JPH04106268U - エアゾール容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴出釦の押し下げ状態を保持する別部材の保
持部材を省き、部品点数を削減してコストダウンを図る
ことにある。 【構成】 エアゾール容器１の噴出釦１１の釦本体１３
に、その噴出釦１１を押し下げ位置したとき、容器本体
２にかけ止めてその押し下げ状態を保持する掛け止め片
１３ｂを一体成型により形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、噴出釦を押し下げ位置としたとき容器本体から内容物を噴出する 化粧用・薬用・殺虫用等のエアゾール容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のエアゾール容器の中には、内容物を連続して噴射しようとする 場合、操作指を当てて噴出釦を押し下げ位置としたとき、たとえば釦本体に別個 に備えるピン、レバーその他の保持部材によりその押し下げ状態を保持し、噴出 釦から操作指を離しても噴出バルブを閉じることなく開いたままに保持して、容 器本体から内容物を噴射する構成としたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種の従来のエアゾール容器では、前記噴出釦の押し下げ状 態を別部材の保持部材で保持する構成とするので、部品点数が多くなりコストア ップになる問題があった。

【０００４】 そこで、この考案の目的は、噴出釦の押し下げ状態を保持する別部材の保持部 材を省き、部品点数を削減してコストダウンを図ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案は、噴出釦１１を押し下げ位置としたとき、容器本体２か らエアゾール内容物を噴出するエアゾール容器１において、前記押し下げ位置し たとき、前記容器本体２に掛け止めてその押し下げ状態を保持する掛け止め片１ ３ｂを、前記噴出釦１１の釦本体１３に一体成型で形成してなることを特徴とす る。

【０００６】

【作用】 そして、この考案によれば、噴射釦１１を押し下げ位置としたとき、掛け止め 片１３ｂを容器本体２に掛け止めてその押し下げ状態を保持する。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しつつ、この考案の一実施例につき説明する。

【０００８】 図２は、この考案の一実施例であるエアゾール容器の外観図である。図中符号 １は、円筒状のエアゾール容器である。そのエアゾール容器１は、容器本体２に 保護キャップ３を被せてなる。

【０００９】 前記容器本体２は、図示省略した本体内部に収納室を設け、その収納室に化粧 剤、薬剤、殺虫剤などの内容物を噴射剤とともに収納し、図１に示すように上端 部を蓋部５で被う。その蓋部５には、外周に巻締め部５ａを設ける一方、中央部 に前記収納室の出口を設け、そこに図示しない噴出バルブを設ける。その噴出バ ルブには、上下動自在の噴出管６を接続する。該噴出管６は、上部を前記容器本 体２の蓋部５から上方に突出し、下動時に、通常は閉じている前記噴出バルブを 開操作可能に設ける。

【００１０】 他方、前記保護キャップ３は、プラスチック材により一体成型で形成し、中央 に径方向の溝８を設ける。その溝８内には、一端に外向きに傾斜する底壁９を設 けるとともに、その底壁９の内端と薄肉の接続部１０を介して接続し他端に向け て噴出釦１１を設ける。なお、前記底壁９の内端からは、下向きに係止片１２を 延ばし、前記容器本体２に前記保護キャップ３を被せたときその先端１２ａが前 記巻締め部５ａに係合して前記保護キャップ３が容器本体２から容易に外れない ようにする。

【００１１】 前記噴出釦１１は、釦本体１３の自由端に指掛け部１３ａを設け、それから下 向きに掛け止め片１３ｂを設けるとともに、中間に下向き凸部１３ｃを有する。 そして、その下向き凸部１３ｃ内から接続部１０側に向けて延びる噴出通路１３ ｄを形成し、その接続部１０の側端部開口にノズル部材１４を嵌めつける。符号 １４ａはノズル部材１４の噴出口である。ところで、前記下向き凸部１３ｃは、 前述の噴出管６に接続する。そして、前記噴出通路１３ｄを噴出管６内の出口と 連通する。

【００１２】 しかして、操作指を前記指掛け部１３ａに掛けて図１中矢印方向に押し下げる と、前記巻締め部５ａに突き当たる係合凸部ａが掛け止め片１３ｂの弾性により 退避方向へ逃げるので、前記接続部１０を支点にして噴出釦１１が時計方向に回 転して下がり、その噴出釦１１を介して前記噴出管６が下動して図示しない噴出 バルブを開く。そして、内容物を噴出管６へと流出し、そこから噴出通路１３ｄ を通って噴出口１４ａから外部へ噴出する。そうして、図３に示すように噴出釦 １１を押し下げ位置としたとき、前記掛け止め片１３ｂが復元して前記係合凸部 ａが前記巻締め部５ａの下側に入り込み、係合して掛け止める。よって、指掛け 部１３ａから操作指を離しても、噴出釦１１を押し下げ位置に保持して噴出状態 を継続する。このとき、容器本体２の巻締め部５ａに掛け止め片１３ｂを係合し て掛け止めるので、該掛け止め片１３ｂを係合して掛け止める他の被係合部材が 不要となり、部品点数を削減できる。

【００１３】 一方、指掛け部１３ａを図３の矢印方向に引上げて掛け止めを解除すると、図 示しない噴出バルブの押し上げバネにより噴出管６が上動してその噴出バルブを 閉じ、噴出を止める。

【００１４】

【考案の効果】

以上のことから、この考案によれば、噴出釦を押し下げ位置としたとき、容器 本体に掛け止め片を掛け止めてその噴出釦の押し下げ状態を保持するので、押し 下げ状態を保持する保持部材を噴出釦とは別個に設けることが不要となり、部品 点数を削減してコストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例であるエアゾール容器の概
略構成図である。

【図２】その全体の外観斜視図である。

【図３】その噴出釦を押し下げ位置としたときの状態図
である。

【符号の説明】

２ 容器本体 １１ 噴出釦 １３ 釦本体 １３ｂ 掛け止め片

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【手続補正書】

【提出日】平成３年１１月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 噴出釦を押し下げ位置としたとき、容器
   本体から内容物を噴出するエアゾール容器において、前
   記押し下げ位置したとき、前記容器本体にかけ止めてそ
   の押し下げ状態を保持する掛け止め片を、前記噴出釦の
   釦本体に一体成型で形成してなる、エアゾール容器。