【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
〔産業上の利用分野〕
本発明は感熱記録体に関するもので、特に発熱
抵抗素子（ドツト）が横一列に並んで固定化され
た熱ヘツドを使用した感熱記録装置で記録する場
合に、該熱ヘツドと感熱記録紙との接着すなわち
ステイツキングトラブル、熱ヘツドへのかす付着
などのヘツドトラブルを改良し、かつドツト再現
性がすぐれ、しかも鮮明度の高い画像を得る事が
できる感熱記録体に関する。
〔従来の技術〕
従来、クリスタルバイオレツトラクトンなど無
色ないし淡色の発色性物質とフエノール性化合物
が反応して発色することは古くから知られてお
り、これらを用いて熱的に発色させることも、た
とえば米国特許第3539375号において公知である。
一般に上記の如き２成分系発色剤を含む感熱記
録組成物を水中で均一に分散して支持体に塗布
し、乾燥して感熱記録紙を得るには、発色剤であ
る２成分を含む水媒体中でボールミル等により
別々に分散し、数μｍないしそれ以下の微粒子と
した後、それぞれの分散液を混合して支持体に塗
布し乾燥することにより製造する。
感熱記録体には、記録時に該記録体と熱ヘツド
とが接着する現象、すなわち、ステイツキング現
象が生じ、記録体の紙送り、或いは記録性を損う
とか、記録層成分の一部が熱ヘツド上に付着した
り、その付着物が記録体を汚染したりする問題が
ある。
従来、このようなヘツドトラブルの対策として
記録層中に脂肪酸金属塩のような滑剤を入れた
り、記録層上に非粘着性ワツクス層、或いは高分
子造膜層を設けたりする方法が提案されている
が、効果が十分でなかつたり、製造工程が増える
などの問題がある。
また、感熱記録層中に種々の填料を配合する事
により前記のようなヘツドトラブルを解決しよう
という提案もなされている。
例えば古くから、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、各種クレイ、アルミナ、二酸化チタン等
を配合することが知られており、最近に至つて
も、含水ケイ酸アルミニウム鉱物（特開昭56−
72992号公報）、非晶性合成ケイ酸アルミニウム
（特公昭57−19035号公報）、ケイ灰石乃至はケイ
酸カルシウム（特開昭57−41995号公報）、アルカ
リ土類金属塩（特開昭57−80095号公報）、水酸化
アルミニウム（特開昭57−4093号公報）等を配合
することが提案されている。
従来の填料に対する考え方は吸油量の大きな物
質を感熱層中に存在させ、記録時発生する熱溶融
物を記録層内に吸収してしまうという考えおよび
粒径の粗い物質を感熱層中に存在させ、記録時発
生する熱溶融物と記録ヘツドとが接触する確率を
減らそうという考えが主流であつた。しかしなが
ら吸油量の大きな物質を感熱層中に存在させた場
合、確かにヘツドトラブルは解決されるものの記
録部分の熱溶融物が感熱層内部に吸収されるため
得られた画像がぼやけるとか所定の画像濃度を得
るのに多量の発色剤を必要とするとかの重大な欠
点が生じる。また粒径が粗い物質を感熱層中に存
在させた場合、確かにヘツドトラブルは解決され
るものの得られた画像のドツト再現性が劣るとい
う重大な欠点が生じる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は以上の様な問題を解決すべく鋭意研究
を行つた結果本発明をなすに至つた。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は通常無色ないし淡色の発色性
物質と、この発色性物質を加熱時発色させる顕色
剤とを含む感熱記録層を有する感熱記録体におい
て、該記録体の記録層中にりん片状の硫酸バリウ
ムを含有させることを特徴とする感熱記録体に関
するものであり、このような構成の感熱記録体は
ヘツドトラブルもなく、ドツト再現性がすぐれし
かも鮮明度の高い画像を得る事ができる事が判つ
た。
硫酸バリウム等の填料を感熱層に加え、画像の
鮮明性やサーマルヘツドの走行性を改良する事は
特開昭58−56891号等によりすでに公知である。
しかしながら特開昭58−223617にも記載があるよ
うに硫酸バリウムは製造する条件により、その形
状を球形、紡錘型、ダイヤモンド型、りん片状に
と変える事ができる。このような各種の形状の硫
酸バリウムの中でりん片状の形状を有する硫酸バ
リウムが他の形状のものに比較して画像の鮮明
性、ドツト再現性、ヘツドの走行性改良に顕著な
効果を有するということは思いもよらぬことであ
つた。
本発明においてはりん片状の硫酸バリウムであ
れば、直径／厚さの比はいかなるものでも本発明
の目的を達することが可能であるが特にその比が
４以上のものが好ましい。他の形状たとえば球
型、紡錘型、ダイヤモンド型などの硫酸バリウム
は本発明の目的を達することが出来ない。
りん片状硫酸バリウムの直径は特に制限はない
がドツトの再現性等を考慮すると10μ以下が好ま
しい。
本発明において何故、りん片状の硫酸バリウム
を感熱層に入れた場合、前述のようなすぐれた特
長が出るのか理由は定かではない。
感熱組成物に含まれるりん片状硫酸バリウムの
量は20〜80％、好ましくは30〜70％である。範囲
の限定理由は、りん片状硫酸バリウム含有量が20
％未満ではヘツドトラブルに対する効果は不充分
であり、また80％を越えると、発色性が低下する
ためである。
また、りん片状硫酸バリウムに他の填料を併用
する事も可能である。
次に本発明に用いられる物質について述べる。
(1) ロイコ化合物
無色ないし淡色であつて顕色剤と反応して発
色する物質でトリフエニルメタン系、トリフエ
ニルメタンフタリド系、フルオラン系、ロイコ
オーラミン系、ジフエニルメタン系、フエノチ
アジン系、フエノキサジン系、スピロピラン
系、インドリン系、インジゴ系などの各種誘導
体が挙げられ、特に限定されるものではないが
以下のものが例示できる。
クリスタルバイオレツトラクトン（青色）、
３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−アニリ
ノフルオラン（黒色）、３−（Ｎ−エチル−Ｐ−
トルイデイノ）−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン（黒色）、３−ジエチルアミノ−６−
メチル−７−（オルト、パラージメチルアニリ
ノ）フルオラン（黒色）、３−ピロリデイノ−
６−メチル−７−アニリノフルオラン（黒色）、
３−ピペリデイノ−６−メチル−７−アニリノ
フルオラン（黒色）、３−（Ｎ−シクロヘキシル
−Ｎ−メチルアミノ）−６−メチル−７−アニ
リノフルオラン（黒色）、３−ジエチルアミノ
−７−（オルト−クロロアニリノ）フルオラン
（黒色）、３−ジエチルアミノ−７−（メタ−ト
リフルオロメチルアニリノ）フルオラン（黒
色）、３−ジエチルアミノ−６−メチル−クロ
ロフルオラン（赤色）、３−ジエチルアミノ−
６−メチル−フルオラン（赤色）、３−シクロ
ヘキシルアミノ−６−クロロフルオラン（橙
色）、３−（Ｎ−イソアミル−Ｎ−エチルアミ
ノ）−６−メチル−７−アニリノフルオラン
（黒色）。
(2) 顕色剤
常温で固体であり、熱時軟化ないし溶融し
て、上記ロイコ化合物と接触して顕色させる物
質であつて、たとえば４−ターシヤリブチルフ
エノール、４−フエニルフエノール、４−ヒド
ロキシジフエノキシド、α−ナフトール、β−
ナフトール、メチル−４−ヒドロキシベンゾエ
ート、4′−ヒドロキシアセトフエノン、４−タ
ーシヤリオクチルカテコール、２，2′−ジヒド
ロキシジフエニール、２，2′−メチレンビス
（４−クロロフエノール）、４，4′−セカンダリ
ブチリデンジフエノール、４，4′−イソプロピ
リデンビス（２−メチルフエノール）、４，
4′−イソプロピリデンビス（２，６ジメチルフ
エノール）、４−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
４−ヒドロキシフタル酸ジメチル、４−ヒドロ
キシフタル酸ジベンジル、ヒドロキノンモノベ
ンジルエーテル、ベンジル−４−ヒドロキシフ
エニルアセテートまたはレゾルシンモノベンゾ
エートなどが挙げられる。
(3) 発色促進剤
本発明の感熱記録体の記録特性をさらに上げ
るためには従来知られているように発色促進
剤、たとえばステアリン酸アマイド等の脂肪酸
アマイド、テレフタル酸エステルフエニル、パ
ラベンジルビフエニル、オクタヒドロアントラ
セン、ベンジルマンデル酸、各種ナフタリン誘
導体などが用いられる。
(4) 結着剤
主として水溶性結着剤を用いて微粒子状に分
散された発色剤を互いに隔離させて固着させる
ものであり、ポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、カ
ゼイン、ゼラチン、でんぷんおよびそれらの誘
導体などが挙げられる。
(5) その他の添加物
本発明の感熱記録体には必要に応じて感熱層
中に他の添加物質たとえばクレー、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、タルク、酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の無機または有機顔料、ワツク
ス類、保存安定のための酸化防止剤、紫外線吸
収剤ステイツク防止のための各種脂肪酸金属
塩、耐水性向上のための耐水化剤、フエノール
樹脂、界面活性剤等を添加することも可能であ
る。
(6) 基体
本発明は基体に前記した物質を含む感熱染料
を塗布してつくられる。基体としては、一般に
は上質紙、中質紙、コート紙をはじめとする紙
が用いられるが、その他ガラス繊維シート、プ
ラスチツクシート、フイルムラミネート紙など
も基体として使用することが出来る。
〔発明の効果〕
本発明の感熱記録体はステイツキング、カス付
着が少なくしかもドツトの再現性および印字鮮明
性ともに優れたきわめて有用な感熱記録体であ
る。
〔実施例〕
以下に本発明の効果を実施例により更に詳細に
説明する。
実施例 １
Ａ液（染料分散液）
３−（Ｎ−イソアミル−Ｎエチル）アミノ−６−
メチル−７−アニリノフルオラン ３部
ステアリン酸亜鉛 ３部
10％ポリビニルアルコール水溶液 ８部
水 ３部
Ｂ液（顕色剤分散液）
４−ヒドロキシ安息香酸ベンジル ６部
ステアリン酸亜鉛 ３部
10％ポリビニルアルコール水溶液 15部
水 ９部
上記の組成物の各液をペイントシエーカー（東
洋精機製）で粒子径が2μまで粉砕する。
Ｃ液（填料分散液）
りん片状硫酸バリウム（直径2μ、厚さ0.2μ） 20部
10％ポリビニルアルコール 30部
水 ７部
Ｃ液をホモミキサーで分散する。
次にＡ液17部、Ｂ液33部およびＣ液50部を混合
して塗液とする。
次にこの塗液を50ｇ／m2の上質紙の表面にマイ
ヤバーを用いて乾燥後の塗布量が７ｇ／m2になる
よう塗布乾燥した後、スーパーキヤレンダー処理
を行ない記録面のベツク平滑度を500秒とした感
熱記録体を得た。得られた感熱記録体について以
下の品質特性試験により評価を行ない第１表の結
果を得た。
実施例 ２
実施例１のＣ液組成のうち、りん片状硫酸バリ
ウム（直径2μ、厚さ0.2μ）をりん片状硫酸バリウ
ム（直径4μ、厚さ0.7μ）に代えた以外は実施例１
と同様にして感熱記録体を得、実施例１と同様の
品質評価を行ない、第１表の結果を得た。
比較例
実施例１のＣ液中のりん片状硫酸バリウムに代
えて
比較例１では球状硫酸バリウム0.85μ（バライト
工業製ST）
比較例２では球状硫酸バリウム0.56μ（バライト
工業製TH）
比較例３では水酸化アルミニウム（昭和電工製
H42）
比較例４では酸化亜鉛（堺化学製
SAZEX2000）
比較例５では炭酸カルシウム（白石工業製PC）
を使用し、比較の感熱記録体を得、実施例と同様
の品質評価を行なつた。
第１表に結果を示す。
品質特性試験
(1) ステイツキング試験法
感熱記録体をCOPIX6500（東芝製）を用いて
印加電圧21.1V、印字雰囲気５℃でベタ印字
し、ステイツキングの状態を評価した。
(2) ヘツド付着かす試験法
感熱記録体をCOPIX6500（東芝製）を用い
て、印加電圧21.1V、印字雰囲気20℃で、画像
電子学会テストチヤートNo.２を200枚印字した
後、ヘツド上のかすの付着程度を目視で判定し
た。
(3) ドツト再現性
(2)の記録見本を顕微鏡写真撮影し、ドツトの
再現性を評価した。
以上(1)〜(3)の評価は次の基準に従つて行なつ
た。
○ 良好
△ やゝ不良
× 不良
(4) 印字の鮮明性
(2)の記録見本のベタ部の濃度をマクベス濃度
計RD−514（ビジユアルフイルター使用）で測
定し、印字濃度が高い程鮮明性が良好と判定し
た。
[Industrial Field of Application] The present invention relates to a heat-sensitive recording medium, and in particular, when recording with a heat-sensitive recording device using a heat-sensitive head in which heat-generating resistive elements (dots) are lined up and fixed in a horizontal line, the present invention relates to a thermal recording medium. To provide a heat-sensitive recording material which improves head troubles such as adhesion between the head and heat-sensitive recording paper, that is, stacking trouble, and adhesion of dust to the heat-sensitive head, has excellent dot reproducibility, and can obtain images with high clarity. [Prior Art] It has been known for a long time that color is produced by the reaction between colorless or light-colored color-forming substances such as crystal violet lactone and phenolic compounds, and it is also possible to thermally develop color using these substances. For example, it is known from US Pat. No. 3,539,375. Generally, in order to obtain a heat-sensitive recording paper by uniformly dispersing a heat-sensitive recording composition containing a two-component coloring agent in water and drying it on a support, an aqueous medium containing the two-component coloring agent is generally used. The particles are separately dispersed in a ball mill or the like to form fine particles of several micrometers or smaller, and then the respective dispersions are mixed, coated on a support, and dried. A phenomenon in which the recording medium and the thermal head adhere to each other during recording, that is, a staking phenomenon, occurs in a thermal recording medium, which may impair the paper feed of the recording medium or impair recording properties, or cause some of the recording layer components to become heated. There is a problem that the recording material may be deposited on the head and the recording medium may be contaminated by the deposit. Conventionally, as a countermeasure for such head troubles, methods have been proposed in which a lubricant such as a fatty acid metal salt is added to the recording layer, or a non-adhesive wax layer or a polymer film layer is provided on the recording layer. However, there are problems such as the effectiveness is not sufficient and the manufacturing process increases. There have also been proposals to solve the above-mentioned head problems by incorporating various fillers into the heat-sensitive recording layer. For example, calcium carbonate, kaolin,
It is known to contain talc, various clays, alumina, titanium dioxide, etc., and even recently, hydrated aluminum silicate mineral
72992), amorphous synthetic aluminum silicate (Japanese Patent Publication No. 57-19035), wollastonite or calcium silicate (Japanese Patent Publication No. 57-41995), alkaline earth metal salts (Japanese Patent Publication No. 57-41995), 57-80095), aluminum hydroxide (Japanese Unexamined Patent Publication No. 57-4093), etc. have been proposed. Conventional approaches to fillers include the idea that a substance with a large oil absorption capacity should be present in the heat-sensitive layer so that the thermal melt generated during recording would be absorbed into the recording layer, and the idea that a substance with a coarse particle size should be present in the heat-sensitive layer. The mainstream idea was to reduce the probability that the recording head would come into contact with the hot melt generated during recording. However, if a substance with a large amount of oil absorption is present in the heat-sensitive layer, although the head problem is certainly solved, the thermal melt in the recording area is absorbed into the heat-sensitive layer, resulting in the resulting image becoming blurred or a predetermined image being blurred. A serious disadvantage arises in that large amounts of color former are required to achieve density. Further, when a substance with a coarse particle size is present in the heat-sensitive layer, although the head problem is certainly solved, a serious drawback arises in that the dot reproducibility of the obtained image is poor. [Problems to be Solved by the Invention] The present invention has been achieved as a result of intensive research to solve the above-mentioned problems. [Means for Solving the Problems] That is, the present invention provides a heat-sensitive recording material having a heat-sensitive recording layer containing a normally colorless or light-colored color-forming substance and a color developer that causes the color-forming substance to develop color when heated. This relates to a heat-sensitive recording material characterized by containing scale-like barium sulfate in the recording layer of the recording material, and a heat-sensitive recording material with such a structure has no head trouble, has excellent dot reproducibility, and is clear. It was found that high-quality images can be obtained. It is already known from Japanese Unexamined Patent Publication No. 58-56891 that a filler such as barium sulfate is added to a heat-sensitive layer to improve image clarity and running properties of a thermal head.
However, as described in JP-A-58-223617, the shape of barium sulfate can be changed into spherical, spindle-shaped, diamond-shaped, and scale-shaped depending on the manufacturing conditions. Among these various shapes of barium sulfate, flaky barium sulfate has a remarkable effect on improving image clarity, dot reproducibility, and head runnability compared to other shapes. Having one was an unexpected thing. In the present invention, the object of the present invention can be achieved with any diameter/thickness ratio as long as it is flaky barium sulfate, but a ratio of 4 or more is particularly preferred. Other shapes of barium sulfate, such as spherical, spindle, and diamond shapes, cannot achieve the purpose of the present invention. The diameter of the scale-like barium sulfate is not particularly limited, but in consideration of dot reproducibility, etc., it is preferably 10 μm or less. In the present invention, it is not clear why, when barium sulfate in the form of flakes is added to the heat-sensitive layer, the above-mentioned excellent features appear. The amount of flaky barium sulfate contained in the heat-sensitive composition is 20-80%, preferably 30-70%. The reason for the limited range is that the scaly barium sulfate content is 20
If it is less than 80%, the effect on head problems will be insufficient, and if it exceeds 80%, the color development will be reduced. It is also possible to use other fillers in combination with flaky barium sulfate. Next, the substances used in the present invention will be described. (1) Leuco compounds Colorless or light-colored substances that develop color by reacting with color developers, including triphenylmethane, triphenylmethanephthalide, fluoran, leucoolamine, diphenylmethane, phenothiazine, and phenoxazine. , spiropyran derivatives, indoline derivatives, indigo derivatives, and the like. Examples include, but are not limited to, the following. Crystal violet lactone (blue),
3-diethylamino-6-methyl-7-anilinofluorane (black), 3-(N-ethyl-P-
toluideino)-6-methyl-7-anilinofluorane (black), 3-diethylamino-6-
Methyl-7-(ortho, p-dimethylanilino)fluoran (black), 3-pyrrolidino-
6-methyl-7-anilinofluorane (black),
3-piperidino-6-methyl-7-anilinofluorane (black), 3-(N-cyclohexyl-N-methylamino)-6-methyl-7-anilinofluorane (black), 3-diethylamino-7 -(ortho-chloroanilino)fluoran (black), 3-diethylamino-7-(meta-trifluoromethylanilino)fluoran (black), 3-diethylamino-6-methyl-chlorofluoran (red), 3-diethylamino-
6-Methyl-fluorane (red), 3-cyclohexylamino-6-chlorofluorane (orange), 3-(N-isoamyl-N-ethylamino)-6-methyl-7-anilinofluorane (black). (2) Color developer A substance that is solid at room temperature, softens or melts when heated, and develops color when it comes into contact with the above leuco compound, such as 4-tertiarybutylphenol, 4-phenylphenol, -Hydroxydiphenooxide, α-naphthol, β-
Naphthol, methyl-4-hydroxybenzoate, 4'-hydroxyacetophenone, 4-tertiaryoctylcatechol, 2,2'-dihydroxydiphenyl, 2,2'-methylenebis(4-chlorophenol), 4,4 '-Secondarybutylidene diphenol, 4,4'-isopropylidene bis(2-methylphenol), 4,
4'-isopropylidene bis(2,6 dimethylphenol), benzyl 4-hydroxybenzoate,
Examples include dimethyl 4-hydroxyphthalate, dibenzyl 4-hydroxyphthalate, hydroquinone monobenzyl ether, benzyl-4-hydroxyphenylacetate, and resorcinol monobenzoate. (3) Color development accelerator In order to further improve the recording properties of the heat-sensitive recording medium of the present invention, conventionally known color development accelerators such as fatty acid amides such as stearamide, phenyl terephthalate, and parabenzyl biphthalate may be used. Enyl, octahydroanthracene, benzylmandelic acid, various naphthalene derivatives, etc. are used. (4) Binder A water-soluble binder is used to isolate and fix the coloring agent dispersed in fine particles from each other, such as polyvinyl alcohol, methyl cellulose, carboxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, polyacrylic acid, and casein. , gelatin, starch and their derivatives. (5) Other additives The heat-sensitive recording material of the present invention may contain other additives in the heat-sensitive layer as necessary, such as inorganic or organic pigments such as clay, calcium carbonate, aluminum hydroxide, talc, titanium oxide, zinc oxide, etc. It is also possible to add waxes, antioxidants for storage stability, various fatty acid metal salts to prevent ultraviolet absorber staining, water resistant agents to improve water resistance, phenolic resins, surfactants, etc. be. (6) Substrate The present invention is produced by coating a substrate with a heat-sensitive dye containing the above-mentioned substances. Papers such as wood-free paper, medium-quality paper, and coated paper are generally used as the substrate, but other materials such as glass fiber sheets, plastic sheets, and film laminated papers can also be used as the substrate. [Effects of the Invention] The heat-sensitive recording material of the present invention is an extremely useful heat-sensitive recording material that is less prone to staking and adhesion of residue, and has excellent dot reproducibility and print clarity. [Example] Below, the effects of the present invention will be explained in more detail with reference to Examples. Example 1 Liquid A (dye dispersion) 3-(N-isoamyl-N-ethyl)amino-6-
Methyl-7-anilinofluorane 3 parts zinc stearate 3 parts 10% polyvinyl alcohol aqueous solution 8 parts water 3 parts Solution B (developer dispersion) Benzyl 4-hydroxybenzoate 6 parts zinc stearate 3 parts 10% polyvinyl Alcohol aqueous solution 15 parts Water 9 parts Each of the above compositions was ground to a particle size of 2 μm using a paint shaker (manufactured by Toyo Seiki). Liquid C (filler dispersion) Scale-like barium sulfate (diameter 2μ, thickness 0.2μ) 20 parts 10% polyvinyl alcohol 30 parts water 7 parts Disperse liquid C with a homomixer. Next, 17 parts of liquid A, 33 parts of liquid B and 50 parts of liquid C were mixed to prepare a coating liquid. Next, this coating liquid was applied to the surface of 50 g/m 2 of high-quality paper using a Meyer bar so that the coating amount after drying was 7 g/m 2. After drying, supercalender treatment was performed to check the basic smoothness of the recording surface. A thermosensitive recording material was obtained in which the time was 500 seconds. The obtained heat-sensitive recording material was evaluated by the following quality characteristic test, and the results shown in Table 1 were obtained. Example 2 Same as Example 1 except that the composition of liquid C in Example 1 was replaced with flaky barium sulfate (diameter 2μ, thickness 0.2μ) with flaky barium sulfate (diameter 4μ, thickness 0.7μ).
A thermosensitive recording medium was obtained in the same manner as in Example 1, and the quality evaluation was conducted in the same manner as in Example 1, and the results shown in Table 1 were obtained. Comparative Examples In place of the flaky barium sulfate in Solution C of Example 1, in Comparative Example 1, spherical barium sulfate 0.85 μ (ST made by Barite Industries) was used. In Comparative Example 2, spherical barium sulfate 0.56 μ (TH made by Barite Industries) was used. Comparative Example 3 is aluminum hydroxide (manufactured by Showa Denko)
H42) In Comparative Example 4, zinc oxide (manufactured by Sakai Chemical Co., Ltd.)
SAZEX2000) In Comparative Example 5, calcium carbonate (PC manufactured by Shiraishi Kogyo) was used to obtain a comparative heat-sensitive recording medium, and the quality evaluation was conducted in the same manner as in the example. Table 1 shows the results. Quality characteristic test (1) Statesking test method Solid printing was performed on a heat-sensitive recording medium using COPIX6500 (manufactured by Toshiba) at an applied voltage of 21.1 V and a printing atmosphere of 5° C., and the state of statesking was evaluated. (2) Head adhesion scum test method After printing 200 sheets of thermal recording material using COPIX6500 (manufactured by Toshiba) at an applied voltage of 21.1 V and a printing atmosphere of 20°C using the Test Chart No. 2 of the Institute of Image Electronics Engineers, The degree of adhesion of residue was visually determined. (3) Dot reproducibility The sample recorded in (2) was photographed with a microscope to evaluate the dot reproducibility. The evaluations (1) to (3) above were performed according to the following criteria. ○ Good △ Slightly Poor The properties were judged to be good.
【表】
表の結果から本発明によるりん片状硫酸バリウ
ムを含有する感熱記録層を有する実施例の感熱記
録体は比較例(1)〜(5)に較ベステイツキング、カス
付着、ドツト再現性および印字鮮明性とも非常に
優れていることがわかる。[Table] From the results shown in the table, the heat-sensitive recording material of the example having the heat-sensitive recording layer containing scale-like barium sulfate according to the present invention showed the best ranking, dust adhesion, and dot reproduction compared to the comparative examples (1) to (5). It can be seen that both the printing quality and print clarity are very excellent.