JPH0355326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、キヤンプ、ピクニツク等に使用する
と便利な手さげバツグ兼用携帯マツトレスに関す
る。

従来の技術 従来、キヤンプ、ピクニツク等において屋外で
休息或は宿泊する際、保温及びクツシヨン効果を
図るためにマツトレスを敷設することが望まれる
が、そのためには道中マツトレスを荷物として持
ち運びしなければならず、嵩張つて煩わしく、不
便であつた。

実開昭56−130482号には、マツト体を重ね折り
可能とし、該重ね折り状態で把手を持て運ぶこと
ができると共にマツト体の一部に縫い付けたシー
トによつて袋が形成されるよう構成したビーチマ
ツトが提案されている。

然しながら、かかる構成のビーチマツトは、そ
のマツト体がストロー状物よりなるござ片をその
長手方向に沿つて屈曲自在な紐状物によつて互い
に接合してなるものであつて、保温及びクツシヨ
ン効果に劣り、マツト体としては機能不充分であ
ると共に重ね折り状態での持運び時においても、
マツト体とこれに縫い付けたシートとの間で袋が
形成されるに過ぎないことから、その収容量も少
なく、殊にシート側面の収容物に対する緩衝保護
がなされず、しかも手さげバツグとしての外表面
の両側の形態が相違し不均衡となつて外観体裁が
悪く、謂わば手さげバツグとしての機能を充分に
発揮させ得るものでは到底有り得なかつた。

考案が解決しようとする課題 本考案は、マツトレスとして保温及びクツシヨ
ン効果に優れ、しかも、折畳んだ持運び状態にお
いては手さげバツグとしての機能をも充分に発揮
し得る、マツトレスとしても手さげバツグとして
も各々の態様での機能を充分に確保した手さげバ
ツグ兼用携帯マツトレスを提供することを目的と
するものである。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する第１図〜第３図を用いて説明す
ると、適宜な長尺寸法としたマツトレス体１は、
外表面を防水材２、内表面をパイル布地３、その
中間材としてスポンジ等のクツシヨン材４を介在
せしめて形成したものである。該マツトレス体１
の頭縁部に空気栓６を有する空気枕５を連設する
と共に該マツトレス体１を折畳可能なＡ部〜Ｄ部
に４等分する。両端側に位置するＡ部及びＤ部を
折曲線Ｘ，Ｚで内方に折畳んで中間に位置するＢ
部及びＣ部に各々重ね合せ、それを更に中心折曲
線Ｙで内方に折畳み可能と成すと共に前記Ｂ部及
びＣ部における両側縁にジツパー等の係脱自在の
係着具７，８を設け、該係着具７，８の係着によ
り手さげバツグを形成し得るよう構成したもので
ある。

作 用 第１図及び第２図はマツトレスとしての使用状
態を示すもので、マツトレス体１を展開状態とな
し空気枕５を空気を注入して膨張させる。

かかる状態において、マツトレス体１は、外表
面を防水材２、内表面をパイル布地３、その中間
材としてスポンジ等のクツシヨン材４を介在せし
めているので、敷設箇所の地面等の湿気に強く保
温及びクツシヨン効果に優れ、簡易のマツトレス
としてはきわめて快適に使用できる。

かかるマツトレス状態から、空気枕５を空気を
抜き出してマツトレス体１のＡ部に重ね合せた後
に、Ａ部とＤ部とを各々折曲線Ｘ，Ｚで内方に折
畳んでＢ部とＣ部とに各々重ね合せ、更に中心折
曲線Ｙで内方に折畳んだ状態となして、かかる状
態で係着具７，８を係着せしめれば、第３図に示
す如く手さげバツグとなる。

かかる手さげバツグ状態にあつては、Ｂ部とＣ
部における外表面たる防水材２が各々バツグの外
表面を構成すると共にＡ部とＤ部とにおける外表
面たる防水材２がバツグの内表面を構成し、これ
により、バツグの外表面の両側の形態を同じくし
て均衡を保ちバツグとしての外観体裁がよく、Ｂ
部に重なるＡ部とＣ部に重なるＤ部との中間に充
分な収容量を確保してその収容物を緩衝保護し得
る。

上記の逆順序で操作すれば、手さげバツグから
簡易の枕付きのマツトレスへ手軽に変化させるこ
とができ、手さげバツグとマツトレスとの二態様
の相互変化を可能としている。

実施例 本考案を図示する実施例について説明すると、
１は例えば140〜160cm×50〜60cm程度の適宜な長
尺寸法のマツトレス体であつて、外表面を強靱な
防水加工布或はビニール樹脂等の防水材２、内表
面をパイル布地３、その中間材としてスポンジ等
のクツシヨン材４を介在せしめて形成している。
５はマツトレス体１の頭縁部に内方へ折畳可能に
一体に連設した空気枕であつて、必要時のみ空気
栓６から内部へ空気を注入して膨張させる構成で
ある。７，８はマツトレス体１を第１図示のＡ〜
Ｄ部に折畳可能に４等分してその中央側に位置す
るＢ部及びＣ部の各々左右両側縁に設けたジツパ
ー等の係着具であつて、前後両端側に位置するＡ
部及びＤ部を各々折曲線Ｘ，Ｚで内方に折畳んで
Ｂ部とＣ部とに各々重ね合せた状態となした後に
更に中心折曲線Ｙで内方に折畳み、各々の係着具
７，８に係合する各々のスライダー９，１０を摺
動操作することによつてマツトレス体１における
Ｂ部とＣ部との両側縁を各々係脱自在に係着し得
るよう構成している。１１，１２はマツトレス体
１の外表面の所要箇所に取付けた手さげバンドで
ある。１３は空気枕５を被覆するよう添設した枕
カバーで、表面をマツトレス体１の内表面と同様
のパイル布地で形成している。

考案の効果 本考案は以上の如くなり、極めて手軽にマツト
レスと手さげバツグとの二態様の相互変化を可能
とし、しかもマツトレス状態では保温及びクツシ
ヨン効果に優れ、快適に使用できると共に手さげ
バツグ状態では充分な収容量を確保し、収容物を
緩衝保護し得ると共に外観体裁もよく、マツトレ
スとしても手さげバツグとしても各々の態様で充
分な機能を発揮し得、極めて便利であり、実用的
効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はマツトレスとして使用する展開状態の
平面図、第２図は同切欠状態の部分側面図、第３
図は手さげバツグ状態の斜視図である。 １……マツトレス体、２……防水材、３……パ
イル布地、４……クツシヨン材、５……空気枕、
６……空気栓、７，８……係着具、９，１０……
スライダー、１１，１２……手さげバンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外表面を防水材２、内表面をパイル布地３、そ
   の中間材としてスポンジ等のクツシヨン材４を介
   在せしめてなる適宜に長尺寸法のマツトレス体１
   の頭縁部に空気栓６を有する空気枕５を連設し、
   該マツトレス体１をＡ部〜Ｄ部に４等分して、そ
   の両端側に位置するＡ部及びＤ部を折曲線Ｘ，Ｚ
   で内方に折畳んで中央側に位置するＢ部及びＣ部
   とに各々重ね合せそれを更に中心折曲線Ｙで内方
   に折畳み可能となし、前記Ｂ部及びＣ部における
   両側縁にジツパー等の係脱自在の係着具７，８を
   設け、該係着具７，８の係着により手さげバツグ
   を形成し得るよう構成したことを特徴とする手さ
   げバツグ兼用携帯マツトレス。