JPH04113606A - ガス入電力用高圧コンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は絶縁ガスを充填したガス入電力用高圧コンデン
サに関するものである。

従来の技術 ガス入電力用高圧コンデンサにおいて、従来品では故障
時の内部圧力の増大に対し、ケースの爆発を防止するた
めの放圧弁による防爆構造や、故障表示機能を持たせた
ものはあるが、故障したコンデンサを電力系統より切り
離すことは外部の遮断器に頼っていた。

また油入電力用高圧コンデンサの安全装置として、コン
デンサ事故時に発生する油中放電によって生ずる分解ガ
スによる容器内圧力上昇と、これこよる容器膨れを利用
してヒユーズを油中切断してコンデンサを回路より切り
離す方式があった。

発明が解決しようとする課題 故障したコンデンサから信号を出し、外部の遮断器でコ
ンデンサを切り離す方式は、遮断器が裏価で経済的およ
び設備場所の問題があった。また油入電力用高圧コンデ
ンサで従来使用されていた切断方式すなわち故障時に生
ずる容器膨れにより、内部ヒユーズが切断する方式をガ
ス入電力用高圧コンデンサに適用しようとすると、ガス
入電力用高圧コンデンサの容器は圧力容器として製作さ
れているので、変形量が少なくヒユーズ切離し距離か短
くかつ油に対するガスの耐電圧が小さいので実用化に無
理があった。

課題を解決するための手段 本発明は上述の課題を解決したもので、密閉容器にコン
デンサ素子を収納し、ＳＦ６ガスなどの絶縁ガスを充填
した電力用高圧コンデンサにおいて、密閉容器に所定の
圧力で放圧する防爆弁を設け、かつ防爆弁の動作時に放
出する絶縁ガスがシリンダー内を通過するよう構成し、
該シリンダー内に設けたピストンの移動によってヒユー
ズを切断しコンデンサを回路より切り離す機能を持たせ
たことを特徴とするガス入電力用高圧コンデンサである
。

作用 上述の構成によってコンデンサが故障して内圧が上昇し
たとき、ピストンを押圧して、ヒユーズを切断すると共
にガス誘導管内の圧力を上昇させて防爆弁を作動させ、
コンデンサ外の大気中に放出させる。そのためヒユーズ
の切断した間隔距離は急速にかつ充分な長い距離が確保
でき、シリンダー内に絶縁ガスが流れるので、ヒユーズ
切断に伴うアークが冷却、消滅しコンデンサを回路から
安全に切り離すことかできる。

実施例 以下、本発明を第１図に示す実施例について説明する。

第１図において、１は密閉容器、２は密閉容器１内に収
納したコンデンサ素子、３は密閉容器１の上部に配！し
た碍子、４は端子、５は防爆弁、６はシリンダー　７は
シリンダー６内に上下に作動するピストン、８は端子４
とピストン７の間に結線したヒユーズ、９は上記シリン
ダー６を配管接続したガス誘導管、］０はガス誘導管９
に設けた小孔、１１はＳＦ６ガスなどの絶縁ガスである
。

密閉容器内は正常運転時には、ゲージ圧力Ｏｋｇ／ｃｍ
２〜数に９／ｃｍ２の絶縁ガス１１でみたされている。

またガス誘導管９、シリンダー６内の圧力も小孔１０を
通して、密閉容器１内の圧力と等しくなっている。小孔
１ｏは第１図の位置に設けず別個としてシリンダー６と
ピストン７の微小間隙を利用することもできる。

次に本発明に係るコンデンサのヒユーズの作動について
説明すると、コンデンサ故障時すなわちコンデンサ素子
の絶縁破壊時、コンデンサ素子での放電により誘電体の
熱分解などによって多量のガスを発生し密閉容器１内の
圧力は上昇する。圧力上昇速度の遅い場合は、小孔１０
を通じて、ガス誘導管９内およびシリンダー６内も圧力
上昇する。また圧力上昇が急激な場合はピストン７を押
し下げヒユーズ８を切断してガス誘導管９内の圧力を上
昇させ、防爆弁５に圧力が加わる。

防爆弁５の動作圧力は密閉容器１の破壊圧力以下に設定
してあり、これが動作すると、ガス誘導管９の圧力が急
激に大気圧となり、容器１内とガス誘導管９内に圧力差
が生じる。

この圧力差でピストン７を押し下げる力を生じ、ピスト
ン７はガス誘導管９に放出され、ガスはスムーズに密閉
容器１内からシリンダー６、ガス誘導管９を・経て大気
中に放出される。

この時の電気回路は、ヒユーズ８が切断され、その間隙
は急速かつ充分な絶縁距離がとれるまで隔離されると共
に、この間に密閉容器１内のｌ！縁ガス１１がシリンダ
ー６内に流れることによりヒユーズ切断に伴うアークは
冷却消滅され、故障コンデンサは回路から切り離される
。

なお、上述の実施例は３相Ｙ結線のガス入電力用高圧コ
ンデンサについて述べたが、他の結線または構造の高圧
コンデンサについても応用できる。

発明の効果 上記作用により故障コンデンサは回路から確実に切り離
され、電源に悪影響を与えることなくまた容器爆発、火
災などの大事に至らず、安全に作用を停止するなどの効
果があり、工業的ならびに実用的価値大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス入電力用高圧コンデンサの一実施
例の説明図である。 １：密閉容器　　　　　２：コンデンサ素子３二碍子　
　　　　　　４：端子 ５：防爆弁　　　　　　６：シリンダー７：ピストン　
　　　　８：ヒューズ ：ガス誘導管 １０　： 小孔 ：絶縁ガス 特許比願人 ニチコン株式会社 第 図 端子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　密閉容器にコンデンサ素子を収納し、ＳＦ＿６ガスな
   どの絶縁ガスを充填した電力用高圧コンデンサにおいて
   、密閉容器に所定圧力で放圧する防爆弁を設け、かつ防
   爆弁の動作時に放出する絶縁ガスがシリンダー内を通過
   するよう構成し、該シリンダー内に設けた、ピストンの
   移動によってヒューズを切断し、コンデンサを回路より
   切り離す機能を持たせたことを特徴とするガス入電力用
   高圧コンデンサ。