JPH0355417Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、本体後端面に排気口を有する電気掃
除機に関するものである。

従来の技術 従来、この種の電気掃除機の排気口は例えば第
６図に示すような構造になつていた。すなわち、
本体１の後端面に排気フイルター２を通して排気
を排出する排気口３を有するとともに、上部両側
部に後端面より後方へ突出したレスト部４および
本体後面を持つ場合の手のひつかけ部となる突起
リブ５、さらには部品収納ケースに本体を納める
場合のストツパーの役目を果たすバンパー６、前
記レスト部４と後方へ略同一高さのローラー７を
有したものが一般的であつた。

考案が解決しようとする問題点 しかし上記従来構成によれば、第６図に示すよ
うに本体を立てて使用する場合に排気口３より排
出された排気が床面に強く当たり床面の塵埃をま
き上げて使用者に不快な思いをさせることや、毛
足の長いジユータン上に立てた場合排気口３の前
面がふさがれてしまい性能低下を起こしたり内部
の温度が上昇するといつた使用上の問題点があつ
た。

本考案は、上記問題点を解消するものであり、
使用性および安全性の向上を図つた電気掃除機を
提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本考案は、本体上面
に吸気口を有し、本体後端面の上半部にこの後端
面より後方に突出するレスト部を設けるととも
に、このレスト部に排気口を形成し、前記レスト
部が設けられていない本体後端面下半部にも排気
口を設け、上半部の排気口と下半部の排気口とに
段差を設けたものである。

作 用 上記構成において、本体を立てて使用する場合
には、後方に突出したレスト部が床面に当接し、
このレスト部に形成した排気口は床面で塞がれる
ことになるが、このレスト部の排気口と段差を設
けた下半部の排気口は本体を立てた状態で床面と
の間で隙間ができる。したがつて、排気は主に下
半部から排出され、本体上面側で掃除作業してい
る使用者に排気されることなく使用者に不快な思
いをさせることを防止できる。

また、毛足の長いジユータン上に立て使用する
場合、レスト部が設けられた本体後端面上半部が
ジユータンの毛足を押さえ、この上半部と段差を
設けた下半部の排気口全体がジユータンの毛足に
より塞がらないようにしているので、著しい排気
性能の低下や本体内部の温度が上昇するのを防止
できる。

さらには、本体前部の把手部と後端部とを持つ
て本体を水平状態に持ち上げる場合、排気口の上
半部と下半部との段差で手のひつかけ部を兼用で
きる。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第１図〜第３図において、１１はモータ
ー１２を内蔵する本体外かくであり、１３は前記
モーター１２から排出された空気を排気する１次
排気口であり、１４は着脱自在に本体かく１１の
後端面に取付けられ、上半部を後方に突出させた
排気格子であり、その内側に静電フイルター１５
が着脱自在に取付けられている。１６ａは前記排
気格子１４の下端部に一体的に設けられ、本体の
凹部１７に嵌合可能な突起部であり、１６ｂは排
気格子１４の上端部に設けられ、本体側に設けら
れた突リブ１８に係合可能な上向きの爪部であ
り、１９は排気格子１４に設けられ、その幅方向
に長い凹形状の手掛け部であり、２０は排気格子
上半部と下半部との段付部、２１は本体かく前部
に設けた把手、２２は本体かく側部に設けたバン
パー、２３はローラー、２４は本体かく後端面の
上端両側に設けたレスト部で、本体かく後端面の
上半分の排気格子１４とともに立てた状態で本体
かくを支えるものであり、２５は本体上面に設け
られた吸気口である。

上記構成における作用について説明すると、本
体を床面に立てて使用する場合、レスト部２４と
ローラー２３とが床面に当接するとともに、排気
格子１４の上半部が床面で塞がれた状態となる。
したがつて排気は排気格子１４の段付部２０より
下側の下半部から主に排出されて本体の底面側へ
と流れる。一方、使用者は本体上面に設けられた
吸気口２５側で主に掃除を行うため、排気は使用
者と反対側へ流れることになり、使用者は、排気
およびそれに伴い床面からまき上げられる細塵な
どを受ける可能性が大幅に減少し、快適かつ衛生
的に使用することができる。

また、毛足の長いジユータン上に立てて使用す
る場合、排気格子１４の上半部がジユータンの毛
足を押えるために排気格子１４の段付部２０より
すぐ下の部分は、ジユータンの毛足でふさがれる
ことが防止され、著しい性能低下や内部の温度が
上昇することが防止される。

さらには、第４図に示すように本体を部品収納
ケース２６に納める場合、段付部２０はバンパー
２２とともにストツパーの役目を果たし、本体が
部品収納ケース２６内に落ち込むことを防止す
る。また、第５図に示すように本体を水平に持上
げる場合、段付部２０が手のひつかけ部の役目を
果たし、使用性が向上される。

考案の効果 以上述べたごとく本考案によれば、本体後端面
の上半部をレスト部とし、かつ排気口を設けると
ともに、本体後端面の下半部は上半部と段差を設
けてかつ排気口を形成しているので、本体を立て
て使用する場合に使用者側へ排気が流れないよう
にして快適かつ衛生的な掃除を可能とし、性能低
下の防止や安全性の向上、さらには使用性の向上
が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体断面図、
第２図は第１図の背面図、第３図および第４図は
第１図の部分断面図、第５図は第１図の全体斜視
図、第６図は従来の電気掃除機を示す部分断面図
である。 １４……排気格子、２０……段付部、２４……
レスト部、２５……吸気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上面に吸気口を有し、本体後端面の上半部
   にこの後端面より後方に突出するレスト部を設け
   るとともに、このレスト部に排気口を形成し、前
   記レスト部が設けられていない本体後端面下半部
   にも排気口を設け、上半部の排気口と下半部の排
   気口とに段差を設けた電気掃除機。