JPH0387347A - 均一予熱方式による高密着力溶射方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、大気中の無酸化雰囲気で行う溶射において、
密着力向上を図ったワークの予熱方法に関する。

（従来の技術） 従来、溶射は耐食、耐摩耗、耐熱、補修肉盛りなどの目
的に用いられる。溶射される材料は、亜鉛・アルミニウ
ムなどの純金属、炭素鋼・ステンレス鋼などの鋼や、合
金・炭化物・酸化物などのセラミックスなど広範囲であ
り、母材も金属・セラミックスなどほとんどの固体へ適
用でき、特開昭６３−１１８０５８．特開昭６３−２８
６５６５゜特開昭６２−１５３４３等が公開されている
。溶射における密着力向上の方法として、溶射後被膜を
大気中で融点近傍まで加熱し、密着力を向上させる溶射
後の加熱方法と、減圧中でヴ−り全体の予熱を行い密着
力を向上させる減圧プラズマ溶射法などがある。この減
圧プラズマ溶射法では、予熱の効果が密着力に大きな影
響をもっていることが知られている。

（発明が解決しようとする！１Ｂ） しかし、溶射後の加熱方法では、断熱を目的とするよう
なセラミックス被膜の場合は、再加熱温度が高く、融点
附近では被膜が割れてしまう欠点があり、メタル系パウ
ダには有効であるがセラミックスには適用できない、減
圧プラズマ溶射法は減圧タンク中で行うため、設備費が
高くなり、ワーク全体を加熱、冷却するため時間がかか
り、生産性が非常に悪く、また、ワーり全体を加熱する
ためワークの歪が大きくなる欠点がある。従来の＃Ｎｌ
１（２０）では、第５図に示すように、フレーム（２１
）の中心温度Ｔｃが外周温度Ｔｏよりはるかに大きいた
め、ワーク（２２〉表面の予熱ゾーン（２３）の中心部
（２３ａ）のみ加熱され、外周部（２３ｂ）は低く温度
がむらになる欠点がある。本考案はかかる問題点を解消
することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明は大気中の無酸化雰囲
気で行う溶射において、予熱トーチと溶射トーチとを同
時に使用し、かつ予熱トーチの熱源を進行方向に対し、
左右に揺動するようにしたことを特徴とするものである
。

（作　用） 上記構成により、予熱トーチのフレームを揺動させ、溶
射ゾーンより広い範囲加熱するため、ワーク表面の溶射
ゾーンにおける温度分布は均一になり予熱効果が向上す
る。

（実施例） 本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は大気中の無酸化雰囲気中で、予熱トーチ（１〉
と溶射トーチ（２）とを同時に使用している図で、ワー
ク（６）の予熱温度を均一にするために、予熱トーチ（
１）の熱源を左右に揺動（５）させ、溶射ゾーン（４）
より広範囲の予熱ゾーン（３）がとられているやこの際
、フレーム（７）は第２図に示すようにフレーム長さ（
Ｌ）と同一長さで予熱トーチ（１）を中心に予熱トーチ
（１）進行方向に対し、左右に揺動させる。この方法は
Ｔ、Ｇまたはプラズマ熱源を磁気的に振らせるもので、
左右の滞留時間とライビングサイクルをｍ＜Ｔｌ４ｍす
ることにより均一温度に加熱される。この場合、第３図
に示すように滞留時間は最大０．０１秒、揺動サイクル
は最大５０サイクルとした。この結果ワーク（６）は第
２図に示すように均一に予熱（８）され、密着力は第４
図に示すように従来法の２〜４倍に達した。

（発明の効果） 本発明は、以上説明したように構成されているので減圧
タンクなど設備費を必要とせず、ワークの一部を加熱す
るため歪が小さく、短時間の予熱で高い密着力が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の説明図、第２図は第１図の予熱
トーチの説明図、第３図は第２図の予熱トーチの滞留時
間とライビングサイクルの説明図、第４図は本発明と従
来法の密着力比較図、第５図は従来の予熱法の説明図で
ある。 １・・・・予熱トーチ ２・・・・溶射トーチ。 ３・・・・予熱ゾーン ４・・・・溶射ゾーン ５・・・・揺動方向。 ６・・・・ワーク ７・・・・フレーム。 ８・・・・予熱部 Ｌ・・・　・フレーム長さ Ｔｃ　・・・中心温度 Ｔ。 ２３・ ３ａ ３ｂ ・外周温度 ・予熱ゾーン ・中心部 ・外周部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　大気中の無酸化雰囲気で行う溶射において、予熱トー
   チと溶射トーチを同時に使用し、かつ、予熱トーチの熱
   源を進行方向に対し、左右に揺動するようにしたことを
   特徴とする均一予熱方式による高密着力溶射方法。