JPH0358094B2

JPH0358094B2 -

Info

Publication number: JPH0358094B2
Application number: JP57004253A
Authority: JP
Inventors: Kyoshi Nagai; Hiroshi Oohashi
Original assignee: Japan Radio Co Ltd
Current assignee: Japan Radio Co Ltd
Priority date: 1982-01-14
Filing date: 1982-01-14
Publication date: 1991-09-04
Also published as: JPS58121029A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、例えばカラーモニタブラウン管上に
デイスプレイするための静止カラー画像信号か
ら、単一電子銃型CRTにより画像歪、むら等の
欠陥を生じることなく高品質のカラープリントを
得る装置に関する。

従来、この種の装置として、次のような方式が
知られている。

(1) カラーCRT上の画像をカメラで撮影する方
式。

(2) 第１図に示すように、単一の白黒用CRT１
０１を使用し、このCRT１０１上に表示した
静止画像を赤１０２、青１０３、緑１０４等の
フイルタを順次介すると共に光学レンズ１０５
を通してカラーフイルム等の記録媒体１０６に
重ねて露光する方式。

(3) 第２図に示すように、それぞれ赤、青、緑の
発光をする螢光体スクリーンを備えた赤用
CRT２０１、青用CRT２０２、緑用CRT２０
３を３本使用し、これらCRT上の画像をダイ
フロミツク板２０４，２０５、反射鏡２０６，
２０７および光学レンズ２０８を通してカラー
記録媒体２０９に露光合成する方式。

(4) 第３図に示すように、フアイバプレート３０
１に赤３０２、青３０３、緑３０４からなる３
種の螢光体を塗布したスクリーンを備える
CRT外囲器３０８に、赤色用電子ビーム３０
５、青色用電子ビーム３０６および緑色用電子
ビーム３０７を発生する電子銃を封じ込んだ記
録管を使用し、各螢光体３０２〜３０４をそれ
ぞれ各電子ビーム３０５〜３０７で走査してカ
ラー記録媒体３０９に潜像させ、これを現像す
ることによつて可視像とする方式。

しかしながら、前項(1)の方式では、CRT上の
電気的歪カメラ光学系の歪とが相乗して高品質の
プリントが得られないばかりでなく、可視像とす
る迄に時間を要する等の欠点がある。また、前項
(2)の方式は光学的手法であり、フイルタ交換機構
やレンズ機構が必要なことから、一般に装置が大
型化すると共に高価となる難点がある。一方、前
項(3)の３本のCRTを使用する方式は、各CRTの
画像位置や大きさを正確に合せないと、色ずれを
生ずる等の原理的な欠陥があり、しかもこれを補
正するためには複雑かつ高価な電気的制御回路を
必要とするが、これを行つても完全とはいえない
欠点がある。さらに、前項(4)の方式は、各走査線
の平行性や位置精度を保持することが困難であ
る。

そこで、本発明は、前述した従来の各種方式か
らなるカラープリント装置の問題点を克服するべ
く提案されたものであつて、その目的とするとこ
ろは、電気信号で伝送される静止画像を低コスト
でしかも高品質のカラープリントとして得ること
ができるカラープリント装置を提供するにある。

すなわち、本発明は、前記の目的を達成するた
め、単一電子銃型CRTを使用し、このCRTのス
クリーン面に帯状光エネルギー放射部を設け、電
子ビームの電気的走査手段とカラー記録媒体の機
械的走行手段とを組合せることを特徴とする。

次に、本発明にかかるカラープリント装置の実
施例につき、添付図面を参照して以下詳細に説明
する。

第４図ａ，ｂ，ｃは、本発明装置に使用する
CRT４０１の一実施例を示すものである。すな
わち、本発明に使用するCRT４０１は、スリツ
ト状窓部が矩形状フエースプレート４０２からな
る扁平な構成からなる。このCRT４０１は、フ
エースプレート４０２の内面（電子銃側）に発光
色の異なる複数の螢光面４０３を有する。螢光面
４０３は、例えば第４図ｃに示すように、赤４０
３Ｒ、緑４０３Ｇ、および青４０３Ｂの３種類の
螢光体で構成し、これらの各螢光体４０３Ｒ，４
０３Ｇ，４０３Ｂは走査ビーム径の５倍以上とな
るよう帯状に塗布する。

また、前記のCRT４０１に付設する矩形状フ
エースプレート４０２の代案として、第４図ｄ，
ｅに示すように、フエースプレート４０２の内面
（電子銃側）に白色螢光体４０３を塗布し、これ
と相対するフエースプレート４０２の外面に赤色
フイルタ４０３′Ｒ、緑色フイルタ４０３′Ｇ、お
よび青色フイルタ４０３′Ｂを取付け、これらの
各フイルタ４０３′Ｒ，４０３′Ｇ，４０３′Ｂは
走査ビーム径の５倍以上となるよう帯状に配置す
る。

次に、前記構成からなるCRTを使用してカラ
ープリントを行う本発明装置の原理につき、第５
図ａ〜ｄを参照して説明する。

第５図ａは、カラーモニタデイスプレイ上に表
示されたラスタスキヤン型の静止カラー画像５０
１′を示す。この静止カラー画像の一部をサンプ
リングして前述した構成からなるCRTの矩形状
フエースプレート５０２に表示する〔第５図ｂ参
照〕。このCRT上の表示像は赤、青、緑の３色に
帯状に色分けして表示され、その輝度は、それぞ
れの螢光体に対応する色の画像信号で変調されて
いる。さらに、前記カラー静止画像５０１の一部
は、フエースプレート５０２に帯状に形成したそ
れぞれ赤５０３Ｒ、緑５０３Ｇ、青５０３Ｂを発
光する螢光体スクリーン上に電光掲示板の一部の
ように一定方向５０４に一定の速度で移動させな
がら表示する。そこで、このようにフエースプレ
ート５０２上において移動する画像を、例えば、
第５図ｃに示すように、光学系５０６を介して前
記画像の移動と同期して移動するカラー記録媒体
５０７に投影する。一方、前記フエースプレート
５０２に帯状に形成した赤５０３Ｒ、緑５０３
Ｇ、青５０３Ｂ等の各発光色を有する螢光体５０
３を横切るように走査する電子ビーム５０５は、
第５図ｄに示すように、螢光体５０３を通過する
際、各発光色の螢光体に対応する色画像信号を選
択し、この選択された信号５１０′で輝度変調を
行う。すなわち、第５図ｄにおいて、電子ビーム
５０５が赤螢光体５０３Ｒを走査する時刻t₀から
t₁迄は赤成分の画像信号５１４Ｒで電子ビーム電
流を変調し、赤螢光体５０３Ｒでの発光輝度を入
力信号に対応して変調する。以下、同様にして緑
５０３Ｇ、青５０３Ｂの各螢光体を電子ビーム５
０５が走査する時刻t₁からt₂、t₂からt₃迄は、そ
れぞれ緑成分５１４Ｇ、青成分５１４Ｂの画像信
号により電子ビーム電流を輝度変調する。なお、
前記信号５１０′は、前記のように電子ビーム５
０５の走査位置と同期して選択合成された画像信
号を示し、この信号５１０′によりCRT５０１に
おける輝度変調が達せられる。

従つて、赤螢光体５０３Ｒを輝度変調を受けた
電子ビーム５０５が横切る場合、カラー記録媒体
５０７には入力画像信号のうち赤の情報のみが潜
像として記録されていく。同様にして、カラー記
録媒体５０７には、緑、青が色分けされて露光さ
れるが、CRT５０１の一画面分の表示が終わる
と必要とする画素分ずらして次の表示を行い、カ
ラー記録媒体５０７を画像と同期移動させて重ね
て記録することにより、一枚の完成されたカラー
潜像画像が得られる〔第５図ｃ参照〕。

第６図は、本発明に係るカラープリント装置の
全体構成と機能とを示した概略図である。

前述したように、CRT６０１は、そのフエー
スプレート６０２の電子銃６１６側内面に赤６０
３Ｒ、緑６０３Ｇ、青６０３Ｂの発光色を有する
螢光体が帯状に形成され、このフエースプレート
６０２上を電光掲示板のように表示画像が移動表
示される。このように表示画像を移動制御する電
気信号６１２は、アンプ６１３を介し偏向コイル
６１５に加えられる。従つて、この信号６１２に
より、電子ビーム６１７は、順次フエースプレー
ト６０２上の螢光体６０３Ｒ，６０３Ｇ，６０３
Ｂを横切りながら発光させ、１画面分の表示が終
わると必要とする画素分ずらして次の表示を行
い、順次移動して一定速度で移動する画像を形成
することになる。

また、前記CRT６０１は、先に第５図ｄで説
明したように、予め設定された各螢光体６０３
Ｒ，６０３Ｇ，６０３Ｂの帯状幅と移動する表示
画像の走査速度により決まる時間で切換動作を行
う切換信号６１９を切替制御器６２２から色切換
スイツチ６２０に加え、順次赤信号６１４、緑信
号６１４Ｇおよび青信号６１４Ｂを選択し、この
選択した信号をアンプ６１８を介してCRT６０
１に供給する。従つて、CRT６０１では、電子
ビーム６１７がそれぞれアンプ６１８で増幅され
た各色成分の信号６１４Ｒ，６１４Ｇ，６１４Ｂ
により輝度変調される。

一方、カラーフイルム、カラー感光紙等のカラ
ー記録媒体６０７は、前記CRT６０１との間に
光学系６０６を介して暗箱６１０の中に設置す
る。この場合、カラー記録媒体６０７は、送りロ
ーラ６０８を備えたホルダ６２１に保持する。ま
た、このホルダ６２１と対応して現像器６０９を
設ける。そして、前記送りローラ６０８は、
CRT６０１のフエースプレート６０２上に表示
される画像を移動制御するための偏向信号６１２
を分岐してこの電気信号６１２を機構部制御回路
６１１に供給することにより、ホルダ６２１に保
持されたカラー記録媒体６０７を前記表示画像と
同期させて必要とする画素ずつずれて移動させ
る。この結果、カラー記録媒体６０７は、一定方
向６０４に送出され、現像器６０９を経て現像さ
れ、可視像を得る。この場合、ホルダ６２１は、
光学系６０６を介しているが、CRT６０１の表
示画像の投影画像の移動速度と同じ速度でカラー
記録媒体６０７を送出するように設計しておくも
のとする。

前述した動作により、カラー記録媒体６０７に
は、前記３種の螢光体による画像が、それぞれ必
要とする画素ずつずれて重ねて多数回露光され、
カラー潜像を形成する。この時、画像の色成分の
みがずれて露光されるが、像の記録媒体上での位
置はずれない。このように、本発明によれば、色
成分を変えて静止画像の一部を少しずつずらせな
がら静止画像全体をカラー記録媒体上に露光する
ことにより、カラー記録媒体への各色成分の露光
量は入射信号成分に比例する。従つて、このカラ
ー記録媒体に対し適合した現像処理を行えば、静
止画像全体のカラープリントが得られる。

本発明装置に使用する現像器６０９は、カラー
記録媒体の特性に合せて構成を変更する必要があ
る。すなわち、加熱により可視像化が可能なカラ
ー記録媒体に対しては熱現像器を使用し、また化
学的処理により可視像化が可能なカラー記録媒体
に対しては液体処理現像器を使用する。さらに、
市販されているインスタントカラー印画紙に対し
ては、その現像メカニズムに合致した、例えば加
圧圧延ローラ機構等を使用する。

前述した実施例においては、第７図に示すよう
に、CRTのフエースプレート７０２に対し、電
子ビームの走査方向は帯状に形成した３種の螢光
体７０３Ｒ，７０３Ｇ，７０３Ｂを横切る方向７
１０であつたが、これと直角な方向７１１に走査
することも可能である。この場合、各螢光体の中
を複数の走査線で走査し、カラー記録媒体に露光
する。

また、CRTの駆動方式として、ベクトル走査
形のカラーデイスプレイ用信号に対しても本発明
装置を適用することができる。この場合にも、カ
ラー記録媒体の移動方向は帯状に形成した螢光体
を横切る方向になる。また、CRTのフエーズプ
レート上の表示画像は、ベクトル的に電子ビーム
を駆動する場合においても電子ビームの走査位置
の螢光体に対応する色画像信号により輝度変調を
行うことは前述した実施例と同様である。その他
のCRT上の画像の移動、カラー記録媒体の移動
等の方法についても、前述したと同様の方法を実
施することにより、カラープリントが容易に得ら
れる。

さらに、本発明装置に使用する光学系は、従来
のレンズを使用するとその光学的距離が一般に大
きくなる難点がある。そこで、光路を短縮するた
めに、反射板やミラー等を用いることも有効であ
るが、この場合は構成が複雑となり好ましくな
い。このような場合、第８図ａに示すような微少
円筒型レンズ８０１の使用が効果的である。すな
わち、微少円筒型レンズ８０１は、正立像または
倒立像をレンズ８０１の比較的近傍にできるもの
で、この種のレンズ８０１を多数規則的に並べて
アレイ８１０を構成し〔第８図ｂ参照〕、これを
光学系として使用すれば光学系の小型化に有利で
ある。

なお、前述の実施例において、CRTのフエー
スプレートから螢光体の発光スペクトルを放射す
る手段として、螢光体自体またはフイルタを使用
して行う場合を示したが、発光強度特性等を考慮
すると共にカラー記録媒体の感光剤との整合性お
よびフレアの削除による画像品質の向上等を考慮
して、例えは第９図ａ，ｂに示すように、適当な
特性を有する螢光体９０１Ｒ，９０１Ｇ，９０１
Ｂとフイルタ９０２Ｒ，９０２Ｇ，９０２Ｂとを
組合せ〔第９図ａ参照〕、これら螢光体とフイル
タとの放射エネルギー特性の相乗効果（９０１Ｒ
と９０２Ｒ，９０１Ｇと９０２Ｇ，９０１Ｂと９
０２Ｂ）を得るよう構成することもできる〔第９
図ｂ参照〕。

前述した実施例から明らかなように、本発明装
置は、単一電子銃型のCRTを１本使用すること
により、カラー静止画像をカラー記録媒体に露光
させることができると共に複数のCRTを用いた
場合に比べ、輝度および解像度を決定するビーム
幅あるいは電気的特性のバラツキが無視できる。
しかも、極めて簡単な構成で、位置ずれから生じ
る色ずれ補正の必要も殆んどない高品質のカラー
プリントを得ることができるカラープリント装置
を廉価に提供することができる。従つて、本発明
のカラープリント装置は、カラーグラフイツクお
よびその他の端末機器に対するプリント装置とし
て広く応用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来のカラープリント装置
のそれぞれ原理を示す説明図、第４図ａ〜ｅは本
発明に係るカラープリント装置に使用するCRT
の説明図であつて、ａは一部切開斜視図、ｂはフ
エースプレートの一実施例を示す正面図、ｃはｂ
図の側面図、ｄはフエースプレートの別の実施例
を示す正面図、ｅはｄ図の側面図をそれぞれ示
し、第５図ａ〜ｄは本発明に係るカラープリント
装置の原理説明図であつて、ａはカラー静止画像
の正面図、ｂは第４図に示すCRTの動作説明図、
ｃはカラー記録媒体への露光状態説明図、ｄは第
４図に示すCRTの電子ビームの動作説明図をそ
れぞれ示し、第６図は本発明装置の基本構成を示
すブロツク図、第７図は本発明装置に使用する
CRTのフエースプレートに対する電子ビームの
走査説明図、第８図ａ，ｂは本発明装置に使用す
る光学系の説明図であつて、ａは微少円筒型レン
ズの側面図、ｂはａ図に示すレンズを組合せて構
成した光学系アレイの斜視図を示し、第９図ａ，
ｂは本発明装置に使用するCRTのフエースプレ
ートのさらに別の実施例を示すものであつて、ａ
は構成図、ｂは放射エネルギー特性曲線図であ
る。１０１，２０１，２０２，２０３……単一電子
銃型CRT、｛１０２，１０３，１０４，４０３′
Ｒ，４０３′Ｇ，４０３′Ｂ，９０２Ｒ，９０２
Ｇ，９０２Ｂ｝……カラーフイルタ、１０５，２
０８，５０６，６０６，８０１……光学レンズ
（光学系）、１０６，２０９，３０９，５０７，６
０７……カラー記録媒体、２０４，２０５……ダ
イフロミツク板、２０６，２０７……反射鏡、３
０１……フアイバプレート、３０８……CRT外
囲器、３０５，３０６，３０７，５０５，６１７
……電子ビーム、｛３０２，３０３，３０４，４
０３Ｒ，４０３Ｇ，４０３Ｂ，５０３Ｒ，５０３
Ｇ，５０３Ｂ，６０３Ｒ，６０３Ｇ，６０３Ｂ，
７０３Ｒ，７０３Ｇ，７０３Ｂ，９０１Ｒ，９０
１Ｇ，９０１Ｂ｝……発光色の異なる螢光体、４
０１，５０１，６０１……CRT、４０２，５０
２，６０２，７０２……フエースプレート、４０
３……螢光面、５０１′……静止カラー画像、５
０４……移動方向、５１４Ｒ，５１４Ｇ，５１４
Ｂ，６１４Ｒ，６１４Ｇ，６１４Ｂ｝……色画像
信号、６０４……カラー記録媒体の移動方向、６
０８……送りローラ、６０９……現像器、６１０
……暗箱、６１１……機構部制御回路、６１２…
…電気信号、６１３，６１８……アンプ、６１５
……偏向コイル、６１６……電子銃、６１９……
切換信号、６２０……色切換スイツチ、６２１…
…ホルダ、６２２……切替制御器、７１０，７１
１……電子ビーム走査方向、８１０……光学系ア
レイ。

Claims

【特許請求の範囲】１カラー静止画像の電気信号を光電変換して可
視像としカラープリントする装置において、フエ
ースプレートの電子銃側に発光色の異なる複数の
蛍光体を帯状に塗布形成したスクリーンを有する
単一電子銃型CRTと、前記カラー静止画像の電
気信号を受け前記単一電子銃型CRTの電子ビー
ムを偏光して前記スクリーン面を走査し、電子ビ
ームが通過する蛍光体の発光色に対応する画像信
号を選択し電子ビームの輝度を変調して前記カラ
ー静止画像の一部を表示させる手段と、表示され
る画像を必要とする画素分移動させて前記カラー
静止画像の一部を順次表示させる手段と、この単
一電子銃型CRTに表示された画像をカラー記録
媒体に光学的に伝送する光学系と、前記カラー記
録媒体を単一電子銃型CRTに表示される画像と
同期して移動させる手段と、カラー記録媒体の現
像手段とを設けることを特徴とするカラープリン
ト装置。２特許請求の範囲第１項記載のカラープリント
装置において、単一電子銃形CRTスクリーン上
の発光色の異なる蛍光体は、前記カラー記録媒体
の移動方向に帯状に塗り分けられ、又、それらの
各々の塗布幅は電子ビームスポツト径の少なくと
も５倍以上の寸法を有する単一電子銃型CRTで
構成してなるカラープリント装置。