JPH04115200U - 制御された流量で液体を分配する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） ［目的］解決しようとする問題点は、取り外し可能な頂
部と容器との間に要求される、必要な堅固な嵌合及び永
続的なシールを得ることである。 ［構成］蓋４０が、薄い可撓性プラスチックからなり、
更に、ねじ部を有する堅固な嵌合、スナップ嵌合等より
なる蓋４０と開放頂部端２０Ａを規定している縁２４と
の間に密封シールを形成するシールリング手段を有して
いて、取り外し可能な頂部と容器との間に要求される、
必要な堅固な嵌合及び永続的なシールを得ること可能に
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本考案は、取り外し可能な、且つシール可能な蓋を 有しており、排出開口を通り分配される液体の流量を調節するために、その中に 流量制御装置を含んでいる開放頂部タンクに関する。更に詳細には、本考案は取 り外し可能な蓋と、その中の分配器システムにおいて混合ステーシヨンに分配さ れるシロップの流量を制御する手段を有している、後混合（post-mix）飲料分配 器システムのための開放頂部シロップ供給タンクに関する。

【０００２】

【従来の技術】 今まで、後混合飲料分配器システムのために多くの形式の シロップ供給パッケージ、容器、又はタンクが開発されてきており、それ等は、 後混合飲料分配器における混合ステーションにシロップの均一な、且つ定常流を 提供するために、タンク内に流量制御チユーブを含んでいる。このようなパッケ ージ又は容器の実例が１９８０年８月１２日に発行されており、本考案と同じ譲 受人に譲渡された、セダム（Ｓedzm）に対する米国特許第４,２１６,８８５号に 記載されている。セダムのシロップパッケージでは、流量制御チユーブ１８は容 器１２内に設けられている。流量制御チユーブ１８は容器のネック内に形成され た排出開口の上方の所定の距離に配置された開放端１８Ａと、容器の底部２２Ａ を通り延びている、開放可能にシールされた端１８Ｂとを有している。開放可能 にシールされた端１８Ｂが開かれると、大気圧力が、チユーブ１８を通り、開放 端１８Ａの位置の点までずっと確立されて、容器からのシロップの流量を制御す る静圧力水頭を生ずる。後混合飲料分配器システム内の作動では、セダムのプラ スチツクボトル又はシロップパッケージは逆にされて、そして鋭い穴あけ装置に 対して分配器のバルブ機構ソケット内に挿入される。穴あけ装置は、シロップパ ッケージ内に分配出口を形成するためにシロップパッケージの開放端を横切って 延びているメンブラン２２Ｂを破る。

【０００３】 それからチユーブ１８Ｂのシールされた端が破られてチユーブを通り空気の流 れを許可し、従って排出開口の上方のチユーブの開放端１８Ａにおいて大気圧力 を確立する。それから、シロップが引き出され、そして空気と置換されるに従っ て、圧力バランスがボトル内に生じ、そしてこの時点から、ボトル内のチユーブ １８は、シロップがボトルから分配されるに従って、実質的に一定な割合でシロ ップの流量を制御するために作用する。

【０００４】 シロップパッケージにおける流量制御チユーブの使用の多の実施例が１９６６ 年６月２８日発行のクケンス（Ｋuckens）に対する米国特許第３,２５８,１６６ 号：１９７６年１１月１９日発行の、クケンスに対する米国特許第３,９９１,２ １７号；１９７４年４月３０日発行の、クケンスに対する米国特許第３,８０７, ６０７号に見られることができる。

【０００５】 セダム及びクケンスに対する上記の特許は、容器からのシロップの流量を制御 するのに確かに有効である。しかし乍ら、各々の上記のシロップ容器では、底部 （又はそれが一旦反転されると容器の頂部）は閉じられており、そして閉じた底 部を通り流量制御チユーブによって大気に通気している。この閉じた底部のため に、これ等の容器は、後混合飲料分配器システムに使用、即ち装填の前に排出開 口を通り充填されなければならない。この手順は工場における大量装填に対して 満足すべきであるが、後混合分配器位置において現場での容器の補充に対して望 ましいというよりもより面倒である。

【０００６】 従って、排出開口を通るよりもむしろ頂部（又は排出開口の反対の容器の端） から容易に補充されることができる。

【０００７】 従って、本考案の主たる目的は、重量流れ（gravity flow）形式の後混合飲料 分配システムのためのシロップタンクを提供することであり、このタンクは開放 頂部を有していて、それを通りタンクが補充されることができる開放頂部と、開 放頂部をシールし、且つタンクからの一定のシロップ排出割合を提供するために タンク内の流量制御チユーブを支持するための取外し可能な、且つシール可能な 蓋とを有している。

【０００８】 第１の実施態様におけるシーリング手段は、蓋内の周辺の溝によって提供され ており、この蓋は容器の開放可能な頂部端の周りの縁（ｒｉｍ）上にスナツプフ イツトしている。

【０００９】 第２の実施態様ではシーリング手段は、容器の開放可能なシールされた端上に ねじ込むねじを切った蓋の周りの周辺の溝内に配置されたＯ−リングである。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、取り外し可能な頂部と容器との間に要求される、 必要な堅固な嵌合及び永続的なシールを得ることができない点である。

【００１１】

【問題を解決するための手段】

本考案は、蓋が、薄い可撓性プラスチックからなり、更に、ねじ部を有する堅 固な嵌合、スナップ嵌合等よりなる蓋と開放頂部端を規定している縁との間に密 封シールを形成するシールリング手段を有していて、取り外し可能な頂部と容器 との間に要求される、必要な堅固な嵌合及び永続的なシールを得ること可能にし た。

【００１２】

【実施例】

図１乃至図４を参照すると、プラスチツク金属又は任意の他の流体を通さない 材料であることができ、開放頂部端２０Ａと、排出開口２２を規定している排出 口２０Ｓを備えた開放底部端２０Ｂとを有しているシロツプタンク２０が全体的 に示されている。開放頂部端３０Ａと開放底部端３０Ｂとを有している流量制御 チユーブ３０がシロツプタンク２０内に配置されている。

【００１３】 チユーブ３０の開放端３０Ａは取外し可能な蓋４０内のソケツト内に支持され ている。チユーブ３０の端３０Ａはヒートシール超音波溶接によって、又は適切 な接着剤の使用によってソケツト４２内に好ましくは永久的に固定されている。 ソケツト４２は大気及びチユーブ３０の開放端に連絡している開口４３を有して いる。

【００１４】 図１の実施態様における取外し可能な蓋４０は周辺の肩４４と、タンクの開放 端２０Ａの周辺の縁２４上にスナツプ・フイツト（ｓｎａｐ−ｆｉｔ）するスロ ツト４６とを備えている。蓋４０は柔軟なプラスチツク材料から射出成形されて おり、そしてその中のスロツト４６の幅はぴったりと合ったスナツプ・フイツテ イング関係を与えるために縁２４の厚さよりも僅かに小さい。これは縁２４の周 りに密封シールの容易（ｐｒｏｖｉｓｉｏｎ）を保証するので、大気圧力は、開 口４３及びチユーブ３０を経てのみタンク２０内に導入されることができる。蓋 ４０はまたタンクがシロツプを補充されなければならないときに、蓋をタンク２ ０から取外すために操作員の指によってつかまれるようになっている、肩４４か ら延びている突起４８を有している。

【００１５】 図３の実施態様において、取外し可能な蓋４０は５４における如くねじを切ら れており、従って蓋４０は開放頂部端２０Ａを規定しているタンク２０の縮小さ れた直径部分にねじ込まれることができる。密封シールは、この実施態様では、 取外し可能な蓋４０内の周辺の溝５０内に配置されたＯ−リング５２によって提 供される。第３図に示される如く所定の場所にねじ込まれたとき、Ｏ−リング５ ２は、蓋２４と蓋４０との間で圧縮されて、所望の密封シールを提供する。

【００１６】 本考案の双方の実施態様において、縁２４の周りの密封シールは、流量制御チ ユーブ３０の正しい作動のために不可欠である、というのは縁２４の周りの空気 の漏洩は静圧力水頭及びタンク２０内の圧力バランスを変動せしめるからである 。第１図のスナツプ・フイツテイングの蓋も、第３図のねじ付き蓋及びＯ−リン グも満足すべき密封シールを提供する。

【００１７】 本考案の双方の実施態様において、チユーブ端３０Ｂは蓋４０におけるソケツ ト４２によって排出開口２２の上方の所定の位置に支持される。開口４３を通り 大気に開放されているチユーブ３０及び開放端３０Ａによって、大気圧力が排出 開口２２の丁度上方の液体３２内に確立される。開放端３０Ｂにおける液体３２ 内の大気圧力の発生（ｃｒｅａｔｉｏｎ）は容器内に圧力バランスを生じ、これ が口２０Ｓを通り排出開口２２から実質的に一定のシロツプの流量を保証する。 １９８１年１２月１２日発行の、セダム（ｓｅｄａｍ）等に対する米国特許第 ４,３０６,６７６号に開示された如く、後混合（ｐｏｓｔ−ｍｉｘ）飲料分配器 のバルブ機構内に挿入されたとき、タンク２０の口２０Ｓは、バルブ機構の頂部 上のソケツト内に配置されており、従ってバルブ機構の開閉がタンク２０からの シロツプの流れを開始し、又は終結する。

【００１８】 流量制御チユーブ３０は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はその他の重合体 の如きポリオレフインから好ましくは作られる。

【００１９】 シロツプタンク２０及び蓋４０はレクサン（Ｌｅｘａｎ）、高密度ポリエチレ ン、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、又は他の成形可能なプラスチツク から形成されるのが好ましい。勿論、金属タンクが所望により使用されることが できる。

【００２０】 本考案の流量制御機構は、本考案の精神及び範囲から逸脱することなく当業者 において行なわれる如く、変更されることができると理解されるべきである。

【００２１】 効果 以上説明したように本考案の装置は、取外し可能な頂部と容器との間に、堅固 な嵌合及び永続的なシールを形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】タンク内の流量制御チユーブを支持している取
外し可能な、スナツプフイツトした蓋を有している、本
考案によるシロツプタンクの第１の実施態様を示してい
る側部立面の横断面図である。

【図２】第１図の取外し可能な、スナツプ・フイツト蓋
の平面図である。

【図３】Ｏ−リングシールを備えたねじ付き蓋を使用し
ているシロツプタンクの第２の実施態様である。

【図４】第３図の蓋の平面図である。

【符号の説明】

２０ シロツプタンク ２０Ａ 開放頂部端 ２０Ｂ 開放底部端 ２０Ｓ 排出口 ２４ 縁 ３０ 流量制御チユーブ ３０Ａ 開放頂部端 ３０Ｂ 開放底部端 ４０ 蓋 ４２ ソケツト ４３ 開口 ４６，５０ 溝 ５２ Ｏ−リング

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 制御された流量で液体を分配する装置に
   おいて、開放頂部端と、排出開口を備えた底部端と、該
   頂部端及び該底部端を連結している側壁とを備えてお
   り、該開放頂部端を規定している縁を有する容器、該容
   器の該開放頂部端に隣接して配置された頂部開放端と、
   該排出開口の上方の所定の距離に配置された開放底部端
   とを有しており、該開放底部端において大気圧力を確立
   する流量制御チユーブ、薄い可撓性プラスチツクの取り
   外し可能な蓋であって、該蓋と該開放頂部端を規定して
   いる該縁との間に密封シールを形成するシーリング手段
   を有している、再充填するため取り外し可能である蓋、
   及び該取り外し可能な蓋に設けられた、該容器内におい
   て該流量制御チユーブを支持する手段を具備し、該流量
   制御チユーブを支持する手段が、該流量制御チユーブの
   該頂部開放端を収容し支持する、該取り外し可能な蓋と
   一体に形成されたソケットを含み、該ソケットが、大気
   と該流量制御チユーブの該頂部開放端とを連通する開口
   を有することを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 該シーリング手段が、該縁の回りの周囲
   溝を有し、該溝の巾が該縁の厚さよりも僅かに小さく、
   該縁と共にスナップ嵌合を形成する請求項１の装置。
3. 【請求項３】 該取り外し可能な蓋が、該容器から該蓋
   をとりはずすための作業員の指によって把持することが
   できる、該蓋の縁部から延びている突出部を有する請求
   項２の装置。
4. 【請求項４】 該シーリング手段が、該縁と該蓋との間
   にＯ−リングガスケットを備えている請求項１の装置。
5. 【請求項５】 該蓋及び該容器が、該縁の領域において
   ねじが切られており、該蓋を該容器にねじ結合すること
   ができ、該シーリング手段が、該縁と該蓋との間にＯ−
   リングガスケットを備えている請求項１の装置。