3、吊りアームの制御 3.1.吊り方向鉛直保持方式のアルゴリズム前述の角
度検出セン−サを使って求めた吊りワイヤの鉛直線から
のずれは、第35図に示されるようなアルゴリズムによ
り、吊りアームの位置制御にフィードバックされる。す
なわち、角度検出センサ330.340のセンサ出力値
(δ8δy)、(T−5T ay)を求め(ステップ5
11)、このセンサ出力に基づき吊りアームに関する逆
キネマテイクスを使い吊りアームの目標関節角の算出し
くステップ512)  吊りアームのサーボ駆動を行い
(ステップ513)、この処理を繰り返す。吊りアーム
のサーボ駆動に従い変化する巻取りモータのエンコーダ
出力値からワイヤの長さを検出しくステップ514)、
これを次サイクルにおける吊りアームの目標関節角の算
出の際に用いる。
3.2、巻取り機構部による張カ一定制御張カセンサ2
06を用いて吊りワイヤ210に掛かる張力を検出し、
この張力が一定張力となるように巻取り機構部205の
巻取りモータ230を制御する際のモータ制御方式につ
いて以下に述べる。
3.2.1. l−ルク制御方式I このトルク制御方式rは張力センサ206の検出出力に
基づいて巻取りモータ230をトルク制御し、吊りワイ
ヤ210に掛かる張力を一定にして無重力環境を模擬す
る方式である。
a、全体構成 第36図には本トルク制御方式■を実現するためのシス
テム構成が示される。図示のように、用重力を模擬すべ
き対象物とワイヤで結ばれていイ無重力模擬装置の機構
部22と、この機構部を湘1卸する制御部21とからな
るシステム構成とな1ている。
ここで本トルク制御方式Iに係わる無重力模瓜。
機構部22の構成部分としては前述の第13図で説明し
た巻取り機構部205と張力センサ206であり、第3
6図中には無重力を模擬すべき対象物をワイヤによって
巻上げ7巻下げする巻取り携構部205の巻取りモータ
230と、その吊りワイヤ210の張力を検出する張力
センサ2067>!示されている。一方、無重力模擬制
御部2Iは、前述の第2項の各吊り方式により決定され
る無重力環境を実現するための張力値を張力指令値とし
て生成する制御ソフト261と、張力センサ206で検
出された張力と制御ソフト261の張力指令値に基づい
て巻取りモータ230に対してトルク指令値を出力する
制御部回路260からなる。
b、各要素の構成 巻取り機構部205および張力センサ206の具体的構
成は第13図により説明したものと同じである。
C1無重力模擬のための巻取り機構部205の制?卸方
法 先に述べた通り、物体に働く重力を補償して無重力を模
擬するためには、物体を常に重力と等しい張力でワイヤ
210により鉛直上向きに引っ張り上げればよい。そこ
で、制御ソフト61ば物体に働く重力をキャンセルして
無重力環境を実現するためにワイヤ210に掛けるべき
張力値を張力指令値として制御回路260に出力する。
この張力指令値は前述の第2項の吊り方式で述べた理論
に基づき決定できる。
ワイヤ210に掛かる張力は物体の動きや物体に作用す
る外力によって変動する。この張力値は張力センサ20
6により計測され、その計測された張力値は制御部ソフ
ト261からの張力指令値と共に制御回路260に入力
される。
制御部回路260では、理論上求まる張力指令値とワイ
ヤに実際に掛かっている張力値との差を比較部で求め、
この差をすばやく減少させることができる巻取りモータ
230のトルク値を演算し、これをトルク指令値として
巻取りモータ230に出力する。
トルク指令値を受は取った巻取りモータ230はワイヤ
の張力変動を打ち消すように巻胴235によりワイヤ2
10を巻取り7巻戻しする。
以上により物体を吊るワイヤ210の張力は、物体に働
く重力を目標値として一定に保たれ、それにより物体の
模擬的な無重力環境を実現する。
3.2.2. トルク制御方式■ このトルク制御方式■は、巻取りモータ等が持つ静止摩
擦の影響を除去したうえで、張力センサを用いて巻取り
モータをトルク制御し、吊りワイヤに掛かる張力を一定
張力にして無重力環境を模擬する方式である。
巻取り機構部(巻取りモータ、巻胴なと)や張力センサ
なとは一般に静止摩擦を持っており、巻取り機構部を速
度ゼロから急に回転させようとする時にはこの静止摩擦
によりワイヤの巻取り7巻戻し動作が滑らかでな(なる
。この結果、張カー定制御が不安定となり、無重力環境
の模擬も正確でなくなる。本トルク制御方式■はかがる
静止摩擦の影響を除去し、張カ一定制御の応答性を改善
したものである。
a、全体構成 第37図には本トルク制御方式■を実現するためのシス
テム構成が示される。本トルク制御方式TIでは、前述
のトルク制御方式Iの構成に加えて、張力センサ206
からの検出張力値を制御ソフト262にも入力し、制御
ソフト262はこの検出された張力値に基づいて制御回
路260への張力指令値を変えることができるようにな
っている。
b、制御方法 物体(宇宙ロボット)の動きに対応して巻取り機構部2
05を起動させる際に静止摩擦力が生じていた場合には
、ワイヤに掛かる張力は一定張力値から静止摩擦力の影
響分だけ変化する。そこでワイヤに実際に掛かっている
張力値を張力センサ206で検出して制御ソフト262
に取り込む。
制御ソフl−262ではこの実際の張力値を、自己が持
つ張力指令値と比較する。この比較の結果、張力値〉張
力指令値、あるいは張力値く張力指令値の場合には静止
摩擦力の影響が生じたと判断することができ、この静止
摩擦の影響を除去するように張力指令値を変化させる。
つまり、いま物体の重力をキャンセルするものとして理
論的に求まる張力指令値を基準張力指令値とすると、張
力値〉基準張力指令値の場合には、制御回路260に与
える張力指令値をあるオフセット値だけ小さくする。こ
のオフセット値は、巻取り機構部等の起動時に生じる予
め測定済の静止摩擦力に基づき決まる値である。また張
力値〈基準張力指令値の場合には、制御回路260に与
える張力指令値をオフセット個分だけ大きくする。
このようにして、オフセット付きの張力指令値を制御回
路260に入力することによって、制御回路260にお
ける比較部の出力(張力値と張力指令値の差)は静止摩
擦方弁だけ大きさが変わり、これにより静止摩擦力の影
響を除去する作用を実現できる。
具体的には、後に説明する制御回路においては、重力と
張力が釣り合った時の張力値を零点に設定しているため
、この制御回路では張力値が正の時には負の静止摩擦力
が張力指令値であり、張力値が負の値なら正の静止摩擦
力が張力指令値となる。
3.2.3. トルク制御方式■ 本トルク制御方式■は、巻取りモータ等の静止摩擦の影
響の他に動摩擦の影響も除去したうえで、張力センサを
用いて巻取りモータをトルク制御し、吊りワイヤに掛か
る張力を一定にして無重力環境を模擬する方式である。
巻取り機構部(巻取りモータ、巻胴なと)や張力センサ
なとは、前述の静止摩擦の他に、機構動作中に発生する
動摩擦も持っでいる。本トルク制御方式■は、前述のト
ルク制御方式Hによる静止摩擦の影響の除去に加えて、
この動摩擦の影響も除去するようにしたものである。
a、全体構成 第38図には本トルク制御方式■を実現するためのシス
テム構成が示される。本トルク制御方式■では、前述の
トルク制御方式Hの構成に加えて、巻取りモータ230
の回転速度が制御ソフト263に入力されており、制御
ソフト263は張力センサ206からの張力値と巻取り
モータ230からの回転数とに基づいて張力指令値を変
えることができるようになっている。
b、制御方法 巻取り機構部205で巻取り7巻戻しを行っている時に
は、巻取りモータ230の回転速度値が制御ソフト26
3に取り込まれる。制御ソフト263では前述のトルク
制御方式■で説明した基準張力指令値に加算/減算する
オフセット値をこの回転速度に応じて変化させる機能を
有している。
一般に動摩擦力は速度に比例するものである。
そこで予め実験によって、回転速度とその回転速度で生
じる動摩擦力の関係を決める比例定数を求めておく。回
転速度が零の場合はトルク制御方式Hのように張力指令
値に静止摩擦方弁のオフセットを与えるが、回転速度が
零でない場合には、回転速度に前述の比例定数を乗じて
動摩擦力を算出し、これを張力指令値のオフセット量と
する。この場合、回転が巻下げ(巻戻し)の時は張力指
令値(=動摩擦力)は負の値、回転が巻上げ(巻取り)
の時は正の値となる。
これによって制御回路260における比較部の出ツノ(
張力値と張力指令値の差)は動摩擦方弁だけ大きさが変
化し、前述したトルク制御方式Hの作用と合わせて摩擦
力の影響を除去する作用を実現できるものである。
3、2.4.速度制御方式 本速度制御方式は張力センサの検出張力と対象物体の質
量から物体の速度を計算してその値によって巻取りモー
タを速度制御し、ワイヤに掛かる張力を一定に制御卸し
て無重力環境を模擬する方式である。
a、全体構成 第39図には本速度制御方式を実現するためのシステム
構成が示される。前述のトルク制御方式路I、■、■と
相違する点として、無重力模擬制御部21が制御ソフト
264のみからなり、この制御ソフト264は張力セン
サ264から張力値を得て、巻取りモータ230に速度
指令を出力するように構成されている。
b、制御方法 この速度制御方式の特徴は、物体に加わる外力Fから直
接に物体の無重力環境下での動きを計算し、巻取りモー
タに速度指令を行うところにある。
すなわぢ、張力センサ206の出力の変動分から物体に
働く外力Fを検出し、予め測定しておいた物体の質量m
を用いて制御ソフト264において次式を用いて、物体
が無重力環境を模擬するために持つべき速度■を逐次計
算する。
式中、△tはサンプリングタイム、■oは初速度である
。この式により計算された速度Vを巻取りモータ230
への速度指令として出力する。これによって巻取りモー
タ230や巻胴、張力センサ206などの摩擦の影響を
除去しつつ無重力模擬を実現できる。
2、制i卸回路の具体的構成 前述のトルク制御方式I、■、■で用いた制御回路26
0の具体的構成について述べる。
第40図にはこの制御回路260の構成例が示される。
図示のように、この制御回路260は巻取りモータ23
0と張力センサ206と共に閉ループを構成して、張力
指令地を目標地とする定(直利i卸(レギュレータ)を
行うものである。
この構成例においては、張力センサ206は物体の重力
とワイヤに掛かる目標張力とが釣り合った状態の時に零
値を張力値として制御回路260に与えるよう、張力セ
ンサ増幅器内で零点調整がされている。したがって張力
センサ206からの出力値は零からの変動値(すなわり
目標張力からの変動幅)となる。これに対応して制御ソ
フト261.262.263からの張力指令値は摩擦等
の補償を行う場合には零からの変動値となっている。
第40図に示されるように、制御回路260は比較部2
70、オブザーバ271、フィードバックゲイン調整部
272、積分器273.274等を含み構成される。比
較部270は張力センサ206で検出された張力値と制
御ソフトからの張力指令値を比較してその差分である張
力変動値を出力する。オブザーバ271は巻取りモータ
230や張力センサ206の伝達関数に基づき設計され
て、重要な状態変数である巻取りモータ230の加速度
を上記の張力変動値とフィードバックされたトルク指令
値から推定する。
フィードバックゲイン調整部272は、オブザーバ27
1から張力変動値と推定された加速度が、また積分器2
73からトルク指令値がフィードバックされて入力され
ており、これらの値に基づきトルク指令値、モータ加速
度、張力変動値のフィードバックゲインを調整し、現代
制御理論を用いて系全体の応答性や安定性を調整するこ
とができるよう構成される。
積分器273はフィードバックゲイン調整部272の出
力信号が入力され、その定常偏差を解消してトルク指令
値を出力するものであり、積分器274は積分器274
のトルク指令値が入力され、これから制御対象がもとも
と持つ微分要素をキャンセルして巻取りモータ230に
与えるものである。
4、シミュレーション計算システム 以上に説明した無重力模擬実験システムでは複数のワイ
ヤで宇宙ロボットのアームを常に一定の張力で吊って重
力をキャンセルしており、それにより無重力状態を模擬
している。
宇宙ロボットのベース部がどのように動作するかはアー
ムの動作の反作用を考慮しなければならず、これを考慮
しつつ計算によってベース部の動作データを生成する必
要がある。またアームを吊るワイヤは、常に鉛直方向に
向く必要があるため、吊りアーム部はアームの動きに追
従して動く必要がある。
これらアーム、ベース部、吊りアーム部などの動作デー
タの計算量は非常に多い。またこのような宇宙ロボット
はベース部、アーム、吊りアーム部等を動かすモータの
数が多いため、それらを制御するための計算量も非常に
多い。このため、これらの計算を効率的に行えるシミュ
レーション計算機システムが必要となる。
4.1、システム構成■ システム構成Iは高機能計算機と複数の制御用計算機を
用いてシステムを構成したものであり、前述のオフライ
ン方式の無重力模擬実験システムに適用されるものであ
る。
このシステム構成■が第41図に示される。図中、41
はワークステーションなどの高機能計算機であり、第2
図におけるシミュレーションデータ作成部に相当する。
42.43はリアルタイム処理に適したパーソナルコン
ピュータなどの制御用計算機であり、高機能計算機41
とR5−232Cを用いてデータの授受を行うと共に、
制御用計算(幾42.43相亙間はPIO(パラレル入
出力)チャネルで接続されていて同期通信を行うことが
可能になっている。
制御用計算機42は宇宙ロボットの左右のアームのサー
ボ機構および無重力模擬装置の左右の吊りアーム部のサ
ーボ機構を制御するようになっている。また制御用計算
機43は宇宙ロボットのベースを支持する無重力模擬装
置の本体支持駆動部202のサーボ機構および張カ一定
制御を行う張力機構の制御部を制御するようになってい
る。
このシステム動作が以下に説明される。まず、高機能計
算機は宇宙ロボットのモデル作成、運動解析、ロボット
が実際に動作できるデータと、これらのデータをもとに
吊りアーム部の動作データとを作成するものであり、前
述(1,]、3.)オフラインデータ作成法で説明した
シミュレションデータ作成部に相当する処理を行う。こ
の高機能計算機41により宇宙ロボットと無重力模擬装
置に関する全ての動作データが生成されることになる。
これらの動作データはR3−232Cを用いて各制御用
計算機42.43に送信される。各制御用計算機42.
43は受信したデータをロボットの各関節のサーボ制御
ボードの指示値に変換する処理を行って、各サーボ制御
ボードに送り、ロボットを動作させるが、この際、パラ
レル入出力チャネルを介して制御用計算機42.43間
で同期を取り、ベース部、アーム、吊りアーム部が強調
的に動作するように制御を行う。また制御用計算機43
は張力機構の制御を独立的に行う。
4.2.システム構成■ システム構成■は複数の制御用計算機を用いたものであ
る。
このシステム構成■が第42図に示される。図中、44
.45.46はいずれも制御用計算機であり、この構成
では3台の制御用計算機44〜46がロボットの制御と
各部分の動作データの作成を分担して行い、データ作成
に伴う負荷の分散を図っている。ここで左アーム用制御
計算機44は左アーム用サーボ機構と左吊りアームサー
ボ機構の制御を行い、右アーム用制御用計算機46は右
アームのサーボ機構と右吊りアームのサーボ機構の制御
を行い、本体用制御用計算機は本体部サーボ機構と張力
制御部の制御を行うようになっている。
本体用制御用計算機45とアーム用制御用計算機44.
46間はR3−232Cでデータ授受が可能な共に、パ
ラレル入出力チャネルで同期通信が行えるようになって
いる。
このシステム■の動作を以下に説明する。
まず、宇宙ロボットのベース部に関する制御系を受は持
つ計算機が宇宙ロボットのモデル作成、運動解析を行い
、ベース部の動作を決定する。このベース部の動作が決
定されないと、吊りアーム関係の動作は決定することが
できないので、ア−ム用制御用計算機44.46はベー
ス相開i卸用計算機45によるベース部動作決定を待つ
ペース部の動作が決定されると、そのデータはR3−2
32Cを用いてアーム用制御用計算機44.46に送信
される。アーム用制御用計算機は受信したベース部動作
データに基づきアームと吊りアーム部に関する動作デー
タの生成を行う。
アーム相開(即用計算機44.46におけるアム関係の
動作データ生成が終了すると、各制御用計算機44〜4
6はパラレル入出力チャネルを介して互いに同期をとり
ながら、宇宙ロボツ1〜と無重力模擬装置を動作させる
。この際、各計算機44〜46は各動作データをサーボ
機構部への指示値に変換する処理を行う。
以上に説明した無重力模擬実験システムは多関節構造体
が無重力の宇宙空間で示す挙動を地上で模擬するための
ものであったが、勿論これに限らず、張カ一定吊り機構
の張力値を適当に選べば、例えば月面などの弱電力環境
で多関節構造体が示す挙動を模擬することもできる。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明によれば、無重力模擬実
験装置において必要とされる非常に多量の計算が効率的
に行われるようになり、少ない計算機資源で無重力模擬
実験装置を構成できるようになり、また実験に要する時
間も短縮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る原理説明図、 第2図はオフライン方式無重力模擬実験システムIの処
理概要を説明する図、 第3図は第2図システムのハードウェア概念を説明する
図、 第4図は第2図システムの具体的なハードウェア構成の
斜視図、 第5図は第4図装置の上面図、 第6図は第4図装置の側面図、 第7図はアームの関節構成を説明する図、第8図は各種
の吊り張力調整方式の説明図、第9図はリンクの鉛直振
動成分の対処方法を説明する説明図、 第10図はアームの模式構成を示す図、第11図はジン
バルの構成を示す図、 第12図はカウンタバランサの構成を説明する図、 第13図は巻取り機構部の正面図、 第14図は巻取り機構部の側面図、 第15図は巻取り機構部の上面図、 第16図は各種の張力検出方式を説明する図、 第17図は張力検出機構の原理を説明する図、 第18図は吊りアームの関節構成を説明する図、 第19図は本体支持駆動部の自由度構成を説明する図、 第20図は機構部全体の自由度を説明する図、 第21図は運動解析ソフトへの人出力を説明する図、 第22図は吊り方向をフィードフォワード的に鉛直保持
する制御系の処理概念を説明する図、第23図はオフラ
イン方式無重力模擬実験システムHの処理概念を説明す
る図、 第24図は光学式角度検出センサの原理を説明する図、 第25図および第26図は分力検出センサを説明する図
、 第27図はオンライン方式無重力模擬実験システム■の
処理概念を説明する図、 第28図は多関節構造体ベースのアーム取付は部に設置
された6自由度カセンサを説明する図、 第29図は多関節構造体ベースを動かすアルゴリズムを
説明する図、 第30図はオンライン方式無重力模擬実験システム■の
処理概念を説明する図、 第31図は第30図システム■の具体的なハードウェア
構成を示す斜視図、 第32図は重心鉛直線上を吊る吊り方式の原理を説明す
る図、 第33図は静力学的釣合いの原理により吊り位置、張力
値の決定法を説明する図、 第34図はカウンタバランサを用いた折衷的な吊り方式
を説明する図、 第35図は吊り方向鉛直保持のアルゴリズムを説明する
図、 第36図は巻取りモータのトルク制御方式■を説明する
システム概要図、 第37図は巻取りモータのトルク制御方式■を説明する
システム概要図、 第38図は巻取りモータのトルク制御方式■を説明する
システム概要図、 第39図は巻取りモータの速度制御方式を説明するシス
テム概要図、 第40図は巻取りモータ制御用の制御回路の構成を示す
ブロック図、 第41図は無重力模擬実験装置の計算機システム構成r
を示す図、および、 第42図は無重力模擬実験装置の計算機システム構成I
Iを示す図である。 図において。 1・・−シミュレーションデータ作成部、2・・−無重
力模擬装置、3・・・多関節構造体、11・・・多関節
構造体数字モデル、12・・−運動解析ソフト、13・
・−シミュレーション表示ソフト、14・−無重力模擬
機構部データ変換ソフト、21・・・無重力模擬制御部
、22・・−無重力模擬機構部、31・−・多関節構造
体制御部、32・・・多関節構造体機構部、41−・高
機能計算機、42〜46・・・制御用計算機、201−
・・張カ一定吊り機構部、202・・・本体支持駆動部
、203・・・フレーム、204−・−2自由度ロボッ
ト機構、205−・・ワイヤ巻取り機構、206・・−
張力センサ、207・・・ジンバル、208・・・6自
由度ロボット機構、210・・−ワイヤ、230・・・
減速機付きDCモータ、23]・・・軸継手、232・
・・ボールスプライン、233・・・ボールスプライン
ナツト、234−・・ボールスプライン軸、235・−
巻胴、236・−・軸受取付板、237・・・突起付き
ガイドローラ、238・・・ガイドローラ支持軸、23
9・・・ガイドローラ用軸受、240・・・モータ取付
板、241・・−支持用軸受、250.251・・・ワ
イヤ案内ローラ、252・・・段違いローラ、253・
・−板バネ、254・・・歪ゲージ、301.305−
・・多関節構造体ベース部、302・・−多関節機構部
分、303・・・アーム、304・・・ハンド、305
・・−ベース、330−・・光学式角度検出センサ、3
31・・・発光体、340・・・分力検出センサ、33
2・−・受光体、341・・・6自由度カセンサ、34
2・−・玉軸受部、343・・−カバー、351・・・
6自由度カセンサ、260・・・制御回路、261〜2
64・・−制御ソフト、270・・・比較部、271・
・・オブザーバ、272・・・フィードバック調整部、
273.274・・−積分器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、多関節構造体(104)をワイヤで吊り、このワイ
    ヤを鉛直方向に維持するようロボット機構(105)に
    より多関節構造体のベース支持位置とワイヤ吊り位置を
    制御し、該ワイヤの張力をその吊られた物体の重力をキ
    ャンセルする一定値に保持することで、多関節構造体(
    104)が無重力または弱重力空間で示す挙動を模擬す
    る無重力模擬実験装置において、 該多関節構造体(104)の多関節アームを動かした時
    のベース部分の動作およびアームを吊るロボット機構(
    105)の動作を高機能計算機(101)で事前に計算
    、生成し、この計算、生成した動作データを、ロボット
    機構(105)の各部分の制御を分担して実行する複数
    の制御用計算機(102、103)に渡し、 該複数の制御用計算機(102、103)は相互に同期
    通信をしながら、高機能計算機(101)から渡された
    動作データに基づき担当する機構部分の制御を協調的に
    行うことを特徴とする無重力模擬実験装置の計算機シス
    テム構成法。 2、上記複数の制御用計算機(102、103)は、多
    関節構造体のアームの吊り位置を制御するロボット機構
    部分と、多関節構造体のベース部分の支持位置を制御す
    るロボット機構部分をそれぞれ分担して制御するように
    構成された請求項1記載の無重力模擬実験装置の計算機
    システム構成法。 3、多関節構造体(104)をワイヤで吊り、このワイ
    ヤを鉛直方向に維持するようロボット機構(105)に
    より多関節構造体(104)のベース支持位置とワイヤ
    吊り位置を制御し、該ワイヤの張力をその吊られた物体
    の重力をキャンセルするよう一定に保持することで、多
    関節構造体(104)が無重力または弱重力空間で示す
    挙動を模擬する無重力模擬実験装置において、 該ロボット機構(105)の各部分を分担制御する複数
    台の制御用計算機(106〜108)を用意し、 該多関節構造体(104)の多関節アームを動かした時
    のベース部分の動作の計算を該複数の制御用計算機(1
    06〜108)のうちの本体制御用計算機(107)が
    受け持ち、その計算の結果得られたベース部分の動作デ
    ータを残りの制御用計算機(106、108)に渡し、 これら残りの制御用計算機(106、108)はこのベ
    ース動作データに基づいてベース以外のロボット機構に
    関する動作データを計算し、各制御用計算機(106〜
    108)は相互に同期を取ってそれぞれの動作データに
    基づき担当する機構部分の制御を協調的に行うことを特
    徴とする無重力模擬実験装置の計算機システム構成法。 4、制御用計算機は、ベース部分の制御を分担する本体
    制御用計算機(107)と、右アーム関係の制御を分担
    する右アーム制御用計算機(106)と、左アーム関係
    の制御を分担する左アーム制御用計算機(108)の3
    台からなる請求項3記載の無重力模擬実験装置の計算機
    システム構成法。 5、制御用計算機の相互間はパラレル入出力チャネルを
    介して同期通信を行うことを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の無重力模擬実験装置の計算機システム構
    成法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104803015A (zh) * 2015-05-09 2015-07-29 哈尔滨工业大学 大扬程气浮高精度重力卸荷装置

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CN104803015A (zh) * 2015-05-09 2015-07-29 哈尔滨工业大学 大扬程气浮高精度重力卸荷装置

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