JPH04107289U - 電光表示箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】変化性に富んだ表示内容を得ることにある。 【構成】本体ボックス１の前面側に一定間隔を保って回
転自在に配設された一対の送り出しロール４Ａ、４Ｂ及
び巻取りロール５Ａ、５Ｂと、送り出しロール４Ａ、４
Ｂから送り出されて巻取りロール５Ａ、５Ｂによって巻
き取られるスクリーン３Ａ、３Ｂと、巻取りローラ５
Ａ、５Ｂを駆動するモータ１２Ａ、１２Ｂとからなる１
組の表示手段を少なくとも２組重ね合わせる形で設けて
なり、表示手段の後方側に電灯を配置してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は店頭広告等に用いられる電光表示箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の店頭広告用等の電光表示箱は、本体ボックス内に電灯を備え、本体ボッ クスの表面の透明部に広告文や絵図等を描き、電灯の透過光によって広告の表示 効果を高めるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電光表示箱では、表示の内容が固定されたものであるので、変化性に乏 しく、訴求力に欠けるものであった。

【０００４】 本考案の目的は、表示内容を変えることができ、訴求力に優れ、かつ構造が極 めて簡単な電光表示箱を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の構成は、本体ボックスの前面側に一定間隔 を保って回転可能に配設された一対の送り出しロール及び巻取りロールと、送り 出しロールから送り出されて巻取りロールによって巻き取られるスクリーンと、 前記巻取りロールを駆動するモータとからなる１組の表示手段を少なくとも２組 重ね合わせる形で設けてなり、この表示手段の後方側に電灯を配置したことを特 徴とする。

【０００６】

【作用】

複数のスクリーンが重ね合わせる形で配置されているので、電灯の光によって 複数のスクリーンの図柄等の組み合わせられたものが表示される。この表示は、 スクリーンをコマ送りすることにより切り換えられるので、種々の組合せのもの が得られる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図により説明する。本体ボックス１の前面は開口し ており、この前面開口部には透明のアクリル板２が固定されている。本体ボック ス１内の前面開口部側には、左右方向に移動させられるスクリーン３Ａと、上下 方向に移動させられるスクリーン３Ｂとが配設されている。スクリーン３Ａ、３ Ｂは、本体ボックス１の前面開口部を広告表示のための１コマの大きさとすると 、それぞれ複数コマ分の長さとなっている。

【０００８】 スクリーン３Ａは、本体ボックス１の左右に垂直に配設された送り出しロール ４Ａに一端が固定されて巻き込まれ、スクリーン３Ａの他端は巻取りロール５Ａ に固定されている。スクリーン３Ｂは、本体ボックス１の上下に水平に配設され た送り出しロール４Ｂに前記の場合と同様に一端が固定され、スクリーン３Ｂの 他端も前記の場合と同様に巻取りロール５Ｂに固定されている。送り出しロール ４Ａ、４Ｂは周知のトーションバネを使用した自転式のテンショナーを具備して いる。また送り出しロール４Ａ、４Ｂ及び巻取りロール５Ａ、５Ｂの両端は、本 体ボックス１に固定された弾性を有するロール受け６Ａ、６Ｂ及び７Ａ、７Ｂに それぞれ回転自在に支承されている。

【０００９】 前記巻取りロール５Ａ、５Ｂには、それぞれ歯車１０Ａ、１０Ｂが固定されて おり、歯車１０Ａ、１０Ｂにはそれぞれ歯車１１Ａ、１１Ｂが噛み合っている。 歯車１１Ａ、１１Ｂは、スピードコントロール可能なクラッチ装置付のモータ１ ２Ａ、１２Ｂの出力軸に固定されており、モータ１２Ａ、１２Ｂは本体ボックス １に固定されている。本体ボックス１の背面板には、２個の蛍光灯１３、１４が 水平に配置され、蛍光灯１３、１４の両端は蛍光灯受け１５で支持されている。 また底板には、モータ１２Ａ、１２Ｂ及び蛍光灯１３、１４をコントロールする インバータ装置を具備した電源コントロールボックス１６が設けられている。

【００１０】 次に作用について説明する。モータ１２Ａを回転させると、スクリーン３Ａは 右側から左側に向かって移動して巻取りロール５Ａに巻き込まれる。モータ１２ Ｂを回転させると、スクリーン３Ｂは上側から下側に向かって移動して巻取りロ ール５Ｂに巻き込まれる。この場合におけるコマ送りは、電源コントロールボッ クス１６によって制御される。

【００１１】 そこで、例えばスクリーン３Ａ、３Ｂは次のようなものを用いたとする。スク リーン３Ａは、２コマ分表示できる長さを有し、１コマ分は透明で、残りの１コ マ分は不透明であるとする。スクリーン３Ｂは、４コマ分表示できる長さを有し 、その１コマ分づつにそれぞれ異なった広告文や図柄が描かれた半透明で、それ ぞれのコマに春、夏、秋、冬の景色が描かれているとする。そうすると、電源コ ントロールボックス１６の制御により、２個のスクリーン３Ａ、３Ｂに描かれた 広告文や図柄の組合せが蛍光灯１３、１４の光によって浮き上がり、アクリル板 ２を通して外部に表示される。そこで、例えば本体ボックス１の前面開口部にス クリーン３Ｂの春の景色のコマを位置させた状態で、スクリーン３Ａの透明コマ 部分又は不透明コマ部分を切り換えて本体ボックス１の前面開口部に位置させる と、同じ春の景色でも異なった印象を与える図柄が得られる。

【００１２】 また本実施例に示すように、モータ１２Ａ、１２Ｂをクラッチ装置付とすると 、スクリーン３Ａ、３Ｂの初めのコマに戻すときは、クラッチを切ることにより 、スクリーン３Ａ、３Ｂは送り出しロール４Ａ、４Ｂに具備したテンショナーで 即座に巻き戻される。また本実施例のように、送り出しロール４Ａ、４Ｂ及び巻 取りロール５Ａ、５Ｂをそれぞれ弾性を有するロール受け６Ａ、６Ｂで回転自在 に支承するようにすると、送り出しロール４Ａ、４Ｂ及び巻取りロール５Ａ、５ Ｂは容易に取外し及び取付けが行え、スクリーン３Ａ、３Ｂの交換を簡単に行う ことができる。またモータ１２Ａ、１２Ｂはクラッチ装置付ではなく、正逆転可 能なものを用い、モータ１２Ａ、１２Ｂを逆転させてスクリーン３Ａ、３Ｂを巻 き戻してもよい。また本実施例においては、２個のスクリーン３Ａ、３Ｂを用い た場合について説明したが、３個以上のスクリーンを用いてもよい。またスクリ ーン３Ａは左右に移動可能とし、スクリーン３Ｂは上下に移動可能としたが、両 方とも左右又は上下のいずれかに移動させる構造であってもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、本体ボックスの前面側に一定間隔を保って回転可能に配設さ れた一対の送り出しロール及び巻取りロールと、送り出しロールから送り出され て巻取りロールによって巻き取られるスクリーンと、前記巻取りロールを駆動す るモータとからなる１組の表示手段を少なくとも２組重ね合わせる形で設けてな り、この表示手段の後方側に電灯を配置した構成よりなるので、極めて簡単な構 造で、表示内容を変えることができ、訴求力に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す図６の平面断面図であ
る。

【図２】本考案の一実施例を示す図６の側断面図であ
る。

【図３】図１に矢印ＡーＡで示した部分の矢視図であ
る。

【図４】図１に矢印ＢーＢで示した部分の矢視図であ
る。

【図５】図１に矢印ＣーＣで示した部分の矢視図であ
る。

【図６】電光表示箱の外観斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体ボックス ３Ａ、３Ｂ スクリーン ４Ａ、４Ｂ 送り出しロール ５Ａ、５Ｂ 巻取りロール １２Ａ、１２Ｂ モータ １３、１４ 蛍光灯

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ボックスの前面側に一定間隔を保っ
   て回転可能に配設された一対の送り出しロール及び巻取
   りロールと、送り出しロールから送り出されて巻取りロ
   ールによって巻き取られるスクリーンと、前記巻取りロ
   ールを駆動するモータとからなる１組の表示手段を少な
   くとも２組重ね合わせる形で設けてなり、この表示手段
   の後方側に電灯を配置したことを特徴とする電光表示
   箱。