JPH036223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は釣竿用魚信報知器に関するものであ
り、魚信報知手段として、鈴と化学発光体とを備
えた釣竿用魚信報知器の改良に関する。

（従来の技術） 鈴保持枠に鈴とライトとを備えた釣竿用魚信報
知器としては、特開昭55−162927号公報がある。

（考案が解決しようとする問題点） この発明における筒状のライトの取付部は、鈴
保持部の一端と、取付脚部との間に設け、更に該
取付脚部に平行するように形成し、この取付部に
ライトを取付けた場合、ライトの外周はこの取付
部により包持され、ライトの後端に形成された発
光部が後方に突出するように形成されているた
め、このライトの後端発光部に釣糸が絡み易く、
また発光部が小さいため光による魚信効果が乏し
く、更にまた上記ライトは電池を使用するもので
あるため、海水により錆を生じて絶縁不良、接触
不良を起し、使用不能となる虞れがある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記のような欠点を解消するために、
両下端に釣竿への取付部を設けた略三角形状の糸
絡み防止兼用の鈴保持枠の前側斜辺内側に鈴を取
付け、且つ鈴保持枠の後側斜辺を、上下の筒状保
持部と中間の発光窓とよりなる筒状化学発光体の
取付筒を形成し、該取付部に筒状化学発光体を着
脱自在に嵌着したものである。

（実施例） 次に本考案の一実施例を第１図に基づいて説明
すると、１は両下端を棒状の取付部２により連結
した略三角形状の糸絡み防止兼用の鈴保持枠であ
り、該鈴保持枠１内には鈴３を揺動自在に軸着し
ている。ａは鈴保持枠１の後側斜辺部に形成した
筒状化学発光体４の取付筒であり、上下両端に筒
状保持部５，５を、中間部に発光窓６を設けてい
る。上記下側の保持部５は有底筒状をなし、上側
の保持部５は断面弧状に形成すると共に上面に化
学発光体４の嵌込口７を形成し、内壁面には発光
体４の上端を保持する止め縁８を設けている。ま
た上記筒状化学発光体４は、化学発光剤を透明プ
ラスチツク管内に封入したものであり、化学反応
により透明プラスチツク管全体より光を発散する
ものである。尚、符号９は釣竿１０の先端に固定
したトツプガイドであり、該トツプガイド９の取
付管１１上にスプリツト管１２を設け、このスプ
リツト管１２内に前記棒状の取付部２を嵌着して
いる。

本考案の一実施例は上記のような構成であるか
ら、釣竿１０の先端に固定したトツプガイド９の
スプリツト管１２内に取付部２を嵌着して釣りを
行なうときは、筒状化学発光体４の光が発光窓６
より発散するため、この光の動き及び鈴３の音に
より竿先の動きを確認し得るのである。

尚、上記実施例の釣竿１０への取付部２は棒状
に形成され、竿先に設けたスプリツト管１２に嵌
入することにより鈴保持枠１を竿先に固定する場
合であるが、第２図及び第３図に示すように取付
部２を板状に形成し、これを竿先に添設し、糸で
巻着する場合とか、第４図に示すように取付部２
を管状に形成し、これを竿先に嵌入して固定する
場合もある。

（効果） 本考案に係る釣竿用魚信報知器は、鈴保持枠に
鈴と化学発光体とを取付けたから、昼夜に関係な
く魚信を容易に確認することができるものであ
る。

殊に化学発光体の取付筒は、鈴保持枠の後側斜
辺部に形成され、その中間部に形成された発光窓
は、釣人の視線に直交する向き、即ち、縦向きに
なるため、化学発光体から発散する光を釣人が容
易に透視することができるものである。また化学
発光体は取付筒内に包持されて外部に突出するこ
となく取付けられるため、糸絡みを生ずることが
なく、更にまた化学発光体は電池を用いたライト
と違つて海水により錆を生じ、絶縁不良、接触不
良により使用不能となる虞れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図、第３図、第４図は本考案のそれぞれの別の実
施例を示す側面図。 １；鈴保持枠、２；釣竿の取付部、３；鈴、
ａ；化学発光体の取付筒、４；化学発光体、５；
保持部、６；発光窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両下端に釣竿への取付部を設けた略三角形状の
   糸絡み防止兼用の鈴保持枠の前側斜辺内側に鈴を
   取付け、且つ鈴保持枠の後側斜辺を、上下の筒状
   保持部と中間の発光窓とよりなる筒状化学発光体
   の取付筒としたことを特徴とする釣竿用魚信報知
   器。