JPH0378428A

JPH0378428A - ガス絶縁機器の事故点標定装置

Info

Publication number: JPH0378428A
Application number: JP1214031A
Authority: JP
Inventors: Shiro Maruyama; 志郎丸山; Takaaki Sakakibara; 榊原　高明; Isao Kamata; 功鎌田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-08-22
Filing date: 1989-08-22
Publication date: 1991-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、ガス絶縁機器の内部に発生する閃絡事故の事
故点を標定する事故点標定装置に関するものである。

（従来の技術）従来、回線数の多いガス絶縁機器の密封容器内のどこか
で、絶縁不良による閃絡事故が発生した場合、その内部
閃絡を検出する装置として、以下に述べる様なものが用
いられていた。例えば、ガス絶縁機器の密封容器内にホ
トトランジスタなどの光電素子を設置し、容器内部で閃
絡事故が発生した場合に、この光電素子によって閃絡光
を感知するものがある。しかし、この場合、光電素子は
閃絡時の耐異常電圧に対処しなければならず、絶縁特性
に充分な考慮を払わなければならない上、受光素子の交
換が非常に困難であった。また、受光素子の劣化等によ
って、事故時に装置が作動しないといった不具合がない
ように、動作確認試験を行う必要があるが、従来の構造
では、動作確認試験を行うことができないといった欠点
があった。

そこで、上述した様な欠点を解決するために、容器壁を
貫通する導光体、例えば、透明な合成樹脂体からなる受
光部を容器内部に挿入し、この導光体を通した光を、密
封容器の外部に着脱自在に取付けた光電素子に受光させ
るように構成し、光電素子は内部の閃光を導光体を通し
て間接的に受光するように構成すると共に、動作確認の
ための瞬間発光体を光電素子の近傍に配設し、装置の不
動作がないように構成したものが提案されている。

また、これをさらに改良したものとして、導光体から先
ファイバケーブルを介して、封部の受光部まで閃絡時の
光を引出し、増幅して表示するようにした故障点標定装
置が提案されている。

即ち、第３図に示した様に、ガス絶縁機器の密閉容器の
壁板１には、内部閃絡が発生した場合に閃光を受光し得
る所要の位置に、導光体４を挿入する穴３が設けられて
いる。そして、導光体４の頭部を密封容器の内部２側に
挿入し、導光体４の鍔部４ａと壁板１との間にオーリン
グ５を配設して気密に保持するように構成されている。

また、壁板１とは反対側の導光体４の鍔部と７ランジ６
との間にオーリング７が配設され、壁板１とフランジ６
とがボルト９で締め付は固定されている。

さらに、フランジ６の中央部には、コネクタ８を介して
光ファイバ１３が挿入され、その芯線１３ａの一側端に
おいて閃絡光が検出されるように構成されている。また
、光ファイバ１３の他端側には、受光部１０が設けられ
、受光部１０からの光信号は電気信号に変換され、増幅
器１１を介して表示部１２に伝達されるように構成され
ている。

さらに、動作確認試験を行うための瞬間発光体２０が、
前記導光体４の近傍に着脱自在に取付けられている。こ
の瞬間発光体２０は中央に穴２２が設けられた暗箱２３
内に取り付けられ、端子２４を介して電源接続用リード
線が導出されている。

この瞬間発光体２０からの光を導光体４が受けられるよ
うに、導光体４を配設した穴３の近くに、透光用の穴２
５が設けられ、この穴２５に発光体２０からの光を導光
体４に当てるためのプリズム２６が支持板２７によって
取付けられている。また、前記暗箱２３は、そのフラン
ジ２１と透光用の穴２５との間に透明板２８を挾み、そ
の両面側にそれぞれオーリング２９．３０を配設して、
ボルト３】によって気密に締付は固定されている。

また、瞬間発光体２０は、高圧発生装置３２に接続され
、押釦３３によって投入されるように構成されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上述した様な従来のガス絶縁機器の事故
点標定装置においては、以下に述べる様な解決すべき課
題があった。即ち、第３図に示した様な事故点標定装置
においては、閃絡光検出部及び信号伝送系の故障の有無
を常時診断することはできず、また、事故点標定装置が
正確に動作しているか否かを調べるための動作確認試験
用の部材を設置する必要があるため、取付は窓や設置ス
ペースが必要となり、その構成が複雑なものとなり、コ
ストが高くなっていた。

本発明は、以上の欠点を解消するために提案されたもの
で、その目的は、自己故障診断を常時行うことのできる
、信頼性に優れたガス絶縁機器の事故点標定装置を提供
することにある。

［発明の構成］（課題を解決するだめの手段）本発明のガス絶縁機器の事故点標定装置は、導光体から
容器外部に配設する光ファイバケーブルを、受光用光フ
ァイバケーブルと投光用光ファイバケーブルとから構成
し、投光用光ファイバケーブルからモニタ光を照射し、
このモニタ光を受光用光ファイバケーブルによって検出
するように構成し、さらに、受光用光ファイバケーブル
に接続された波形判定回路によって、モニタ光と事故閃
絡光とを判別するように構成したことを特徴とするもの
である。

（作用）本発明のガス絶縁機器の事故点標定装置によれば、事故
点検出用の受光用光ファイバケーブルに密接して、自己
診断用の投光用光ファイバケーブルを配設したことによ
り、診断用のモニタ光を常時受光用光ファイバケーブル
によって検出することができ、簡単に故障診断を行うこ
とができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて
具体的に説明する。なお、第３図に示した従来型と同一
の部Ｈには同一の符号を付して、説明は省略する。

本実施例においては、第１図に示した様に、導光体４内
に配設される光ファイバケーブル４０が、受光用光ファ
イバケーブル４０ａと投光用光ファイバケーブル４０ｂ
とから構成されている。また、前記受光用光ファイバケ
ーブル４０ａは、その−側端において、容器内部に発生
する閃絡光を検出するように構成され、受光部１０に送
られた光信号は電気信号に変換され、増幅器１１、波形
判定回路４１を介して表示部１２に伝送されるように構
成されている。一方、投光用光ファイバケーブル４０ｂ
は、タイミングパルス発生器４２によって駆動される発
光部４３に接続され、その他端側からモニタ光が照射さ
れるように構成されている。

なお、投光用光ファイバケーブル４０ｂは、その一端か
ら照射されるモニタ光が、受光用光ファイバケーブル４
０ａの一側端に照射される位置に配設されている。

また、本発明においては、投光用光ファイバケーブル４
０ｂより照射されるモニタ光と、事故時に発生する閃絡
光との判別に特徴を有するものであり、この点を第２図
を参照して説明する。即ち、図中５１は、容器内の回路
電流であり、事故が発生するとより大きな電流が流れ、
保護リレーの検出時間と遮断器の遮断時間の間、流れ続
ける。また、５２は地絡アークから発生した閃絡光の強
度変化の波形であり、事故発生から電流遮断が完了する
までの開発光する。さらに、５３は自己故障診断用のモ
ニタ光であり、一定間隔で０Ｎ１０ＦＦを繰り返してい
る。

この様な構成を有する本実施例のガス絶縁機器の事故点
標定装置は、以下に述べる様に動作する。

即ち、一般に、閃絡光の継続時間は、系統電圧などによ
り異なるが、数サイクルが一般的であり、最小でも４サ
イクルは継続する。このため、モニタ光の発光タイミン
グを、閃絡光の最小継続時間の半分以下とすれば、第２
図に示した閃絡光とモニタ光との判別は容易であり、第
１図に示した波形判定回路４１において、事故時の閃絡
光とモニタ光との判別が可能となる。そこで、定期的に
投光用光ファイバケーブル４０ｂよりモニタ光を照射し
、受光用光ファイバケーブル４０ａによってモニタ光を
受光することにより、検出部及び信号伝送系が正確に動
作しているか否かを容易に診断することができる。

この様に、本実施例によれば、事故点標定装置の動作確
認試験を行うために、従来の様な別光源を設ける必要は
なく、オンラインで常時自己故障診断を行うことができ
るので、より信頼性の高い事故点の標定を行うことがで
き、また、装置の保守が容易なものとなる。さらに、動
作確認試験用の部材を別に設ける必要がないので、密閉
容器に取付は用の穴を形成する必要もなく、その構成も
大幅に簡略化される。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、モニタ光の発光タイミング情報を波形判定回路に送
り、パルス幅を閃絡光継続時間より短くすれば、発光タ
イミングを長くすることも可能である。また、モニタ光
として閃絡光に含まれない波長領域の光を用いることに
より、閃絡光とモニタ光とを判別することも可能である
。さらに、モニタ光を受光用光ファイバケーブルへ照射
する方法としては、半透過形のミラーを導光体内部に設
け、モニタ光のみ反射させるように構成しても良いし、
モニタ光をカプラを介して受光用光ファイバケーブルに
導入するように構成してもよい。

［発明の効果］以上述べた様に、本発明によれば、モニタ光投光用の光
ファイバケーブルを、受光用光ファイバケーブルに密接
して配設し、常時、モニタ光を検出できるように構成す
るという簡単な手段によって、自己故障診断を常時行う
ことのできる、信頼性に優れたガス絶縁機器の事故点標
定装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス絶縁機器の事故点標定装置の一実
施例を示す断面図、第２図は事故発生時の電流、閃絡光
、モニタ光の波形例を示す図、第３図は従来のガス絶縁
機器の事故点標定装置の一例を示す断面図である。１・・・壁板、２・・・密閉容器の内部、３・・・穴、
４・・・導光体、５・・・オーリング、６・・・フラン
ジ、７・・・オーリング、８・・・コネクタ、９・・・
ボルト、１０・・・受光部、１１・・・増幅器、１２・
・・表示部、１３・・・光ファイバ、１３ａ・・・芯線
、２０・・・瞬間発光体、２１・・・フランジ、２２・
・・穴、２３・・・暗箱、２４・・・端子、２５・・・
穴、２６・・・プリズム、２７・・・支持板、２８・・
・透明板、２９．３０・・・オーリング、３１・・・ボ
ルト、３２・・・高圧発生装置、３３・・・押釦、４０
・・・光ファイバケーブル、４０ａ・・・受光用光ファ
イバケーブル、４０ｂ・・・投光用光ファイバケーブル
、４１・・・波形判定回路、４２・・・タイミングパル
ス発生器、４３・・・発光部、５１・・・電流波形、５
２・・・閃絡光強度、５３・・・モニタ光強度。

Claims

【特許請求の範囲】充電部を収納する密閉容器の壁板の所要の位置に、前記
壁板を貫通して、絶縁性を有する投光材からなる導光体
を気密に配設し、この導光体から容器外部に光ファイバ
ケーブルを配設し、前記容器内で発生する事故閃絡光を
検出するガス絶縁機器の事故点標定装置において、前記光ファイバケーブルを、受光用光ファイバケーブル
と投光用光ファイバケーブルとから構成し、前記投光用
光ファイバケーブルからモニタ光を照射し、このモニタ
光を前記受光用光ファイバケーブルによって検出するよ
うに構成し、さらに、前記受光用光ファイバケーブルに
接続された波形判定回路によって、モニタ光と事故閃絡
光とを判別するように構成したことを特徴とするガス絶
縁機器の事故点標定装置。