JPH0337614Y2 - - Google Patents

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JPH0337614Y2
JPH0337614Y2 JP14824186U JP14824186U JPH0337614Y2 JP H0337614 Y2 JPH0337614 Y2 JP H0337614Y2 JP 14824186 U JP14824186 U JP 14824186U JP 14824186 U JP14824186 U JP 14824186U JP H0337614 Y2 JPH0337614 Y2 JP H0337614Y2
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animal
fixing
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  • Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は化学品、医薬品の製造業や畜産業など
における動物の治療や研究開発のための動物実験
に使用する枷具に関するものである。
(従来の技術) 動物の治療や動物実験において、枷具を用いて
動物を固定する方法に関しては従来、下記に示す
方法がしられ、そして用いられている。
(1) 網状のもので動物の胴体を巻縛する方法、 (2) 袋状のもので動物の頭部を包んでしまう方
法、 (3) パラボラアンテナの形状を有するもので、こ
れを動物の頚部に装着する方法、 (4) 動物の頭部を胴体部から隔離する固定器を用
いる方法。
(5) 板状の固定板等に、動物の四肢を張り付けた
状態で固定する方法。
(考案が解決しようとする問題点) 前記従来の方法及び枷具は、動物の摂餌、摂水
活動を規制し、動物の自由行動を必要以上に拘束
しているため、短時間の治療又は実験にしか適用
できないという欠点を有している。又、必要以上
の拘束により、動物の弱体化、動物の頭部の浮腫
(むくみ)、あるいは拘束部皮膚の損傷等を惹起す
るという欠点も有している。更には、必要以上の
拘束は動物に対して強い違和感を感受せしめ、離
脱しようとしての凶暴性をも発揮させ、好ましい
ことではない。そこで、本願考案者は、前記欠点
を克服することを目的として、改良された枷具を
考案し、既に、実用新案登録出願(実願昭60−
47818)を実施している。しかし、この考案もほ
ぼ初期の目的は達したものの、枷具全体が固定化
されているため、動物の体形に順応しがたく、ま
だ必要以上の固定があり、枷具としては不十分な
ものである。
そこで、本考案は以上の前記欠点を克服するこ
とを目的としており、具体的には下記の問題点の
解決を目的としている。
(1) 拘束部分は必要最小限度とし、摂餌、摂水活
動が自由な枷具であり、且つ動物の体形に各々
順応するものであること、 (2) 拘束により動物の弱体化、浮腫、その他の損
傷が惹起しない枷具であること、 (3) 動物が感受する違和感が極力少ない枷具であ
ること。
(問題点を解決するための手段) 本願考案者は、前記問題点を解決するため鋭意
研究を重ねた結果、以下に述べる構成の枷具がそ
の目的をすべて満足することを見出し、本考案を
完成した。
本考案は、腹部、胸部又は腰部(以下、胴部等
という)の固定部と頚部又は頭部(以下、頚部等
という)の固定部とを上方にのみ屈曲可能とした
連結部で連結した構成であり、これを装着するこ
とにより、動物が羽交締め状態の固定を呈する枷
具に関するものである。以下、実施例の図面に基
づき詳述する。
本考案は胴部等を両側から固定する固定部材
1,1′の下端を腹部を支持する連結部材2の一
端に連結して胴部等の収容部Aを形成し、連結部
材2の他端に頚部等を両側から固定する固定部材
3,3′の下端を連結して頚部等の収容部Bを形
成した枷具において、連結部材2が一方向のみ屈
折する屈曲部を一ケ所又は二ケ所以上有すること
を特徴とする枷具に関するものである。
更に説示すると、胴部等を両側から固定する固
定部材1,1′は、相対して設けられた胴部等を
固定する部分であり、胴部等の収容部Aに動物を
収容するため開閉自在であることが望ましく、そ
のため固定部材の上端4,4′部分は外側に開き、
動物収容後はこれを閉じるものである。この際、
この開閉部分4,4′間に着脱自在のバツクル、
フアスナー、マジツクテープ等の留具を設け固
定を強化してもよい。又、胴部等を両側から固定
する固定部材1,1′は第1図に示す如く、相対
する円弧形の針金又は、合成皮革、天然皮革等の
軸状、帯状のものでもよく、又、第2図に示す如
く円弧形であり、且つ、略円筒形状のものであつ
ても差支えない。更に、この固定部材1,1′で
動物に接触する部分、即ち収容部A側には動物の
皮膚保護のため、スポンジ、発泡体、その他軟質
材料を付着せしめてもよい。又、胴部等の固定部
が前記の略円筒形状の場合、体温の放熱のため
に、第3図の如く随時開口部を設けてもよく、更
に、実験の便宜に供する為、第4図に示す如く、
ポケツトを設けてもよい。
次に本考案の特徴である連結部材2について説
明する。連結部材2は、胴部等から頚部等の長さ
によつて(即ち、動物の種類、大きさによつて)
その長さは適宜設定されねばならない。又、この
連結部材2は、図示した如く板状形態であり、そ
の材質は合成皮革、天然皮革等の比較的柔軟性を
具備したものが好ましい。
更に、この連結部材2は、動物の体形へ順応さ
せる目的と、不要な拘束を除去する目的から、1
ケ所又は2ケ所以上、屈曲部5を有しており、こ
の屈曲部5は、上方(図1においてCの方向)に
のみ屈曲し、下方(Cとは反対の方向)には屈曲
されない。
連結部材2を一方向のみ屈曲させる方法として
は、第5図に示す如く、連結部材2の上面のみは
連結して一体化しておき、下部の連結部は分割し
た連結部片2−1,2−2,2−3として独立さ
せ、上面の連結部材2へ貼着又は固定させる方法
がある。或いは、連結部材2を独立した連結部片
2−1,2−2,2−3に全て分割してしまい、
それを屈曲部5の位置で蝶番等の自在具により留
める方法がある。
又、この連結部材2の内側、即ち動物が接触す
る面に、スポンジ、発泡体、その他の軟質材料等
を付着せしめて用いてもよい。この軟質材料等の
使用は実験動物の皮膚保護は勿論、動物と連結部
材2の間隙を埋め、動物の動きに対し、緩衝の役
割を持たせるためのものである。
更に、連結部材2は第1図の如く平行に構成さ
れて胴部等を両側から固定する固定部材1,1′
及び頚部等を両側から固定する固定部材3,3′
に連結されてもよいが、動物の体形に順応させ
て、胴部等を両側から固定する固定部材1,1′
の下端或いは頚部等を両側から固定する固定部材
3,3′の下端が丁度ワキ下に位置させるべく連
結部材2を非平行に構成させてもよい。
次に、頚部等を両側から固定する固定部材3,
3′について説明する。固定部材3,3′は動物の
頚部等を固定する部分であり、固定部材1,1′
と平行に設けられる必要はなく、前後に傾いても
一向に差支えない。固定部材3,3′は動物の頚
部等を、収容部Bに収容するため開閉自在である
ことが望ましく、固定部材の上端6,6′間に着
脱自在のバツクル、フアスナー、マジツクテープ
等の留具を設け、固定を強化してもよい。
又、頚部等の収容部Bに接した固定部材3,
3′にもスポンジ、発泡体、その他の軟質物質を
付着せしめてもよいことは前述と同じ理由によ
る。又、固定部材3,3′の形状は第1図に示す
如く相対する略円弧形状のものが一般的である
が、動物の種類によつて適宜選択することもでき
る。
本考案の枷具に用いられる材質は針金等の金
属、合成皮革、天然皮革が最も一般的であるが、
固定に耐え得るだけの強度、柔軟性を具備してお
けばプラスチツク、ビニール等の合成樹脂、マツ
トや布地等の天然繊維又は合成繊維等であつても
一向に差支えない。
(作用) 本考案の枷具は固定部材1,1′で胴部等を、
そして固定部材3,3′で頚部等を固定するのみ
であるが、動物に対しては羽交締め状態の作用を
呈し、その固定は強固である。しかし、動物の体
形に本考案の枷具が順応する為、不要な固定がな
く、且つ、頭部及び頚部の上下運動も可能であ
り、又、動物の皮膚への直接々触も少ないという
作用を有する。
(実施例) 第1図は胴部等を両側から固定する固定部材
1,1′が軸状のものである実施例である。
第2図は胴部等を両側から固定する固定部材
1,1′が略円筒形状のものである実施例である。
(使用方法) 本考案の枷具についてその使用方法を説示す
る。
まず胴部等を両側から固定する固定部材1,
1′を固定部材の上端4,4′側から左右に開き、
同じく、頚部等を両側から固定する固定部材3,
3′を固定部材の上端6,6′側から左右に開き、
動物の胴部等、及び頚部等を収容する。この時、
前肢が必ず連結部材2の外側に位置させることが
必要である。次に、胴部及び頚部等の固定部材
1,1′及び3,3′を閉じて、動物の固定は終了
する。
(実験例) 実験例 1 Crj:CD(SD)系雌ラツト12匹に対し、本考案
の枷具を装着した群6匹、枷具を装着しない群6
匹とした2群を構成し、28日間、その体重変化を
観察した。
その結果(体重の平均値)を表1に示す。
表1から明らかな通り、本考案の枷具を装着し
た群は、体重に幾分差異はあるものの、枷具を装
着しない群とほぼ同様なカーブを呈して体重増加
をなしている。
本結果から、本考案の枷具は、動物に対する影
響が非常に少ないことが示唆される。
実験例 2 Crj:CD(SD)系雌ラツト12匹に対し、本考案
の枷具を装着した群6匹、従来の固定板に四肢を
張り付けた群6匹とした2群を構成し、28日間、
その体重変化を観察した。
その結果(体重の平均値)を表2に示す。
尚、表2から、本考案の枷具を装着した群は、
順調な体重増加が見られるが、固定板を使用した
群は、日毎体重減少を示し、7日で全匹死亡する
に至つたことが明白である。
本結果は、従来の枷方法と本考案の枷具に大き
な差異があることを顕著に示している。
(考案の効果) 本考案は以上詳述した構成を有し、この構成に
より下記の効果を有するもので、枷具として産業
上非常に有用なものである。
(1) 動物を収容、離脱するに際して、装着、解除
がきわめて簡単であるという効果を有する。
(2) 動物の摂餌、摂水活動が自由であり、動物の
弱体化の防止、及び長時間の治療、実験が可能
であるという効果を有する。
(3) 本考案の連結部材は屈曲可能であるため、動
物の体系に順応し、そのため拘束部位が少ない
ので、動物に与える違和感が少なく、動物が凶
暴性を発揮しないという効果を有する。
(4) 動物の皮膚損傷、動物の弱体化、頚部等の浮
腫等を惹起しないという効果を有する。
(5) 胴部等を固定し、これに連結して頚部等を羽
交締め状態にして固定するため、その固定力は
従来の枷具に比して強力であり、動物背部等を
使用した実験あるいは治療に非常に適している
という効果を有する。
(6) 動物の頭部が背部へまわることのみ規制して
いるので、治療中又は実験中の呼吸数、心摶数
等の測定又は動物の体内にカテーテル等の埋設
及び胃液、胆汁あるいは膵液等の採取が可能で
あるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の斜視図である。第2図、第3
図及び第4図は本考案の他の実施例を示す斜視図
である。第5図は、本考案において、連結部材を
屈曲させた場合の斜視図である。第6図〜第8図
は、本考案を犬に装着した状態を示す。表1は、
本考案を装着した動物(ラツト)と装着しない動
物の体重変化を示す。表2は、本考案を装着した
動物(ラツト)と従来の枷の方法(固定板に固定
する方法)で固定した動物の体重変化を示す。 1,1′:胴部等を両側から固定する固定部材、
2:連結部材、3,3′:頚部等を両側から固定
する固定部、5:屈曲部、2−1,2−2,2−
3:連結部片、A:胴部等の収容部、B:頚部等
の収容部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 胴部等を両側から固定する固定部材1,1′の
    下端を腹部を支持する連結部材2の一端に連結し
    て胴部等の収容部Aを形成し、連結部材2の他端
    に頚部等を両側から固定する固定部材3,3′の
    下端を連結して頚部等の収容部Bを形成した枷具
    において、連結部材2が一方向のみ屈折する屈曲
    部を一ケ所又は二ケ所以上有することを特徴とす
    る枷具。
JP14824186U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH0337614Y2 (ja)

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JP14824186U JPH0337614Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JP14824186U JPH0337614Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JPS6353517U JPS6353517U (ja) 1988-04-11
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