JPH036448A - 白金および金の同時定量分析方法 - Google Patents

白金および金の同時定量分析方法

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JPH036448A
JPH036448A JP14079289A JP14079289A JPH036448A JP H036448 A JPH036448 A JP H036448A JP 14079289 A JP14079289 A JP 14079289A JP 14079289 A JP14079289 A JP 14079289A JP H036448 A JPH036448 A JP H036448A
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analysis
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JP14079289A
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Inventor
Kenji Kobayashi
健二 小林
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の産業上利用分野) 本発明は白金、金の同時定量分析方法、さらに詳細には
中性子放射化分析による白金、金の微量分析方法におい
て、微量の白金および金の同時定(従来技術及び問題点
) 中性子放射化分析による白金、金の微量分析技術につい
ては、199Au、197pt、195mptを用いた
白金の分析法、198Auを用いた金の分析法があるが
、すべて白金または金の1元素についてであり、2元素
の同時定量分析方法についての報告はない。中性子放射
化分析は核反応を利用することから、定量元素以外の元
素からも同一の放射性核種を生成するという欠点があり
、白金と金のように周期表で隣接している元素について
は妨害核反応が発生する恐れがあるため、従来、白金、
金の同時定量分析については行なわれていなかった。以
下の(1)〜(4)項に白金、金の微量分析方法を記す
(1) 199Auを使用したガラス中の白金の微量分
析[D、A、 Becker、 ”Trace Ana
lysis for Platinum in Gla
sses by Neutron Activatio
n Analysis″Ana1.Chim、Acta
61、1 (1972)、] Si、Ca、AIの酸化物を主成分とするガラス中の不
純物白金についてLiドリフト型Ge検出器と4096
チヤンネル波高分析器を使用し、199Auの208K
eVのγ線を測定し、白金を定量している。
本来、199Auのγ線ピークは158KeVが主なピ
ークであるが、主成分の47Caの陰電子崩壊で生じる
47 Scのγ線が160KeVに発生するため、ピー
クが重なり妨害となるために、” 9Auのγ線の第2
番目の強さの208KeVを使用している。208Ke
Vのピーク強度は158KeVの1/4であるので19
9Auの検出感度が低下し、白金の高感度定量ができな
い欠点がある。
(2) 197p tを使用したイオン石中の白金の分
析[浜口博編、′°超微量成分分析1.”°産業図書、
1970年、155頁] イオン石中の白金を197pt利用により定量した。
197Ptのγ線は67〜69Ke■、77〜80Ke
Vのγ線エネルギーの低い領域にあり、γ線スペクトル
の半値幅も大きく、γ線の測定精度が低いという欠点が
ある。
(3)195mptを使用したケイ素中の白金の分析[
多田格三、水池敦編、″超微量成分分析2.′″産業図
書、1970年、296頁] ケイ素中の白金について195mptのγ線を利用し定
量した。195mptのγ線エネルギーは65〜67K
eV、76〜78KeVに存在するがγ線スペクトルの
半値幅が大きく、γ線の測定精度が低いという欠点があ
る。
(4) 198Auを使用した海水中の金の分析[浜口
博編、′”超微量成分分析1.′°産業図書、1970
年、162頁] 海水中の金について198Auのγ線を利用し、TIを
含むNaI検出器で放射能測定を行なっている。この検
出器のγ線エネルギー分解能はGe半導体検出器に比べ
2桁以上悪いため、198Auの412KeVの近辺に
妨害核種が存在した場合、この放射能を含んだ計数率と
なり、誤差を生ずる欠点がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、中
性子放射化分析によって白金、金を定量する場合におい
て、白金、金を個別に定量する欠点を解決することを意
図し、2種類の金の放射性同位体を用い、金の化学分離
によって得た試料のγ線測定により、白金および金の2
元素を同時定量できる分析法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため本発明による白金、金の同時
定量分析方法は、試料を中性子放射化後、白金の定量に
”Au、金の定量に198Auのγ線を測定することを
特徴とする。
本発明は中性子放射化分析による白金、金の定量におい
て、従来技術の白金または金のそれぞれ1元素のみを分
析することについて以下の(1)〜(2)項の技術的手
段を講することによって白金および金の同時定量分析が
できるようになった。
(1)白金、金の定量に使用する放射性同位体として、
各々” 9Au、198Auを選択した。白金、金の定
量に用いる199Au、198Auは■および0式で生
成される。
例として0式の核反応を説明すると、白金に中性子を照
射すると白金のうち、存在比7.2%の198Ptが核
反応を起こし199ptに変換し、30.8分の半減期
で” 9Auに変換する。0式の核反応で”Auは娘核
種、199ptは親核種という。
一方、■、■式に示すように金からも199Auが、白
金からも198Auの核反応が起こりうる。
0式、0式の核反応について純度99.99%以上の白
金、金を中性子照射した場合の妨害核反応について検討
し、妨害の割合を明確にすることによって199Auお
よび198Auの利用による白金、金の同時定量分析が
できることの結論を得た。
(2)199Au、198Auの放射性同位体は金の安
定同位体の197Auと化学的挙動は同一であることか
ら、中性子放射化後の試料に金の担体を加え、化学分離
後、分離した試料のγ線測定を行なった。
従来はGe単結晶製造技術が未完成であったためエネル
ギー分解能が1332KeV光子に対し、2.5KeV
のGe検出器しか使用できなかったが、本発明では13
32KeV光子に対し1.8KeVの高分解能のGe検
出器を使用することにより、従来技術においてはγ線ピ
ークが重なり、199Au 158KeVと47Ca−
47Sc  160KeVが分割できなかったものにつ
いて、2つのピークに分割でき、高精度の定量が可能と
なった。
(実施例1) 中性子放射化分析によるBaF2、LaF3、NaF、
AlF3中の白金、金の同時定量法について以下に説明
する。
第1図は本発明の第1の実施例を説明する図であって、
フッ化物の分析試料を0.10〜2.0g、比較標準の
白金100μg、金1.0μgを同一の照射キャプセル
にいれ、中性子束が3〜5×b 分間照射した。中性子照射したフッ化物分析試料は主成
分元素からの放射能を減衰させるために2〜4日間冷却
した。フッ化物分析試料に金担体を500μg添加し、
酸で溶解後、0.1M−塩酸としく第1図の工程(a)
)、全担体量と反応する試薬量よりも過剰量のジチゾン
と四塩化炭素を加え、金を溶媒抽出した。抽出した有機
相は洗浄後、蒸発乾固し、IM−塩酸酸性溶液とした後
(第1図工程(′b))、金の担体量と反応する試薬量
よりも少ない量のローダミンBを加え、クロロホルムで
抽出した。比較標準の白金、金についても王水で溶解後
、金担体を加え、ジチゾンと四塩化炭素抽出、ローダミ
ンBとクロロホルム抽出を実施した。
フッ化物分析試料を化学分離した有機相(第1図工程(
C))および比較標準の白金、金を化学分離した有機相
のγ線測定はエネルギー分解能が1332KeVの光子
に対し1.8KeV以下、122KeVの光子に対し0
.8KeV以下のエネルギー高分解能のGe半導体検出
器を4096チヤンネル波高分析器に結び付けた装置で
行なった(第1図工程(d))。γ線の測定時間はシグ
ナルを発生するに十分な時間、すなわち1×103秒以
上であり、” 99Auの158KeVと198Auの
412KeVの光電ピークを観察した。
第2図はNaFについて、本発明のγ線測定工程を使用
したγ線スペクトルである。第2図から、199Auお
よび” 98Auのγ線が検出でき、NaF中の白金お
よび全不純物の存在が明かとなった。
第1表に本発明の白金、金の同時定量分析方法を使用し
たBaF2、LaF3、YF3、AlF3、NaF中の
白金、金の分析結果を示す。
本発明の白金、金の同時定量分析方法を使用し、白金3
.3ppb、金0.003ppbまで定量できることが
明かとなった。
この結果から明らかなように、中性子放射化分析におい
て金の化学分離とエネルギー高分解能のγ線測定装置を
使用することによって、従来の技術では白金あるいは金
の単一元素しか分析できなかったことが、本発明を使用
することにより白金、金の2元素が同時に分析できるよ
うになった。
(実施例2) 純度99.99%以上の白金100μgと金1.0μg
をJRR−4原子炉で30分間照射し、王水に溶解後白
金1.0μg、金0.010μgを採取し、各々のγ線
スペクトルをGe半導体検出器と4096チヤンネル波
高分析器で測定し、前述の0式および■式に示す妨害核
反応の程度を検討した。0式の金の中性子照射による白
金の定量核種の199Auの生成については金の存在量
が白金の存在量に比べ少ない場合には妨害とならないこ
と、■式の白金の中性子照射による金の定量核種198
Auの生成量は通常用いる 197Au(n、γ)198Auの核反応で生成される
198Auの110−3ppであることを明かにした。
第1表 (発明の効果) 以上説明したように、本発明の同時定量分析方法によれ
ば、金の化学分離と分離後の試料のγ線測定だけで白金
と金の2元素が同時に分析できるものであるから、個別
に中性子放射化分析を行なってきた技術に比べ簡便性・
迅速性の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はフッ化物中の白金、金の同時定量分析方法、第
2図は中性子照射したNaFの化学分離後のγ線スペク
トルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料を中性子放射化後、白金の定量に^1^9^
    9Au、金の定量に^1^9^8Auのγ線を測定する
    ことを特徴とする白金および金の同時定量分析方法。
  2. (2)中性子放射化後、化学分離した試料を半導体検出
    器と結びついたマルチチャンネル波高分析器を使用し、
    ^1^9^9Auと^1^9^8Auのγ線を同時測定
    するγ線測定工程を含む特許請求の範囲第1項の白金お
    よび金の同時定量分析方法。
JP14079289A 1989-06-02 1989-06-02 白金および金の同時定量分析方法 Pending JPH036448A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7168990B2 (en) 2004-04-05 2007-01-30 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Female side connector for high current
JP2009544026A (ja) * 2006-07-20 2009-12-10 ジーエスアイ ヘルムホルツツェントゥルム フュア シュヴェリオーネンフォルシュング ゲーエムベーハー 材料標本の材料組成を決定する方法

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JP2009544026A (ja) * 2006-07-20 2009-12-10 ジーエスアイ ヘルムホルツツェントゥルム フュア シュヴェリオーネンフォルシュング ゲーエムベーハー 材料標本の材料組成を決定する方法

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