JPH0353380A - 化合物の対称性の処理方法 - Google Patents
化合物の対称性の処理方法Info
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- JPH0353380A JPH0353380A JP1189982A JP18998289A JPH0353380A JP H0353380 A JPH0353380 A JP H0353380A JP 1189982 A JP1189982 A JP 1189982A JP 18998289 A JP18998289 A JP 18998289A JP H0353380 A JPH0353380 A JP H0353380A
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Landscapes
- Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の分野]
本発明は、化合物構造情報の処理方法に関するものであ
り、さらに詐し〈は、化合物の対称性情報の処理方法に
関するものである。
り、さらに詐し〈は、化合物の対称性情報の処理方法に
関するものである。
[発明の技術的背景]
近年において、コンピュータの発達に伴ない、化学物質
、特に有機化合物の構造情報の記録方法についての各種
の方法が提案され、利用されつつある。今日までに研究
され、解明された有機化合物および有機化学反応は膨大
の量にのぼるが、これらの既知の情報を有効に利用して
公知の化学物質または化学反応を短時間のうちに検索し
たり、さらには所望の特性を有する新規物質の合成方法
を見い出すことが望まれている。そのためには、化学物
質および化学反応の表現形態として、技術者にとってそ
の構造的特徴を把握することが容易な従来の化学構造式
の代りに、コンピュータが処理できる(すなわち、コン
ピュータが論理判断しつる)表現形態を開発し、利用す
ることが要求されている。
、特に有機化合物の構造情報の記録方法についての各種
の方法が提案され、利用されつつある。今日までに研究
され、解明された有機化合物および有機化学反応は膨大
の量にのぼるが、これらの既知の情報を有効に利用して
公知の化学物質または化学反応を短時間のうちに検索し
たり、さらには所望の特性を有する新規物質の合成方法
を見い出すことが望まれている。そのためには、化学物
質および化学反応の表現形態として、技術者にとってそ
の構造的特徴を把握することが容易な従来の化学構造式
の代りに、コンピュータが処理できる(すなわち、コン
ピュータが論理判断しつる)表現形態を開発し、利用す
ることが要求されている。
化学物質の記録方法としてはW L N (Wiswe
sserLinear Notation)などの線型
標記法および結合表による方法が代表的なものであり、
その詳細はたとえば、W. T. Wipke, S.
R. lleller, R. J.Feldman
n, E. llyde (Eds) :″″Comp
uter Represent.a−tion and
Manipulation of Chemical
Informa−tion” (John Wile
y and Sons, New York, 197
4)に記載されテイる。結合表(connection
table)は、たとえば化学物質の構造式における
各原子の種類、それに結合する相手の原子および結合の
種類などを一覧表にまとめたものであり、上記の線型表
記法に比べて化学物質を原子単位で検索することができ
るとの利点がある。
sserLinear Notation)などの線型
標記法および結合表による方法が代表的なものであり、
その詳細はたとえば、W. T. Wipke, S.
R. lleller, R. J.Feldman
n, E. llyde (Eds) :″″Comp
uter Represent.a−tion and
Manipulation of Chemical
Informa−tion” (John Wile
y and Sons, New York, 197
4)に記載されテイる。結合表(connection
table)は、たとえば化学物質の構造式における
各原子の種類、それに結合する相手の原子および結合の
種類などを一覧表にまとめたものであり、上記の線型表
記法に比べて化学物質を原子単位で検索することができ
るとの利点がある。
これらの表現方法は、化学物質の対称性の情報を明示し
ていないという欠点がある。化学物質の対称性に関して
は、これまで点群による分類がなされてきた。たとえば
、V. Prelog, Science,193巻l
7頁(1976)を参照されたい。点群によれば、氷分
子、フェナンスレン、ノルアダマンタン、ノルボルナン
など一見してかなり相異した化合物が同しC2v(一般
に、群の表記はC2vのようにゴチック体で表記される
が、本明細書においてはC2vの如く、通常の文字で表
記することでゴチック体の代用とする)点群に属すると
いう不都合がある。このように点群による対称性の分類
は、粗い分類であり、さらに詳細な分類法によって、化
学物質の対称性の情報を処理する必要がある。
ていないという欠点がある。化学物質の対称性に関して
は、これまで点群による分類がなされてきた。たとえば
、V. Prelog, Science,193巻l
7頁(1976)を参照されたい。点群によれば、氷分
子、フェナンスレン、ノルアダマンタン、ノルボルナン
など一見してかなり相異した化合物が同しC2v(一般
に、群の表記はC2vのようにゴチック体で表記される
が、本明細書においてはC2vの如く、通常の文字で表
記することでゴチック体の代用とする)点群に属すると
いう不都合がある。このように点群による対称性の分類
は、粗い分類であり、さらに詳細な分類法によって、化
学物質の対称性の情報を処理する必要がある。
最近、詳細な分類を目指して、フレームワーク群(fr
amework group)を用いる方法が提案され
た(J. 八.Pople,J.Am.Cheffl
.Soc.,102.4615(1980)) , この方法によれば、点群では区別できない下記の分子1
および2(どちらもC2v点群に属する)が、それぞれ
C2v[C2 (c),σV(F2H2)]およびC
2V[C2 (c),csv (F2 )、(H2
)]というように区別できる。
amework group)を用いる方法が提案され
た(J. 八.Pople,J.Am.Cheffl
.Soc.,102.4615(1980)) , この方法によれば、点群では区別できない下記の分子1
および2(どちらもC2v点群に属する)が、それぞれ
C2v[C2 (c),σV(F2H2)]およびC
2V[C2 (c),csv (F2 )、(H2
)]というように区別できる。
σ9
1
2
しかしながら、ごく最近になって、下記の分子3、4、
5は点群によっても、フレームヮーク群によっても区別
できないことが示された(J. Brocas, J.
Am. Chew. Soc., 108. 113
5(1986)) .すなわちこれらは、すべて同じフ
レームヮーク群Cs [ a (P XY S, X
(X2 )コによっテ表現される。これらを区別する
ため、改良Schonflies記号を用いる方法が提
案された。この方法によれば3は、CShで表わされ、
4および5はCSVで表わされる。
5は点群によっても、フレームヮーク群によっても区別
できないことが示された(J. Brocas, J.
Am. Chew. Soc., 108. 113
5(1986)) .すなわちこれらは、すべて同じフ
レームヮーク群Cs [ a (P XY S, X
(X2 )コによっテ表現される。これらを区別する
ため、改良Schonflies記号を用いる方法が提
案された。この方法によれば3は、CShで表わされ、
4および5はCSVで表わされる。
3 4 5し
かしながら、この改良Schonfl ies記号を用
いる方法によっても、なお4および5の相異は取扱うこ
とができない。
かしながら、この改良Schonfl ies記号を用
いる方法によっても、なお4および5の相異は取扱うこ
とができない。
[発明の要旨]
本発明は、化合物構造の対称性の情報を記録保存または
表示記録するための新規な記号化および処理方法を提供
することを目的とするものである。
表示記録するための新規な記号化および処理方法を提供
することを目的とするものである。
また本発明は、化合物構造の対称性の情報をコンピュー
タ処理が可能な表現形態で記録保存するための処理方法
を提供することである。
タ処理が可能な表現形態で記録保存するための処理方法
を提供することである。
本発明を用いば、化合物の構造分類がより精密に行なわ
れるので、化合物構造の検索を効率よく行なうことがで
きる。
れるので、化合物構造の検索を効率よく行なうことがで
きる。
すなわち、本発明は、
(1)化合物の構造に含まれる原子および/または原子
団を、有限個の軌道に分割し、それぞれの軌道に剰余類
表現からなる記号を付して処理することを特徴とする化
合物の対称性の処理方法:および (2)化合物の構造に含まれる原子および/または原子
団を同一の節点とみなした結果生じる骨格において、該
節点を、有限個の軌道に分割したのち、それぞれの軌道
に剰余類表現からなる記号を付すこと;およびそれぞれ
の軌道を、上記原子および原子団を復元した構造に従っ
てさらに有限個の副軌道に分割したのち、それぞれの副
軌道に剰余類表現からなる軌道を付すことを特徴とする
化合物の対称性の処理方法; を提供するものである。
団を、有限個の軌道に分割し、それぞれの軌道に剰余類
表現からなる記号を付して処理することを特徴とする化
合物の対称性の処理方法:および (2)化合物の構造に含まれる原子および/または原子
団を同一の節点とみなした結果生じる骨格において、該
節点を、有限個の軌道に分割したのち、それぞれの軌道
に剰余類表現からなる記号を付すこと;およびそれぞれ
の軌道を、上記原子および原子団を復元した構造に従っ
てさらに有限個の副軌道に分割したのち、それぞれの副
軌道に剰余類表現からなる軌道を付すことを特徴とする
化合物の対称性の処理方法; を提供するものである。
[発明の構成]
本発明においては、化合物の構造は、与えられた対称性
をもつ骨格の各節点に、原子および/または原子団を置
換させたものと定義する。この骨格は、含まれる節点を
結合で結んだものである。
をもつ骨格の各節点に、原子および/または原子団を置
換させたものと定義する。この骨格は、含まれる節点を
結合で結んだものである。
あるいは、別の目的には化合物の構造の定義として、原
子および/または原子団を結合で結んだものとすること
もある。第一の定義においては、該原子および/または
原子団を表示するための記号;節点の三次元座標値:該
原子および/または原子団の結合関係を示す整数値:を
少なくとも含む結合表によって、化合物の構造が表わさ
れる。第2の定義においては、該原子および/または原
子団を表示するための三次元座標値;該原子および/ま
たは原子団の結合関係を示す整数値;を少なくとも含む
結合表によって、化合物の構造が表わされる。
子および/または原子団を結合で結んだものとすること
もある。第一の定義においては、該原子および/または
原子団を表示するための記号;節点の三次元座標値:該
原子および/または原子団の結合関係を示す整数値:を
少なくとも含む結合表によって、化合物の構造が表わさ
れる。第2の定義においては、該原子および/または原
子団を表示するための三次元座標値;該原子および/ま
たは原子団の結合関係を示す整数値;を少なくとも含む
結合表によって、化合物の構造が表わされる。
これ以降の説明においては、特に断らない限り第1の定
義に従うが、当然第2の定義によっても多くの場合同一
の結果が得られる。別の結果が得られるときのみ特記す
ることにする。
義に従うが、当然第2の定義によっても多くの場合同一
の結果が得られる。別の結果が得られるときのみ特記す
ることにする。
上記の説明を補足するために、例をあげる。すなわち、
上で述べた分子1は、下記の骨格6( D 4h点群)
から誘導されたもの、分子2は下記の骨格7 (Td点
群)から、分子3〜5は下記の骨格8 ( D 3h点群) から誘導されたものと兄な まず、オキシラン分子(9)を考える。この分子は、骨
格(10〉をC,H40で置換したものと見なせる。こ
の場合、骨格(10)とオキシラン(9)とは、同じ点
群C2vに属する。換言すればC 4 H 40による
置換によって、点群C2vは変わらない。(事例1)。
上で述べた分子1は、下記の骨格6( D 4h点群)
から誘導されたもの、分子2は下記の骨格7 (Td点
群)から、分子3〜5は下記の骨格8 ( D 3h点群) から誘導されたものと兄な まず、オキシラン分子(9)を考える。この分子は、骨
格(10〉をC,H40で置換したものと見なせる。こ
の場合、骨格(10)とオキシラン(9)とは、同じ点
群C2vに属する。換言すればC 4 H 40による
置換によって、点群C2vは変わらない。(事例1)。
これに対して、化合物(11〉の場合は、C2 H2
F2 0による置換は、骨格のClv点群から02点群
への変化を惹起する(事例2)、すなわち、化合物(1
1)はC2点群に属する。
F2 0による置換は、骨格のClv点群から02点群
への変化を惹起する(事例2)、すなわち、化合物(1
1)はC2点群に属する。
9(C,,力
7
10(CっV)
11(C2)
10(C2V)
この二つの場合を区別して、記号化してコンピュータで
取扱うことが、効率のよい情報処理システムにとって重
要である。
取扱うことが、効率のよい情報処理システムにとって重
要である。
事例1と事例2とは、骨格(10)の節点の置換様式が
異なる。ここで骨格(10)は、3種類の等価な節点を
もつことに注意しよう。等価な節点の集合を、軌道(o
rbit)と呼ぶ。より正確に言えば、骨格(10)は
、3種の軌道(12、13および14)をもつ。
異なる。ここで骨格(10)は、3種類の等価な節点を
もつことに注意しよう。等価な節点の集合を、軌道(o
rbit)と呼ぶ。より正確に言えば、骨格(10)は
、3種の軌道(12、13および14)をもつ。
化合物9においては、軌道12の節点(●で示したもの
)4個はすべて水素原子で満たされ、軌道13は2個の
炭素原子により、軌道14は1個の酸素原子で満たされ
る。この充填は、骨格(10)と分子(9)の対称性が
どちらもC2vに属していることに対応している。一方
、化合物1lにおいては、軌道12は、水素2個、フッ
素2個によって置換され、その結果対称性がC2vから
02へ低下する。
)4個はすべて水素原子で満たされ、軌道13は2個の
炭素原子により、軌道14は1個の酸素原子で満たされ
る。この充填は、骨格(10)と分子(9)の対称性が
どちらもC2vに属していることに対応している。一方
、化合物1lにおいては、軌道12は、水素2個、フッ
素2個によって置換され、その結果対称性がC2vから
02へ低下する。
−E記の例から分かるように、一般にある骨格の節点を
原子および/または原子団で置換する場合、この置換に
よって対称性が保持される場合(!1t例1)と低下す
る場合(事例2)に分かれる。コンピュータで、化合物
分子の対称性を取扱う場合には、この両者を明確に表現
する方法が必要である。本発明は両者のどちらにも通用
できるような化合物構造の対称性情報の新規記号化沃お
よび処理方法に関するものである。
原子および/または原子団で置換する場合、この置換に
よって対称性が保持される場合(!1t例1)と低下す
る場合(事例2)に分かれる。コンピュータで、化合物
分子の対称性を取扱う場合には、この両者を明確に表現
する方法が必要である。本発明は両者のどちらにも通用
できるような化合物構造の対称性情報の新規記号化沃お
よび処理方法に関するものである。
上述のように、骨格(およびそれから誘導された化合物
構造)の節点は、軌道に分割される。この各軌道は次に
のべる剰余類表現(coset representa
Lion)で表わされる。骨格の対称性を表わす群をG
とする。Hを、Gの部分群とすると、群Gに含まれる要
素は、次のような剰余類分解(coset decom
pos i t ion)により分解される。
構造)の節点は、軌道に分割される。この各軌道は次に
のべる剰余類表現(coset representa
Lion)で表わされる。骨格の対称性を表わす群をG
とする。Hを、Gの部分群とすると、群Gに含まれる要
素は、次のような剰余類分解(coset decom
pos i t ion)により分解される。
G = H g , + H g 2+−・・+Hg−
, (1)ただし、g1は恒等操作である。各g
,εG(j=1.2,−m)は代表元である。
, (1)ただし、g1は恒等操作である。各g
,εG(j=1.2,−m)は代表元である。
各Hgjを一つの要素とした次の集合を考える。
「= (Hg+ . Hg2,−.Hg− )
(2)Gに含まれるすべてのgについて、rの各要素(
各剰余類)にgを掛ける。このようにして、r’ =(
Hg+ g.Hg2g,−,Hg− g)(3) を得る。「→「′の変換は、次のような置換(perm
utation)に対応させることができる。
(2)Gに含まれるすべてのgについて、rの各要素(
各剰余類)にgを掛ける。このようにして、r’ =(
Hg+ g.Hg2g,−,Hg− g)(3) を得る。「→「′の変換は、次のような置換(perm
utation)に対応させることができる。
(4)
π.(■gεG)は、Gの表現となる。これをGのHに
よる剰余類表現(soset representat
ion)という。本明細書では、これを次のように記号
化する。
よる剰余類表現(soset representat
ion)という。本明細書では、これを次のように記号
化する。
G (/H) = {π.I”g6G}
(5)G(/H)の次数(degree) mは、
m=IGl/Hlで表わされる。明らかにG(/H)は
可移(t.rans i tive)である。すなわち
G(/H)は1個の軌道をもつ。
(5)G(/H)の次数(degree) mは、
m=IGl/Hlで表わされる。明らかにG(/H)は
可移(t.rans i tive)である。すなわち
G(/H)は1個の軌道をもつ。
このようにして定義した剰余類表現(以後CRと略す)
は、骨格の節点の軌道を記号化するための方法を考える
。まず、Gの部分群のうち、共役する部分群ごとに一つ
ずつ部分群を選んで次の集合をつくる。
は、骨格の節点の軌道を記号化するための方法を考える
。まず、Gの部分群のうち、共役する部分群ごとに一つ
ずつ部分群を選んで次の集合をつくる。
SSG= {G+ ,G2 ,−.Gs } (
7)ただし、順番は、各代表部分群の位数(order
)の順であり、G1は単位部分群(identity
group)Gs=Gである。これらに対するCR共を
集めて、次の集合を作る。
7)ただし、順番は、各代表部分群の位数(order
)の順であり、G1は単位部分群(identity
group)Gs=Gである。これらに対するCR共を
集めて、次の集合を作る。
SCR= (a (/at ).a (/G2
),・・・,G(/GS)) (s)
この集合は、Gの可移表現をすべて尽くしている。明ら
かにa (/Gl )は正則表現(regular r
eprcsentation)であり、G (/GS
’)は単位群に準同型(horrromo rp h
j c )である。
),・・・,G(/GS)) (s)
この集合は、Gの可移表現をすべて尽くしている。明ら
かにa (/Gl )は正則表現(regular r
eprcsentation)であり、G (/GS
’)は単位群に準同型(horrromo rp h
j c )である。
次に有限群Gが
Δ={δ1, δ2,・・・,δ1Δ1 }
(9)に作用しているとしよう。このとき、この作用は
、Δ上の置換表現P。で表わされるとする。
(9)に作用しているとしよう。このとき、この作用は
、Δ上の置換表現P。で表わされるとする。
Δは与えられた骨格の節点の集合とみなし、PGはその
節点の対称性を表わしている。Gの作用によりΔは1個
以上の軌道に分割される。この分割は次の命題によって
表わされる。
節点の対称性を表わしている。Gの作用によりΔは1個
以上の軌道に分割される。この分割は次の命題によって
表わされる。
(命M1)
P6は次式により、いくつかの剰余類表現の和に直され
る。
る。
S
P,=ΣαI G (/G+ )
(10)i〜1 このときα1は非1lの整数である。この多重度α,(
i=1.2,・・・,s)は次式により求められる。
(10)i〜1 このときα1は非1lの整数である。この多重度α,(
i=1.2,・・・,s)は次式により求められる。
u i = ”l (I Im J ”
( I+)1−1 (j=1. 2, ・=,s), ただしμ4は、P6におけるGJの示数(mark)で
ある。またm , ”はG (/Gi )におけるGJ
の示教である。このmj”ゝのすべてを行列として巣め
たものを、示教表(a table of marke
s)と呼ぶ。これに関しては、W. Burside著
rTheory ofGroups Finite O
rder(2nd Ed.)」(Cambridge
University Press Cambridg
e(1911))を参照されたい。また、W. lla
sselbarth Theor. (J+irn.
Acta,67 319 (+985) ,およびC.
A. Mead, J,八mfl,hem.Soc.
109. 2130(1987)も参考になる。示数
表の逆行列を、逆示教表4 (the inverse
of at.able of marks)という。
( I+)1−1 (j=1. 2, ・=,s), ただしμ4は、P6におけるGJの示数(mark)で
ある。またm , ”はG (/Gi )におけるGJ
の示教である。このmj”ゝのすべてを行列として巣め
たものを、示教表(a table of marke
s)と呼ぶ。これに関しては、W. Burside著
rTheory ofGroups Finite O
rder(2nd Ed.)」(Cambridge
University Press Cambridg
e(1911))を参照されたい。また、W. lla
sselbarth Theor. (J+irn.
Acta,67 319 (+985) ,およびC.
A. Mead, J,八mfl,hem.Soc.
109. 2130(1987)も参考になる。示数
表の逆行列を、逆示教表4 (the inverse
of at.able of marks)という。
逆示数表の要素を盲.′1で表わせば、式(11)は、
次式に変換できる。
次式に変換できる。
α i
=Σμjmi”
j−1
(12)
ただし、i
1
2,
ここで
不動点ベクトル
(frxed−paint
vector:FPV):
(μt
μ 2
++0 μ S
)
(l3)
および
多重度ベクトル
(muHipliciLy
vector:MV):
(α萱
α 2
”0 α S
)
(l4)
を定義する。
以
下
余
白
第1表
C2,(/CI)
C2v(/C2)
C2v(/Cs)
C2v (/C,,’)
C2V(/C2v)
エ
C2
σV(11
σv(2)
(+) (2) (3) (4)
(1 2) (3 4)
(I 3) (2 4)
(1 4) (2 3)
(1)(2)
(+)(2)
(I2)
(12)
(+)(2)
(12)
(1) (2)
(12)
(+)(2)
(12)
(I2)
(1) (2)
C 2v(/CI)
C 2v(/C2)
C 2v(/C,)
C 2,(/C,’)
C 2v(/C2v)
第3表
C2v(/C+)
C2v(/C2)
C2v (/C.)
C2、(/C.’)
c2v(/cz−)
D3h(/CI)
Dih(/C2)
D3h(7G−)
D3h(/C..)
Dah(/C3)
Dsh(/C2v)
D3h(/C3v)
D:+h(/Cih)
D*h(/Ds)
D,jh(/D:+h)
第5表
第6表
/Cl /C2
1/12 0
1/4 1/2
−l/4 0
−I/12 0
−I/12 0
72 −172
/40
/120
/4 −1/2
/2 1/2
/C, /C,’
00
00
l/20
0l/6
00
1/2 −1/2
1/20
0 −1/8
00
172 1/2
/C2v
/C3v
/C3h
/D3h
第1表はC2v群の剰余類表現(CR)の具体的な形を
示したものである。各要素は巡環(cycle)の41
1で示した。相当する示数表を第2表、逆示教表を第3
表に示した。第4表〜第6表はD3h群の各表である。
示したものである。各要素は巡環(cycle)の41
1で示した。相当する示数表を第2表、逆示教表を第3
表に示した。第4表〜第6表はD3h群の各表である。
第7表はTd群の逆示教表である。
式10によって、Δは次の軌道に分割される。
Δ.、Δl2、・・・、Δ1 、それぞれに■1
G (/Gl )が作用;
?21Δ2■、・・・、Δ2 、それぞれに■2
?(/G2)が作用:
および
Δ51Δ3■、・・・、Δ5 ,それぞれにαS
G (/GS )が作用。
すなわち、G (/Gi )なるCRは、Δ1べ なる
軌道を支配する。ここでG (/Gi )は、Gと61
とか決まれば一義的に(等価のものは一つとみて)決定
される。明らかに、軌道の総数はΣαI
( IS)i=1 である。また式(14)により Δ1ct l=lGI/lG+ l (1
7)(i=1.2,・・・αl) であるから、式10は次の関係式を与える。
軌道を支配する。ここでG (/Gi )は、Gと61
とか決まれば一義的に(等価のものは一つとみて)決定
される。明らかに、軌道の総数はΣαI
( IS)i=1 である。また式(14)により Δ1ct l=lGI/lG+ l (1
7)(i=1.2,・・・αl) であるから、式10は次の関係式を与える。
1ΔI =Σαi IGI/lGi +
(18)i=1 上記の方法をもとに、本発明では、化合物構造の対称性
を記号化するために次の方法を見出した。すなわち、事
例1のような場合には、各軌道Δ1べ に含まれるすべ
ての節点がr個の同一原子または原子団A11》 で置
換される。ここでこの軌道はG(/Gi)に支配される
ので、 r=lΔrct l=lGl/lG+ lである。
(18)i=1 上記の方法をもとに、本発明では、化合物構造の対称性
を記号化するために次の方法を見出した。すなわち、事
例1のような場合には、各軌道Δ1べ に含まれるすべ
ての節点がr個の同一原子または原子団A11》 で置
換される。ここでこの軌道はG(/Gi)に支配される
ので、 r=lΔrct l=lGl/lG+ lである。
これをコンピュータで取扱うために次のように記号化す
る。
る。
G ”” : /G+ (A r 1) ) :.
,,コ (19)[ コ内は式10に表われたC
Rの順番とする。
,,コ (19)[ コ内は式10に表われたC
Rの順番とする。
これをSCR記号と呼ぶことにする。
次の丈施例で、
上記の操作を詳述する。
以
下
余
白
(実施例1)
骨格10をもとにした化合物9を次のような結合表で表
わす。
わす。
化合物9の結合表
節点番号
原子
xyz
(相対値)
隣接原子
(多重度)
6
7
C
O
50
−50
−50
50
0
0
0
−100
一100
100
100
50
50
0
0
−100
5(1)
5(l)
6(l)
6(1)
+(1) ,2(+).6(+) ,
7(l)
:].(+) ,4 (1) ,5 (+) ,7(l
) 5(+),6(1) この結合表で表わされる節点の置換表現をPC とする
と、その要素は、次の4個である。
) 5(+),6(1) この結合表で表わされる節点の置換表現をPC とする
と、その要素は、次の4個である。
1 : (+) (2) (3) (4)
(5) (6) (7) .C2 : (1
302 4)(5 6)(7).Qvt++ :
(+ 4)(2 3)(5 6)(7),(
7V(21 : (+ 2)(3 4)(5)(
6)(7).このデータから、PC2vの各部分群に対
する示教は次のようになる。この示教は、各部分群に対
する不動点の数に等しいことを利用して求めた。
(5) (6) (7) .C2 : (1
302 4)(5 6)(7).Qvt++ :
(+ 4)(2 3)(5 6)(7),(
7V(21 : (+ 2)(3 4)(5)(
6)(7).このデータから、PC2vの各部分群に対
する示教は次のようになる。この示教は、各部分群に対
する不動点の数に等しいことを利用して求めた。
μcI=7,μc2=1,μC s ;’ * μC
s :3+および μc :1.よってFPV= (7 113 1 )F
PVの要素は、 SSG= (C+ ,C2 .Cs .Cs゜.C2v
)の順に並べた。FPVを式121,m代入すればMV
=(71131)IMT=(1001+)(20) となった(ただしIMTは第3表に示した逆示数表であ
る)。これは、次式に相当する。
s :3+および μc :1.よってFPV= (7 113 1 )F
PVの要素は、 SSG= (C+ ,C2 .Cs .Cs゜.C2v
)の順に並べた。FPVを式121,m代入すればMV
=(71131)IMT=(1001+)(20) となった(ただしIMTは第3表に示した逆示数表であ
る)。これは、次式に相当する。
Pc 2v= C2v (/ C + ) + C
2V (/ CS ゜ )+ C 2V (/C 2V
). ( 2])ただし、 SCR=(C2V(/CI ),C2V(/C2 )
.C2V(/CS ),C2V(/CS ’ )C2V
(/C2V) ) . 式20より、軌道12(Δ,= (1,2,3.4)と
する)がC2V(/CI)なるCRに属すること、軌道
13(Δ2=(5.6))はC2V(/CS ’ )に
属すること、軌道14(Δ3=(1))は、C 2V
( / C 2v)に属することが示された。これをも
とに、化合物9の対称性の情報を、C2V[/CI
(H4 );/C.゜ (C2 ) :/C2V(0
)]と記号化して、コンピュータに格納した。
2V (/ CS ゜ )+ C 2V (/C 2V
). ( 2])ただし、 SCR=(C2V(/CI ),C2V(/C2 )
.C2V(/CS ),C2V(/CS ’ )C2V
(/C2V) ) . 式20より、軌道12(Δ,= (1,2,3.4)と
する)がC2V(/CI)なるCRに属すること、軌道
13(Δ2=(5.6))はC2V(/CS ’ )に
属すること、軌道14(Δ3=(1))は、C 2V
( / C 2v)に属することが示された。これをも
とに、化合物9の対称性の情報を、C2V[/CI
(H4 );/C.゜ (C2 ) :/C2V(0
)]と記号化して、コンピュータに格納した。
同様の方法でフェナンスレン(15),アイシアンシオ
ン(16),ノルアダマンタン(17〉ノルポルナン(
18),バスケタン(19)および水(20)の対称性
を記号化し、コンビュータに格納した (第8表) 16 17 18 20 19 (実施例2) 骨格8はD3h対称であり、そのSSGは次のとおりで
あった。
ン(16),ノルアダマンタン(17〉ノルポルナン(
18),バスケタン(19)および水(20)の対称性
を記号化し、コンビュータに格納した (第8表) 16 17 18 20 19 (実施例2) 骨格8はD3h対称であり、そのSSGは次のとおりで
あった。
SSG” (C+ .C2 ,Cs .Cs .C:
+ ,C2V. C3V. C3h. D3 . D3
h) −この骨格に対するFPVは、次のとおりであっ
た。
+ ,C2V. C3V. C3h. D3 . D3
h) −この骨格に対するFPVは、次のとおりであっ
た。
FPV=(624432:l111).式(12)によ
り次の結果を得た。
り次の結果を得た。
(6244323 1 1 1 )IMT= (000
00 1 100 1 ), (22)ただ
しIMTは第6表の逆示教表である。式22の右辺のベ
クトルは次式に対応することがわかった。
00 1 100 1 ), (22)ただ
しIMTは第6表の逆示教表である。式22の右辺のベ
クトルは次式に対応することがわかった。
Po,h= D3h (/ C2V) + D3h (
/ C3V)+ D 3h (/D 3h),
( 23)なぜならば、 SCR=(D3h(/C+ ).D3h(/C2).D
sh (/ Cs ) . D3h (/ Cs )
.D3h(/C3 ),D:+h(/C2v),D3
h(/C3V).D3h(/C3h),D3h(/D+
),D+h(/D*h))式(23)は、骨格8が
次の3個の軌道をもっことを示した。
/ C3V)+ D 3h (/D 3h),
( 23)なぜならば、 SCR=(D3h(/C+ ).D3h(/C2).D
sh (/ Cs ) . D3h (/ Cs )
.D3h(/C3 ),D:+h(/C2v),D3
h(/C3V).D3h(/C3h),D3h(/D+
),D+h(/D*h))式(23)は、骨格8が
次の3個の軌道をもっことを示した。
Δ+ = (1,2.3)ただしD 3h ( C 2
V)支配Δ2 = (4.5} ただしD :+h
( C 3V)支配および Δ3 = {6} ただしD3h(D3h)支
配化合物21は、この骨格にPX,Y2が置換したもの
と考えられるので、次の記号で示されることがわかった
。
V)支配Δ2 = (4.5} ただしD :+h
( C 3V)支配および Δ3 = {6} ただしD3h(D3h)支
配化合物21は、この骨格にPX,Y2が置換したもの
と考えられるので、次の記号で示されることがわかった
。
D3h [/ C2V (X3 ) ; / C3V
(Y2 ) ;/D3h(P)コ この記号はΔ,をx3でΔ2をY2でΔ1をPで充填す
ることを意味する。この記号を21の結合表とともにコ
ンピュータに格納した。
(Y2 ) ;/D3h(P)コ この記号はΔ,をx3でΔ2をY2でΔ1をPで充填す
ることを意味する。この記号を21の結合表とともにコ
ンピュータに格納した。
その他の化合物22〜28についても同様に対応する記
号化を行ない、得られた記号をコンピュータに格納した
。結果を第9表に示す。
号化を行ない、得られた記号をコンピュータに格納した
。結果を第9表に示す。
2エ
H
H
23
22
24
(実施例3)
実施例1と同様にして、Td点群に属する下記の化合物
の構造29、30、31を記号化してコンピュータに格
納した。第10表に結果を示す。
の構造29、30、31を記号化してコンピュータに格
納した。第10表に結果を示す。
(実施例4)
実施例1と同様にして、D2点群の化合物32D2d点
群の33、34、35およびD2h点群の36を記号化
し、コンピュータに格納した。第11表に結果を示す。
群の33、34、35およびD2h点群の36を記号化
し、コンピュータに格納した。第11表に結果を示す。
事例2の化合物構造の対称性の情報を記号化するために
は、剰余類表現(CR)の減,11(5ubducti
on)を行なう必要がある。化合物11にたちかえって
考察してみよう。この場合、骨格10の軌道12は、C
2VからC2へ対称性が低下するのに伴なって、2つの
副軌道(12aおよび12b)に分割される。これらの
副軌道のそれぞれに、H2およびF2が置換すれば、化
合物1lの構造になる。
は、剰余類表現(CR)の減,11(5ubducti
on)を行なう必要がある。化合物11にたちかえって
考察してみよう。この場合、骨格10の軌道12は、C
2VからC2へ対称性が低下するのに伴なって、2つの
副軌道(12aおよび12b)に分割される。これらの
副軌道のそれぞれに、H2およびF2が置換すれば、化
合物1lの構造になる。
12a
12b
この例を記号化するために、CRの減縮(subduc
tion)を行なう。すなわち、G(/Gl)なるCR
の部分群G,に相当する要素を取出す。この取出した要
素を減縮表現(subduced represent
ation)と呼び、この取出す操作を減縮(subd
uction)と呼ぶ。このようにして得られた減縮表
現を次の計号で表わす。
tion)を行なう。すなわち、G(/Gl)なるCR
の部分群G,に相当する要素を取出す。この取出した要
素を減縮表現(subduced represent
ation)と呼び、この取出す操作を減縮(subd
uction)と呼ぶ。このようにして得られた減縮表
現を次の計号で表わす。
G (/Gi )↓aJ= (G(/Gl)g l g
εG,)(24) CRは可移(transitive)なのに対し、式2
4の減縮表現(SR)は非可移(intransiti
ve)である。したがって、式24のSRは、G,の部
分群Hh (これはGi&:依存するが、簡単のため
あらわには示さない)による剰余類表現の和として表わ
される。Gjの部分群について、上記式(7)(8)と
同様に、 SSG= (H+ .H2 .−,Hv ) (
25)SCR= (ar (/Hl ).GJ (
/H2 ).−, GJ (/HV ) )
(26)を定義する。命題1は次の命題に変換される
。
εG,)(24) CRは可移(transitive)なのに対し、式2
4の減縮表現(SR)は非可移(intransiti
ve)である。したがって、式24のSRは、G,の部
分群Hh (これはGi&:依存するが、簡単のため
あらわには示さない)による剰余類表現の和として表わ
される。Gjの部分群について、上記式(7)(8)と
同様に、 SSG= (H+ .H2 .−,Hv ) (
25)SCR= (ar (/Hl ).GJ (
/H2 ).−, GJ (/HV ) )
(26)を定義する。命題1は次の命題に変換される
。
(命題1−1)減縮表現G (/G、)↓GJは,次式
に示すとおり、可移な剰余類表現に分解される。
に示すとおり、可移な剰余類表現に分解される。
(27)
ただしi=1.2,・・・,Sおよび
j=1.2,−,s.
ただしβ,(ljl は、非負の整数である。これら多
重度β,lij)は、次式によって求められる。
重度β,lij)は、次式によって求められる。
v,=ΣβkLIj)m1(k)
k−1
(28)
1=1. 2, 3. ・ ・ ・ V.ただし
、ν,はH1のG(/Gl)↓GJにおける示教である
。
、ν,はH1のG(/Gl)↓GJにおける示教である
。
ここで、減縮ベクトル(subduction vec
tor)を、次の式で定義する。
tor)を、次の式で定義する。
SV=(B%il B2(Ij) ,,,sV(ij
l ) (29)G(/GI)は一定の置換群とし
て求められる。したがって、SvはG1とGJが定まれ
ば一定となる。式(27)の関係を表にしたものを減縮
表と呼ぶことにする。次の実施例は減縮表を得る手段を
示したものである。
l ) (29)G(/GI)は一定の置換群とし
て求められる。したがって、SvはG1とGJが定まれ
ば一定となる。式(27)の関係を表にしたものを減縮
表と呼ぶことにする。次の実施例は減縮表を得る手段を
示したものである。
(実施例5)
第1表に示す値から、C2V(/CI)↓C2に属する
要素を取出すと(1)(2)(3)(4)および(14
)(23)である。したがって、次の示教を得た。
要素を取出すと(1)(2)(3)(4)および(14
)(23)である。したがって、次の示教を得た。
ν。=4 および νc=0
これからFVP= (40)を得た。
C2に対する示教表(MT)および逆示教表は次のとお
りである。
りである。
これから
MV= (4 0)IMT= (2 0)を得た。
このベクトル(2 0)は、次式に対応する。
C2V(/CI )↓C2 = 2 C2 (/ C
I)(30) 同様に、C2VのすべてのCRについて減縮を行ない、
式30に相当する式を得た。これらをまとめて、減縮表
として第12表を得た。
I)(30) 同様に、C2VのすべてのCRについて減縮を行ない、
式30に相当する式を得た。これらをまとめて、減縮表
として第12表を得た。
(実施例6)
実施例5と同様にしてD3h群の減縮表を得た。
結果を第1
3表に示す。
以下余
白
[実施例7]
実施例5と同様にして、
T.+
群の減縮表を得
た。
結果を第1
4表に示す。
以下余白
上記の減縮の過程を図示すれば、第1図のようになる。
すなわちΔ(骨格の節点の集合)は、Gの作用によって
軌道Δ1α(剰余類表現G(/GI)に依存)に分割さ
れ、さらに01への減縮によって、Δiαは副軌道(s
uborbit) :(G (/Hk )に依存する)
・・・・(31)゜に分割される。この分割を、化合物
構造の対称性の記号化に用いることが、本発明の骨子で
ある。
軌道Δ1α(剰余類表現G(/GI)に依存)に分割さ
れ、さらに01への減縮によって、Δiαは副軌道(s
uborbit) :(G (/Hk )に依存する)
・・・・(31)゜に分割される。この分割を、化合物
構造の対称性の記号化に用いることが、本発明の骨子で
ある。
数)
は、
=lGi l/lot. l ・ ・ ・ ・
(32)で表わされる。これを式(27)に代入すれ
ば、次式を得る。
(32)で表わされる。これを式(27)に代入すれ
ば、次式を得る。
4P,+ljJ(;jI / I Hkただし、i=1
.2, ・・・.S およびj−t, 2, ・
・ ・. s (33)式(17)が成
立するので、式(33〉は次のように変形できる。
.2, ・・・.S およびj−t, 2, ・
・ ・. s (33)式(17)が成
立するので、式(33〉は次のように変形できる。
G l/ l G+ l Jpk0J’ l GJl/
l Hk1ただし、i=1.2, ・・・,S お
よびj−t,2, ・・・,s . ( 3
4 )以下余白 式(18)と式(34)より、次式: ただし、j・1,2,・・,s. (35)が誘導
される。
l Hk1ただし、i=1.2, ・・・,S お
よびj−t,2, ・・・,s . ( 3
4 )以下余白 式(18)と式(34)より、次式: ただし、j・1,2,・・,s. (35)が誘導
される。
ここで事例2の場合の記号化について述べる段階に来た
。ある骨格(対称性G)の部分群G1の化合物を得るた
めには、式(31)あるいは図1に示した副軌道Δ(i
a4同一の原子(あるいは原kβ 子団) A (ink)で満たす必要がある。この副軌
道は式(27)で表わされるCRに支配されている。こ
の副軌道の長さはr=lG,I/IHk 1であるから
、この置換の様式は、 G(/GI)↓G,[・・/Hk(Ar《′Jkl〉・
・・]. (36)として
、記号化される式(36)で示される記号を、式(10
)の右辺の順序でハイフンで連結して構造全体を表わす
記号とする。これをSCR記?とよぶ(Notatio
n by subducition of coset
representitions) 。
。ある骨格(対称性G)の部分群G1の化合物を得るた
めには、式(31)あるいは図1に示した副軌道Δ(i
a4同一の原子(あるいは原kβ 子団) A (ink)で満たす必要がある。この副軌
道は式(27)で表わされるCRに支配されている。こ
の副軌道の長さはr=lG,I/IHk 1であるから
、この置換の様式は、 G(/GI)↓G,[・・/Hk(Ar《′Jkl〉・
・・]. (36)として
、記号化される式(36)で示される記号を、式(10
)の右辺の順序でハイフンで連結して構造全体を表わす
記号とする。これをSCR記?とよぶ(Notatio
n by subducition of coset
representitions) 。
[実施例8]
化合物(11)の構造の対称性の記号化を、例にとって
上記の手順の具体例に示す。第2図に手順を図示する。
上記の手順の具体例に示す。第2図に手順を図示する。
すでに実施例1において骨格の軌道として式(21)に
示すものを得た。骨格の対称性C2vをC2に低下させ
た。この減縮に伴って、式(2l)の第1のCRである
。Cw (/C,)は第12表(および式(30))に
従って分解される。すなわち軌道12(△+=(1,2
,3.4))は副軌道△++= (1. 3)および△
12= (2.4)に分解される。△11も△1■もC
RC2 (/c+ )に属する。これらの副軌道12
a,12bに対応している。式(21)の第2および第
3のCRは、次式に従って分割される。これらの分割は
第12表から容易に求められる。
示すものを得た。骨格の対称性C2vをC2に低下させ
た。この減縮に伴って、式(2l)の第1のCRである
。Cw (/C,)は第12表(および式(30))に
従って分解される。すなわち軌道12(△+=(1,2
,3.4))は副軌道△++= (1. 3)および△
12= (2.4)に分解される。△11も△1■もC
RC2 (/c+ )に属する。これらの副軌道12
a,12bに対応している。式(21)の第2および第
3のCRは、次式に従って分割される。これらの分割は
第12表から容易に求められる。
C2V(/C,’) ↓C2 = C2 (/
c r )(37) C2v(/C2v) ↓C2 =C2 (/C2
)(38) これらの式は、軌道13(Δ2=(5.6))および軌
道14(Δs={7})に相当している。明らかに、こ
れらは餞縮操作によって、単一の副軌道を与える。
c r )(37) C2v(/C2v) ↓C2 =C2 (/C2
)(38) これらの式は、軌道13(Δ2=(5.6))および軌
道14(Δs={7})に相当している。明らかに、こ
れらは餞縮操作によって、単一の副軌道を与える。
以下余白
上記の分割をもとに式(36)に従って、化合物構造(
工1)の対称性を記号化すると次のようになった。
工1)の対称性を記号化すると次のようになった。
C2v(/tl:I) ↓C2[2/(;I (ll
2,h)IJ:2v(C.’) J (:2[/(:1
(C2)]−11:2v(/C2,) ↓C2[/C
z(0)]、 (39)この記号は、c2 (
/CI )(2組)で表わされる副軌道をH2およびF
2で満たし:02(/C.>で表わされる副軌道をc2
で満たし;さらにc2 (/C2 )で表わされる副軌
道を0で満たしたと解釈される。セミコロン(;)で区
切った部分はそれぞれ別の軌道に由来している。
2,h)IJ:2v(C.’) J (:2[/(:1
(C2)]−11:2v(/C2,) ↓C2[/C
z(0)]、 (39)この記号は、c2 (
/CI )(2組)で表わされる副軌道をH2およびF
2で満たし:02(/C.>で表わされる副軌道をc2
で満たし;さらにc2 (/C2 )で表わされる副軌
道を0で満たしたと解釈される。セミコロン(;)で区
切った部分はそれぞれ別の軌道に由来している。
式(39)は、省略SCR記号として
(:2[2/(:l (Hz,h) ;/(+ (C2
) ;/C2(0)] ( 4 0 )簡略化する
ことができた。これらは式(39〉の[ ]内の部分を
集めて、セミコロンで区切ったものである。式(40)
は(39)に比較して、骨格(10)の情報を失ってい
るがなお、他の方法と同様以上の情報を持っている。式
(39)および/または式(40)の記号と構造11を
番号を介して関係づけたのち、コンピュータに格納した
。
) ;/C2(0)] ( 4 0 )簡略化する
ことができた。これらは式(39〉の[ ]内の部分を
集めて、セミコロンで区切ったものである。式(40)
は(39)に比較して、骨格(10)の情報を失ってい
るがなお、他の方法と同様以上の情報を持っている。式
(39)および/または式(40)の記号と構造11を
番号を介して関係づけたのち、コンピュータに格納した
。
[実施例9]化合物4および5の記号化軍3図を参照し
ながら、骨格(8)を例じとって、本発明の記号化を説
明する。骨格(8)の6個の接点は、実施例に示した通
り三つの軌道に分解される。
ながら、骨格(8)を例じとって、本発明の記号化を説
明する。骨格(8)の6個の接点は、実施例に示した通
り三つの軌道に分解される。
Δ,= (1,2.4}対応するCRはD3h(/C2
v) Δ2 = (4,s)対応するCRはD3h(/C3v
) Δ3 = (6)対応するCRはD3h(/D*b)こ
れらは式(23)に示したものである。
v) Δ2 = (4,s)対応するCRはD3h(/C3v
) Δ3 = (6)対応するCRはD3h(/D*b)こ
れらは式(23)に示したものである。
まずC3への減縮を行なう。C,= (1,σ9,.}
でありσ,..は節点1を含む鏡面による鏡映である。
でありσ,..は節点1を含む鏡面による鏡映である。
第13表より、各CRの減縮は次の通りである。
Dzh(/G2v)↓(:,−C.(/CI)+(:.
(/(:.). (41)D3h(/C3v)↓C
.−2G.(/C.) , ( 4 2 )
および D:+h(/D3h)↓c,−c,(/c.)
( 4 3 )この式に対応する副軌道は第3図
に示した通りであった。
(/(:.). (41)D3h(/C3v)↓C
.−2G.(/C.) , ( 4 2 )
および D:+h(/D3h)↓c,−c,(/c.)
( 4 3 )この式に対応する副軌道は第3図
に示した通りであった。
以
下
in
白
この分解をもとに、実施例8と同様にして化合物構造4
および5の記号化をおこなった。得られた記号は次の通
りである。
および5の記号化をおこなった。得られた記号は次の通
りである。
4については
D3h(/C2v)↓C−[/CI (X2) ./C
−(Z)]−D3h(/C:+v)↓C1[2/c,(
X,Y)]−D+h(/D3h)↓c2[/C.(P)
](44) 5については D3h(/C2V)↓c−[/c+ (X2) ,/G
s(Y)]−D3h(/C+v)↓C8[2/[:.(
X,Z)]−D3h(/D3h)↓C2[/(:.(P
)] ( 4 5 )これらの記号はさらに次のよ
うに省略できた。
−(Z)]−D3h(/C:+v)↓C1[2/c,(
X,Y)]−D+h(/D3h)↓c2[/C.(P)
](44) 5については D3h(/C2V)↓c−[/c+ (X2) ,/G
s(Y)]−D3h(/C+v)↓C8[2/[:.(
X,Z)]−D3h(/D3h)↓C2[/(:.(P
)] ( 4 5 )これらの記号はさらに次のよ
うに省略できた。
4については
C,[/CI(X2)./C.(Z);2/C.(X,
Y);/C.(P)] (4 6 )5については C. [/CI (X2) .IC. (Y) ;2/
(:. (X,Z) ;/C.(P) ] ( 4 7
)記″!”;−(44)および/または(46)と構
造4を番号または符号を介して、結びつけてコンピュー
タに格納した。同様に記号(45〉および/または(4
7)と構造5を番号または符号を介して結び付けてコン
ピュータに格納した。
Y);/C.(P)] (4 6 )5については C. [/CI (X2) .IC. (Y) ;2/
(:. (X,Z) ;/C.(P) ] ( 4 7
)記″!”;−(44)および/または(46)と構
造4を番号または符号を介して、結びつけてコンピュー
タに格納した。同様に記号(45〉および/または(4
7)と構造5を番号または符号を介して結び付けてコン
ピュータに格納した。
[実施例10]化合物3の記号化
実施例9と同様にして、化合物3の対称性の記号化を行
なった骨格(8)の各軌道をc.′に派縮した。ただし
、C,’ = (1,σ1}であるσhは節点1,2.
3を含む鏡面に関する鏡映である。第13表から、次の
分解を得た。
なった骨格(8)の各軌道をc.′に派縮した。ただし
、C,’ = (1,σ1}であるσhは節点1,2.
3を含む鏡面に関する鏡映である。第13表から、次の
分解を得た。
Dih (/c2v)↓c.’−3c.’(/c.’)
. ( 4 a )D3h(/C3v)↓c
s’−c,゜(/c+). ( 4 9
)および D3h(/D3h)↓C3゜−c,゜(/C.’).
( s o )これらの式によって生じる
副軌道は、第4図に示した。この副軌道への分解により
、化合物3の対称性を記号化した。得られた記号及びそ
の省略形を次に示す。
. ( 4 a )D3h(/C3v)↓c
s’−c,゜(/c+). ( 4 9
)および D3h(/D3h)↓C3゜−c,゜(/C.’).
( s o )これらの式によって生じる
副軌道は、第4図に示した。この副軌道への分解により
、化合物3の対称性を記号化した。得られた記号及びそ
の省略形を次に示す。
D3h(/Czv) L G,゜[3/C.゜(X,Y
,Z)]−D3h (/fl:3v) ↓C.’[/
CI’(X2)]−D3h(/D3h) ↓(:.’
[/II:.’(P)](51) 省略SCR: 3については C3゜[3/C.’ (X,Y,z) :/CI (X
2) :/C.’ (P)] ( 5 2 )これら
の記号と、化合物3の構造を番号を介して連結してコン
ピュータに格納した。
,Z)]−D3h (/fl:3v) ↓C.’[/
CI’(X2)]−D3h(/D3h) ↓(:.’
[/II:.’(P)](51) 省略SCR: 3については C3゜[3/C.’ (X,Y,z) :/CI (X
2) :/C.’ (P)] ( 5 2 )これら
の記号と、化合物3の構造を番号を介して連結してコン
ピュータに格納した。
実施例9および10により、化合物3、4、5の対称性
は、本発明の記号化により完全に区別されることが分っ
た。これらは、これまでの点群およびフレームワーク群
に比較して有利な点である。
は、本発明の記号化により完全に区別されることが分っ
た。これらは、これまでの点群およびフレームワーク群
に比較して有利な点である。
[実施例11コ
実施例9と同様にして、分子1、2および37〜40を
記号化した。これらの記号をコンピュータに格納した. 以上のように事例1および事例2のどちらもSCR記号
法により記号化することができる。ここで、事例1の記
号化式(19〉は事例1の記号化式(30)の特別な場
合であることを示す。例えば、化合物9(第13表)の
対称性については、事例2の方法を適用すれば、次の完
全形が得られる。
記号化した。これらの記号をコンピュータに格納した. 以上のように事例1および事例2のどちらもSCR記号
法により記号化することができる。ここで、事例1の記
号化式(19〉は事例1の記号化式(30)の特別な場
合であることを示す。例えば、化合物9(第13表)の
対称性については、事例2の方法を適用すれば、次の完
全形が得られる。
C2v(/C+) ↓c2v[/c+ (L) 1−
ctv(/c.’)↓czv[/cs’([:2)]−
(:2v(/C2v) ↓C2v[/02v(0)
](53) これを省略SCR記号とすれば C2v [/CI (H4) ;/C. ’ (C2)
;/C2v(0) ](54) を得る。この記号は第8表の記号と一致する。
ctv(/c.’)↓czv[/cs’([:2)]−
(:2v(/C2v) ↓C2v[/02v(0)
](53) これを省略SCR記号とすれば C2v [/CI (H4) ;/C. ’ (C2)
;/C2v(0) ](54) を得る。この記号は第8表の記号と一致する。
次に省略SCR記号(あるいはこれに近いもの)を直接
得る方法を述べる。化合物2の対称性の記号化を例にと
って説明しよう。
得る方法を述べる。化合物2の対称性の記号化を例にと
って説明しよう。
[実施例12]
化合物2を、この例では直接にC2V群として、取り扱
った。(実施例11第15表ではTd群の骨格の誘導体
として記号化した)。すなわち△={1,2・・・5}
にC2vが作用するとする。このとき置換群 PC2v
は I : (1) (2) (3) (4)
(5)C2 : (1 2) (3
4) (5)σv(11: (t) (2)
(3 4) (5)および σ,+2): (1 2)(3)(4)(5)となる
。この取扱によればFPV=(5 1 33 】〉
となるから、これに逆示数表(第3表)を掛けテMV=
(0 0 1 1 1)を得る。このベクトル
は次式に対応する。
った。(実施例11第15表ではTd群の骨格の誘導体
として記号化した)。すなわち△={1,2・・・5}
にC2vが作用するとする。このとき置換群 PC2v
は I : (1) (2) (3) (4)
(5)C2 : (1 2) (3
4) (5)σv(11: (t) (2)
(3 4) (5)および σ,+2): (1 2)(3)(4)(5)となる
。この取扱によればFPV=(5 1 33 】〉
となるから、これに逆示数表(第3表)を掛けテMV=
(0 0 1 1 1)を得る。このベクトル
は次式に対応する。
pC2v− c2V(/c.)◆C2v(/fl:.’
)+C2v(/C2v)(55) この式によって、次の記号を得た。
)+C2v(/C2v)(55) この式によって、次の記号を得た。
(;2v [/c. (t+2) ./c. ’ (F
2) ./C2v(c) ](56) この記号と、化合物2の構造を番号を介して連結して、
コンピュータに格納した。容易に分るように、この例の
記号化は、実施例11における2の記号化を簡略化した
ものである。(第15表参照。) ここで、本発明の記号化法による記号と、フレームワー
ク群によって得られる記号との関連を述べる。次にいく
つかの化合物について、両者を列挙する。
2) ./C2v(c) ](56) この記号と、化合物2の構造を番号を介して連結して、
コンピュータに格納した。容易に分るように、この例の
記号化は、実施例11における2の記号化を簡略化した
ものである。(第15表参照。) ここで、本発明の記号化法による記号と、フレームワー
ク群によって得られる記号との関連を述べる。次にいく
つかの化合物について、両者を列挙する。
1については
C2v”’ [2/(.(To.F2):/C2v(C
)1対C2v[C2 (C) .σv(F2,H2)]
2については C2v [/c.(H2)./’c,゜(F2) ;/
[:2v(C)]対C2v [C2(C).σv(F2
) .σ9゜(112)]9については G2,[/c+ (84) :/c.’ (02) ;
/C2V (o)]対C2V [c2(o) .σv(
C,),X(H4)]それぞれの対のうち左側が本発明
によるもの、右側がフレームワーク群によるものである
。一見して両者が密接に関係していることが分る。しか
しながら大部分の化合物において、両者の結果は異なる
こと、就中本発明の方法がすぐれていることはすでに述
べた通りである。
)1対C2v[C2 (C) .σv(F2,H2)]
2については C2v [/c.(H2)./’c,゜(F2) ;/
[:2v(C)]対C2v [C2(C).σv(F2
) .σ9゜(112)]9については G2,[/c+ (84) :/c.’ (02) ;
/C2V (o)]対C2V [c2(o) .σv(
C,),X(H4)]それぞれの対のうち左側が本発明
によるもの、右側がフレームワーク群によるものである
。一見して両者が密接に関係していることが分る。しか
しながら大部分の化合物において、両者の結果は異なる
こと、就中本発明の方法がすぐれていることはすでに述
べた通りである。
次に単位減縮巡回指標に(tJnH subdnced
cycleIndex;UStl:I)よって、化合
物構造の対称性を記号化し、コンピュータで取り扱う方
法を述べる。まで表わされるので、この副軌道に対し、
Sd}tなる変数を付与する。この変数を用いて、単位
減縮巡回指標(USCI)を次ぎのように定義する。
cycleIndex;UStl:I)よって、化合
物構造の対称性を記号化し、コンピュータで取り扱う方
法を述べる。まで表わされるので、この副軌道に対し、
Sd}tなる変数を付与する。この変数を用いて、単位
減縮巡回指標(USCI)を次ぎのように定義する。
(定義1〉
減縮表現G (/Gi )↓G,が式(28)によって
分解されるとき、これに対して単位減縮巡回指標(US
CI)を次式 Z (G (/Gl )↓G,;S) k瑠1 d jk ( ただし、 i=1.2,・・・、S およびj−1.2,・・・,s) によって定義する。ただし、β%iJl は式(28)
でもとめたものである。USCIを各点群Gに対して集
めたものをUSC I表という。第16表はC2vのU
SC I表である。第17表はD3h、第18表はTd
のそれぞれUSC I表である。これらは第12表〜第
14表より容易に求めることができる。
分解されるとき、これに対して単位減縮巡回指標(US
CI)を次式 Z (G (/Gl )↓G,;S) k瑠1 d jk ( ただし、 i=1.2,・・・、S およびj−1.2,・・・,s) によって定義する。ただし、β%iJl は式(28)
でもとめたものである。USCIを各点群Gに対して集
めたものをUSC I表という。第16表はC2vのU
SC I表である。第17表はD3h、第18表はTd
のそれぞれUSC I表である。これらは第12表〜第
14表より容易に求めることができる。
以下余白
USC Iは、アキラル( achiral)な原子ま
たは原子団の置換を行なう際の許容される置換様式を示
す。例えば第3図からDih(/C2,) ↓C.は
USCI (SI 32 )に対応させることができる
。第17表においては、このUSC IはD3h( /
C 2,)行とC,列の交点に収録されている。
たは原子団の置換を行なう際の許容される置換様式を示
す。例えば第3図からDih(/C2,) ↓C.は
USCI (SI 32 )に対応させることができる
。第17表においては、このUSC IはD3h( /
C 2,)行とC,列の交点に収録されている。
このUSCI (S,S,)は、原子AおよびB(どち
らもアキラルとする)が置換する場合にはAB2なるよ
うに置換すればC,分子が生ずることを示している。U
SC I (SI 32 )に対応して、軌道指数[1
2]を使うこともできる。上記の議論を第3図のD3
h(/C3v)およびD3h(/D3h)にも適用すれ
ば、D3h骨格から生ずるC.分子の記号として s,s,; s.2: s, ・・・・・・(58)
を得る。化合物4、5には、式(58)で示すUSCI
リストによって記号化することができる。先に、化合物
4および5は、式(44)および(45)によって区別
できることを述べた。今回のUSC Iリストは、4と
5をひとまとめにして記号化することかできる。このよ
うに、分子の対称性を、階層化した形で記号化できるの
は、本発明の処理方法の大きな利点である。
らもアキラルとする)が置換する場合にはAB2なるよ
うに置換すればC,分子が生ずることを示している。U
SC I (SI 32 )に対応して、軌道指数[1
2]を使うこともできる。上記の議論を第3図のD3
h(/C3v)およびD3h(/D3h)にも適用すれ
ば、D3h骨格から生ずるC.分子の記号として s,s,; s.2: s, ・・・・・・(58)
を得る。化合物4、5には、式(58)で示すUSCI
リストによって記号化することができる。先に、化合物
4および5は、式(44)および(45)によって区別
できることを述べた。今回のUSC Iリストは、4と
5をひとまとめにして記号化することかできる。このよ
うに、分子の対称性を、階層化した形で記号化できるの
は、本発明の処理方法の大きな利点である。
一般に式(10)によりG (/Gi )の多重度がα
1であるから、次式(59)がG.に対応する。
1であるから、次式(59)がG.に対応する。
(59)
これを用いて、一般のuse rリストは次式で定義さ
れる。
れる。
(定義2)
[実施例13]
実施例9および10の結果により、化合物3、4、5の
対称性を次のように階層化してコンピュータに格納した
。
対称性を次のように階層化してコンピュータに格納した
。
以下余日
寸
■ト
マ寸
+i セ
〆 〆
寸 の
り マ
このように階層化して格納すると、検索などに便利であ
る。
る。
置換する原子および/または原子団として、キラルなも
のを許容した場合には、USC Iリストを拡張して利
用する。剰余類表現G,(/Hk)を次の三種に分類し
、それぞれに別種の変数を与える。
のを許容した場合には、USC Iリストを拡張して利
用する。剰余類表現G,(/Hk)を次の三種に分類し
、それぞれに別種の変数を与える。
(a)GiおよびHkの両方が improper
な対称操作を含む場合、変数a d:s を与える。
な対称操作を含む場合、変数a d:s を与える。
(アキラル部);
(b)G,およびHt,の両方がProperな対称操
作のみからなる場合、変数bd を与える。(中性゜k 部) (e)G+がi!oproperでHkがproper
である場合、変数cd を与える。
作のみからなる場合、変数bd を与える。(中性゜k 部) (e)G+がi!oproperでHkがproper
である場合、変数cd を与える。
ik
(キラル部)
これによって、キラル許容性をもったUSC I(un
it suMnced index wriLh
chirabity fithingness;以
後USC I−CFと略す)を次式(61)で定義する
。
it suMnced index wriLh
chirabity fithingness;以
後USC I−CFと略す)を次式(61)で定義する
。
(定義3)
Z (G (/Gl ) ↓GJ ;a,b
,c)(6 1 ) 式中Sは、アキラル部では、a、中性部では、b,キラ
ル部ではCを示すものする。USCI−CFをあらかじ
め求めて表にしておくと便利である。第16、17、1
8表はC 2vs D 3hおよびTdのUSCI−C
F表である。定義2と同様にしてUSCI−CFリスト
を式(62)で定義する。
,c)(6 1 ) 式中Sは、アキラル部では、a、中性部では、b,キラ
ル部ではCを示すものする。USCI−CFをあらかじ
め求めて表にしておくと便利である。第16、17、1
8表はC 2vs D 3hおよびTdのUSCI−C
F表である。定義2と同様にしてUSCI−CFリスト
を式(62)で定義する。
(定義4)
第3図のC,の分子を例にとって説明する。このC,l
分子は次のUSCI−CFリストによって記号化される
。
分子は次のUSCI−CFリストによって記号化される
。
aI 02 + al2* 8 1
(63)
このリストのうちD3h(/C2v)↓C,lに相当す
る指数a,C,は、この部分がAB2またはAQQ’な
る置換様式を許容することを示している。ただし、Qは
キラルな原子団でありQ゜はその対掌体である。
る指数a,C,は、この部分がAB2またはAQQ’な
る置換様式を許容することを示している。ただし、Qは
キラルな原子団でありQ゜はその対掌体である。
この議論を一般化して、次の命題を得る。
(命題2)
アキラル部の軌道(あるいは副軌道)は、アキラルな原
子または原子団のみを許容する。中性部の軌道(あるい
は副軌道)はキラル、アキラルにかかわらず許容する。
子または原子団のみを許容する。中性部の軌道(あるい
は副軌道)はキラル、アキラルにかかわらず許容する。
キラル部の軌道(あるいは副軌道)はアキラルな原子(
団)のみ,あるいはキラルな原子(団)ではQQ’ Q
Q’ ・・・・なる形の置換のみを許容する。
団)のみ,あるいはキラルな原子(団)ではQQ’ Q
Q’ ・・・・なる形の置換のみを許容する。
次にLJSC IおよびUSC I−CFを用いた選択
則について述べる。ここでは、ある対称Gをもつ骨格が
ある場合に、各節点を適当な原子あるいは原子団で置換
すると、どのような対称が生ずるかを予言することであ
る。
則について述べる。ここでは、ある対称Gをもつ骨格が
ある場合に、各節点を適当な原子あるいは原子団で置換
すると、どのような対称が生ずるかを予言することであ
る。
この予言は、コンピュータで分子の対称性に関するデー
タベースを作成する場合に重要である。
タベースを作成する場合に重要である。
たとえばTd骨格(7)は、アキラル原子(団)を置換
させると、T,D2a、D2、S4、C3、C2のいず
れの分子も生じない(第5図〉。ところが、キラルな原
子(団)まで許すと、生じない対称はD2dおよびD2
のみになる。このような許容、禁制を予言する選択則と
して次の命題がある。
させると、T,D2a、D2、S4、C3、C2のいず
れの分子も生じない(第5図〉。ところが、キラルな原
子(団)まで許すと、生じない対称はD2dおよびD2
のみになる。このような許容、禁制を予言する選択則と
して次の命題がある。
(命題3)
Gの対称性をもつ骨格が式(10)によってCRに分解
されるとする。このときこれらのCRのGlによる減縮
が式(47)のUSC Iリスト(あるいは式(49)
のUSC I−CFリスト)で表わされるとする。この
骨格によるG,分子の存在は、この上位の群に同じUS
C Iリスト(あるいはUSC I−CFリスト)をも
つものがないことである。
されるとする。このときこれらのCRのGlによる減縮
が式(47)のUSC Iリスト(あるいは式(49)
のUSC I−CFリスト)で表わされるとする。この
骨格によるG,分子の存在は、この上位の群に同じUS
C Iリスト(あるいはUSC I−CFリスト)をも
つものがないことである。
笛5図によって例証しよう。簡単のためTd(/C.+
v)に属する軌道のみを考えよう。するとT部分群のU
SCIリストはS4であり、上位のTd群のリストに一
致する。このことはT部分群になるように置換させても
、それはすなわちTd群になってしまうことを意味する
。よってT部分群の分子はこの場合存在しない。ところ
がキラルな原子(団〉まで許容すると、TのUSC I
−CFリスト(b4)とTdのそれ(a4)とが異なる
ことから、T分子も存在することがいえる。第5図の中
でUSC Iリスト(またはUSC I −CFリスト
)に○印を付したのは許容される部分群×印を付したの
は禁制の部分群である。
v)に属する軌道のみを考えよう。するとT部分群のU
SCIリストはS4であり、上位のTd群のリストに一
致する。このことはT部分群になるように置換させても
、それはすなわちTd群になってしまうことを意味する
。よってT部分群の分子はこの場合存在しない。ところ
がキラルな原子(団〉まで許容すると、TのUSC I
−CFリスト(b4)とTdのそれ(a4)とが異なる
ことから、T分子も存在することがいえる。第5図の中
でUSC Iリスト(またはUSC I −CFリスト
)に○印を付したのは許容される部分群×印を付したの
は禁制の部分群である。
C5分子としては48のほかに、次の49も可能である
。このことはUSCIリストおよびUSCI−CFリス
トから予言されることである。
。このことはUSCIリストおよびUSCI−CFリス
トから予言されることである。
[実施例14]
実施例9と同様にして41,43、45および48を記
号化し、これらの記号をコンピュータに格納した。第1
9表に結果を示す。
号化し、これらの記号をコンピュータに格納した。第1
9表に結果を示す。
以下余白
[実施例15]
D3h骨格8について、上記選択則を適用し、第6図を
作成した。O印は許容、×印は禁制の部分群である。こ
のうち、56、57、58、59について、実施例9と
同様にして記号化を行なった.結果を第20表に示す。
作成した。O印は許容、×印は禁制の部分群である。こ
のうち、56、57、58、59について、実施例9と
同様にして記号化を行なった.結果を第20表に示す。
以下余白
USC Iは、異性体の数え上げにも有効である。ここ
で、骨格の節点の集合を△とし、これが対称性Gを持つ
とする。この各節点を置換する原子がX= (X+ ,
X2 . ・・・,Xr)の中から選ばれるとする。
で、骨格の節点の集合を△とし、これが対称性Gを持つ
とする。この各節点を置換する原子がX= (X+ ,
X2 . ・・・,Xr)の中から選ばれるとする。
生ずる異性体を、分子式および対称性の観点から数え上
げることが目的である。
げることが目的である。
まず、USC Iから次の渥縮巡回指標を次式(64)
で定義する。
で定義する。
(定義5)
ただし1,2,3, ・・・ S
・ ・ ・ (64)
この式は、式(57)のUSC Iをiとαに関して乗
じる事によって求められる。ρ を、重みW および対
称性Gjをも異性体の数(重複を含む)とする。p は
次の命題により求められる。
じる事によって求められる。ρ を、重みW および対
称性Gjをも異性体の数(重複を含む)とする。p は
次の命題により求められる。
(命題4)
ρ,jを与える母関数は次式(65)で表わされる。
ただし、
異性体の数AILは次式(67)によって求められる。
(命題5)
S (j)
[実施例16]
−ill(8)にXI Y.Znを置換させたときの異
性体を数え上げた。8はp:rh(/c2v)およびD
3h(/C3v)なるCRで記号化される(真ん中の節
点は除いて考える)。したがって第13表のD3h(/
C2v)行とD3h(/D3v)行のUSC Iを(6
4)式に従って乗して、SCIを作る。これに図形目録
として次式を代入する。
性体を数え上げた。8はp:rh(/c2v)およびD
3h(/C3v)なるCRで記号化される(真ん中の節
点は除いて考える)。したがって第13表のD3h(/
C2v)行とD3h(/D3v)行のUSC Iを(6
4)式に従って乗して、SCIを作る。これに図形目録
として次式を代入する。
これによって次の各式をえる。
C1については
(s+3) (s+2)−(x+y+z)’C2につい
ては (SI32) (S2)− (X”y+Z) (X’+
y2+Z’)”C.については (sls2) (s,’)−(x+y+z) ’ (x
’+y2+z2)C.゜については (s , 3) (s2) , (x+y+ z) 3
(x2 +y2 + z2 )C3については (s3) (s+’) m (x+y+z) 2(x’
+y3+z’)C2vについては (sls2) (S,) −1 (x+y+z) (x
2+y2+z2) 2C3vについては (s3) (s .’)= (x+y+z) 2(x’
+y3+z3)および C:+h . D:+ . D3hについては(S3
)(S2冫一(x2 +y 2 +z 2冫 (x 3
+ y 3 + z 3 )左辺のうち最初の( )
はD:+h(/Cw)に由来のもの、次の( ) D
3h(/C3v)に由来のものである。右辺を展開して
W,=XY’Z’の係数としてρ,Jを求める。これを
式(67)に代入してA−,をもとめる。結果を第21
表に示した.以下余白 第21表 1 m CI C2 C,IC.“C3 C2vC3vCah D3 D3h 4。
ては (SI32) (S2)− (X”y+Z) (X’+
y2+Z’)”C.については (sls2) (s,’)−(x+y+z) ’ (x
’+y2+z2)C.゜については (s , 3) (s2) , (x+y+ z) 3
(x2 +y2 + z2 )C3については (s3) (s+’) m (x+y+z) 2(x’
+y3+z’)C2vについては (sls2) (S,) −1 (x+y+z) (x
2+y2+z2) 2C3vについては (s3) (s .’)= (x+y+z) 2(x’
+y3+z3)および C:+h . D:+ . D3hについては(S3
)(S2冫一(x2 +y 2 +z 2冫 (x 3
+ y 3 + z 3 )左辺のうち最初の( )
はD:+h(/Cw)に由来のもの、次の( ) D
3h(/C3v)に由来のものである。右辺を展開して
W,=XY’Z’の係数としてρ,Jを求める。これを
式(67)に代入してA−,をもとめる。結果を第21
表に示した.以下余白 第21表 1 m CI C2 C,IC.“C3 C2vC3vCah D3 D3h 4。
′fJ1図〜第6図は、
いずれも本発明の処理方法
の例の手順を図示したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、化合物の構造に含まれる原子および/または原子団
を、有限個の軌道に分割し、それぞれの軌道に剰余類表
現からなる記号を付して処理することを特徴とする化合
物の対称性の処理方法。 2、上記化合物の構造を上記原子および/または原子団
を表示するための三次元座標値;該原子および/または
原子団の結合関係を示す整数値:を少なくとも含む結合
表によって表わすことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の処理方法。 3、上記剰余類表現が、点群とその部分群とからなる記
号によって表わされることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の処理方法。 4、化合物の構造に含まれる原子および/または原子団
を同一の節点とみなした結果生じる骨格において、該節
点を、有限個の軌道に分割したのち、それぞれの軌道に
剰余類表現からなる記号を付すこと;およびそれぞれの
軌道を、上記原子および原子団を復元した構造に従って
さらに有限個の副軌道に分割したのち、それぞれの副軌
道に剰余類表現からなる軌道を付すことを特徴とする化
合物の対称性の処理方法。 5、上記化合物の構造を上記原子および/または原子団
を表示するための記号;節点の三次元座標値;節点間の
結合関係を示す整数値;を少なくとも含む結合表によっ
て表わすことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の
処理方法。 6、上記骨格の軌道に付した剰余類表現の記号が、点群
と部分群とからなることを特徴とする特許請求の範囲第
4項記載の処理方法。 7、上記副軌道に付した剰余類表現の記号が、点群と部
分群とからなることを特徴とする特許請求の範囲第4項
記載の処理方法。 8、化合物の構造に含まれる原子および/または原子団
を同一の節点とみなした結果生じる骨格において、該節
点を、有限個の軌道に分割すること;およびそれぞれの
軌道を、上記原子および原子団を復元した構造に従って
さらに有限個の副軌道に分割したのち、それぞれの副軌
道の長さに応じて変数を与え、この変数の積からなる単
位減縮巡回指標による符号を付すことを特徴とする化合
物の対称性の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1189982A JPH0353380A (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 化合物の対称性の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1189982A JPH0353380A (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 化合物の対称性の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0353380A true JPH0353380A (ja) | 1991-03-07 |
Family
ID=16250423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1189982A Pending JPH0353380A (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | 化合物の対称性の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0353380A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06503908A (ja) * | 1991-06-17 | 1994-04-28 | トリポス アソシエイツ インコーポレーテッド | 比較分子場解析法 |
WO2001027052A1 (fr) * | 1999-10-08 | 2001-04-19 | Riken | Procede de codage stereochimique d'une molecule |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP1189982A patent/JPH0353380A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06503908A (ja) * | 1991-06-17 | 1994-04-28 | トリポス アソシエイツ インコーポレーテッド | 比較分子場解析法 |
WO2001027052A1 (fr) * | 1999-10-08 | 2001-04-19 | Riken | Procede de codage stereochimique d'une molecule |
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