JPH0332487Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は冷却服に取り付けて使用して、外気を
服の中に強制的に吸入することが出来る冷却服用
ブロアーに関するものである。

〈従来の技術〉 本件出願人は既に特開昭58−65004号公報に示
す如き冷却服を開発し、この冷却服に特殊な小型
のブロアーを取り付けている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 然るにこの公報に示す小型ブロアーは１個１個
が独立しており、かつ服に穿設した小孔にこれ等
の小型ブロアーを個々に取付固定しなければなら
ず、取付作業が困難であり、かつ簡単に着脱する
ことが出来ない等の欠点があつた。

又本考案者は複数個のフアンを一体的に並列し
た小型ブロアーも開発し、冷却服に取り付けて使
用しているが、このものは服の内側に網袋等を介
して取り付けるか或いはバンドで体に巻き付けて
装着していたが、これ等のブロアーを稼動すると
服が空気の作用によつて着用している人の体に巻
き付くので、外気を効率良く服内に取り入れるこ
とが困難である等の問題点があつた。

本考案は従来のこれ等の問題点の鑑み開発され
た全く新規な技術に関するものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は複数個のフアンを並列すると共にその
一側部に外気を吸入し得るフードを側方に湾曲し
て構成した冷却服用ブロアーである。

〈作用〉 本考案に於いては複数個のブロアーを並列する
と共にその一側部に外気を吸入し得るフードを側
方に湾曲して構成したので、ブロアーを服に取り
付ける際には前記湾曲したフードの先端を服の外
方に露出して取り付け、このフードの先端部より
外気を服内に効率良く吸入することが出来る。

〈実施例〉 図により本考案に係るブロアーの一実施例を具
体的に説明すると、第１図に於いて、１は複数個
の小型フアン２を並列してなる小型ブロアーであ
つて、その内側面は着用者の体に装着し易くする
為に円弧状に構成されている。又この小型ブロア
ー１の下面にはその先端部が外側方に湾曲して外
気を吸入し得る前後の内径が比較的小さい偏平状
のフード３が一体的に取り付けて構成されてい
る。４は送電用のコードである。

本考案に係る小型ブロアー１は上述の如き構造
を有するので、これを使用する場合には例えば第
２図乃至第４図に示す如く、冷却服Ａの内側に設
けられた内ポケツト５に小型ブロアー１を収納
し、かつ該内ポケツト５及びこれに接合した服地
６に穿設された横長穴７から小型ブロアー１のフ
ード３の先端を服地６の外方に露出し、又ブロア
ー１に連結された電池８は他のポケツト９に収納
し、この状態でブロアー１を使用することが出来
る。

〈考案の効果〉 本考案に係るブロアーは上述の如く、先端が外
側方に湾曲したフードを設けたので、このフード
の先端部分を服の一部から外方に露出し、これに
よつて服外の外気を極めて効率良く服内に強制吸
入することが出来、更に本考案に係るブロアーは
ポケツト内に簡単に着脱することが出来、かつブ
ロアーに設けられたフードがポケツト及び服地の
長穴に嵌入されるので、ブロアーを安定した状態
で服に装着することが出来る等の特徴を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るブロアーの斜視図、第２
図乃至第４図は取付及び使用説明図である。 １はブロアー、２はフアン、３はフード、５は
ポケツト、６は服地、７は横長穴、８は電池、Ａ
は冷却服である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個のフアンを並列すると共にその一側部に
   外気を吸入し得るフードを側方に湾曲して構成し
   たことを特徴とした冷却服用ブロアー。