JPH0339787Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機の原稿押え装置に関するもので
ある。

従来のこの種の原稿押え装置の一例の側面図を
第１図に示す。同図において、１は原稿カバー
で、これは硬質の合成樹脂材料で形成されてい
る。２はスポンジ状部材であり、これは粘着財３
が上面部に塗布またはラミネートされ、原稿カバ
ー１の裏面に貼付けされている。原稿カバー１は
ヒンジ４にて基体５に矢印Ａ，A′方向へ回動開
閉自在なるように保持されている。そして原稿カ
バー１の自重またはスプリング（図示せず）によ
つて原稿６をコンタクトガラス板７に押圧保持せ
しめるようになつている。

ところで、上述の従来例においては次のような
問題があつた。すなわち、使用時または梱包機の
輸送時等で第２図に示す様に異常な外部圧力が矢
印Ｂ方向へ加わつたとき、原稿カバー１に形成さ
れたリブ８の先端部８ａがスポンジ状部材２に図
示の様に食い込む。この場合、スポンジ状部材２
の上面には粘着剤３が塗布してあるため、リブ８
の側面まで接着せしめられる。このため、図に示
す様に、スポンジ状部材２は異常に変形し、その
結果、原稿６はコンタクトガラス板７に密着せ
ず、鮮明な複写が得られないという不都合が生じ
ることがあつた。本考案は上記の如き欠点を除去
せんとするものである。以下、本考案を図示の実
施例に基いて説明する。、本考案は第３図に例示
する様に、両面に粘着性接着剤を塗布した比較的
硬質のシート状部材（本実施例では100μm程度の
厚さを有するポリエステルフイルムを使用）９を
原稿カバー１の下面部に一体的に形成されたリブ
８に対接する様に配置し、原稿カバー１とスポン
ジ状部材２の間にシート状部材９を介在させる形
でスポンジ状部材２を貼付けるようにしたもので
ある。この場合、原稿カバー１は彎曲変形等によ
り、リブ８の高さが不揃いになることがある。こ
の悪影響を改善するためには第４図に例示するよ
うに、スポンジ状部材２の前端縁側および後端縁
側に部分的にシート部材９ａ，９ａを配置すると
効果的である。また、他の変形として、第５図に
例示するように、さらに分割された複数のシート
部材９ｂを部分的に配置するとさらに効果が基体
できる。その理由は、第６図に示す様に、原稿カ
バー１のそり等により、リブ８の期待が不揃いに
なつたとしてもスポンジ状部材２の厚みが部分的
に変化するのみでコンタクトガラス板と接触する
下面１０はほとんど変形しないためである。

以上詳述した如く本考案によれば簡単な構造で
あるにもかかわらず、原稿をコンタクトガラス板
に密着せしめることができ、しかも外部圧力が不
要に加えられても変形しないという、すぐれた特
徴を有する複写機の原稿押え装置を提供すること
が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例を示す側面図と要
部拡大側面図、第３図は本考案の一実施例を示す
要部側面図、第４図および第５図は本考案におけ
るシート部材の装着例を示す平面図、第６図は本
考案の効果を説明するための要部側面図である。 １…原稿カバー、２…スポンジ状部材、６…原
稿、７…コンタクトガラス板、８…リブ、９，９
ａ，９ｂ…シート部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のリブを有する原稿カバーの裏面側にスポ
   ンジ状部材を装着し、該スポンジ状部材を、複写
   すべき原稿を載置可能にしたコンタクトガラス板
   上に押圧可能にして原稿を保持すると共に、前記
   複数のリブとスポンジ状部材の間に、面部に粘着
   性を有する50〜200μmの厚みの硬質のシート状部
   材を前記複数のリブに沿つて、かつ部分的に配設
   して、前記スポンジ状部材を原稿カバーに固着す
   るように構成したことを特徴とする複写機の原稿
   押え装置。