JPH03276899A

JPH03276899A - 航空機のパイロン

Info

Publication number: JPH03276899A
Application number: JP7348190A
Authority: JP
Inventors: Masaru Kodama; 優児玉
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1990-03-26
Filing date: 1990-03-26
Publication date: 1991-12-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は航空機で使用されるパイロンに関する。

〔従来の技術〕

従来、航空機の主翼等に装着されたパイロンは、可変形
状のものはなく、固定形状ものが用いられている。即ち
、第５図に示すように、航空機の主翼１０の下面等に固
定形状のパイロン２′が装着され、その下端に飛しよう
体等の外部搭載物４′を搭載するようにしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来技術による航空機のパイロンは、前記のように、固
定形状をもち、外部搭載物の携行及び投下（または発射
）の機能を有するのみであって、以下のような欠点があ
る。

（１）外部搭載物に作用する空力荷重を調節する機能を
持たないため、空力荷重が大きい場合には、パイロンや
翼が破壊しないように、航空機の飛行範囲（速度、迎角
、横滑角等）を制限しなければならない。

（２）外部搭載物の投下後の運動を制御する機能を持た
ないため、投下後の外部搭載物が望ましくない運動をす
る場合には、投下を行なう際の航空機の飛行範囲を制限
するか、更に悪い場合には、投下が不可能になる。

（３）左右の主翼のパイロンに非対称に外部搭載物を搭
載して、航空機に操縦性上好ましくない非対称空気力が
生じた場合に、従来技術のパイロンには非対称空気力の
調節機能がないため、操縦者が非対称空気力を補償する
ための操緬面操作を行なわねばならない。

本発明は、従来の航空機のパイロンが持つ、以上のよう
な問題点を改善でき、そのほかにも後で述べる望ましい
作用を有するパイロンを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］本発明の航空機のパイロンは、その前縁部と後縁部の少
くともいづれか一に舵面を有することを特徴とする。

（作用）本発明に係るパイロンは、前記のように、その前縁部と
後縁部の少くともいづれか一に舵面を有することによっ
て、次のような作用を得ることができる。

（１）舵面により、パイロンに搭載された外部搭載物に
対する気流方向を変化させて、外部搭載物に働く空力荷
重を軽減できる。

（２）舵面により、気流方向を変化させることにより、
パイロンに搭載された外部搭載物の投下後の運動を制御
できる。

（３）主翼等に設けられた左右のパイロンに搭載された
外部搭載物が非対称の場合、舵面により、外部搭載物に
対する気流方向を変化させ、またハＩＡ　部搭載物がつ
いていない側のパイロンのパイロン自体の空気力を舵面
により調節することによって、非対称搭載形態の航空機
の非対称空気力を補償できる。

（４）航空機の機体形状によっては、パイロンの舵面の
操作によって、外部搭載物付き形態の縦の静安定特性を
良くするのに利用することができる。

（５）パイロンの舵面を航空機の横方向の操縦面として
機能を付与することもできる。

〔実施例〕

本発明の第１の実施例を、第１図及び第２図によって説
明する。

本実施例は、航空１１！１の左右主翼１０の下面に装着
されたパイロン２の後縁部には、上下方向の軸まわりに
その前端が枢着された舵面３を備えている。なお、図中
、４はパイロン３の下端にその胴部が取付けられて搭載
された足部に複数の方向安定用フィン４ａをもつ飛しよ
う体である。

従って、舵面３の角度を変えることによって、第１図（
ａ）に示すように、矢印ａで示す気流の方向を矢印すで
示す方向へ変えるとともに、パイロン２自体の空気力Ｆ
をｆｆ１ｌｌｆｆすることもできる。舵面３の角度は、
地上で必要な角度にセットして、飛行中は動かないよう
にしてもよいし、通常の航空機の操縦面と同様に、飛行
中に角度を変えられるようにしてもよい。

本実施例の作用及び効果を簡単な例で第２図を参照しな
がら説明する。

第２図（ａ）〜（Ｃ）においては、左側に従来技術を、
右側に本実施例を対比して示し、従来技術においては、
本実施例の部分に対応する部分が符号にダッシュを付し
て示されている。

第２図（ａ）は、外部搭載物の空力荷重の軽減を示す航
空機後方から見た図であり、外部搭載物の外向き空気力
Ｆ、が大きい場合に舵面を内向きにとって、外へ向かう
気流を弱めることにより、外部搭載物の空力荷重を軽減
している。

第２図ら）は、外部搭載物の投下特性の制御を示す航空
機後方から見た図であり、投下後の外部搭載物の右ロー
ルが強い場合、舵面を外向きにとって右ロールを軽減し
ている。

第２図（Ｃ）は非対称搭載形態の非対称空気力の補償を
示す航空機後方から見た回であり、一方のパイロンにの
み飛しよう体等を搭載した場合のように、非対称搭載に
よる横向き横力Ｆ２を、反対側のパイロン２の舵面３を
内側にとって反対向き横力Ｆ３を発生させることにより
補償している。

第２図（ｄ）は航空機の縞の静安定特性改善の例を示す
平面図であり、フィン付き外部搭載物４のフィンの空気
力が縦の静安定を悪化させる場合に、舵面を外側にとっ
て、フィンの空気力を変化させ、縦の静安定特性を改善
している。

第２図（ｅ）は、操縦面としての利用を示す平面図であ
り、左右のパイロン２の舵面３を逆向きにとって、機体
ｌに横力Ｆ４を発生させて横方向の操縦に用いている。

この場合は、舵面３の角度が飛行中に変えられる方式が
採用される。

本発明の第２の実施例を第３図によって説明する。

本実施例では、主翼１０の下面に装着されたパイロン２
の前縁部には、上下方向の軸まわりにその後端が枢着さ
れた舵面３を有している。

本実施例は、前記第１の実施例と同様の働きをさせるこ
とができる。

なお、本実施例において、第１の実施例の作用・効果を
示す第２図と同し作用・効果を得るための舵面の向きは
、第１の実施例と内、外が逆になる。

また、第１の実施例のパイロンが次のような理由で成立
しない場合は、本実施例のパイロンが有効である。

（１）パイロンは通常、後縁部の厚みが前方の部分より
も薄いため、第１の実施例のパイロンが強度上成立しな
い場合。

（２）第１の実施例よりも前方で気流の方向を変える必
要がある場合。

本発明の第３の実施例を第４図によって説明する。

本実施例のパイロン２は、前記第１及び第２の実施例を
組合わせたもの、即ちパイロンの前縁部と後縁部に舵面
３．３を有するものであり、前記第１の実施例及び第２
の実施例と同様の働きをさせることかできる。

本実施例において、パイロン２は前縁部と後縁部の両方
の舵面３の角度を変えられるため、前記第１及び第２の
実施例よりも複雑な気流方向制御を行なうことができる
。

〔発明の効果］以上説明したように、本発明に係る航空機のパイロンは
、その前縁部と後縁部の少くともいづれか一に舵面を設
けたことによって飛行範囲の制限が少なく、操縦性も良
い航空機を実現できるため、航空機の製品価値を高める
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示し、第１図（ａ）は
その平面図、第１図（ｂ）はその側面図、第２図（ａ）
〜（ｅ）はそれぞれ同実施例の作用・効果の説明図、第
３図は本発明の第２の実施例を示し、第３図（ａ）はそ
の平面図、第３図（ｂ）はその側面図、第４図は本発明
の第３の実施例を示し、第４図（ａ）はその平面図、第
４図（ｂ）はその側面図、第５回は従来のパイロンを示
し、第５図（ａ）はその平面図、第５図（ｂ）はその側
面図である。（＋１・・・航空機、　　　　　（２）・・・パイロン
、（３）・・・パイロンの舵面、　（４）・・・外部搭
載物、ｌＯ・・・主翼。

Claims

【特許請求の範囲】

前縁部と後縁部の少くともいづれか一に舵面を有するこ
とを特徴とする航空機のパイロン。