JPH033522Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフリーサイズのワイシヤツに関するも
のである。従来より、ワイシヤツは着る人の首回
り、袖の長さを規準として選択されている。しか
し、体型は個々人により異なつているので、、自
分にピツタリとフイツトする既製のワイシヤツを
捜し出すことはいつでも容易にできるとは限らな
い。

その理由は、メーカーが必ずしも全ての体型の
ものを生産していないか、あるいは用意されてい
たとしても、体型ごとの売れ行きが異なるため、
売場に常時用意されているとは限らないからであ
る。

更に、これに色、柄など自分の好みに合わせて
選ぼうとすると、体型に合つたものがあつたとし
ても、満足できるものを選択することは困難を極
める。

メーカーサイドでは、種々の体型に合せて種々
のサイズのものが用意されているが、この場合、、
多品種（体型、色、柄について）、小量生産にな
らざるを得ず、その結果均一な切断並びに縫合作
業にすることができないので、製作作業に手間が
かかり、コストが高くなる。従つて、メーカーで
は、細部のサイズを無視して体型を大まかに共通
する項目をまとめて小数のものに分類し、これに
色及び柄の種類を増やしてフアツシヨン性を高
め、ニーズに答え、または流行を作り出し、大量
生産を可能にするることによつて、生産コストを
下げようと試みている。

しかしながら、これらの試みは一部では好評を
得ているものの、体にピツタリとフイツトしない
と云う点について成功していない。

従つて、本考案では、ワイシヤツの体型別の分
類を更に少なくし、その各体型にあてはまる人が
着用した場合、全ての人がピツタリとフイツト
し、且つ色及び柄の組合せを任意に選択できるよ
うにした、コストが安く且つフアツシヨン性の高
いフリーサイズのワイシヤツを提供するることを
目的としている。

本考案の上記課題は、、伸縮部を有する襟部を
胴部に着脱自在に止着するることによつて達成さ
れた。

なお、本考案によるワイシヤツは、袖部を伸縮
自在または着脱自在にしたり、胴部に伸縮部を設
けると、更に効果的である。

この構成によれば、首回りに合わせて襟部の伸
縮部を調節し、胴部上端に襟部を止着できるの
で、全ての人にピツタリとフイツトし、または首
回りをきつめまたは緩め等、好みに合せて調節で
きる。

また、襟部並びに袖部を異なる色及び柄のもの
に取換えることができるので、好みに合わせて選
択できるので、、フアツシヨン性が高くなると云
う利点を有する。

以下、図面に示した実施例について詳しく説明
する。

第１図はワイシヤツの上部を拡大して示してあ
り、胴部１と襟部２を備えていて、襟部２が胴部
１の上端３に着脱自在にされている。この例で
は、胴部１の上端３に少なくとも１箇所切欠部７
が形成されていて、この切欠部の両側にボタン４
が間隔を置いて設けられており、一方、襟部２の
側端にボタン４を係止し得るボタン穴５が多数形
成されている。襟部２は更に、その長さを調節し
得る伸縮部６がが形成されている。この例では、
伸縮部６が細かいジヤバラ状に形成してある。

使用に際しては、先づ襟部２を首回りに合わせ
て伸縮部６を調節し、ボタン４を適合する襟部２
のボタン穴５に係止する。従つて、ワイシヤツの
首回りが着用する人の首回りにピツタリとフイツ
トする。また襟部２を胴部１と異なる色及び柄の
ものと取換えることが自由に行い得る。

第２図は第１図のワイシヤツの例と良く似てい
るが、襟部２の胴部１への止着は、襟部２及び胴
部１の上端３に設けられた面フアスナー８Ａ及び
８Ｂによつて行なわれる。この場合、襟部２の伸
縮部６には、帯ゴムが内部に縫合されている。着
用にあたつては、この伸縮部６は扇状に拡げるこ
とができる。

なお、上記両例においては、胴部１の上端の外
側に襟部を止着したが、内側に止着し得るように
しても良いことはもちろんである。

次に、袖部１０を伸縮自在とした例を第３Ａ図
及び第３Ｂ図に示した。袖部１０の外側にはスラ
イドフアスナー１１が設けられている。スライド
フアスナー１１は、そのメス部材１１Ａの一端が
袖部１０に止着されており、そのスライダ部１１
Ｃが、同様に間隔をおいて袖部１０の外側に止着
されたオス部材１１Ｂに摺動自在に嵌合してい
る。

従つて、スライダ部１１Ｃをオス部材１１Ｂ上
を摺動させることによつて（第３Ｂ図参照）、袖
部１０の長さを調節することができる。この場
合、スライドフアスナー１１は袖部１０のワンポ
イントアクセサリーとなり、フアツシヨン性が高
められる。

第４図は、袖部１０を着脱自在としたものであ
る。この場合、袖部１０が２つに分割されてい
て、一方にスライドフアスナー１１のオス部材１
１Ｂが止着され、他方にメス部材１１Ａが止着さ
れている。この場合、スライドフアスナー１１は
２つ以上用いたほうが良い。更に、分割した袖部
１０Ａ及び１０Ｂに面にフアスナーを用いてもよ
い。この例のものは半袖及び長袖として使用し得
ることは容易に理解されよう。従つて、いつでも
袖部１０を適当な長さに調節できる。

第５図は胴部１のまわり部１２の一部拡大図で
あり、この部分の内側に面フアスナー１３Ａと１
３Ｂが止着されている。この場合、使用する人の
胴まわりに合せて、面フアスナー１３Ａと１３Ｂ
の間の部分１３Ｃを内側に折り込んで、面フアス
ナー１３Ｂを面フアスナー１３Ａに係止させる。
従つて、使用する人の胴まわりに合せて胴まわり
部１２を調節できるので、いかなる場合でもピツ
タリとフイツトする。

以上のように、本考案によるワイシヤツは、
種々の組合せによつて、いかなる場合にもピツタ
リとフイツトし、且つ色及び柄との組合せを任意
に選択できるのでフアツシヨン性を高められるば
かりでなく、体型別分類を少なくできるので、大
量生産により生産コストを低下できるのにもかか
わらず、フアツシヨン性が高いという利点を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はワイシヤツの上部を拡大して示した
図、第２図は面フアスナーを用いた襟部の止着を
示す図、第３Ａ及び第３Ｂ図は袖部の長さを調節
自在とした図、第４図は袖部を着脱自在とした
図、第５図は胴まわり部を調節自在とした図であ
る。 図中符号：１…胴部、２…襟部、３…胴部上
端、４…ボタン、５…ボタン穴、６…伸縮部、７
…切欠部、８Ａ，８Ｂ…面フアスナー、１０…袖
部、１０Ａ，１０Ｂ…分割された袖部、１１…ス
ライドフアスナー、１１Ａ…スライドフアスナー
のメス部材、１１Ｂ…スライドフアスナーのオス
部材、１１Ｃ…メス部材のスライド部、１２…胴
まわり部、１３Ａ，１３Ｂ…面フアスナー、１３
Ｃ…面フアスナーの中間部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 伸縮部を有する襟部を胴部に着脱自在に止着
   したフリーサイズのワイシヤツ。 ２ 袖部を伸縮自在にしたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載のフリーサイ
   ズのワイシヤツ。 ３ 袖部を着脱自在にしたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載のフリーサイ
   ズのワイシヤツ。 ４ 胴部に伸縮部を設けたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項に記載のフリーサイ
   ズのワイシヤツ。