JPH0329287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洋装ドレス風に着られる新しい感覚
の洋装ドレス風振袖に係るもので、添付図面を参
照にしてその構成を詳述すると次の通りである。

振袖イの着物地のおくみ１の縦端縁１′と裾２
の横下縁２′とを湾曲縁３で連設し、この縦端縁
１′と湾曲縁３と横下縁２′とに連続した波状外縁
４を有するレース状のレース模様５を形成し、お
くみ１の上方に位置する衿６に前記レース模様５
の波状外縁４と波状向が反対向きの波状外縁４′
を有するレース模様５を形成し、且つ袖７の外縁
を丸味をつけた曲線縁に形成し、この曲線縁にも
波状外縁を有するレース状のレース模様５を形成
したことを特徴とするものである。

図面のレース模様５は、レース刺しゆうを施し
てレース模様５を形成した場合を図示している
が、レース模様５は、レース布を重合せしめて形
成しても良いし、着物地をポンチで穿孔せしめて
形成しても良いし、どのような方法でレース模様
５を形成しても良い。

尚、おくみ１の縦端縁１′にレース模様５を形
成した場合、上前のかさなりを少しひかえめにす
ると良い。

一般に着物は若い女性が着る振り袖のように袖
の長いものと、既婚者が着る留め袖のように袖の
短いものがあるが、どちらも袖は直線裁ちの長方
形であり、このような袖や身頃部分に着物独特な
地模様や染模様、紋模様、縫取模様など美しい模
様が配され、華麗で豪華なことが着物鑑賞の対象
になつている。

このような美しい着物も最近は着用する人がだ
んだん少なくなつている現状を考えた結果、最近
の洋風化された日常生活に古い着物のデザイン感
覚では到底なじめず、遂には謝恩会や結婚披露宴
のようなパーテイでも着物が敬遠されているのが
原因ではないかと考え、本考案は、古典的な着物
を洋装同様抵抗感なく着用できるようにしたもの
で、上述のように構成したから、裾２の横下縁
２′、湾曲縁３、おくみ１の縦端縁１′及び衿６と
に波状外縁４を有するレース模様５が連続に形成
され、従つて、レース縁取りのある非常に豪華な
洋装感覚の振袖になる。

この際、波状外縁４を有するレース模様５を外
側にしておくみ１の縦端縁１′と湾曲縁３と裾２
の横下縁２′とに連続付設することは非常に洋装
感覚を強調される反面、くだけすぎてラフな感じ
になり易い欠点がある。

それにもかかわらず、衿６にも同様に同じ向き
で波状外縁４を付設した場合には礼装であるべき
ふりそでが下着のような感じになり易く、気品の
ない振袖となる。

本考案は、この点を配慮して、衿６には波状向
きが反対向きの波状外縁４′を有するレース模様
５を形成するから、衿６の内側縁は普通の和服と
同様の直線縁となつて衿元をすつきりと引きしめ
る感じの和服となり、ラフな感じが打ち消され、
和服の気品を保つことになる。

また、衿６にもレース模様５が形成されること
は一層洋装風のおしやれな感覚が強調され、和服
独自の気品を損なわない洋装感のある豪華な振袖
となる。

更に、おくみ１の縦端縁１′、湾曲縁３、裾２
の横下縁２′並びに外縁を曲線裁ちした袖７の曲
線縁に波状外縁４を有するレース模様５を形成し
たから、普通の着物のように身体に着物が巻きつ
けられているという堅苦しい感じもなくなつて着
物というよりロングドレスのように感じられ、特
に袖の外縁を曲線裁ちしたから一層洋装感を呈す
ることになる。

更に、衿６の外縁に波状外縁４′を有するレー
ス模様５は、衿６外縁が洋装おしやれの代表であ
る豪華なレース縁取りとなり、Ｖ衿の洋服のよう
な感じを呈し、一層ドレス風となり繊細なレース
模様５が目立つモダンで上品な感覚となり、和服
どドレスとが融合した全く新しい感じの誰もが非
常に着易い洋装ドレス風振袖となり、それが商品
価値を向上せしめる秀れた特長を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図は本案品の正面図である。 イ……振袖、１……おくみ、１′……縦端縁、
２……裾、２′……横下縁、３……湾曲縁、４，
４′……波状外縁、５……レース模様、６……衿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 振袖の着物地のおくみの縦端縁と裾の横下縁と
   を湾曲縁で連設し、この縦端縁と湾曲縁と横下縁
   とに連続した波状外縁を有するレース状のレース
   模様を形成し、おくみの上方に位置する衿に前記
   レース模様の波状外縁と波状向が反対向きの波状
   外縁を有するレース模様を形成し、且つ袖の外縁
   を丸味をつけた曲線縁に形成し、この曲線縁にも
   波状外縁を有するレース状のレース模様を形成し
   たことを特徴とする洋装ドレス風振袖。