JPH032802B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH032802B2
JPH032802B2 JP57211005A JP21100582A JPH032802B2 JP H032802 B2 JPH032802 B2 JP H032802B2 JP 57211005 A JP57211005 A JP 57211005A JP 21100582 A JP21100582 A JP 21100582A JP H032802 B2 JPH032802 B2 JP H032802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum hydroxide
weight
aluminate solution
salt water
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57211005A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59102819A (ja
Inventor
Koichi Yamada
Takuo Harato
Hisakatsu Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP57211005A priority Critical patent/JPS59102819A/ja
Publication of JPS59102819A publication Critical patent/JPS59102819A/ja
Publication of JPH032802B2 publication Critical patent/JPH032802B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高白色度水酸化アルミニウムの製造方
法に係り、詳しくは有機物等の着色物質を含有す
るアルミ酸塩液からの高白色度水酸化アルミニウ
ムの製造方法に関するものである。 周知の如くバイヤー法又はその改良法(以下バ
イヤー法と称す)によるアルミナの製造は、ボー
キサイトを通常130℃以上の温度の熱アルカリ溶
液で処理し、ボーキサイト中のアルミナ分を溶解
抽出し、得られたスラリーから酸化鉄、ケイ酸
塩、酸化チタン等の不溶解残渣を赤泥として分離
し、不溶解残渣を分離した後の清澄アルミン酸塩
液に種子として水酸化アルミニウムを添加し、通
常50〜70℃の温度範囲で水酸化アルミニウムを分
解析出せしめ、析出した水酸化アルミニウムをア
ルミン塩液から分離し、分離されたアルミニウム
の1部を種子として循環使用し、残余の水酸化ア
ルミニウムを製品として取り出し、他方分解後の
アルミ酸塩液はそのまま、または濃縮した後ボー
キサイトの溶解工程へ循環使用する工程より構成
されている。 ところで通常ボーキサイト中にはフミン質物質
を主体とする有機物が含有されており、これらが
溶解工程において熱アルカリ溶液に溶解又は可溶
性塩となつてアルミ酸塩液中に溶出するため、ま
た赤泥残渣を母液から除く際に沈降剤として澱
粉、合成高分子凝集剤等が添加されるためにバイ
ヤー工程のアルミ酸塩液中に遂次有機物が蓄積さ
れてくる。アルミン酸塩液中の有機物の形態は高
分子の錯体から最終分解生成物まで種々の形で存
在する。 これらの有機物はアルミン酸塩液から水酸化ア
ルミニウムを分解析出する工程において、水酸化
アルミニウムと共沈してくる。このため析出した
水酸化アルミニウムは黄褐色に着色し、プラスチ
ツク、紙或は歯磨き用充填材等の特に白色度の要
求される用途には不向きとなる。 従前よりアルミン酸塩液中の着色物質を除去す
る方法が種々提案されている。例えば活性炭によ
り吸着除去する方法、酸素、酸素含有物質で酸化
処理する方法、更には特開昭51−180698号公報に
見られる如くキーゼリツトを利用する方法、特開
昭54−163799号公報に見られる如くMgおよびCa
の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硅酸塩等を利用す
る方法等がある。 これらの方法では高価な処理剤を使用するため
処理費用が嵩み、経済的でないという問題を包含
する。 かかる状況下に鑑み本発明者らは簡便かつ廉価
な処理により高白色度の水酸化アルミニウムを取
得すべく鋭意研究を行なつた結果、食塩電解工程
よりの廃棄物である塩水マツドを用いる場合には
上記要件を満足し、高白色度の水酸化アルミニウ
ムが取得しうることを見い出し、本発明を完成し
た。 すなわち本発明は、バイヤー法におけるアルミ
ン酸塩液に塩水マツドを接触せしめ塩水マツドと
の反応生成物を分離除去した後アルミン酸塩液よ
り水酸化アルミニウムを析出させることを特徴と
する高白色度水酸化アルミニウムの製造方法を提
供するにある。 以下本発明方法を更に詳細に説明する。 本発明方法の実施に当つて使用する塩水マツド
は食塩電解工業の塩水精製工程より分離除去され
るゲル状残渣であり、その組成は原料塩中に含有
される不純物組成、更には各具体的な不純物の除
去方法により多少異なり、一義的に定まるもので
はないが、通常炭酸カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の成分を
包含しているものであればよく、就中少なくとも
塩水マツド(乾体基準)を構成する物質の50重量
%が硫酸カルシウム、炭酸カルシウムおよび水酸
化マグネシウムよりなりかつ、その組成が硫酸カ
ルシウム30〜60重量%、炭酸カルシウム10〜70重
量%、水酸化マグネシウム5〜20重量%より構成
されるものが推奨される。 アルミン酸塩液を処理するために添加される塩
水マツドの量は乾体基準で該液1に対しして
0.05g以上、より好ましくは0.5〜30g/の範
囲で用いられる。塩水マツドの添加量が0.05g/
に満たない場合には取得される水酸化アルミニ
ウムの白色度に与える効果が顕著ではなく、30
g/を越えて添加しても添加量に見合う白色度
の向上は見られない。 本発明方法の実施において塩水マツドを添加
し、処理するアルミン酸塩液はアルミン酸塩液か
ら水酸化アルミニウムを分解析出する工程以前で
あればいずこでもよく例えば、ボーキサイトとア
ルカリ溶液を混合加熱するアルミナ抽出工程、或
は不溶解残渣を分離した後のアルミン酸塩液であ
つてもよく、アルミン酸塩液の温度も常温から通
常のバイヤー法におけるアルミナの抽出温度まで
特に制限されるものではない。 尚、アルミン酸塩液と塩水マツドとの接触は撹
拌しつつ5分以上、好ましくは30分〜2時間実施
すればよい。かかる接触処理によるアルミン酸塩
液中の着色物質はゲル状沈澱物として分離される
のでこれらを過分離して除去した後常法により
水酸化アルミニウムを分解析出せしめればよい。 本発明方法においてゲル状沈澱物の過分離を
考慮すれば、不溶解残渣分離前のアルミナ抽出工
程において塩水マツドを加え、ゲル状沈澱物は赤
泥と同時に分離除去する方法が経済的である。 以上詳述した本発明方法によれば食塩電解工業
より排出される廃棄物としての塩水マツドを有効
利用し、何等特別の付加的操作を必要とせず簡便
にしてかつ廉価に白色度の優れた水酸化アルミニ
ウムを取得しうるものであり、その工業的価値は
頗る大なるものである。 以下本発明の方法を実施例によりさらに詳細に
説明する。 実施例 1 Na2O125g/でNa2O/Al2O3(モル比)=1.6
の組成を有し、有機物(有機質炭素として)20
g/を含む暗褐色のバイヤー液に塩水マツド
(CaSO437重量%、CaCO322重量%、Mg
(OH)210重量%)を乾体量基準で第1表に示す
ごとく添加し、液温70℃で1時間撹拌を行ない、
沈澱物を過分離した。 このようにして得た過液の色調を波長600n
mの比色計で光透過率を測定し、その結果を第1
表に示す。 尚比較のため試薬グレードのCaCO3、CaCO4
Mg(OH)2及び塩水マツドの組成に相当する混合
試薬の調合剤を有機物の除去剤として用いた場合
の結果を合せて第1表に示す。
【表】 第1表から明らかな如く、本発明方法において
使用する塩水マツドはCaSO4、CaCO3、Mg
(OH)2の試薬の各々単独添加の効果、更に塩水
マツドの組成に相当する調合剤による添加効果に
おいても著しい有機物の除去効果が達成される。 実施例 2 Na2O125g/でNa2O/Al2O3(モル比)=1.6
の組成を有し、有機物(有機質炭素として)20
g/を含む暗褐色のバイヤー液に第2表に示す
添加剤を所要量添加し、液温220℃で0.5時間撹拌
処理を行ない、生成したゲル状物質を過除去し
た。 このようにして得たバイヤー液の色調を実施例
1と同じ方法により測定し、結果を第2表に示
す。但し塩水マツドは実施例1と同じものであ
る。
【表】
【表】 実施例 3 実施例2で用いたバイヤー液に第3表に示す組
成の添加剤を加え、液温220℃で0.5時間撹拌を行
なつた後ゲル状物質を過除去した。 このようにして得たバイヤー液の色調を同様に
測定し、得られた結果を第3表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 バイヤー法におけるアルミン酸塩液に塩水マ
    ツドを接触せしめ、塩水マツドとの反応生成物を
    分離除去した後アルミン酸塩液より水酸化アルミ
    ニウムを析出させることを特徴とする高白色度水
    酸化アルミニウムの製造方法。 2 アルミン酸塩液に対し塩水マツド(乾体基
    準)を0.05g/以上添加する特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3 硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び水酸
    化マグネシウムの含有量が少なくとも全重量の
    (乾体基準)の50重量%以上であつてかつ、その
    組成が硫酸カルシウム30〜60重量%、炭酸カルシ
    ウム10〜70重量%、水酸化マグネシウム5〜20重
    量%よりなる塩水マツドを使用する特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
JP57211005A 1982-12-01 1982-12-01 高白色度水酸化アルミニウムの製造方法 Granted JPS59102819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57211005A JPS59102819A (ja) 1982-12-01 1982-12-01 高白色度水酸化アルミニウムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57211005A JPS59102819A (ja) 1982-12-01 1982-12-01 高白色度水酸化アルミニウムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59102819A JPS59102819A (ja) 1984-06-14
JPH032802B2 true JPH032802B2 (ja) 1991-01-17

Family

ID=16598744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57211005A Granted JPS59102819A (ja) 1982-12-01 1982-12-01 高白色度水酸化アルミニウムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59102819A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4915930A (en) * 1986-07-31 1990-04-10 Aluminum Company Of America Process for producing aluminum hydroxide of improved whiteness
US5624646A (en) * 1993-10-14 1997-04-29 Aluminum Company Of America Method for improving the brightness of aluminum hydroxide
JP5246510B2 (ja) * 2008-07-10 2013-07-24 住友化学株式会社 脱色されたアルミン酸ソーダ水溶液の製造方法
CN102976570A (zh) * 2012-11-26 2013-03-20 中国铝业股份有限公司 一种降低拜耳法生产过程碱耗的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59102819A (ja) 1984-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4215094A (en) Method for the removal of organic substances from alkali metal aluminate solution
US4578255A (en) Purification of Bayer process liquors
US4046855A (en) Method for removing harmful organic compounds from aluminate liquors of the Bayer process
US3944648A (en) Method for processing bauxites
US2806766A (en) Process of purifying caustic aluminate liquors
US4101629A (en) Purification of solutions circulating in the bayer cycle
US5284634A (en) Purification of Bayer process liquors using cationic polymeric quaternary ammonium salts
AU648215B2 (en) Process for the removal of sodium oxalate from solutions of sodium aluminate from the Bayer cycle
CA1083827A (en) Bayer process production of alumina
US4668485A (en) Recovery of sodium aluminate from Bayer process red mud
AU748945C (en) Process for producing alumina
OA11658A (en) Improved bayer causticisation.
EP0150033B1 (en) Process for producing highly pure magnesium hydroxide
AU720685B2 (en) Process for recovering the sodium contained in industrial alkaline waste
US3787558A (en) Magnesium hydroxide production
US1505202A (en) Recovery of magnesium compounds from brines
US5888461A (en) Process for purifying sodium aluminate solutions containing sodium oxalate
JPH032802B2 (ja)
US4519989A (en) Removal of organic contaminants from bauxite and other ores
US3966874A (en) Extraction of alumina from bauxite ores
CN1644508A (zh) 以制盐苦卤为原料制备水滑石的方法
JP3382648B2 (ja) 白色水酸化アルミニウムの製造方法
SU994407A1 (ru) Способ очистки раствора хлорида натри
US1756275A (en) Liquid treatment
CA1105265A (en) Method for the removal of organic substances from alkali metal aluminate solution