JPH0336341Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は浴槽に用いる発泡装置に係り、とくに
該発泡装置の主要部となる発泡器に関するもので
ある。

［従来の技術］ 従来の発泡器は合成樹脂で製作した偏平状の発
泡器表面に無数の小孔を開設し、一側に圧力空気
の送風管を取付けたものから成り立つている。

［考案が解決しようとする問題点］ 前記従来の発泡器は浴槽に入れた場合先方が傾
斜するので、圧力空気を送つても発泡器内の湯が
全部排出されず、従つて小孔の目は詰まり、全小
孔から気泡が発生しない。しかも送風管は発泡器
の一端に接続されているから、均一に気泡を送り
出すこともできない問題点があつた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案の目的は前記従来の問題点を解消し、目
詰りを起こすことなく、平均に気泡を発生させる
ことが可能な発泡器を提供することにある。

そのため本考案の発泡器は有底ケース状の発泡
器本体の中心に上面を密封し且つ周面に多数の連
結孔を有する円筒状ポストを直立させ、円筒状ポ
ストには本体の周壁から導入させた送風管の先端
を挿入させると共にその先端に上向きの送風口を
穿設し、本体の周壁と円筒状ポストの密封上面と
に取付けた無数の小孔を穿つた発泡板で本体の開
放上面を閉塞させ、発泡板上には数本の保護棒を
設け、発泡板の下側における本体の周面には複数
の透孔を形成したものである。

［実施例］ 図において１は円形偏平ケース状の本体で底壁
の下面に脚２を４個取付け、安定を良くし、中心
にした円筒状ポスト３を立てる。

円筒状ポスト３はその上面に当て片１４を取付
けて密封し、周面に連結孔４を複数開孔させてあ
り、本体１の周壁から導入した送風管５の先端を
円筒状ポスト３に挿入し、挿入した送風管５の先
端は閉塞され上向きの送風口６を穿つてある。７
は送風管５の基部に接続した自在ニツプルであ
る。

本体１の上方の拡開段階１′に無数の小孔８を
有する発泡板９を嵌め、本体の開放上面を閉塞
し、その中央部を円筒状ポスト３の当て片１４上
に載置させ、更にその上に保護棒１０を放射状に
取付ける。

保護棒１０は一端に係合頭部を他端に屈曲基部
１０ａを備え、本体の周面の孔から発泡板９の周
面の孔を貫いて中心に位置させ、中心に位置させ
た屈曲基部１０ａは発泡板９上の受皿１２を受
け、押え片１１を当て、ボルト１３を押え片１１
の中心孔から発泡板９を貫いてポスト３の当て片
１４にねじ込んで固定する。又本体１の周壁面に
は発泡板９の下側において、複数の透孔１５を開
設してある。１６はラドン発生体がでラドンはラ
ジウム、トリウム含有鉱石から発生するガス状の
元素で、原石は放射線を放出する燃酸希土類の組
成とし、酸化トリウム（ThO₂）■９％前後含有
する固体であつて、この原石１に粘土５の割合で
混入焼成した固形物をラドン発生体１６となし、
上下にフイルターを装備し、コンプレツサーから
の送風によりラドンを含む気泡が発生し気泡浴効
果とラドン浴効果を同じに発揮できるようにして
ある。

［作用］ ポストから出た空気は透孔の上の空隙から均等
に送られて発泡板の小孔より気泡となつて上昇す
る。

［考案の効果］ 本体の中心から送風されるので圧力は一定し、
又本体周面の透孔からその上の湯は本体外に排出
し、送風により周面の透孔と発泡板との間の本体
内に湯のない空間ができるため発泡板のすべての
部分に圧力が循環し発泡板からは気泡が均等に送
り出される。更に保護棒が発泡板の上にあるため
身体が触れても発泡板の目詰まりは生じない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る浴槽発泡装置用発泡器の一
実施例を示したもので、第１図は平面図、第２図
は縦断面図である。 １……本体、３……ポスト、４……連絡孔、５
……送風管、８……小孔、９……発泡板、１０…
…保護棒、１５……透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底ケース状の発泡器本体の中心に上面を密封
   し且つ周面に多数の連結孔を有する円筒状ポスト
   を直立させ、円筒状ポストには本体の周壁から導
   入させた送風管の先端を挿入させると共にその先
   端に上向きの送風口を穿設し、本体の周壁と円筒
   状ポストの密封上面とに取付けた無数の小孔を穿
   つた発泡板で本体の開放上面を閉塞させ、発泡板
   上には数本の保護棒を設け、発泡板の下側におけ
   る本体の周面には複数の透孔を形成した浴槽発泡
   装置用発泡器。