JPH0347598Y2 - - Google Patents

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JPH0347598Y2
JPH0347598Y2 JP3316887U JP3316887U JPH0347598Y2 JP H0347598 Y2 JPH0347598 Y2 JP H0347598Y2 JP 3316887 U JP3316887 U JP 3316887U JP 3316887 U JP3316887 U JP 3316887U JP H0347598 Y2 JPH0347598 Y2 JP H0347598Y2
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JP
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toilet paper
paper
liquid
holder
roller
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は、ロール状のトイレツトペーパー
(以下、トイレツトペーパーを必要に応じてペー
パーと略称する)を回転自在に保持するトイレツ
トペーパー用ホルダーに関し、より詳細にはペー
パー表面に薬液等の液体を浸潤させるための機構
を有するトイレツトペーパー用ホルダーの創作に
関するものである。
ロ 従来の技術 ビデや、いわゆるシヤワー式トイレ等にも明ら
かなように、用便後の排泄器官付近の皮膚の清掃
には液体を使用することが望ましいというのが衛
生医学上の定説である。
ところで、これらの皮膚の清掃にあたつてはト
イレツトペーパーにより汚れを拭いとる方法が広
く行われている。
そして、この種トイレツトペーパーは乾燥して
いるのが通常であり、出願人の知得する限り湿潤
状態で使用に供されるトイレツトペーパーは存し
なかつた。
一方、紙状タオル、ナフキンにおいては湿潤状
態で使用に供されるものが存在することが公知で
あり、これ自身をトイレツトペーパーとして使用
するか、この技術をトイレツトペーパーに応用す
るであろうことは当業者が極めて容易に想到し得
るところである。
そこで、従来技術を整理すると、 (a) 乾燥状態で使用に供されるトイレツトペーパ
ー、 (b) 湿潤状態で使用に供される紙状タオル、ナフ
キンをトイレツトペーパーとして使用する、 (c) トイレツトペーパーを湿潤状態で使用に供す
る、 の3種が挙げられる。
ハ 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来技術にはそれぞれ次の
問題点が存する。
先ず、乾燥状態で使用に供されるトイレツトペ
ーパーは冒頭で説明したように、その使用は衛生
医学上必ずしも好ましくなく、具体的にはペーパ
ー表面の摩擦により皮膚を傷めることにより痔を
招来したり、ペーパー表面が乾燥しているのでど
うしても拭き残しが生じやすく残存物の付着によ
り皮膚表面が不衛生となりやすい問題点があつ
た。
次に、湿潤状態で使用に供される紙状タオル、
ナフキンをトイレツトペーパーとして使用するこ
とは、皮膚の清掃には有効であつても、本来湿潤
状態でも強度に保つように耐水性紙繊維により構
成されているこれら製品を水洗トイレに使用する
ので、溶解しきれない繊維の残渣によりトイレに
紙詰まりを招来しやすく、実用上問題があつた。
又、トイレツトペーパーを湿潤状態で使用に供
することは、その着想は容易であつてもその具体
化において次のような問題点があり単なる机上の
案に止まつているのが現状であつた。
即ち、第一にトイレツトペーパーは紙状タオ
ル、ナフキンのように一枚づつのカツトシート状
でなくロール状に巻き取つた状態で使用に供され
るので、予め湿潤状態としておくことは包装技術
上極めて困難であり、例えばロール状になつた状
態で湿潤させて密封包装することは可能であつて
も、使用にあたつてそれを開封するとロール1巻
分が外気に晒されることとなりロール全部を使用
し切らない内に経時乾燥により湿潤状態が解消さ
れてしまう等の問題が生ずる。
第二に仮にトイレツトペーパーを湿潤状態に保
つことができたとしても、トイレツトペーパーは
水洗しやすいように水による溶解性を高めた紙繊
維で構成されているので、湿潤することにより繊
維の強度を著しく損ない実用上支障を来す問題が
生ずる。
この考案は、トイレツトペーパー表面に液体を
浸潤させるための機構を有するトイレツトペーパ
ー用ホルダーを提供することにより上記の問題点
を解決することを目的としたものであり、次の構
成よりなる。
ニ 問題点を解決するための手段 即ち、この考案のトイレツトペーパー用ホルダ
ーは、ホルダー1のトイレツトペーパー面と平行
にしてトイレツトペーパー外周の垂直方向接線に
接しない箇所に湿潤性を有する素材よりなる湿潤
ローラー21を回転自在に設けると共に、この上
方に薬液、消毒液、水等の液体Wを内蔵すべき液
体タンク26を設け、この液体タンク26の下端
の排出用の開口31を湿潤ローラー21表面に接
触させたことを特徴とする。
ホ 作用 この考案のトイレツトペーパー用ホルダーの作
用は次の通りである。
(a) 先ず、トイレツトペーパーPはホルダー1に
回転自在に保持され、この場合ペーパー端P1
をペーパー外周の垂直方向接線に沿つて引き出
せば、従来のトイレツトペーパー用ホルダーと
何ら変わず使用でき、即ちトイレツトペーパー
を乾燥状態で使用に供することができる。
(b) 次に、ペーパー端P1をペーパー外周の垂直
方向接線より手前に傾斜して引き出すと、ペー
パー表面が湿潤ローラー21に接触すると同時
に、このローラーはペーパーの引き出しにつら
れて回転し、液体タンク26の開口31より排
出される液体Wが湿潤ローラー21を媒介とし
てペーパーP表面に染み込み、ペーパーPは湿
潤状態となる。
ヘ 実施例 次に、この考案の具体的実施例を添付図面に基
づいて説明する。
第1図にこの考案のトイレツトペーパー用ホル
ダーを分解状態で図示する。
この考案のトイレツトペーパー用ホルダーはホ
ルダー1、湿潤ローラー21、液体タンク26よ
り構成され、この実施例では更にホルダー1をト
イレツトペーパー収納部10と湿潤機構収納部2
0とに分割して構成する。
トイレツトペーパー収納部10はロール状に巻
かれたペーパーの中空部に軸を貫挿する従来公知
の構造のもので、この実施例では背面を壁等への
取り付け面14とし、両側板の内側にトイレツト
ペーパーPの中空部に貫挿された軸12を落とし
込むための溝11,11を設けた構成としてい
る。
尚、図中符号15はトイレツトペーパー収納部
の底板端に設けられたカツターであり、ペーパー
Pを専ら乾燥状態で使用する場合はこのカツター
で引き出したペーパーを所要長さに切断する。
又、図中符号13はペーパー収容後ペーパー上
部を擺動自在に被蓋するためのカバーであり、一
端をトイレツトペーパー収納部10の後端上面に
軸止めする。
湿潤機構収納部20は後方に突設した突起3
3,33をトイレツトペーパー10前方に穿設し
た孔16,16に係合することによりトイレツト
ペーパー収納部10の前方に着脱自在に取り付け
られるものであり、内部には側板と平行して張り
出し板23,23が設けられ、両張り出し板の間
に湿潤ローラー21がトイレツトペーパー外周の
垂直方向接線に接しないように保持されると共
に、液体タンク26が開口31を湿潤ローラー2
1表面に接触して保持される。
尚、図中符号32は湿潤機構収納部の前板34
の下端に設けられたカツターであり、ペーパーP
を湿潤状態で使用する場合はこのカツターで引き
出したペーパーを切断する。
湿潤ローラー21は少なくとも表面が湿潤性素
材−この実施例ではスポンジ−から構成されるも
のであり、両端に突出した軸22,22を上記張
り出し板23,23の下方に穿設された孔24,
24に挿入することによりホルダー1に回転自在
に設けられる。
尚、この実施例においては湿潤ローラー21の
巾をペーパーの湿潤時の強度を保つためにトイレ
ツトペーパーPの巾より狭く構成する。
液体タンク26は液体Wを収容すべき本体27
に開口31を有する蓋部29を、それぞれの雄螺
子部28と雌螺子部30により螺合固定する構成
からなるものであり、上記張り出し板23,23
の内側端部に相対向して突設される鍔25,25
を係合縁として張り出し板23,23と湿潤機構
収納部の前板34により囲繞される空間に圧入保
持され、この前板34には液体タンクの液体内蔵
量を監視するための上下方向の透かし溝35が設
けられる。
尚、この実施例においては上記液体タンク26
の蓋部29内に液体溜37を設けると共に、本体
27よりこの液体溜に至る通路36を液体が点滴
する程度の直径に設定し、更にこの液体溜の下部
を液体が毛細管現象により染み出す程度の太さに
して、湿潤ローラー21の巾に等しい全長を有す
るスリツト状に構成することにより開口31とし
ている。
従つて、この実施例によれば本体27より液体
溜37への液体の供給は点滴により断続的に行わ
れるので本体27内の液体による水圧が直接開口
31に加わることが防止されると共に、液体は液
体溜37よりスリツト状に構成した開口31に毛
細管現象により染み出すので適量が湿潤ローラー
21全域に渡つて供給されることとなる。
ト 考案の効果 この考案は以上のように構成されるものであ
り、次の特有の効果を奏する。
(a) トイレツトペーパーを薬液、消毒液、水等を
染み込ませた湿潤状態として使用に供すること
が可能となるので、用便後の拭き取りに当たつ
て皮膚を傷めず、又拭き取り効果も高く衛生医
学上理想的な拭き取りが可能となる。
(b) トイレツトペーパーホルダーに組み込んだ湿
潤機構によりその場でトイレツトペーパーを湿
潤させる構造なので、既存のトイレツトペーパ
ーをそのまま使用でき水洗トイレの紙詰まりの
おそれが皆無である。
(c) 同様の理由より、湿潤状態の経時乾燥を考慮
する必要がない。
(d) 湿潤させるべき液体は液体タンクに内蔵され
たものを使用するので、使用者において補充、
詰め替えが自由であり任意の液体を選択使用で
きる。
(e) 排泄後直ちに湿潤状態のトイレツトペーパー
を使用するとトイレツトペーパーが裂けるおそ
れがあるが、この考案の場合トイレツトペーパ
ーを垂直方向に引き出すことにより乾燥状態
を、手前に傾斜して引き出すことにより湿潤状
態をそれぞれ選択可能なので、先ず乾燥状態で
汚物の大半を拭き取り、後湿潤状態で残余を丁
寧に拭き取ることが可能となり極めて効果的な
拭き取りが実現できる。
(f) 湿潤ローラーを媒介としてトイレツトペーパ
ーに液体を染み込ませる構造なので、湿潤ロー
ラーの巾をペーパーの巾より狭く構成すれば、
第4図に示すようにペーパーの一部分のみ湿潤
状態とすることが可能となり、上記(e)の効果と
相まつてペーパーの強度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のトイレツトペーパー用ホル
ダーの分解斜視図、第2図は同上湿潤機構収納部
の一部切り欠き背面図、第3図は同上液体タンク
及び湿潤ローラーの一部切り欠き側面図、第4図
はこの考案のトイレツトペーパー用ホルダーのト
イレツトペーパーを引き出した状態の正面図、第
5図は同上トイレツトペーパーを乾燥状態で引き
出した状態の一部切り欠き側面図、第6図は同上
トイレツトペーパーを湿潤状態で引き出した状態
の一部切り欠き側面図である。 図中符号、P……トイレツトペーパー、1……
ホルダー、21……湿潤ローラー、26……液体
タンク、31……開口、36……通路、37……
液体溜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ロール状のトイレツトペーパーPを回転自在
    に保持すべきトイレツトペーパー用ホルダーに
    おいて、このホルダー1のトイレツトペーパー
    面と平行にしてトイレツトペーパー外周の垂直
    方向接線に接しない箇所に湿潤性を有する素材
    よりなる湿潤ローラー21を回転自在に設ける
    と共に、この上方に液体を内蔵すべき液体タン
    ク26を設け、この液体タンク26の下端の排
    出用の開口31を湿潤ローラー21表面に接触
    させたことを特徴とするトイレツトペーパー用
    ホルダー。 2 液体タンク26内に液体が点滴する程度の直
    径に設定した通路36により連結される液体溜
    37を設けると共に、この液体溜の下部を液体
    が毛細管現象により染み出す程度の太さのスリ
    ツト状とすることにより開口31とした実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のトイレツトペー
    パー用ホルダー。 3 湿潤ローラー21の巾をトイレツトペーパー
    Pの巾より狭く構成した実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のトイレツトペーパー用ホルダ
    ー。
JP3316887U 1987-03-09 1987-03-09 Expired JPH0347598Y2 (ja)

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JP3316887U JPH0347598Y2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09

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JPS63140287U JPS63140287U (ja) 1988-09-14
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