JPH0346673Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0346673Y2
JPH0346673Y2 JP11883286U JP11883286U JPH0346673Y2 JP H0346673 Y2 JPH0346673 Y2 JP H0346673Y2 JP 11883286 U JP11883286 U JP 11883286U JP 11883286 U JP11883286 U JP 11883286U JP H0346673 Y2 JPH0346673 Y2 JP H0346673Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
hollow body
wax
cosmetic
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11883286U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6325920U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11883286U priority Critical patent/JPH0346673Y2/ja
Publication of JPS6325920U publication Critical patent/JPS6325920U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0346673Y2 publication Critical patent/JPH0346673Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》 本考案はアイブロー、アイシヤドー、口紅等に
用いられる化粧用ペンシル、特に化粧料芯材の周
囲を樹脂のケースで被覆してなる化粧用ペンシル
の改良に関するものである。 《従来の技術及びその問題点》 従来市販されている化粧用ペンシルは芯材の周
囲を木材のケースで被覆してなるものが一般的で
あるが、製造工程が煩雑で手間がかかるばかりで
なく、最近の木材の高騰により良質な木材を安価
に入手することが困難となつてきたため、被覆な
いし補強材として合成樹脂を用いたペンシルが開
発されるに至つている。 この種のペンシルでは芯材の損傷等を防ぐため
にある程度の強度が必要とされることは勿論であ
るが、同時に芯材を削り出す際の切削性に優れて
いることも要求される。そこで、合成樹脂に発泡
剤を添加することにより被覆材を多孔質とするこ
とが提供されているけれども、充分な切削性を得
るためには肉厚全体にわたつて多孔質とすること
が必要となり、外観を悪化させてしまうばかりで
なく、成形法が押出成形に限られるため寸法精度
を余り高めることができないなどの問題点が指摘
されている。 そこで本考案者は先に、実公昭60−25944号に
示されているように、ポリエチレンにポリエチレ
ンワツクスと無機質充填材を混合した材料で芯材
を被覆してなる化粧用ペンシルを提案した。この
ものは射出成形が可能なため高精度で成形でき、
かつ切削性も良好で外観も滑かであるなど、上記
発泡樹脂のものと比べると種々の利点を有してい
るが、その反面、温度による影響を受け易く、ま
た強度が低いため実用強度を保つためには被覆材
の肉厚を大きくする必要があつた。加えて、ホツ
トスタンプやホツトトランスフアー等により表面
装飾を行なう際にも、耐熱性がないことや表面硬
度が小さいことから低温・低圧での作業が要求さ
れ、効率の点で問題があつた。また、ポリエチレ
ンワツクスの場合、低コストで入手可能なものは
ワツクス臭が強く、化粧品類には不適当であるた
め、高級品を使用せざるを得ずコスト高となるこ
とは避けられなかつた。 《考案の目的》 本考案は上述したような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は良好な成形性及び切削性を有
するとともに、外観が良好で装飾性にも優れ、し
かも強度が比較的大で温度による影響も少なく、
安価に製造可能な化粧用ペンシルを提供すること
にある。 《問題点を解決するための手段》 上記した目的を達成するため本考案に係る化粧
用ペンシルでは、ポリプロピレンワツクス10〜40
重量%と、これと相溶性を有する合成樹脂及びオ
レフイン系エラストマーのいずれか一方を20〜70
重量%と、無機系及び有機系微粉末の一種または
二種以上からなる充填材5〜50重量%とを主とす
る混合物を細長の中空体に形成し、該中空体内に
化粧用芯材を圧入充填固化してなることを特徴と
するものである。 《実施例》 図は本考案の一実施例に係る化粧用ペンシルを
示し、このペンシル1は化粧用芯材2とその周囲
を被覆する細長中空体3とからなつており、中空
体3を射出成形で形成した後、その内部に溶融ま
たは軟化状態にある芯材を圧入、充填して固化さ
せることにより得られたものである。中空体3は
ポリプロピレンワツクスとこれと相溶性を有する
合成樹脂またはオレフイン系エラストマーの混合
物を母材とし、これに無機系及び有機系微粉末の
一種または二種以上と、必要に応じて少量の顔料
などを混合した材料から形成されている。ポリプ
ロピレンワツクスと相溶性を有する合成樹脂とし
てはポリプロピレンのほか、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニ共重合体、ポリ
アミド、メチルメタアクリレート、ボリブチレン
テレフタラート、αオレフイン、エチレン−αオ
レフイン共重合体などが例示され、また、ポリプ
ロピレンワツクスと相溶性を有するオレフイン系
エラストマーとしては、エチレン・プロピレン熱
可塑性エラストマー、エチレン・αオレフイン共
重合体エラストマー、EPDM(エチレンプロピレ
ンゴム)などが挙げられる。ポリプロピレンワツ
クスとしては分子量が3000〜15000の範囲のもの
が好適であり、これと上記合成樹脂またはエラス
トマーを混合することにより母材が得られる。更
に、この母材に混合される微粉末としては、炭酸
カルシウム、タルク、カオリン、シリカ、珪酸カ
ルシウム、チタン酸雲母、酸化チタン、酸化鉄、
珪酸アルミニウムなどの無機物、または架橋ポリ
スチレン、架橋ポリエチレン、架橋アクリルなど
の架橋樹脂あるいはフエノール樹脂などの有機物
を、粒径1〜50μ程度の粉体に形成したものが例
示され、これらの一種または必要に応じて二種以
上を用いる。 上記合成樹脂またはオレフイン系エラストマー
は成形品(中空体3)の基材をなすものであつ
て、混合物中での比率は20〜70重量%の範囲内で
あることが必要であり、この範囲を越えると切削
時の抵抗が大きすぎてスムーズに削れなくなり、
逆に20重量%未満では切削カスがボロボロになつ
て付近を汚してしまう。この基材の好ましい配合
比率は30〜50重量%である。一方、ポリプロピレ
ンワツクスは主として切削性を向上させるために
混合されるのであるが、10重量%未満では充分な
切削性が得られず、他方、40重量%を越えると強
度が不足して芯材2の保護に難があるため、10〜
40重量%の範囲内、好ましくは25〜40重量%の比
率で混合する。また、充填材は、主として剛性を
高めて成形品の安定性を確保する役割を担つてお
り、この比率が5重量%未満では所望の利点を得
られず、逆に50重量%より多くなると硬過ぎて切
削性が悪化するので、充填材の配合比率は5〜50
重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲内であ
る。上記の成分以外に通常ペンシルに色彩を付与
するため、所望の顔料或いはパール材を添加する
ことが行われる。 そして、上記ポリプロピレンワツクス、これと
相溶性を有する合成樹脂またはオレフイン系エラ
ストマー及び充填材を上述した比率で混合するこ
とにより、良好な成形性、切削性、強度を有する
中空体3が得られることが実験により確認され
た。特に強度については、従来のポリエチレンワ
ツクスを用いた場合と比べて顕著な向上が認めら
れ、温度の上昇による強度の減少も小さいこと
が、後述する実験結果からも明らかである。ま
た、ポリプロピレンワツクスは無臭であるため、
成形された中空体3にワツクス臭は認められなか
つた。 次に本考案の係る化粧用ペンシルの具体的実施
例を、従来のポリエチレンワツクスを用いた比較
例と併せて示す。 <実施例 1> ポリプロピレンワツクスとして分子量約3000、
JIS K2530で測定した針入度が1.5のものを用い、
これと高流動性のあるポリプロピレン(メルトイ
ンデツクス=75)及び充填材として炭酸カルシウ
ムの微粉末を、それぞれ25重量%、50重量%及び
25重量%の比率で混合した材料から、射出成形に
より外径11.5mm、内径6.4mm、肉厚2.55mm、長さ60
mmの中空体3を形成し、これに芯材2を充填して
ペンシル1を得た。 <比較例 1> ポリエチレンワツクス28重量%、ポリエチレン
42重量%及び炭酸カルシウムの微粉末30重量%を
混合した公知の材料から、射出成形により実施例
1と同寸法の中空体を形成し、同じ芯材を充填し
て従来のペンシルを製造した。 そして、これら実施例1と比較例1につき試験
を行なつたところ、切削性は両者とも殆ど差がな
かつたが、表1から明らかな如く強度において顕
著な相違が見られた。尚、この強度は各試験体の
両端に曲げ方向の力を加えて行き、試験体が破断
した時の値を測定したものである。そして、本考
案に係る実施例1は各温度において比較例1より
強度が大きく、しかも温度の上昇に伴う強度の減
少も比較例1より緩かであつた。また、実施例1
では中空体の表面硬度が大きく、ホツトスタンプ
やホツトトランスフアー等により加飾する際に、
通常のプラスチツク成形品と同様な加熱・加圧下
で効率良く行なうことができたが、比較例1のも
のでは変形を防ぐためにより低い温度と圧力しか
【表】 <実施例 2> 上記実施例1と同じ材料を用い、その混合比率
をポリプロピレンワツクス40重量%、ポリプロピ
レン30重量%、炭酸カルシウムの微粉末30重量%
に変えて中空体3を形成し、上記と同様な試験を
行なつた。その結果実施例1とほぼ同様に良好で
あつた。 《考案の効果》 上述のように本考案に係る化粧用ペンシルで
は、良好な切削性を損うことなく強度を増大させ
ることができるので、長身の製品や中空体の肉厚
を薄くした場合などでも折損の虞れが小さくな
り、設計の自由度が高くなるばかりでなく、温度
の影響も少ないため保存性に優れている。また、
射出成形が可能なため高精度のものを効率的に量
産でき、しかもホツトスタンプやホツトトランス
フアー等による表面装飾も加熱・加圧下で効率的
になし得る。また、更にポリプロピレンワツクス
は無臭であるため、従来のポリエチレンワツクス
の場合のように高コストのものを用いる必要がな
く、その結果材料費を抑制することができるとい
つた利点も有するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例に係る化粧用ペンシルを
示す一部破断斜視図である。 2……化粧用芯材、3……中空体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリプロピレンワツクス10〜40重量%と、これ
    と相溶性を有する合成樹脂及びオレフイン系エラ
    ストマーのいずれか一方を20〜70重量%と、無機
    系及び有機系微粉末の一種または二種以上からな
    る充填材5〜50重量%とを主とする混合物を細長
    の中空体に形成し、該中空体内に化粧用芯材を圧
    入充填固化してなることを特徴とする化粧用ペン
    シル。
JP11883286U 1986-08-04 1986-08-04 Expired JPH0346673Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11883286U JPH0346673Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11883286U JPH0346673Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6325920U JPS6325920U (ja) 1988-02-20
JPH0346673Y2 true JPH0346673Y2 (ja) 1991-10-02

Family

ID=31005655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11883286U Expired JPH0346673Y2 (ja) 1986-08-04 1986-08-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0346673Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030012713A (ko) * 2001-08-04 2003-02-12 주식회사 삼사오육블루앤레드 화장용 펜슬 케이스

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6325920U (ja) 1988-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2401562T3 (es) Lápiz para escribir, dibujar, colorear o cosmético
CA2362775C (en) A method of making a pencil or a crayon by triple extrusion, and a pencil or a crayon including an intermediate protective layer
CA1103618A (en) Cosmetic pencils
AU2094500A (en) Pencil encased in wood for writing, colouring, drawing and cosmetic purposes
WO2004016688A3 (en) Polyethylene melt blends for high density polyethylene applications
CN109863016B (zh) 具有一体注塑的包覆套层的笔
CA2183448A1 (en) Composition for rouge for lip
US9862226B2 (en) Component for writing, drawing, painting and/or cosmetic implements and method for the production thereof
NL174473C (nl) Vormmassa's die polyethyleentereftalaat, versterkend of vulmateriaal en kristallisatie bevorderende middelen bevatten, en gevormde voortbrengsels daaruit vervaardigd.
CN107257739A (zh) 书写用或着色用铅笔
ATE475525T1 (de) Verfahren zur herstellung einer evoh- zusammensetzung
US5298553A (en) Composition for use in sculpturing and a process for manufacturing a sculptured product
JPH0346673Y2 (ja)
DE69629378D1 (de) Röhrenförmige tamponeinführhilfe und zugehöriges herstellungsverfahren mit hilfe einer weichen, flexiblen zusammensetzung
KR20020060033A (ko) 연필형 화장품
WO2002009916A1 (fr) Article presentant un aspect de nid d'abeille
US5278237A (en) Sculpturing resin composition and process for sculpturing a sculptured product
JPH0238667Y2 (ja)
JP7368601B2 (ja) 筆記用具、製図用具および/または描画用具のための芯、並びにその製造方法
JP3587431B2 (ja) 消しゴム
CA2441647A1 (en) Soft, flexible composition and method for making same
JP4799055B2 (ja) 鉛筆型化粧料
KR102717605B1 (ko) 수분산형 아이라이너 조성물
JPS6025944Y2 (ja) 化粧用ペンシル
JP4562857B2 (ja) 塗布具