JPH0350830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は貫通して容器内に挿入する昇降棒の
下端に圧搾フイルター盤を設けるコーヒー、茶の
濾し器に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

この種の従来技術として、実公昭51−24463号
公報のコーヒー濾し器が公知である。このコーヒ
ー濾し器は容器に施す蓋の中心に上端に摘みを有
する昇降棒を貫挿してその下端に網を張設したフ
イルター盤を取付け、その下側にコイルスプリン
グ等環状に成形した撹拌部材を取付けて成る。

一方、コーヒー、紅茶、緑茶等は温度によつて
その味が微妙に変化することが知られている。従
つて、おいしいコーヒー等を作るときには、その
温度に細心の注意を注がなければならない。

しかしながら、従来技術においては正確な温度
測定機能を有していない問題があつた。

〔考案の概要〕

この考案は蓋を貫通して容器内に挿入する昇降
棒の下端に圧搾フイルター盤を設けるコーヒー、
茶の濾し器において、前記昇降棒の上端寄りに温
度表示部を設けると共に、この温度表示部の感温
部を昇降棒に設けるものであり、感温部の温度を
温度表示部にあらわすことができるコーヒー、茶
の濾し器である。

〔実施例〕

上方を開口した耐熱ガラス製容器１の外側には
受け枠２を設け、この受け枠２に把手３を設けて
持ち運びができるようにする。前記容器１の蓋４
の中央に貫通して容器１内にゆるく挿入するパイ
プ状昇降棒５を設け、この昇降棒５の下端には水
平に圧搾フイルター盤６を設ける。この圧搾フイ
ルター盤６は周縁が容器１内面に摺動するフイル
ター網６ａと、このフイルター網６ａを張設する
孔６ｂあき上、下円盤６ｃ，６ｄからなり、この
圧搾フイルター盤６の取付けは、昇降棒５の下端
に円盤６ｃ，６ｄの中央を螺着して設ける。７は
上円盤６ｃの押え体である。さらに、前記昇降棒
５の上端にはアナログ式の温度表示部８を摘み状
に設けると共に、この温度表示部８の感温部９を
昇降棒５の下方に内設する。前記温度表示部８は
水平目盛板８ａと指針８ｂからなる。そしてこの
感温部９と温度表示部８間には伝達部１０を設け
て、感温部９の温度を温度表示部８に伝達できる
ようになつている。前記温度表示部８、感温部
９、及び伝達部１０からなる温度計測装置は例え
ば第２図に示すように、気体Ａを封じ込めた感温
部１９を昇降棒１５の下方に内設して、気体の膨
張変化を目盛板１８ａと指針１８ｂからなる温度
表示部１８に伝達するようにしても良く、又第３
図に示すようにバイメタル式温度表示部２８のバ
イメタル端部２９を昇降棒２５の上端に固定し
て、温度検知をしても良い。さらに温度検知は物
体の熱膨張や温度による圧力の変化を測る膨張
式、圧力式の他に温度と共に変化する電気的な量
を測る電気温度式でも良く、又温度表示部はデジ
タル式でも良い。

従つて、コーヒー粉等を容器１に入れて熱湯を
注いだ後、蓋４をかぶせコーヒー粉等の抽出を行
なう。次に摘み状の温度表示部８を摘んで昇降棒
５を押し込むと圧搾フイルター盤６によつてコー
ヒー粉等は下方へ押し下げられ、除去でき、コー
ヒー抽出液のみをカツプ等へ注ぐことができる。
そして、抽出時或いは注出前において、抽出液の
温度を感温部９が感知し、この感知温度を温度表
示部８に表示することによつて、抽出液を監視で
き、最適温度で抽出或いは注ぐことができる。

〔考案の効果〕

この考案は蓋を貫通して容器内に挿入する昇降
棒の下端に圧搾フイルター盤を設けるコーヒー、
茶の濾し器において、前記昇降棒の上端寄りに温
度表示部を設けると共に、この温度表示部の感温
部を昇降棒に設けるものであり、抽出液の温度を
蓋側に表示することができ、従来技術に比較して
抽出温度、注ぎ時の温度をより正確に把握でき、
おいしいコーヒー、茶を作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図、第２図は要部の断面図、
第３図は他の実施例の要部の断面図である。 １……容器、４……蓋、６……圧搾フイルター
盤、８，１８，２８……温度表示部、９，１９，
２９……感温部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋を貫通して容器内に挿入する昇降棒の下端に
   圧搾フイルター盤を設けるコーヒー、茶の濾し器
   において、前記昇降棒の上端寄りに温度表示部を
   設けると共に、この温度表示部の感温部を昇降棒
   に設けることを特徴とするコーヒー、茶の濾し
   器。