JPH0345320B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0345320B2 JPH0345320B2 JP61205584A JP20558486A JPH0345320B2 JP H0345320 B2 JPH0345320 B2 JP H0345320B2 JP 61205584 A JP61205584 A JP 61205584A JP 20558486 A JP20558486 A JP 20558486A JP H0345320 B2 JPH0345320 B2 JP H0345320B2
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- JP
- Japan
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- extinguishing agent
- blasting
- waste
- dust
- explosive
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 技術分野
本発明は、岩石や鉱石，石炭など（以下、鉱石
等という）の発破時に生じる粉じん爆発を抑止す
る方法に関し、特に薬剤を利用して粉じん爆発を
防止する発破法に関するものである。
等という）の発破時に生じる粉じん爆発を抑止す
る方法に関し、特に薬剤を利用して粉じん爆発を
防止する発破法に関するものである。
(ロ) 従来技術
坑内外における鉱石等を発破する場合には、砕
岩機等により小孔をあけ、該小孔に爆薬と雷管を
入れて爆発させるのが普通であり、爆薬の爆発に
より鉱石等は小塊状に砕ける。
岩機等により小孔をあけ、該小孔に爆薬と雷管を
入れて爆発させるのが普通であり、爆薬の爆発に
より鉱石等は小塊状に砕ける。
しかして、特に坑内において爆薬類を導火線で
吊つて鉱石等に近付け発破する「吊発破」や、爆
薬類をアンコ（粘土類）によつて鉱石等に張付け
て発破する「付発破」等では、粉鉱が生じやす
く、粉じん雲が発生するが、この粉じん雲の濃度
によつては粉じん爆発を生じる虞れがある。
吊つて鉱石等に近付け発破する「吊発破」や、爆
薬類をアンコ（粘土類）によつて鉱石等に張付け
て発破する「付発破」等では、粉鉱が生じやす
く、粉じん雲が発生するが、この粉じん雲の濃度
によつては粉じん爆発を生じる虞れがある。
この粉爆の直接的原因として考えられるのは、
以下の通りである。
以下の通りである。
ａ 坑内が乾燥状態（坑内の水分が少な過ぎるた
め）の場合。
め）の場合。
ｂ 過装薬状態の場合に、堆積粉じんや発生粉じ
んが舞い上り、粉じん雲となつて発破の際の火
炎により着火する。
んが舞い上り、粉じん雲となつて発破の際の火
炎により着火する。
ｃ 通気が強過ぎるために、粉じんが飛散してし
まう。
まう。
ｄ 段発破の場合に、前段の爆発により発生した
粉じん雲に後段の爆発による火炎が着火する。
粉じん雲に後段の爆発による火炎が着火する。
ｅ 段発破の場合に、前段の発破効果が良くて後
段の荷が軽くなり（過装薬状態）、爆力が大と
なる。
段の荷が軽くなり（過装薬状態）、爆力が大と
なる。
ｆ そして、特にスクレーパ坑道での「いつき発
破」は、砕岩機等による穿孔が困難な場合が多
いので、付発破又は吊発破を行なうこととなる
が、この発破の際のスクレーパ坑道では大塊は
既に搬出されているが、粉鉱が多く堆積したま
まで行なうので粉じん雲の発生の原因となりや
すい。
破」は、砕岩機等による穿孔が困難な場合が多
いので、付発破又は吊発破を行なうこととなる
が、この発破の際のスクレーパ坑道では大塊は
既に搬出されているが、粉鉱が多く堆積したま
まで行なうので粉じん雲の発生の原因となりや
すい。
しかるに、上記のように粉じん爆発防止のため
に、従来は粉鉱へ直接散水したり、岩鉱を大量に
使用しているが、粉じん爆発の防止のためにはど
ちらも大量に水や岩粉が必要であり、手間がかか
る等の欠点を有していた。
に、従来は粉鉱へ直接散水したり、岩鉱を大量に
使用しているが、粉じん爆発の防止のためにはど
ちらも大量に水や岩粉が必要であり、手間がかか
る等の欠点を有していた。
(ハ) 発明の開示
本発明は、薬剤を発破時に使用することによ
り、粉じん爆発を簡単安価に防止することができ
る発破法を提案するものである。
り、粉じん爆発を簡単安価に防止することができ
る発破法を提案するものである。
即ち、本発明は廃消火剤等高温で吸熱反応する
薬剤によつて爆薬類をくるみ、あるいは発破すべ
き鉱石等に張り付けるために爆薬類を覆つたアン
コ（粘土類）の周囲に該薬剤を置いて、発破時の
爆風で該薬剤を飛散させることにより、粉じんの
爆発を未然に防止するものである。
薬剤によつて爆薬類をくるみ、あるいは発破すべ
き鉱石等に張り付けるために爆薬類を覆つたアン
コ（粘土類）の周囲に該薬剤を置いて、発破時の
爆風で該薬剤を飛散させることにより、粉じんの
爆発を未然に防止するものである。
本発明で用いる薬剤としては、高温で吸熱反応
するもの例えば粉末状の廃消火剤であるが、その
成分は以下の通りである。
するもの例えば粉末状の廃消火剤であるが、その
成分は以下の通りである。
ABC消火剤（商品名）
NH4H2PO4 95％
SiO2 4.4％
シリコンオイル 0.5％
着色剤 0.1％
粒子径300mesh（53μ）以下
この消火剤の主成分であるNH4H2PO4（第１リ
ン酸アンモニウム）は空気中で吸熱分解反応する
ことが知られており、人体への影響もほとんどな
い。この不要となつた廃消火剤が充分に岩粉の代
替となり、その冷却効果によつて粉じん爆発を抑
制できることを本発明者等の実験で確認してい
る。
ン酸アンモニウム）は空気中で吸熱分解反応する
ことが知られており、人体への影響もほとんどな
い。この不要となつた廃消火剤が充分に岩粉の代
替となり、その冷却効果によつて粉じん爆発を抑
制できることを本発明者等の実験で確認してい
る。
また、上記消火剤のほかに、水酸化カルシウム
を主成分とするクロレス消火剤（商品名）や炭酸
水素ナトリウムを主成分とするBC消火剤（商品
名），炭酸水素カリウムを主成分とするウルトラ
アンスル消火剤（商品名）も同様な効果が得られ
ることを確認している。
を主成分とするクロレス消火剤（商品名）や炭酸
水素ナトリウムを主成分とするBC消火剤（商品
名），炭酸水素カリウムを主成分とするウルトラ
アンスル消火剤（商品名）も同様な効果が得られ
ることを確認している。
以下、実施例を参照して詳細に説明する。
(ニ) 実施例
実施例 １
Ａ鉱山のスクレーパ坑道において、ダイナマイ
ト５本（500ｇ）を廃ABC消火剤300ｇと共にビ
ニールで包み、吊発破を行なつた。
ト５本（500ｇ）を廃ABC消火剤300ｇと共にビ
ニールで包み、吊発破を行なつた。
その結果、密装填による発破効果の増大が見ら
れたが、粉じん爆発は生じなかつた。
れたが、粉じん爆発は生じなかつた。
実施例 ２
Ａ鉱山のスクレーパ坑道において、カヤマイト
による付発破方式で岩塊を次の２通りの使用量で
爆破した。
による付発破方式で岩塊を次の２通りの使用量で
爆破した。
カヤマイト15本（1500ｇ）
廃ABC消火剤（1000ｇ）
カヤマイト10本（1000ｇ）
廃ABC消火剤（100ｇ）
その結果、には粉爆は見られなかつたが、
では粉爆が見られた。これは、廃消火剤の使用量
が少な過ぎることに起因することが確かめられ
た。さらに、爆薬と廃消火剤の比率を変えて実験
したところ、爆薬１Kgに対して300ｇ以上の廃消
火剤を使用すれば、粉爆しないことが確認され
た。
では粉爆が見られた。これは、廃消火剤の使用量
が少な過ぎることに起因することが確かめられ
た。さらに、爆薬と廃消火剤の比率を変えて実験
したところ、爆薬１Kgに対して300ｇ以上の廃消
火剤を使用すれば、粉爆しないことが確認され
た。
(ホ) 発明の効果
本発明発破法は上述のように不要となつた安価
な廃消火剤を岩粉や散水の代替として使用するこ
とができ、しかも爆薬類の爆風により廃消火剤を
飛散させることにより、該消火剤による窒息効果
（空気の遮断）、冷却効果（吸熱及び着火抑制）、
空気中の固形物濃度の増大効果（着火抑制）が得
られるので、粉じん爆発を未然に簡単確実に防止
でき、その効果は大である。
な廃消火剤を岩粉や散水の代替として使用するこ
とができ、しかも爆薬類の爆風により廃消火剤を
飛散させることにより、該消火剤による窒息効果
（空気の遮断）、冷却効果（吸熱及び着火抑制）、
空気中の固形物濃度の増大効果（着火抑制）が得
られるので、粉じん爆発を未然に簡単確実に防止
でき、その効果は大である。
Claims (1)
- １ 第１リン酸アンモニウム，水酸化カルシウ
ム，炭酸水素ナトリウムあるいは炭酸水素カリウ
ムから選ばれる少なくとも１種を主成分とする高
温で吸熱反応する粉末状の廃消化剤を爆薬に対し
て30重量％以上を使用し、該廃消化剤で爆薬を包
むか、あるいは爆薬を覆つたアンコの周囲に廃消
化剤を置いて、鉱石等の発破と共に飛散させて粉
じん爆発を防止することを特徴とする粉じん爆発
防止発破法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20558486A JPS6361900A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 粉じん爆発防止発破法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20558486A JPS6361900A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 粉じん爆発防止発破法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6361900A JPS6361900A (ja) | 1988-03-18 |
| JPH0345320B2 true JPH0345320B2 (ja) | 1991-07-10 |
Family
ID=16509297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20558486A Granted JPS6361900A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 粉じん爆発防止発破法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6361900A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4730002B2 (ja) | 2005-07-04 | 2011-07-20 | ソニー株式会社 | ヘッドホン装置 |
| CN109973136B (zh) * | 2019-03-26 | 2020-01-14 | 山东科技大学 | 一种抑制低浓度煤层气爆炸的复合型抑爆剂及其制备方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231803A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-10 | Toppan Printing Co Ltd | Method of coating surface of tongued wood material |
-
1986
- 1986-09-01 JP JP20558486A patent/JPS6361900A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231803A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-10 | Toppan Printing Co Ltd | Method of coating surface of tongued wood material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6361900A (ja) | 1988-03-18 |
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