JPH0335213Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、口紅等の棒状化粧品を格納する棒状
化粧品容器に関する。

「従来の技術」 この種棒状化粧品容器として、例えば容器主体
と該容器主体の上部外面に嵌合されたキヤツプと
からなり、容器主体は、摘み筒部からキヤツプ嵌
合筒部を介してガイド筒部を起立させた主筒と、
上記ガイド筒部外面に嵌合された回動筒と、ガイ
ド筒部内に昇降自在に嵌合された棒状化粧品保持
筒とを有し、上記回動筒に対して摘み筒部を正回
転させると、保持筒が上昇して棒状化粧品がガイ
ド筒部上端から繰出され、又逆回転させると保持
筒が下降して棒状化粧品が繰込みされるよう設け
たものがある。

「考案が解決しようとする問題点」 前記容器にあつては、容器主体及びキヤツプが
単なる円筒体で形成されていたため、外観が陳腐
化して新鮮味がないと共に、むやみに台上等に放
置すると容器が台上等を転動して落下損傷或いは
紛失するという虞れがあつた。

本考案は、このような実情を考慮して案出され
たもので、新鮮でかつ興趣があると共に取扱いが
容易な棒状化粧品容器を提供することを目的とす
る。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案に係る棒状化
粧品容器は、上端面開口の筒状体であつて、内部
に棒状化粧品保持筒を昇降自在に嵌合させた容器
主体１と、該容器主体外面に被嵌させたキヤツプ
状部材２とからなり、上記容器主体の下部外面に
は対称な位置に一対の指当板３，３を突設させ、
上記キヤツプ状部材は、上記容器主体の上部外面
が嵌合した筒部４上端外面から下方大径のスカー
ト状周壁５を垂設させ、該周壁下端面を容器主体
下端面と一致させるか或いは若干下方へ突出させ
ると共に該周壁下端面を左、右方向へ揺動自在に
円弧状に形成させ、かつ該周壁下端の前、後両部
分に上記指当板３，３がそれぞれ嵌合する切欠凹
部６，６を穿設させて形成させたことを特徴とす
る。

「作用」 例えば、第１図及び第３図において、キヤツプ
状部材２の上部外面を指で突くなどすれば、キヤ
ツプ状部材はそのスカート状周壁５の円弧状下端
面により容器主体１と一緒に左右方向（矢印参
照）へ揺動（ロツキング）する。

容器使用時には、指当板３，３を介して容器主
体１をキヤツプ状部材２に対して離間する方向へ
引つ張ることにより、容器主体はキヤツプ状部材
の筒部４から容易に離脱出来る。

使用後は、逆に容器主体を、その指当板がキヤ
ツプ状部材の切欠凹部６，６に嵌合するようにし
て、筒部４内に嵌合すれば良い。

「実施例」 第１図及び第２図は本考案容器の第１の実施例
を示すもので、図中１は容器主体、２は該容器主
体の外面に被嵌されたキヤツプ状部材である。

容器主体１は、摘み筒部７からキヤツプ嵌合筒
部８を介して図示しないガイド筒部を起立させた
主筒９と、上記ガイド筒部外面に嵌合された回動
筒１０と、ガイド筒部内に昇降自在に嵌合された
図示しない棒状化粧品保持筒とを有する。上記摘
み筒部７の外面には対称な位置に半円形の一対の
指当板３，３が突設されている。

そして、上記主筒９と回動筒１０と保持筒との
間に適宜施された図示しない繰出し機構により、
上記回動筒に対して摘み筒部を正回転させると、
保持筒が上昇して棒状化粧品がガイド筒部上端か
ら繰出され、又逆回転させると保持筒が下降して
棒状化粧品が繰込みされるようになつている。

キヤツプ状部材２は、上記キヤツプ嵌合筒部８
に嵌合した有頂の筒部４上端外面から下方大径の
スカート状周壁５を垂設させて形成されている。
尚、図中１１はキヤツプ嵌合筒部と筒部４との接
触面間に周設された凹凸条の係合手段である。

上記スカート状周壁５の横断面が長円形状に形
成されると共に、該周壁の下端面を容器主体下端
面と一致させるか或いは若干下方へ突出させ、か
つ該周壁下端面を左、右方向へ揺動自在に円弧状
に形成させている。さらに、該周壁下端の前、後
両部分に上記指当板３，３がそれぞれ嵌合する切
欠凹部６，６を穿設させている。

第３図及び第４図は本考案容器の第２実施例を
示すもので、キヤツプ状部材２のスカート状周壁
５を左、右方向へ扇形状に大きく張り出して形成
すると共に、その内部に筒部４を二個縦設させて
同種或いは異種の容器主体１をペアで収納させる
ようにした例である。

上記実施例共に、各部は適宜合成樹脂材で成形
製作される。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、キヤツプ
状部材の外形を略円或いは角錐台形状に形成した
ので、外観に新鮮味があると共に転動不能である
ことから取扱いが容易である。また、キヤツプ状
部材の外周壁下端面を円弧状に形成して、容器が
立つた状態でロツキングすることが出来るように
したので、興趣があり容器の商品性が高められる
という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の一実施例を示す半断面
図、第２図は同じく斜視図、第３図は本考案容器
の別の実施例を示す半断面図、第４図は同じく斜
視図である。 １……容器主体、２……キヤツプ状部材、５…
…スカート状周壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端面開口の筒状体であつて、内部に棒状化粧
   品保持筒を昇降自在に嵌合させた容器主体１と、
   該容器主体外面に被嵌させたキヤツプ状部材２と
   からなり、上記容器主体の下部外面には対称な位
   置に一対の指当板３，３を突設させ、上記キヤツ
   プ状部材は、上記容器主体の上部外面が嵌合した
   筒部４上端外面から下方大径のスカート状周壁５
   を垂設させ、該周壁下端面を容器主体下端面と一
   致させるか或いは若干下方へ突出させると共に該
   周壁下端面を左、右方向へ揺動自在に円弧状に形
   成させ、かつ該周壁下端の前、後両部分に上記指
   当板３，３がそれぞれ嵌合する切欠凹部６，６を
   穿設させて形成させたことを特徴とする棒状化粧
   品容器。