JPH04114753A - 粉体選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明は、成分の異なる二種類以上の粉体（粒子〉の
混合物から特定成分の粉体を選別分離する粉体選別装置
に関するものである。

［従来の技術］ 第６図は例えば特開昭５８−４０１６３号公報に示され
た従来の粉体選別装置の構成を示した説明図で、第７図
は同じくその要部についての平面構成を示した図面であ
る。この粉体選別装置は、互いに平行に対面させた対構
成の電極板１０ａ、１０ｂの間に被選別粉体供給路１１
を形成し、この被選別粉体供給路１１の下方にこの被選
別粉体供給路１１における電界の方向に区分された粉体
捕集箱１２を設け、各電極板１０ａ、１０ｂに逆の極性
に電源により電圧を印加するようにした構成である。

上記構成の粉体選別装置において、被選別粉体Ｐは被選
別粉体供給路１１を通って粉体捕集箱１２に落下する。

被選別粉体供給路１１には、各電極板１０ａ、１０ｂへ
の電圧の印加により電極板間に例えば図におけるＥ矢印
方向に電界が形成される。被選別粉体供給路１１を通る
被選別粉体Ｐが帯電していると、電界により被選別粉体
Ｐが電極板１０ａの方向へ引かれる。例えば電極板１０
ａに正の、また電極板１０ｂに負の電圧がそれぞれ印加
されていると、図におけるＥ矢印方向に電界が形成され
、正に帯電している被選別粉体Ｐには電界と同し方向の
力が加わり軌跡ＰＬをたどって粉体捕集箱１２の区分１
２Ｃに捕集される。同様に負に帯電している被選別粉体
Ｐは軌跡Ｐ２をたどって粉体捕集箱１２の区分１２Ａに
捕集され、帯電していない被選別粉体Ｐは軌跡Ｐ。をた
どって粉体捕集箱１２の区分１２Ｂに捕集される。即ち
、被選別粉体Ｐが帯電量によって選別されることになる
。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の粉体選別装置においては、被選別粉体Ｐを帯電量
によって選別するため、被選別粉体Ｐを帯電処理する帯
電装置が必要であるうえ、被選別粉体Ｐの物性値である
誘電率によっては選別できないため被選別粉体Ｐを物性
により選別することができないといった解決すべき課題
を含んでいる。

この発明はかかる従来の課題を解決するためになされた
もので、被選別粉体の誘電率によって物性に応じた選別
を行うことができる粉体選別装置を得ることを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ 第１の発明に係る粉体選別装置は、対構成の向かい合う
電極間に電圧を印加して勾配を持つ電界の被選別粉体供
給路を形成し、被選別粉体供給路の下方には粉体捕集箱
を設けたものである。

また、第２の発明に係る粉体選別装置は、特に電極同士
を互いに傾きをもって間隔が一方から他方へ漸減するよ
うに向き合わせたものである。

また、第３の発明に係る粉体選別装置は、特に電極同士
を湾曲させ、互いの間隔が一方から他方へ漸減するよう
に向き合わせたものである。

さらに第４の発明に係る粉体選別装置は、特に粉体捕集
箱を、被選別粉体供給路における電界の勾配の方向とこ
れに直角な電界の方向とに区分したものである。

［作用］ 第１の発明の粉体選別装置においては、電極間の被選別
粉体供給路に電界の強弱の勾配があるので、ここを通る
被選別粉体は、その誘電率による誘電分極力に応じた軌
跡を経て粉体捕集箱に落下することになり、被選別粉体
を誘電率によつ、て物性に応じて選別することができる
ようになる。

また、第２の発明の粉体選別装置においては、特に被選
別粉体供給路の電界の強弱の勾配を簡単に形成すること
ができるようになり、第３の発明の粉体選別装置におい
ては、被選別粉体供給路の電界の強弱の勾配をより強く
することができる。

さらに、第４の発明の粉体選別装置においては、被選別
粉体を誘電率と帯電量の二種の選別基準により、きめ細
かに選別することができるようになる。

［実施例コ 第１図から第５図までの各図はいずれもこの発明の一実
施例を示したものである。初めに、第１図と第２図によ
り実施例の粉体選別装置の基本的構成について説明する
。この粉体選別装置は、対構成の向かい合う電極板１ａ
、ｌｂと、これらの電極板１ａ、ｌｂに極性の反対な電
圧を印加する電源２と、選別した粉体を収容する粉体捕
集箱３とから構成されている。電極板１ａ、１ｂは、互
いに傾きをもって間隔が一方から他方へ漸減するように
向き合わせられて垂直に立てられている。この電極板１
ａ、ｌｂの間は、強弱の勾配を持つ電界が形成される被
選別粉体供給路４として形成されている。粉体捕集箱３
は被選別粉体供給路４の直下に配設され、被選別粉体供
給路４における電界の強弱の勾配の方向に区側では二区
分３ａ、３ｂされている。

上記構成の粉体選別装置において粉体の選別は次のよう
にして行われる。電源２により電圧の印加された電極板
１ａ、ｌｂ（電極板１ａには正の、電極板１ｂには負の
電圧が印加されているものとする）の間の被選別粉体供
給路４に、被選別粉体Ｐを自由状態で供給する。この時
、被選別粉体供給路４には第２図に示すような電界が形
成されている。この電界には強弱の勾配が電極板１ａ、
ｌｂの間隔の違いによりできている。即ち、間隔の狭い
側はど電界が強く、広いほど弱くなっている。被選別粉
体供給路４に供給された被選別粉体Ｐはその誘電率によ
る誘電分極力に応じた軌跡Ｐ１を経て粉体捕集箱３に落
下し選別される。即ち、誘電率の大きな被選別粉体Ｐは
、誘電分極力により電界の強い方向に力が働き、電極板
１ａ、ｌｂの間隔の狭い方に引きよせられ軌跡Ｐ１を辿
って粉体捕集箱３の区分３ａに集められる。また誘電率
の小さな被選別粉体Ｐは、同様にして電極板１ａ、１ｂ
の間隔の広い方の軌跡Ｐ２を辿って粉体捕集箱３の区分
３ｂに集められることになる。

被選別粉体Ｐの誘電率は物性値であり、被選別粉体Ｐは
物性により区分されて粉体捕集箱３に集められることに
なる。なお、選別にあたり被選別粉体Ｐを帯電処理する
必要はない。

上記実施例では、電極板１ａ、ｌｂを互いに角度をもっ
て対向させることにより、電界に強さの勾配を付けたが
、例えば第３図のようにくの字形の電極板１ａ、ｌｂを
対向させても被選別粉体供給路４に電界の勾配を形成す
ることができる。さらに、第４図に示すように電極板１
ａ、ｌｂ同士を湾曲させ、互いの間隔が一方から他方へ
漸減するように向き合わせることにより、被選別粉体供
給路４の電界の強弱の勾配をより強くすることができ、
選別の確実性をより向上させることができる。

また、第５図に示すように粉体捕集箱３を、被選別粉体
供給路４における電界の勾配の方向二区分と、これに直
角な電界の方向とに三区分することにより、誘電率と帯
電量の二種類の物理量による被選別粉体Ｐの選別が可能
になる。

［発明の効果］ 以上のように第１の発明によれば、電極間の被選別粉体
供給路に電界の強弱の勾配があるので、ここを通る被選
別粉体をその誘電率による誘電分極力に応じた軌跡を経
て粉体捕集箱に落下させることができ、被選別粉体を前
段階の処理を要することなく自体の誘電率によって物性
に応じて選別することができる。

また、第２の発明によれば、特に被選別粉体供給路の電
界の強弱の勾配を簡単に形成することができる。

そして、第３の発明によれば、被選別粉体供給路の電界
の強弱の勾配をより強くすることができ、確実性の高い
選別が実現する。

さらに、第４の発明によれば、被選別粉体を誘電率と帯
電量の二種の選別基準により、きめ細かに選別すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による粉体選別装置の一実施例を示す
構成図、第２図は同じくその電極板の平面構成を示す説
明図、第３図と第４図はそれぞれ他の実施例としての電
極板の平面構成を示す説明図、第５図は本発明の他の実
施例としての粉体選別装置の粉体捕集箱の斜視図、第６
図は従来の粉体選別装置を示す構成図、第７図は同じく
その電極板の平面構成を示す説明図である。図において
、ｌａ、ｌｂは電極板、２は電源、３は粉体捕集箱、４
は被選別粉体供給路、Ｐは被選別粉体である。なお、図
中同一符号は、同−又は相当部分を示す。 代理人　大　岩　増　雄（他２名） 第３ 図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）、対構成の向かい合う電極間に電圧を印加して強
   弱の勾配を持つ電界の被選別粉体供給路を形成するとと
   もに、上記被選別粉体供給路の下方に粉体捕集箱を設け
   たことを特徴とする粉体選別装置。
2. （２）、電極同士が互いに傾きをもって間隔が一方から
   他方へ漸減するように向き合っていることを特徴とする
   請求項１に記載の粉体選別装置。
3. （３）、電極同士が湾曲し、互いの間隔が一方から他方
   へ漸減するように向き合っていることを特徴とする請求
   項１に記載の粉体選別装置。
4. （４）、粉体捕集箱が、被選別粉体供給路における電界
   の勾配の方向とこれに直角な電界の方向とに区分されて
   いることを特徴とする請求項１に記載の粉体選別装置。