【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野1
本発明は光記録媒体の製造方法に関し、詳しくは光学的
に情報の記録・再生を行なう光記録媒体の基板の切断方
法に関する。
【従来の技術】
従来、各種情報の記録には、磁気テープ、磁気ディスク
等の磁気材料、各種半導体メモリー等が主として用いら
れてきた。この様な磁気メモリー、半導体メモリーは情
報の書き込みおよび読みたしが容易に行なえるという利
点はあるが、反面、情報の内容を容易に改ざんされたり
、また高密度記録ができないという問題点があった。か
かる問題点を解決するために、多種多様の情報を効率良
く取り扱う手段として、光記録媒体による光学的情報記
録方法が提案され、そのための光学的情報記録担体、記
録再生方法、記録再生装置が提案されている。
かかる情報記録担体としての光記録媒体は、般にレーザ
ー光を用いて情報記録担体上の光記録層の一部を揮散さ
せるか1反射率の変化を生じさせるか、あるいは変形を
生じさせて、光学的な反射率や透過率の差によって情報
を記録し、あるいは再生を行なっている。この場合、光
記録層は情報を書き込み後、現像処理などの必要がなく
、「書いた後に直読する」ことのできる、いわゆるDR
AW(ダイレクト リード アフター ライト)媒体で
あり、高密度記録が可能であり、また追加書き込みも可
能であることから、情報の記録・保存媒体として有効で
ある。
第5図は、従来の光記録媒体の模式的断面図である。同
図において、21は透明基板、22はトラック溝部、2
3は光記録層、24はスペーサー・接着層、25は保護
基板である。第5図において、情報の記録・再生は透明
基板21およびトラック溝部22を通して光学的に書き
込みと読みだしを行なう、この際、トラック溝部の微細
な凹凸を利用してレーザー光の位相差によりトラッキン
グを行なえる様にしである。上記した様な追記形光ディ
スク(WOD)には、高密度に記録・再生を行なうため
に基板の成型時に、トラッキングのためのあらかじめ決
められたパターンを成型して、記録−再生する位置合せ
を行なっている。従来の光ディスクの製造法ではインジ
ェクション法、コンプレッション法などの方法で、基板
を枚葉で成型するのが一般的な方法であった。それに対
して、大判に多数のパターンを形成する方法で基板の成
型を行なうと、時間を要する基板成型の工程を簡略化す
ることができるという利点がある。
【発明が解決しようとする課題]
しかしながら、この大判多面例で基板を成型すると、各
パターンの外形を切断する工程が必要になり、また成型
時に、各プリフォーマットパターンの外側が歪むという
問題点があり、その歪みをパターンの中に残さないよう
に切断することが必要になってきた。従来から用いられ
ている切断方法としては、プレスなど打ち抜く方法、カ
ッターで切る方法などがあるが、基板が厚くなったり。
ポリカーボネートのように弾性の大きい樹脂では、はね
返されてしまって精度良く切断することが困難になって
いる。そこで、大出力レーザービームで基板を切断する
ことが行なわれている。
しかしながら、このレーザー切断では、レーザー光が交
差した点で、基板がより多く溶融して窪みが出来たりし
て外形の加工精度が悪くなってしまう、そのために完成
した光記録媒体のダイナミックバランスが十分に良い媒
体を得ることが困難になっているという問題点がある。
その上、多面例のパターンを形成した大判の基板から、
切断した各パターンまたはディスクが、切断と同時に落
下してしまうため、各パターンのクランプが必要となり
、作業性が悪くなるという問題点も生じている。
本発明は上記の問題を解決する目的でなされたものであ
り、レーザービームなどの光ビームの照射によって5反
射率、透過串などの光学特性を変化させて、情報の記録
・再生を行なう光記録媒体において、基板を切断して製
造することによる問題点を解決する新規な光記録媒体の
製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、レーザービームなどの光ビームの照射によっ
て1反射率、透過率などの光学特性を変化させて、情報
の記録・再生を行なう光記録媒体を原版からの切断加工
により製造する工程において、該切断を光ビームの照射
によって行ない、原版から光記録媒体が切断される際、
光ビームが交差する部分で切断速度を速くすることを特
徴とする光記録媒体の製造方法であり、この方法により
、光ビームが交差し切断された部分でも外形に窪みなど
が生ずることがなく、ダイナミックバランスの良好な光
記録媒体を簡単な工程で製造することが可能となる。
すなわち、本発明は、まず目的とする光記録媒体の外径
よりも大きく原版を製作して、その後から、レーザー光
などによる切断用光ビームの照射によって、縁取りなど
の外形加工を行なう工程において、該切断用光ビームが
原版の光記録媒体を切断する際、光ビームが交差し同一
点を通る時に、該光ビームの速度を非交差点よりも速く
することを特徴としている。
以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。第1図
〜第3図は、本発明の光記録媒体の切断工程の実施態様
を示す模式図であり、第1図は20面個取りの大版原盤
、第2図は枚葉取り原盤による切断工程を示している。
第3図は第1図による切断の切断線を示す一部拡大図で
ある。第1図及び第2図に示すように、本発明に係る光
記録媒体の切断方法は、各プリフォーマットパターンを
形成して、記録層を形成され、スペーサーを介して、ま
たは介さずに、保護基板と接合されている透明基板1(
原盤)を、炭酸ガスレーザーなどのレーザー光の連続的
な照射によって始点7及び終点8として切断するもので
ある。同図で2は貼り合わされた基板l上の各パターン
、3はレーザー光の照射によって切断された各パターン
の外周部である。このときに5に示す交差点で切断用光
ビームが交差する。
本発明で用いることのできる切断方法は、レーザー光な
どの光ビームで切断できる方法であれば、いずれの方法
でも用いることができるが、例えば、炭酸ガスレーザー
、YAGレーザーなどを用いることができる。第1図及
び第2図に示すように、XYステージ6の上に貼り合わ
された基板1を設置して、始点7から切断線3のように
終点8まで切断線3が交差点5で交差して外形を切断す
る。切断に用いるレーザー光の出力は、貼り合わされた
基板1の端面が切断によって溶融したり、接着剤が溶は
出したりしない範囲の出力であれば、いずれの出力でも
用いることができるが、500〜2000Wの範囲が特
に好ましい。
XYステージの移動速度が切断する光ビームの相対線速
度となるが、この相対線速度は切断レーザー光の強度や
集光したビームの径にもよるが、切断した光記録媒体の
端面が荒れたり、窪みができたりしない範囲であればい
ずれの速度でも用いることができる。又、非交差部3及
び交差部5それぞれにおいて一定速度であるほうが切断
装置が簡単な構成になるので好ましい。また、非交差部
の相対線速度は得られる媒体の特性に影響を与えない速
度であれば、いずれの速度でも用いることができるが、
3〜50m/分の範囲であれば安定的に切断が行なうこ
とができる。実用上に問題が生じなければこの範囲外の
1〜100m/分の範囲でも用いることができる。交差
部では切断線が交差するため、端部での樹脂の溶融によ
る窪みが生じやすく、非交差部よりも多く発生するため
非交差部よりも相対線速度を速くする必要がある。
本発明において交差部とは、目的の光記録媒体の外周上
の光ビームの入る点と出る点の重なる部分であり、理論
的には1点であるが、光ビームの径、及び強度によりあ
る大きさをもった部分となる。該部分の大きさは上記用
いる光ビームの種類、基板の厚み、材料等により異なる
が、通常光ビームの移動方向の長さとして1〜100J
LIIである。この部分に光ビームが入る際及びこの部
分から出る際に光ビームの相対線速度を増大させる。非
交差部から交差部へ、及び交差部から非交差部へ移る際
の該速度の変化はできる限りスムーズに行なうとよく、
交差部においては一定速度に達していることが望ましい
。交差部での相対線速度は非交差部での該速度よりも速
ければ、いずれの速度でも用いることができるが、一般
に1〜200m/分、特に特性上好ましいのは、2〜L
oom/分の範囲である。尚、第3図中、交差点5以外
の光ビームの交差している部分は光記録媒体の特性に影
響を与えることが少なく、光ビームの線速度は特に限定
されない。又、本発明においては、原盤より切断された
媒体が切断後原盤から離れ落下するのを防ぐために、第
4図に示したように媒体の中心穴4をビン9に差し込ん
でから切断することが可能である。
次に、本発明におけるその他の構成について説明する。
本発明により作製される光記録媒体の構造は第5図に示
した一般的な構造でよい。第5図において、本発明にお
いて貼り合わされた基板〈原盤)に用いる透明基板21
は、記録・再生光に対して透明な、材料ならば、いずれ
の材料でも用いることができるが、例えば、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリスチレン(pst)、ポリメチル
メタクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ナイロン、ポリ塩化ビニル(pvC)、ポ
リメチルペンテン(PMP)などのプラスチックを用い
ることができる。−枚のディスクパターンの径は10〜
300mmの中で、必要な容量に応じて選ぶことができ
る。本発明の光記録媒体の製造法では、透明基板21は
、第2図のような枚葉だけでなく、大版多面例取りでも
、連続シートである工程でも、枚葉と同様に用いること
ができる。透明基板の基板の厚さは必要に応じて自由に
選択できるが、好ましくはl、20±0.05nonで
ある。
透明基板21には、トラック溝部22を形成する。トラ
ック溝部22は凹凸が作ることができる方法ならば、イ
ンジェクション法、コンプレッション法、インジェクシ
ョン・コンプレッション法、紫外線硬化樹脂法(2P)
、カレンダーロール成型法など、のいずれの方法でも用
いることができる。凹凸パターンが形成された後に、光
記録層23が形成される。用いる材料としては、シアニ
ン系、ナフトキノン系、ポリメチン系等の有機材料、フ
タロシアニン系等の有機金属系材料、テルル、ビスマス
等の金属系材料を用いることができる。一般に光記′録
に用いられている材料ならば、いずれの材料でも用いる
ことができる。記録層23の製法は、一般に用いられて
いる成膜法ならば、いずれの方法も用いることができる
が、例えば、スパッター、真空蒸着等の乾式法、スピン
コード、ロールコータ−等の湿式法等を用いることがで
きる。
記録層23が形成された透明基板21は、適当なスペー
サー24を介して、または介さずに、保護基板25と接
合される。保護基板25は、透明基板21と一体化して
用いても、反り、うねりなどの変形を生じない材料であ
れば、いずれの材料でも用いることができるが、例えば
、プラスチック、紙などから自由に選択することができ
る。保護基板25は透明基板21と同種の材料でも、異
種の材料でも用いることができる。透明基板21と同様
に、保護基板25は枚葉、大版多面例、連続シートのい
ずれの形態でも用いることができる。保護基板25の基
板の厚さも光記録媒体の構成によって自由に選択できる
。好ましい厚さは、透明基板21と同じ厚さか、薄い厚
さである。
スペーサー24は、透明基板21や保護基板25と接着
できる材料であれば、どのような形態、材料でも自由に
選択できる。例えば、プラスチックのリング状形態、接
着剤にプラスチックビーズを混ぜ合せて、スペーサー化
わりに用いることも可能である。スペーサー24と透明
基板21、保護基板25を接合する接着剤としては、熱
可塑性接着剤、熱硬化性接着剤、反応性接着剤、感圧性
接着剤など、いずれの接着剤でも用いることができる。
好ましい接着剤としては、切断時の熱で、貼り合せた両
基板が溶融して位置ズレや厚みムラを起こしたり、切断
時にガスなどを出さない接着剤である。
(実施例)
以下、実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する
。
実施例1
第1.2図に示す様に、1.2 mm厚で550×40
0mmのポリカーボネート板(パンライト251、余人
化成)にプレス法で、φ86mmのプリフォーマットパ
ターンを、20個(5X4)形成して、多面側で透明基
板を作成した。その後、下記構造式(I)で示される光
記録材料を溶剤塗布した。
[13
0,3ms+厚テ、 l oox I 00mm(7
)ポリカーボネート板(パンライト251.余人化成)
を保護板として、その両基板を、中心部用は外形φ2゜
謹■、内形φ150111、外周部用は外形φ86.0
rnm、内形φ83゜0IIIII+のリング状スペー
サー用で貼り合せた。スペーサーの厚さは0.3 mr
aである。スペーサーの両側には、ホットメルト系接着
剤(EVA7500EXP80 、ヒロダイン)があら
かじめ塗布されていた。熱プレス機によって、3.0
)(g/cm2の圧力、100℃の温度で15秒加熱し
て両基板とスペーサーを接着した。
貼り合わされた基板を、炭酸ガスレーザ加工機(三菱メ
ルレーザ、 ML806T2−25SRP )をレーザ
ーパワー1000W、加工用ステージは切断の線速度が
10m/分で一定になるようにXYθ方向に移動した。
この条件で、第1図、第2図に示した要領で切断した。
切断線の交差点付近±3mll1(交差部5)では加工
ステージの移動速度を速くして、切断レーザーの線速度
が20m/分になるようにした。また、切断された光デ
ィスクが大版基板から離れて落下するのを防ぐために、
第4図に示すように中心穴4をビン9に差し込んでから
切断することも可能である。その時に切断されたディス
クを重ねてストックすることもできる。このようにして
切断線の速度を交差点では非交差点よりも切断速度を速
くして、それぞれ切断した。
完成した光ディスクを測定してみたところ、外周の真円
度は最大のズレで0.1 mmであり良好な値を示した
。ディスク外周部には窪みなどは発生していなかった。
また、ダイナミックバランスも0.5Nと良好で、記録
・再生に全く影響なかった?
実施例2
1.2 mm厚で10100X100のポリカーボネー
ト板に、実施例1と同じ方法で、φ86mmのプリフォ
ーマットパターンを1個形成した。実施例1と同様に光
記録材料を溶剤塗布した。実施例1と同じように0.3
111111厚で10100x100のポリカーボネー
トの保護基板を実施例1と同じスペーサーを介して、実
施例1と同じように接着した。
その貼り合わされた基板を実施例1と同じレーザー切断
機を用いて、実施例1と同じレーザーパワーで、線速度
は、非交差部3で15m/分、交差点5では25m/分
にして切断した。
完成した光ディスクを測定してみたところ、外周部の真
円からのズレは最大値でも0.1 mm以下であり良好
な値を示した。ディスク外周部には窪みなどは発生して
いなかった。また、ダイナミックバランスも0.5Nで
良好であった。
実施例3
1.2 mm厚で550X400mmのポリカーボネー
ト板に、実施例1と同じ方法で、φ86mmのプリフォ
ーマットパターンを20個形成した。実施例1と同様に
光記録材料を溶剤塗布した。実施例1と同じように0.
311110厚で550X400mmのポリカーボネー
トの保護基板を実施例1と同じスペーサーを介して、実
施例1と同じように接着した。
その貼り合わされた基板を実施例1と同じレーザー切断
機を用いて、実施例1と同じように、レーザーパワーs
oow、線速度は非交差部3では10m/分で、交差部
5では20m/分で切断した。
完成した光ディスクを測定してみたところ、外周部の真
円からのズレは最大値でも0.1 mm以下であり良好
な値を示した。ディスク外周部には窪みなどは発生して
いなかった。また、ダイナミックバランスも0.5Nと
良好であった。
比較例
実施例1と同じ方法で、1.2 mm厚、φ86mmの
透明基板を作成した。実施例1と同様に光記録材料を溶
剤塗布した。実施例1と同様にして、0.3mto厚の
保護基板を用いて、実施例1と同じリング状スペーサー
を内周部、外周部に入れて、実施例1と同じ条件で貼り
合せた。実施例1と同じレーザー切断機を用いて外形の
切断をおこなった。
レーザーパワーおよび切断時の線速度は実施例1と同じ
ように、レーザーパワー1000W、切断線の線速度は
非交差部、交差部共に10m/分で、切断線が外周部で
交差するようにして切断した。
完成した光ディスクを測定してみたところ、交差点では
外形が真円に対して0.1 mm凹んでいた。
交差点では栃脂の溶融が大きく、外周部の面積度が凹凸
で±40−であった。また、ダイナミックバランスも1
.7Nと悪く、記録・再生が困難であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、光記録媒体の外形に窪みなどがなく、
ダイナミックバランスの良い、また外形に窪みなどの生
ずることのない、簡略化された切断工程で製造できる、
′光記録媒体の製造方法を提供できる効果がある。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [Industrial Application Field 1] The present invention relates to a method for manufacturing an optical recording medium, and more particularly to a method for cutting a substrate of an optical recording medium for optically recording and reproducing information. BACKGROUND ART Conventionally, magnetic materials such as magnetic tapes and magnetic disks, various semiconductor memories, and the like have been mainly used to record various types of information. Such magnetic memories and semiconductor memories have the advantage that information can be easily written and read, but on the other hand, they have the problem that the information content can be easily tampered with and that high-density recording is not possible. Ta. In order to solve these problems, an optical information recording method using an optical recording medium has been proposed as a means to efficiently handle a wide variety of information, and an optical information recording carrier, a recording/reproducing method, and a recording/reproducing device for this purpose have been proposed. has been done. Such an optical recording medium as an information recording carrier is generally prepared by using a laser beam to evaporate a part of the optical recording layer on the information recording carrier, cause a change in reflectance, or cause deformation. Information is recorded or reproduced based on differences in optical reflectance and transmittance. In this case, the optical recording layer is a so-called DR, which does not require any development treatment after information is written, and can be "directly read after writing."
It is an AW (direct read after write) medium that allows high-density recording and additional writing, making it effective as an information recording and storage medium. FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a conventional optical recording medium. In the figure, 21 is a transparent substrate, 22 is a track groove, and 2
3 is an optical recording layer, 24 is a spacer/adhesive layer, and 25 is a protective substrate. In FIG. 5, information is recorded and read by optically writing and reading through a transparent substrate 21 and a track groove 22. At this time, tracking is performed using the phase difference of the laser beam using the fine irregularities of the track groove. I have made it possible for you to do so. In order to perform high-density recording and reproduction on write-once optical discs (WODs) such as those mentioned above, a predetermined pattern for tracking is molded when the substrate is molded, and alignment for recording and reproduction is performed. ing. Conventional methods for manufacturing optical discs have generally involved molding substrates in single sheets using methods such as injection and compression methods. On the other hand, molding the substrate by a method of forming a large number of patterns has the advantage that the time-consuming process of molding the substrate can be simplified. [Problems to be Solved by the Invention] However, when a board is molded using this large-sized multifaceted example, a process of cutting the outline of each pattern is required, and there is also the problem that the outside of each preformat pattern is distorted during molding. Therefore, it has become necessary to cut the pattern so that the distortion does not remain in the pattern. Conventionally used cutting methods include punching with a press and cutting with a cutter, but these methods tend to make the substrate thicker. With highly elastic resins such as polycarbonate, they bounce back, making it difficult to cut with precision. Therefore, cutting the substrate with a high-power laser beam is being practiced. However, with this laser cutting, more of the substrate melts at the point where the laser beams intersect, creating a depression, which deteriorates the processing accuracy of the external shape.As a result, the dynamic balance of the completed optical recording medium is insufficient. The problem is that it is difficult to obtain good media. Moreover, from a large substrate on which a multifaceted pattern is formed,
Since each cut pattern or disk falls off at the same time as cutting, each pattern must be clamped, resulting in a problem of poor workability. The present invention was made for the purpose of solving the above problems, and is an optical recording device that records and reproduces information by changing optical properties such as reflectance and transmission by irradiation with a light beam such as a laser beam. An object of the present invention is to provide a novel method for manufacturing an optical recording medium that solves the problems caused by cutting a substrate. [Means for Solving the Problems] The present invention provides an optical recording medium for recording and reproducing information by changing optical properties such as reflectance and transmittance by irradiation with a light beam such as a laser beam. In the manufacturing process by cutting, the cutting is performed by irradiation with a light beam, and when the optical recording medium is cut from the original,
This is a method for manufacturing an optical recording medium characterized by increasing the cutting speed at the parts where the light beams intersect, and by this method, no depressions or the like are created in the outer shape even in the parts where the light beams intersect and are cut. It becomes possible to manufacture an optical recording medium with good dynamic balance through a simple process. That is, in the process of the present invention, first, an original is made larger than the outer diameter of the intended optical recording medium, and then the outer shape is processed, such as edging, by irradiation with a cutting light beam such as a laser beam. When the cutting light beam cuts the original optical recording medium, when the light beams intersect and pass through the same point, the speed of the light beam is made faster than when the light beams do not intersect. Hereinafter, the present invention will be explained in detail with reference to the drawings. FIGS. 1 to 3 are schematic diagrams showing embodiments of the cutting process of the optical recording medium of the present invention, in which FIG. 1 is a large-format master with 20 individual surfaces, and FIG. 2 is a single-leaved master. It shows the cutting process. FIG. 3 is a partially enlarged view showing the cutting line of FIG. 1. FIG. As shown in FIGS. 1 and 2, the method for cutting an optical recording medium according to the present invention is to form each preformat pattern, form a recording layer, and protect it with or without a spacer. Transparent substrate 1 (
A master disc) is cut at a starting point 7 and an ending point 8 by continuous irradiation with laser light such as a carbon dioxide laser. In the figure, 2 is each pattern on the bonded substrate l, and 3 is the outer periphery of each pattern cut by laser beam irradiation. At this time, the cutting light beams intersect at the intersection shown at 5. As the cutting method that can be used in the present invention, any method can be used as long as it can cut with a light beam such as a laser beam, and for example, a carbon dioxide laser, a YAG laser, etc. can be used. As shown in FIGS. 1 and 2, the bonded substrate 1 is placed on the XY stage 6, and the cutting line 3 intersects at the intersection 5 from the starting point 7 to the ending point 8 like the cutting line 3. Cut the outline. The output of the laser beam used for cutting can be any output as long as the end face of the bonded substrates 1 is not melted by cutting or the adhesive is not melted, but it is 500~ A range of 2000W is particularly preferred. The moving speed of the XY stage becomes the relative linear velocity of the cutting light beam, and although this relative linear velocity depends on the intensity of the cutting laser beam and the diameter of the focused beam, it may cause the edge surface of the cut optical recording medium to become rough. , any speed can be used as long as it does not cause dents. Further, it is preferable that the cutting speed be constant at each of the non-intersecting portion 3 and the intersecting portion 5, since this results in a simpler configuration of the cutting device. Furthermore, the relative linear velocity of the non-intersecting portion can be any speed as long as it does not affect the properties of the resulting medium.
Cutting can be stably performed within the range of 3 to 50 m/min. If no practical problem arises, a speed range of 1 to 100 m/min outside this range can also be used. Since the cutting lines intersect at the intersection, depressions are likely to occur due to melting of the resin at the ends, and more depressions occur than at the non-intersection, so the relative linear velocity needs to be faster than at the non-intersection. In the present invention, the intersection is a part on the outer periphery of the target optical recording medium where the point where the light beam enters and the point where it exits overlap, and theoretically it is one point, but it depends on the diameter and intensity of the light beam. It becomes a large part. The size of this portion varies depending on the type of light beam used, the thickness of the substrate, the material, etc., but is usually 1 to 100 J in the direction of movement of the light beam.
It is LII. The relative linear velocity of the light beam is increased as it enters and exits this section. The change in speed when moving from a non-intersecting part to an intersecting part and from an intersecting part to a non-intersecting part should be done as smoothly as possible,
It is desirable to reach a constant speed at intersections. Any relative linear velocity at the intersection can be used as long as it is faster than the velocity at the non-intersection, but generally 1 to 200 m/min, particularly preferably 2 to L
It is in the range of oom/min. Incidentally, in FIG. 3, the portions where the light beams intersect other than the intersection 5 have little effect on the characteristics of the optical recording medium, and the linear velocity of the light beams is not particularly limited. Further, in the present invention, in order to prevent the medium cut from the master disk from falling away from the master disk after cutting, the center hole 4 of the medium can be inserted into the bin 9 before cutting, as shown in FIG. It is possible. Next, other configurations of the present invention will be explained. The structure of the optical recording medium produced according to the present invention may be the general structure shown in FIG. In FIG. 5, a transparent substrate 21 used as a bonded substrate (master) in the present invention
Any material can be used as long as it is transparent to recording/reproducing light, such as polycarbonate (PC), polystyrene (PST), polymethyl methacrylate (PMMA), and polyethylene terephthalate (PET). Plastics such as , nylon, polyvinyl chloride (PVC), and polymethylpentene (PMP) can be used. -The diameter of the disc pattern is 10~
You can choose from 300mm depending on the required capacity. In the optical recording medium manufacturing method of the present invention, the transparent substrate 21 can be used not only in a single sheet as shown in FIG. can. The thickness of the transparent substrate can be freely selected as required, but is preferably l, 20±0.05non. A track groove portion 22 is formed in the transparent substrate 21 . Track grooves 22 can be formed by injection method, compression method, injection/compression method, ultraviolet curing resin method (2P), if the unevenness can be created.
Any method such as , calender roll molding method, etc. can be used. After the uneven pattern is formed, the optical recording layer 23 is formed. Examples of materials that can be used include organic materials such as cyanine, naphthoquinone, and polymethine, organometallic materials such as phthalocyanine, and metal materials such as tellurium and bismuth. Any material that is generally used for optical recording can be used. The recording layer 23 can be manufactured by any commonly used film forming method, including dry methods such as sputtering and vacuum deposition, wet methods such as spin cord and roll coater, etc. can be used. The transparent substrate 21 on which the recording layer 23 is formed is bonded to the protective substrate 25 with or without a suitable spacer 24 interposed therebetween. The protective substrate 25 can be made of any material as long as it does not cause deformation such as warping or waviness even when used integrally with the transparent substrate 21. For example, it can be freely selected from plastic, paper, etc. can do. The protective substrate 25 can be made of the same material as the transparent substrate 21 or a different material. Similar to the transparent substrate 21, the protective substrate 25 can be used in any form, such as a single sheet, a large multi-sided sheet, or a continuous sheet. The thickness of the protective substrate 25 can also be freely selected depending on the configuration of the optical recording medium. A preferable thickness is the same thickness as the transparent substrate 21 or a thinner thickness. The spacer 24 can be freely selected from any form and material as long as it can be bonded to the transparent substrate 21 and the protective substrate 25. For example, it is also possible to use a ring-shaped plastic or a mixture of adhesive and plastic beads as a spacer. As the adhesive for bonding the spacer 24, the transparent substrate 21, and the protective substrate 25, any adhesive such as a thermoplastic adhesive, a thermosetting adhesive, a reactive adhesive, a pressure sensitive adhesive, etc. can be used. A preferable adhesive is one that does not cause the bonded substrates to melt due to the heat generated during cutting, causing misalignment or uneven thickness, and does not emit gas during cutting. (Example) Hereinafter, the present invention will be explained in more detail with reference to Examples. Example 1 As shown in Figure 1.2, a 550 x 40 piece with a thickness of 1.2 mm
20 (5×4) preformat patterns each having a diameter of 86 mm were formed on a 0 mm polycarbonate plate (Panlite 251, Yojin Kasei) using a pressing method to create a transparent substrate with multiple sides. Thereafter, an optical recording material represented by the following structural formula (I) was applied with a solvent. [13 0.3ms + thickness, l oox I 00mm (7
) Polycarbonate plate (Panlight 251. Yojin Kasei)
as a protective plate, and the outer diameter of the center part is φ2゜, the inner diameter is φ150111, and the outer diameter is φ86.0 for the outer periphery.
rnm, and a ring-shaped spacer with an inner diameter of φ83°0III+ was used for bonding. Spacer thickness is 0.3 mr
It is a. A hot melt adhesive (EVA7500EXP80, Hirodyne) was applied in advance to both sides of the spacer. 3.0 by heat press machine
) (g/cm2 pressure and heating at 100°C for 15 seconds to bond both substrates and the spacer. The bonded substrates were processed using a carbon dioxide laser processing machine (Mitsubishi Mellaser, ML806T2-25SRP) with a laser power of 1000W. The cutting stage was moved in the XYθ directions so that the cutting linear speed was constant at 10 m/min. Under these conditions, cutting was performed as shown in Figures 1 and 2. At intersection 5), the moving speed of the processing stage was increased so that the linear velocity of the cutting laser was 20 m/min.In addition, in order to prevent the cut optical disk from falling away from the large substrate,
As shown in FIG. 4, it is also possible to insert the center hole 4 into the bottle 9 and then cut it. You can also stack and stock the discs cut at that time. In this way, the speed of the cutting line was made faster at intersections than at non-intersections, and each section was cut. When the completed optical disc was measured, the roundness of the outer periphery was 0.1 mm at the maximum deviation, which was a good value. There were no dents or the like on the outer periphery of the disk. Also, the dynamic balance was good at 0.5N, and there was no effect on recording/playback at all. Example 2 One preformat pattern with a diameter of 86 mm was formed on a 10100×100 polycarbonate plate with a thickness of 1.2 mm using the same method as in Example 1. An optical recording material was applied with a solvent in the same manner as in Example 1. 0.3 as in Example 1
A polycarbonate protective substrate measuring 10,100×100 and having a thickness of 111,111 mm was adhered in the same manner as in Example 1 using the same spacer as in Example 1. The bonded substrates were cut using the same laser cutting machine as in Example 1, with the same laser power as in Example 1, and at a linear velocity of 15 m/min at non-intersecting portion 3 and 25 m/min at intersection 5. . When the completed optical disc was measured, the maximum deviation from a perfect circle at the outer periphery was less than 0.1 mm, which was a good value. There were no dents or the like on the outer periphery of the disk. Furthermore, the dynamic balance was also good at 0.5N. Example 3 In the same manner as in Example 1, 20 preformat patterns of 86 mm in diameter were formed on a 1.2 mm thick polycarbonate plate of 550 x 400 mm. An optical recording material was applied with a solvent in the same manner as in Example 1. 0 as in Example 1.
A polycarbonate protective substrate having a thickness of 311110 mm and a size of 550 x 400 mm was adhered in the same manner as in Example 1 using the same spacer as in Example 1. The bonded substrates were cut using the same laser cutting machine as in Example 1, and the laser power was s.
oow, the linear speed was 10 m/min at the non-intersecting part 3 and 20 m/min at the intersecting part 5. When the completed optical disc was measured, the maximum deviation from a perfect circle at the outer periphery was less than 0.1 mm, which was a good value. There were no dents or the like on the outer periphery of the disk. Furthermore, the dynamic balance was also good at 0.5N. Comparative Example A transparent substrate having a thickness of 1.2 mm and a diameter of 86 mm was prepared in the same manner as in Example 1. An optical recording material was applied with a solvent in the same manner as in Example 1. In the same manner as in Example 1, using a protective substrate with a thickness of 0.3 mto, the same ring-shaped spacers as in Example 1 were inserted into the inner and outer peripheral parts, and the materials were bonded together under the same conditions as in Example 1. The same laser cutting machine as in Example 1 was used to cut the outer shape. The laser power and linear speed during cutting were the same as in Example 1, the laser power was 1000 W, the linear speed of the cutting line was 10 m/min for both non-intersecting parts and intersecting parts, so that the cutting lines intersected at the outer periphery. Amputated. When we measured the completed optical disc, we found that the outer shape was recessed by 0.1 mm from the perfect circle at the intersection. At the intersection, the melting of the horse chestnut resin was large, and the surface area of the outer periphery was uneven and ±40-. Also, the dynamic balance is 1
.. 7N, which made recording and playback difficult. [Effects of the Invention] According to the present invention, there is no depression in the outer shape of the optical recording medium;
It has good dynamic balance, does not have any dents in its external shape, and can be manufactured using a simplified cutting process.
'It has the effect of providing a method for manufacturing an optical recording medium.
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of drawings]
第1図は本発明の光記録媒体製造法において切断される
原盤の面取りを示す概略平面図、第2図は同じく枚葉取
りの概略平面図、第3図は第1図に示した面取りの切断
線の一部拡大図、
第4図は本発明の方法で用いることのできる切断後の光
記録媒体の収容方法を説明する模式斜視図、
第5図は一般的な光記録媒体の一般的な断面図である。
1・・・貼り合わされた基板
2・・・基板上の各パターン
3・・・切断線(非交差部)
4・・・中心穴
5・・・切断線の交差点
6・・・レーザー切断用xyステージ
7.8・・・レーザー切断の始点、終点9・・・ビン
lO・・・切断されたディスク
11−・・台
1・・・透明基板
2−・・トラック溝部
3・・・光記録媒体
4・・・スペーサー
5・・・保護基板FIG. 1 is a schematic plan view showing the chamfering of a master disc to be cut in the optical recording medium manufacturing method of the present invention, FIG. 2 is a schematic plan view showing the chamfering process shown in FIG. FIG. 4 is a schematic perspective view illustrating a method for storing a cut optical recording medium that can be used in the method of the present invention, and FIG. 5 is a diagram showing a general view of a general optical recording medium. FIG. 1... Bonded substrates 2... Each pattern on the substrate 3... Cutting lines (non-intersecting parts) 4... Center hole 5... Intersection of cutting lines 6... XY for laser cutting Stage 7.8...Laser cutting start point, end point 9...Bin lO...Cut disk 11...Base 1...Transparent substrate 2...Track groove 3...Optical recording medium 4... Spacer 5... Protective board