JPH0344217Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の属する技術分野 この考案は、回路選択手段により接続系統が各
種変更される電気回路に挿入した多数個のソケツ
トにプラグを介して動作要素を差し込み、その差
し込んだソケツトの組合せが前記回路選択手段に
より設定された所定条件を満足するときは前記動
作要素が通電され所定の動作をしてソケツトの選
択が適当であつたことが表示されるようにしたゲ
ーム玩具に関するものである。

この考案の目的 この考案は、比較的簡単な構成により多数人で
変化に富んだパズルを楽しむことができるように
したゲーム玩具を提供することを目的とする。

この考案の実施例 次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。

この考案に係るゲーム玩具は、第１図に示すよ
うな所定の外観形状を有する基台Ａと、この基台
の外面に開口させた多数個のソケツト１にプラグ
２を介して着脱自在に差し込まれる多数個の動作
要素Ｂとからなつている。動作要素Ｂはこれを基
台Ａに結合したときにその基台の形状により表現
される物と密接な関係を有するものの動作を表現
するものである。従つて、基台Ａ及び動作要素Ｂ
の形状はその両者によつて表現する形態に応じて
任意に決定される。図示の例では、玩具全体がケ
ーキとそのケーキに差して立てるローソクの形態
を模して作られているので、基台Ａはケーキの外
観を有するように合成樹脂により有底円筒状に成
形され、動作要素Ｂは合成樹脂によりローソクの
軸部と同様に円筒状に成形された軸部３を有し、
その軸部３の下端部とその下端部から突設させた
端子４によりプラグ２を構成しており、また、軸
部の先端に豆電球５を備え、その豆電球と端子と
を軸部内に挿通した導線により接続している。６
はプラグを基台のソケツト孔ｈに所定の向きで差
し込むための位置決め用突起である。

基台Ａは、上面が閉塞され、下面に開口した箱
体７と、その箱体の下面を閉塞し、電源である乾
電池１０を保持する底板８と及び箱体内の上壁付
近に固定される取付板９とを有する。箱体の上面
には、ケーキにローソクを円に沿つて立てる場合
と同様に、ソケツト孔ｈが円に沿つて間隔をもつ
て配設され、中央に後記回路選択手段の回転軸を
挿通する孔１１が設けられている。

取付板９にはその外周付近に前記箱体の各ソケ
ツト孔ｈに対応してソケツトを構成するそれぞれ
一対の端子ｔが配置され、また、取付板の中央に
は前記各対の端子の組合せを種々変更することが
できる回路選択手段１５が取付けられている。

取付板９をスペーサ１２及びねじ１３により本
体Ａの上壁７ａの下面から少し離間して固定する
ことにより、上壁７ａの各孔ｈと各端子ｔとを適
当に隔てて動作要素Ｂのプラグの安定した挿入が
できるようにしてある。

回路選択手段１５は、回転軸１６に軸線方向に
隔てて固定した複数個の可動接点mc₁〜mc₆と、
回転軸の軸線方向に離間し、かつ、各可動接点に
対応する位置に配置された基板上に設けられ、回
転軸１６の回転とともに可動接点に選択的に接触
する複数群の固定接点１fc₁〜１fc₆，…６fc₁〜６
fc₆とからなる複数段のロータリースイツチrs及
び各固定接点を任意の関係をもつて接続する複数
本のコモン導線ｃ１₁〜ｃ１₆より構成されてい
る。

回転軸１６は第３図に示すように箱体Ａの上面
の孔１１から上方に突出した先端に固着された摘
み１７を介して回転可能であり、回転すると各可
動接点mcが連動して回転されて、それぞれ各群
のいずれかの固定接点fcに接触触するようになつ
ている。

第４図には、理解を容易にするため、一つの可
動接点とこれに対応する一群の固定接点ごとに対
置して示してある。このように各一群の固定接点
をそれぞれ一基板上p₁〜p₆に回転軸１６を中心と
する円に沿つて所定間隔をもつて配置し、回転軸
１６にそれぞれ一群に対応する一つの可動接点を
片持状に設けて６段のロータリースイツチrs₁〜
rs₆を備えてもよいが、この例による場合は回路
選択手段の高さが高くなり、箱体Ａもそれに応じ
た高さにする必要があるため、好ましくない。

第３図に示す実施例は、第４図における２つず
つの可動接点mc₁，mc₂〜mc₅，mc₆を回転軸１
６の互いに反対方向に延出するように接続して回
転軸１６に軸線方向に隔てて固定するとともに、
二群ずつの固定接点１fc₁〜１fc₆，２fc₁〜２fc₆，
…５fc₁〜５fc₆，６fc₁〜６fc₆をそれぞれ三つの
基板上p₁〜p₃に回転軸１６を中心とする円に沿つ
て配置することにより、３段のロータリースイツ
チを使用しているものである。

なお、第３図には不明瞭化を防止するため、各
固定接点を接続するコモン導線を省略してある。

各可動接点mc₁〜mc₆と前記電源１０の第１電
極１８との間には前記ソケツトのうち第１群のソ
ケツトの端子（ｔに奇数のサフイツクスを付加し
た符号）が設けられ、また、前記コモン導線ｃ１
_１〜ｃ１₆の一端と電源１０の第２電極１９との間
には第２群のソケツトの端子（ｔに偶数のサフイ
ツクスを付加した符号）が設けられている。第４
図の各固定接点の付近に示されている小数字はコ
モン線により接続されているソケツト端子の番号
を意味する。

第４図から明瞭なように、各可動接点は各群の
固定接点の同一順位の固定接点と接触するように
設けられており、しかも、各群の同一順位の固定
接点はコモン導線により互いに異なるソケツト端
子に接続されている。従つて、摘み１７により回
転軸１６を回転すると、各可動接点及びコモン導
線を介して一方の群のソケツト端子と他方の群の
ソケツト端子との組合せが種々変更する。

さらに、第１群のソケツトの端子と第１電極１
８の間又は第２群のソケツトの端子と第２電極１
９との間に電源スイツチ２０が設けられている。
このスイツチは箱体Ａの外面から操作できるよう
に取付けられている。

上記のように摘み１７により回転軸１６を介し
て移動される可動接点及びその可動接点のいずれ
かに接触される固定接点からなるロータリースイ
ツチと、各固定接点を一定の関係をもつて接続す
るコモン導線と、及びソケツト端子とを備えた取
付板９を箱体７内に挿入し、底板８の上面に突設
した接続管２１にねじ２２を挿入し、そのねじを
箱体７の上壁の底面に突設したねじ受け突起２３
にねじ込むことにより、底板８で箱体の底面を閉
塞して、ケーキの形状をした基台Ａが形成されて
いる。

上記基台Ａと多数個の動作要素Ｂの構成によ
り、このゲーム玩具でゲームをして遊ぶには、例
えば複数人でバースデイパーテイごつこ又はクリ
スマスパーテイごつこをするときは、電源スイツ
チ２０をOFFにしたまま、ケーキの上面のソケ
ツト孔ｈの全部にローソクならぬ動作要素Ｂを差
した後に、電源スイツチ２０をONする。

各固定接点のコモン導線に対する接続関係が第
４図に示す例による場合は、今、可動接点が第４
図の上からいずれの番目の固定接点に接触されて
いるときでも全てソケツトにローソクが差し込ま
れた場合には、第１電極から第１群の各ソケツ
ト、可動接点及び各群の一つの固定接点並びに第
２群の各ソケツトを経て第２電極に通じる電気回
路が閉成されるため、それぞれのソケツトに差し
込んだローソクの豆電球が動作し、点灯する。

こうして、パーテイのローソク点灯の儀式が完
了し、パーテイを皆んなで祝うことができる。そ
して、儀式を終了したのちは、パーテイ参加者の
各人に１本ずつローソクをケーキに差したままで
割当て、参加者の半数例えば６人は一人ずつ順次
ローソクを抜いてパートナーを選択する役割を演
じ、残り半数の参加者はローソクを抜く人に選択
されるパートナーになる役割をする。選択者は自
分のローソクと回路により結線されるであろうと
推測するローソクを選択して希望パートナーを宣
言する。その後に自分のローソクを抜く。そのと
きに希望パートナーのローソクが消えた場合はそ
の選択者と被選択者がパートナーとなる。宣言し
た希望パートナーのローソクが消えなかつた場合
は、次の順番の選択者が同様に宣言をして自分の
ローソクを抜く。

１回のパートナー決定ゲームを終了した場合
は、摘み１７を回転すれば、第１群と第２群のソ
ケツトの組合せが変更されるから、ゲームの反復
によりローソクの組合せ関係がゲーム参加者に覚
えられて楽しみが薄くなることが防止できる。

第４図に示したコモン導線による接続例では、
摘みの回転により、第５図に示すような６通りの
組合せが可能である。

このゲーム玩具は上記のパートナー決定ゲーム
のほか、摘み１７の回転と電源スイツチ２０の
OFF，ONの組合せにより各種のゲームに使用す
ることができる。例えば、ケーキには最初ローソ
クを全く差し込まずに、ゲーム参加者が例えばジ
ヤンケンにより決定した順序で、一人１本ずつロ
ーソクを任意のソケツトに差しては摘みを回転
し、次の順番の者がローソクを差したときにその
ローソクが点灯したときはそのローソクを直前の
順番の者の戦利品として取得できることとする。
そして、取得者は再び摘みを回転する権利を得
る。以下、同様に他の順番の者がローソクを差
す。そのローソクが点灯しなかつた場合は摘みを
回転して次の順番の者がローソクを差す。そし
て、順番が所定回数循環した後のローソク保有数
で勝負を決定する。

上記の実施例は、ソケツトの選択が的中した場
合にローソクが点灯して発光する形で動作する一
例を示したに過ぎず、発光する物にも他の任意の
形態を採ることもできるし、また、動作内容とし
て発光の代りに、動作要素に既知の音発生手段を
備えて基台の形で表現する物に適する音を発生さ
せたり、動作要素に小型モータ及び運動手段を設
けて適当な運動をさせるようにしてもよい。

この考案の効果 上述のよに、この考案によれば、摘みの回転に
より各種の回路を選択して動作要素の差し込まれ
るソケツトが的中したか否かでゲームをして楽し
むことができ、しかも、摘みの回転によりソケツ
トの組合せが種々変更されるから、変化に富んだ
ゲームを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図は全体の斜視図、第２図は分解斜視図、第
３図は縦断面図、第４図は回路選択手段及びその
結線態様を説明する電気回路図、第５図は第１群
のソケツトと第２群のソケツトの組合せ例を示す
説明図である。 Ａ……基台、Ｂ……動作要素、１……ソケツ
ト、ｈ……ソケツト孔、ｔ……ソケツト端子、２
……プラグ、mc₁〜mc₆……可動接点、１fc₁〜６
fc₆……固定接点、ｃ１₁〜ｃ１₆……コモン導線、
１５……回路選択手段、１６……回転軸、１７…
…摘み、１８……第１電極、１９……第２電極、
２０……電源スイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 摘みにより回転される可動接点と、前記摘み
   の回転により前記可動接点に選択的に接触され
   る複数個の固定接点とを有する複数段のロータ
   リースイツチからなる回路選択手段、 (ロ) 各段のロータリースイツチの固定接点を可動
   接点の回転方向に順序不同に接続するコモン導
   線、 (ハ) 各段のロータリースイツチの可動接点と電源
   の第１電極との間に設けられた第１群のソケツ
   ト、 (ニ) 前記コモン導線のそれぞれと前記電源の第２
   電極との間に設けられた第２群のソケツト、 (ホ) 第１群のソケツトと第１電極の間又は第２群
   のソケツトと第２電極との間に設けられた電源
   スイツチ、 (ヘ) 上記摘み及び前記電源スイツチを外部から操
   作できるように取付け、第１群及び第２群のソ
   ケツトをこれに外部からプラグを差し込めるよ
   うに配置し、前記回路選択手段及び電源を内蔵
   した所定形状の基台、及び、 (ト) 前記ソケツトに着脱自在に差し込みうるプラ
   グを一端に備え、通電により発光、音発生、回
   転その他の動作をする複数個の動作要素で構成
   されているゲーム玩具。