JPH0350956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組み木おもちやに関するもので、その
構造を単純化し、生産性の向上ひいては製品コス
トの低減化を図るためにプラスチツクにて一体成
形するのみで形状的には完成品となり、後の組み
立て作業を必要としないという構造上の特色を有
するものである。

本考案を図面に従つて説明すると、組み木１は
正五角柱を適切な寸法に平行切断した形状のもの
で、図に示すように平行面の下面２側から円形空
洞３が穿設されている。平行面の上面４には前記
円形空洞３の直径よりも若干小さな外径を有する
円弧状ガイド板５を２枚ないし数枚突設し、さら
にそのガイド板５と適当な間〓Ｓを保ち且つ同心
円状に係止板６を突設したもので、この係止板６
の先端には外周方向に鈎部７が形成されている。
また本体１の内面空洞部３の下端面近くに凸条８
が周設され、さらにその奥側に上記ガイド板４と
係止板６との間に設けられた間〓Ｓに係合するよ
うにリブ９が突設されている。なお前記係止板６
の基部内径側には適宜形状の穴１０が設けられて
いる。

以上の構造になる本案組み木はさらに正五角柱
の５側面にひらがななどの文字または絵模様を表
示したもので、これを数個ないし数十個でもつて
セツトとする。

本案組み木の使用方法は例えば異なつた文字を
有する組み木数個を選び、組み木上面のガイド板
４及び係止板６が形成する円筒状部を別個の組み
木の底面円形空洞部３に圧入する。この場合係止
板６の先端に突設した鈎部７は空洞部３内に周設
した凸条８によつて挿通に対し若干の抵抗が生じ
るが、基部に設けた穴１０によつて係止板６の基
部の肉厚が若干薄く形成されおり、このために係
止板６は中心方向ににたわみやすくなつている。
したがつて係止板６は押し込み方向に若干の圧力
を加えることによつて鈎部７は凸条８を乗り越え
て係合する。そして挿通した組み木を左右に回転
させると係止板６とリブ９とが接触摩擦と離間を
繰り返してリズミカルな音声を発し係止する。こ
のように適当な文字を有する組木を数個連接する
ことによつて意味のある単語が作られる。また、
連接した組み木を分離するときは若干の力をもつ
て引き離せばよい。

以上のように本案組み木は単純な機構であり、
したがつて安価に提供することが可能で且つ幼児
に使いやすい組み木としたことに特徴を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る組み木の構造を示したもの
で第１図はその平面図、第２図は正面図、第３図
は底面図、第４図は要部の断面図である。 １……組み木本体、２……下面、３……円形空
洞部、４……上面、５……ガイド板、６……係止
板、７……鈎部、８……凸条、９……リブ、１０
……基部穴、Ｓ……間〓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正五角柱体の上面部に円筒状にガイド板５およ
   び鈎部７を有する係止板６を数個互いに間〓Ｓを
   設けて突設し、その基部に適宜形状の穴１０を設
   け、また、下面からは円形凹部３を穿設し、その
   下端部近くに凸条部８を周設し、さらに該凸条部
   ８に接して上方に向かつて数本の縦リブ９を上記
   間〓Ｓに係合する位置に突設した構造の組み木。