JPH0332878Y2

JPH0332878Y2 -

Info

Publication number: JPH0332878Y2
Application number: JP1986086304U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-06
Filing date: 1986-06-06
Publication date: 1991-07-11
Also published as: JPS62196999U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、主として結婚式等の記念写真を撮影
するに用いる写真撮影用スタンドに関するもので
あり、専門写真技師が用いる撮影用器材として利
用するものである。

（従来の技術）結婚式場での記念写真の撮影は、４×５版等の
大型カメラを用いた主撮影を行うと同時に、ブロ
ーニー型等の小型カメラを用いた予備撮影を行う
ことに依り、撮影の失敗を二重に防止している。
そして、従来は大型カメラをスタンドに固定して
主撮影を行うも、小型カメラに依る予備撮影は手
持ち撮影に依存することを通例とした。

（考案が解決しようとする問題点）上記のように、主撮影はスタンドに固定した大
型カメラで行うために何等問題が生じないが、小
型カメラに依る予備撮影は手持ち撮影に依存する
関係上、手振れ等が生じ易と言うような問題が必
然伴つた。

更に、主撮影の際にセツテイングしたカメラア
ングルには、スタンドが存在しているため、手持
ちに依る予備撮影は、当該スタンドの位置を避け
て撮影する関係上、最適なる撮影ポジシヨンを取
りにくい、と言うような問題も生じるものであつ
た。

上記した問題は、主撮影を終えた後、スタンド
に固定した大型カメラを取り外し、然る後、予備
撮影用小型カメラを当該スタンドに取り付けるこ
とに依り解決されるが、今度は、撮影の迅速性が
著しく損なわれてしまう、と言うような新たな問
題が生じてしまうものである。

更に、複数の台座を具えたスタンドを使用し、
主撮影用大型カメラと予備撮影用小型カメラを、
これに固定するように成すことが考えられるが、
この場合、両者のカメラアングルが、上下方向ま
たは左右方向に著しく異なつてしまうため、これ
の調節作業に時間がとられてしまう、と言うよう
な問題が生じてしまうものである。

本考案は、主撮影と予備撮影との両撮影の切換
えが、スタンドの簡単な操作に基づき極めて迅速
になされるように構成し、依つて、上記のような
従来に於ける問題点の解決化を図つたことを特徴
とするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、脚体２に立設した柱体１に対し、カ
メラ装着用第一台座５を具えた昇降体３と、該カ
メラ装着用第一台座５の下方に位置するカメラ装
着用第二台座７とを、夫々上下方向に摺動自在に
取付け、更に、該昇降体３とカメラ装着用第二台
座７とを連杆８，８を介して連動可能に連結した
ことを特徴とする写真撮影用スタンドに係るもの
である。

（作用）本考案を用いて結婚式の記念写真を撮る場合、
例えば第１図に示す如く、カメラ装着用第一台座
５に予備撮影用たる小型カメラＡを、また、カメ
ラ装着用第二台座７に主撮影用たる大型カメラＢ
を夫々セツトしておく。そして、大型カメラＢに
依る主撮影を行なつた後、直ちに昇降体３を降下
させ、今迄大型カメラＢがあつた位置に小型カメ
ラＡを位置させて予備撮影を行なう。また、再び
大型カメラＢに依る主撮影を行なう場合は、昇降
体３を上昇させて大型カメラＢを撮影位置にセツ
トすれば良い。

このような操作をその都度繰り返すことに依
り、主撮影と補助撮影との切り換えが瞬時に達成
されることとなる。

（実施例）本考案の構成を図面に示す実施例について詳細
に説明すれば次の通りである。

図において、１は脚体２に立設した柱体であつ
て、該柱体１は内部を空洞とするパイプ状材料に
依つて形成したものである。

３は上記柱体１に対し上下方向に摺動自在に嵌
合した昇降体であつて、その背部には該昇降体３
を柱体１の任意箇所に仮止め的停止を行なうため
のストツパーレバー４が設けられている。５は該
昇降体３の正面側に突設したカメラ装着用第一台
座であつて、図示の実施例にあつては雲台６を介
して小型カメラＡが取付けられるように成つてい
る。

７は上記昇降体３の下方にしてかつ柱体１に対
し昇降自在に取付けたカメラ装着用第二台座であ
つて、図示の実施例にあつては大型カメラＢが取
付けられるように成つている。また、該カメラ装
着用第二台座７は上述したカメラ装着用第一台座
５に対し、連杆８，８を介して連動可能に連結さ
れている。

９は柱体１の上端に装設したプーリー、１０は
該柱体１の内部に収装した釣り合い重錘であつ
て、該重錘１０はプーリー９に掛架したワイヤー
１１の一端に連結され、かつ、該ワイヤー１１の
他端は前述した昇降体３に連結してある。そし
て、該釣り合い重錘１０の重さは、該昇降体３を
柱体１の任意位置で停止可能とする如く釣り合う
だけの重量となるように設定されている。

尚、図示の実施例にあつては、第一台座５に小
型カメラを、また、第二台座７に大型カメラを
夫々装着するように構成してあるが、第一台座５
に大型カメラを、また、第二台座７に小型カメラ
を夫々装着するように構成しても良い。更に、昇
降体３に対する釣り合い方式であるが、図示の如
き釣り合い重錘１０を用いることなく、例えば、
ゼンマイ状スプリングの採用に基づき釣り合い目
的を達成する等、適宜手段であつて可とする。

（考案の効果）本考案は、脚体２に立設した柱体１に対し、カ
メラ装着用第一台座５を具えた昇降体３と、該カ
メラ装着用第一台座５の下方に位置するカメラ装
着用第二台座７とを、夫々上下方向に摺動自在に
取付け、更に、該昇降体３とカメラ装着用第二台
座７とを連杆８，８を介して連動可能に連結した
から、例えば第１図に示す如く、カメラ装着用第
一台座５に予備撮影用たる小型カメラＡを、ま
た、カメラ装着用第二台座７に主撮影用たる大型
カメラＢを夫々セツトしておけば、既述した如く
昇降体３の昇降操作に基づき、主撮影と補助撮影
との切り換えが瞬時に為されることとなる。そし
て、このような切り換えは、主撮影が終わつた後
に、予備撮影用小型カメラの移動を主撮影用カメ
ラの位置と同位置まで移動することに依り、当該
小型カメラは、主撮影の場合と同一のカメラアン
グルを瞬時に採ることが許容化される。従つて、
記念写真の如き二台のカメラを用いて二度撮りす
るような場合、その作業が極めて迅速に達成され
ることとなる。

更に本考案は、カメラ装着用第一台座５及びカ
メラ装着用第二台座７を夫々連動して縦方向に移
動するように構成したから、例えば、両台座を横
方向にスライドさせるように構成した場合に比し
て、その全体がコンパクト化されることとなる。

すなわち、横方向に移動させるように構成した
場合、不使用がわの台座が側方に突出し、側方ス
ペースを充分に取る必要が生じるばかりでなく、
撮影者または撮影助手等がこれをひつかけてスタ
ンドを倒してしまうと言うような事態を招き易い
が、本考案にあつてはこのような心配を絶無とす
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は本考案の斜視図、第２図は同上縦断面図であ
る。１……柱体、２……脚体、３……昇降体、４…
…ストツパーレバー、５……カメラ装着用第一台
座、６……雲台、７……カメラ装着用第二台座、
８……連杆、９……プーリー、１０……釣り合い
重錘、１１……ワイヤー、Ａ……小型カメラ、Ｂ
……大型カメラ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

脚体２に立設した柱体１に対し、カメラ装着用
第一台座５を具えた昇降体３と、該カメラ装着用
第一台座５の下方に位置するカメラ装着用第二台
座７とを、夫々上下方向に摺動自在に取付け、更
に、該昇降体３とカメラ装着用第二台座７とを連
杆８，８を介して連動可能に連結したことを特徴
とする写真撮影用スタンド。