JPH0392131A - 実験動物の円循環形行動測定器 - Google Patents

実験動物の円循環形行動測定器

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JPH0392131A
JPH0392131A JP23111289A JP23111289A JPH0392131A JP H0392131 A JPH0392131 A JP H0392131A JP 23111289 A JP23111289 A JP 23111289A JP 23111289 A JP23111289 A JP 23111289A JP H0392131 A JPH0392131 A JP H0392131A
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Kazuhito Sakano
坂野 数仁
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、マウス、ラット、ハムスター等の実験動物
を入れてその行動を光センサの発光素子から受光素子へ
の投光により測定するために使用する実験動物の円循環
形行動測定器に関する。
〔従来の技術〕
新規な医薬品や食品等には安全試験と称される長期に亘
る動物実験が義務づけられており、その一つの実験パタ
ーンとして行動観察がある。しかし、実験動物の行動を
肉眼で継続的に追跡することは不可能であるので、現在
では光センサにより実験動物の位置を検出し、コンピュ
ータによりその情報を論理的に解析し、行動を数量的に
データとして採取される。
従来,この方法に使用される行動観測器の飼育ケージは
四角形であって、光センサがX軸、Y軸に配列され、二
次元を限度として実験動物の位置および縦横幅による変
動を測定するものであった。
そこで、従来の行動観測器によれば、平面的にのみマウ
スを捉えるので、マウスが立ち上がった特異な行動パタ
ーンを検出することはできなく,また、胴体の幅の範囲
内で首を動かしているときのような微妙な行動パターン
も検出することはできなかった。しかも,三次元的な検
出ができないことから、尻尾も胴体と同次元で捉えられ
る結果、詳細な行動測定データが得られないという問題
があった。
光センサを三次元の検出ができるように配列することは
可能であるが、多数の光センサを必要としコスト高とな
ることは避けられなかった。
また,従来のような角形ケージにおいては、ケージ内で
実験動物が位置変化を伴う行動を起こした場合、飼育ス
ペースが余程大きな面積を有しない限り、進行が必ず側
壁に遮られ、連続行動に制限をもたらすので、この場合
、実験動物は自発的ないし任意的な行動とは関係なく、
物理的に強制された行動を取らねばならなく、このこと
は行動測定上に不正確な要因を持ち込むことになるとい
う問題もあった。
そこで、本発明者においては,先に第1図に示すように
、円循環形の行動観測器を開発した(特願昭63−25
8974号)。
この行動wt測器は、同図に示すように,測定ケースC
の中に飼育ケース51を収納したもので、飼育ケージ5
1は、透明なプラスチックで一体成形され、外周壁52
が円筒形であって中心部に底壁53が抜けて代わりに逆
カップ状の芯部55が立設され、その内周壁54も円筒
形に形或してある。そして内周壁54と外周壁52との
間に円循環形の飼育スペース56を有し、透明な開閉蓋
57によってその飼育スペース56が封じられる。
センサは,41環位置検出用センサ510の群と、立ち
上がり検出用センサ511の群と、内周位置検出用セン
サ512の群と、外周位置検出用センサ513の群とに
分けられる。その配列については多くの部材が配置され
る。
すなわち,飼育ケージ51の外側に上下2段にリング5
20、521を、また芯部55の中には同じく上下2段
に円板522,523を設けるほか、飼育ケージ51を
挟むようにして円形の天板524と地板525が設けて
ある。
循環位置検出用センサ510は、下段の円板523の周
縁部に発光素子510aを、リング521に受光素子5
10bをそれぞれ全周に亘って10度角毎に36列にな
すと共に、上下交互に高さを違えて千鳥状に配列してあ
る。
また、立上り検出用センサ511についても同じように
上段の円板523に発光素子511aを、上段のリング
522に受光素子510bを配列してある。
このように,センサ510、511を千鳥状に配列する
と、マウスMの尻尾の判別が容易となり,ビームの干渉
が防がれる。なお、スリットによりビームの干渉を防ぐ
こともできる。また、位置検出用センサ510は、底壁
53に沿って平行にビームが飛ぶように配置されるが、
立上り検出用センサ511は、実験動物の大きさに対応
できるように・高さ調節可能となっている。
内周位置検出用センサ512と、外周位置検出用センサ
513は、それぞれ天板524に発光素子512a、5
13aを,地板525に受光素子512b、513 b
をIO度角毎の36列に配列してある。
各センサは、実験動物を刺激してはならないので,近赤
外線の光センサが使用され、発光側が近赤外線LED、
受光側がフォトトランジスタとなっている。
飼育ケージ1は、支柱9に回転可能に取り付けられるが
、各センサはケースCに対して固定的であるので、飼育
ケージ51の回転によりビームのずれは生じない. 〔発明が解決しようとする課題〕 上記の本出願人に係る実験動物の円循環形行動観測器(
未公開)によれば、立上り検出センサ511について、
動物Mの大きさに応じて立上り位置を調節するために、
その発光素子511aと受光素子51lbとの高さを変
える必要があり、そのことは飼育ケージCの高さ調節に
よりなし得るようになっている. しかしながら,一般的にこのような対向式の光センサの
場合、発光側と受光側とを別々に設置するため,高さ調
節の際に両者間において光軸を一致させることが非常に
困難であって、特に光ビームが狭指向特性を有するセン
サを使用する場合においては,わずかな光軸ずれで大巾
に受光側の感度が低下する。
特に円循環形飼育ケージの場合であると、光軸が放射す
るので、例えば発光側の角度が10@ずれると相対的に
は70%感度が落ち、受光側が10″ずれると同様に4
0%落ち、結果的に感度が28%も落ちてしまうことに
なる。
従来、一般的な飼育ケージにおいては,両側に縦案内溝
を設けて、センサの無段階セットが行われたり、さらに
5mまたは10mのピッチで段を設けることにより有段
セットが行われたりしている。
しかし、有段セットの場合は、所望の調節高さが得られ
ないことがあることは勿論、無段階セットの場合である
と、両側で下から動かした寸法を一回毎に測定しなけれ
ばならないため、非常に手間が掛かり,確実な精度を得
るためには時間的ロスが非常に大きく、特に動物の行動
測定をしながら高さ調節をしようとする場合に、いずれ
の場合も作業が困難であって、発光側と受光側とを別々
に動かすため、ビームのずれは避けられず、ビームのず
れた時に、観測結果は実験動物によってそれが遮蔽され
たと同一のことになるので、観測データに信頼ができな
くなる。従って、リアルタイムに実験動物の動きを見な
がら光センサの高さ調節をすることはできなかった。
この発明は、上記のような実情に鑑みて、横光軸の光セ
ンサの高さ調節をしても、その光軸のずれは決して発生
しなく、リアルタイム調節も可能な実験動物の円循環形
行動測定器を提供することを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この発明は、固定基板の
上方にそれと一体的に円循環形飼育ケージの支持棚を設
け、また、その固定基板には、下端部に雄ネジが形威さ
れ、上端にノブが取り付けられた支柱を回転可能に立設
し、その雄ネジと螺合する雌ネジに昇降板を一体に取り
付け、昇降板の中心部に支柱に対して回転可能に嵌合し
支持棚に貫通して支持される管状中心部材を一体に立設
し、周縁部には同じく支持欄に貫通して支持される外側
支柱を一体に立設し、中心部材の上端部にセンサ取付け
用の内輪を固着し、外輪を外側支柱の上端に一体に設け
たことをその要旨とする。
〔作  用〕
上記の構成によれば,ノブにより支柱を回転すると,そ
れと螺合している雌ネジが回転することなく、ネジ機構
により固定基板に対して上下動する.また、中心部材と
外側支柱とは昇降板を介して雌ネジと一体であるから,
雌ネジと共に上下動する。しかも、中心部材と外側支柱
とに輪を介して光センサの発光素子と受光素子が一体的
に取り付けられているので、発光素子と受光素子とは一
体的に上下動し、その上下動によって相互に方向ずれが
生じることは決してない. 一方、円循環形飼育ケージの支持棚は、固定基板と一体
的であって不動であるから、発光素子と受光素子とは円
循環形飼育ケージに対して高さ調節がなされる。しかも
その高さ調節は、ネジ機構の特性から無段階であり、飼
育ケージは全く動かす必要はない。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図および第3図は一実施例を示したもので、その円
@環形の行動測定器は、図示しない測定ケースの中に納
められており、測定ケースに対する固定基板■に測定器
の中心となる支柱2が回転可能に立設され、支柱2が光
センサ3の取り付けおよび高さ調節の基礎となっている
また、固定基板上の上方には円循環形飼育ケージ4の支
持棚5が設けられ、これが固定基板1に対して固定され
ているため、飼育ケージ4の位置が光センサ3の高さ調
節の基準となるものである。
なお、固定基板1は別途に設けることを要しなく、測定
ケースの底抜と兼用することができる。
支柱1は、円柱形であって、下端に小径の軸6が形或さ
れ、その上に連結して下端部には雄ネジ7が形或されて
いる。また、上端にはノブ8が取り付けてある. 支柱2の取り付けについては、固定基板1に短キャップ
状の軸受10を固着し、その中に掛止金具11が軸6に
固定して設けられている。この掛止金具l1によって、
支柱2が上下不動であるために、光センサ3の高さ調節
の正確性が確保される。また、支柱2の中間部が支持棚
5によって横振れしないように支持されているために、
光センサ3の横方向の正確性が確保される。
支柱2には雄ネジ7に雌ネジl5を螺合し、雄ネジ7よ
り上に管状の中心部材16を嵌合してある。
また,中心部材16には、下端部と上端部に光センサ3
支持用の固定短筒17、l8を嵌合し、ビスにより一体
に固着し、その間に飼育ケージ4支持用の自由短筒19
を嵌合し、各短筒17, 18、19にはフランジ17
a,18a、19aが形成される。また、支柱2は、昇
降板20とセンサ取付輸21とに貫通されている。また
、中心部材l6は、支持棚5に貫通され、その貫通孔2
4によって上下動のみするように支持されている。
雌ネジl5には昇降板20が一体に取り付けられる。
その取付け構造については、下部固定短筒l7のフラン
ジ17aと雌ネジ15との間に昇降板20を挟んでビス
止めしてある。
センサ取付け用の内輪21は、円形プレート25とその
下のドーナツ基板26との組合せからなり、円形プレー
ト25を上部固定短筒l8にビス止めしてある。また、
ドーナツ基板26の外周縁部に発光素子3aが上下千鳥
状の等間隔おきに配列されている。
昇降板20には支柱2を中心に90゜の角度毎に外側支
柱22を立設すると共に、それぞれを支持棚5に貫通さ
せ、その四本の外側支柱22によってセンサ取付け用の
外輸27が支持されている。そして、各外側支柱22が
支持棚5にその貫通孔28に嵌まることによって横ずれ
が防止され、また、雌ネジ15の回転が阻止されている
外輸27は、上下ドーナツ基板30、31の組合せから
なり、その上部ドーナツ基板30の内周縁部に受光素子
3bが上下千鳥状の等間隔おきに配列されている。
支持棚5は、円板状であって、支柱32によって支持さ
れている。支持棚5の上には透明な円循環形飼育ケージ
4が載置され、その上に蓋33を被せ、蓋33の上にノ
ブ8が突出されている。
ノブ8を回して支柱2を回転すると、雌ネジ15の回転
が支持棚5によって阻止されている関係で、支柱2の回
転方向に従って雌ネジl5が上下動し、雌ネジ15と一
体的に組み立てられている内外両輪21. 27が同時
に上下動する。そこで、ノブ8の操作だけで飼育ケージ
4に対する光センサ3の高さを調節することができ、そ
の際に発光素子3aと受光素子3bとが同期して動きを
同じくするために、両方で光軸のずれが生ずることは決
してなく、また,実験動物Mの立上りの高さを見て適切
に無段調節することができる。
なお、本出願人による先行技術を提示し(第1図)、そ
れにより参考となるので、循環位置検出用の光センサの
群と、内周位置検出用の光センサの群と、外周位置検出
用の光センサの群とは、図面上省略した。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、センサ取付け
用の内輪と外輪が物理的に雌ネジと一体化されており、
それにより発光素子と受光素子との方向が相対的に常時
不動であるから、支柱の回転により支柱の雄ネジと螺合
する雌ネジを上下動することにより,発光素子と受光素
子とを同期して調節できるばかりでなく、その間に受光
のずれを確実に防止でき、しかも、光センサ取付け用の
内輪および外輪を支持する中心部材と外側支柱とがそれ
ぞれ支持棚に貫通して支持されるため、光軸が傾く等の
ずれが発生しなく、実験動物の動きを正確に捉え、誤検
出を確実に防止することができ、また、光センサの高さ
調節はノブを回転する極簡単な操作でなすことができ、
実験動物を収納したままその操作が可能であり、その際
に飼育ケージを全く動かす必要もないため、実際に即し
たリアルタイム調節に適する等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本出願人において先に出願した先行技術を示す
実験動物の円循環形行動測定器の断面図である。 第2図および第3図はこの発明の一実施例を示し、第2
図は要部断面図、第3図は一部斜視説明図である。 1・・・固定基板  2・・・支柱  3・・・センサ
4・・・円循環形飼育ケージ  5・・・支持棚7・・
・雄ネジ  8・・・ノブ  15・・・雌ネジl6・
・・中心部材  20・・・昇降プレート22・・・外
側支柱  21・・・内輸  27・・・外輪z0 第 3 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)固定基板の上方にそれと一体的に円循環形飼育ケー
    ジの支持棚を設け、また、その固定基板には、下端部に
    雄ネジが形成され、上端にノブが取り付けられた支柱を
    回転可能に立設し、その雄ネジと螺合する雌ネジに昇降
    板を一体に取り付け、昇降板の中心部に支柱に対して回
    転可能に嵌合し支持棚に貫通して支持される管状中心部
    材を一体に立設し、周縁部には同じく支持棚に貫通して
    支持される外側支柱を一体に立設し、中心部材の上端部
    にセンサ取付け用の内輪を固着し、外輪を外側支柱の上
    端に一体に設けたことを特徴とする実験動物の円循環形
    行動測定器。
JP23111289A 1989-09-06 1989-09-06 実験動物の円循環形行動測定器 Expired - Lifetime JPH07108286B2 (ja)

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