JPH0327440A - ソフトウェア品質評価システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） ２本発明は種々開発されるソフトウェアの品質評価を簡
易にして効率的に行い、その評価結果を判り易い形で提
示出力することのできるソフトウェア品質評価システム
に関する。

（従来の技術） ハードウエアに比較してソフトウェアの設計．製造，検
査等の進捗状況は非常に把握し難く、ソフトウェアの開
発設計においてその品質を評価し、生産性を高める上で
のネックとなっている。そこで最近では、ソフトウェア
の生産性や品質を評価する為の品質評価技術の開発が種
々進められている。

ソフトウェアを品質評価するシステムの代表的なものと
して、例えばプログラムの情報量に基く評価尺度を採用
したハルステッド法（ＨａｌｓｔｅａｄＰｒｏｇｒａｍ
　Ｌｅｎｇｔｈ）や、プログラムの基本パス数（基本パ
スの循環系）に基く尺度を採用したマッケープ法（Ｍｃ
Ｃａｂｅ’ｓ　Ｃｙｃｌｏｍａｔｉｃ　ＮｕＩＩｌｄｅ
ｒ）等がある。

ハルステッド法はプログラム◆バグの数，プログラムの
長さ，プログラム作成の為のプログラマ時間とを推定し
、ソフトウェアの複雑さに対する客観的尺度が導かれる
ことから、その精度を高める上で有効に機能する。また
マッケーブ法はプログラムの物理的サイズに依存するこ
となく、その設計機構にのみ依存するプログラムの複雑
度を求め得ることから、最小のパス決定や複雑さの減少
を図る上での指標として有効に機能する。

然し乍ら、これらの評価尺度を用いたソフトウェアの品
質評価の手法は、その評価値計算が複雑であり、しかも
その評価値が数値として示されるので評価結果が理解（
把握）し難いと云う不具合があった。

その他にも、条件分岐数に基く尺度やプログラム構造の
複雑さの要因に基く尺度，更にはデータの参照量に基く
尺度やプログラムの機能量に基く尺度等が提唱されてい
るが、いずれの手法もその評価計算が非常に複雑である
と云う問題があった。

（発明が解決しようとする課題） このように従来におけるソフトウェアの品質評価にあっ
ては、その評価値を求める上での計算処理が複雑であり
、しかもその評価結果が数値で示されるので、これをソ
フトウェア開発者等に判り易く提示する上で難点があっ
た。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、開発したソフトウェア・プログ
ラムの品質を簡易な処理手続きにより多角的に評価し、
これを判り易い形態で可視化して表示することができ、
その品質評価の理解を容易ならしめてソフトウェアの開
発設計に効果的に役立たせることを可能とする実用性の
高いソフトウェア品質評価システムを提供することにあ
る。

［発明の構或］ （課題を解決するための手段） 本発明に係るソフトウェア品質評価システムは、ファイ
ル形式で読込まれた仕様書またはソースコードを所定の
品質評価尺度に基いて構文解析・定量化し、この構文解
析・定量化された上記仕様書またはソースコードの品質
評価データをファイル化して記憶した後、ファイル化さ
れて記憶された品質評価データを品質評価の観点から分
析し、その分析結果に従って複数の評価尺度を軸とする
品質多角形を作成してその面積・形状を調べて上記分析
結果と品質多角形とを表示出力するようにしたことを特
徴とするものである。

（作　用） 本発明によれば、ファイル形式で読込まれた仕様書また
はソースコードを所定の品質評価尺度に基いて構文解析
・定量化してなる品質評価デー夕をファイル化した上で
、このファイル化された品質評価データを複数の品質評
価尺度の観点からそれぞれ分析するので、その品質評価
の処理を簡易に行うことが可能となる。その上で、上記
複数の評価尺度を軸として評価結果に対する品質多角形
を作成し、この品質多角形の形状・面積を総合的な評価
結果として求めて表示出力するので、品質多角形の形状
・面積として上記仕様書またはソ５ 一スコードの品質を視覚的に捉えることが可能となり、
その総合的な品質評価結果を容易に把握することか可能
となる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の一実施例に係るソフトウ
ェア品質評価システムについて説明する。

第１図は実施例システムの概略構成図で、１は品質評価
データ収集システム，　２は品質評価デー夕分析システ
ム，モして３はＣＲＴ等のデイスプレイであり、４はプ
リンタである。

品質評価データ収集システムｌはフローチャート等とし
て記述されたソフトウェアの仕様書やソフトウェア●ソ
ースコードをファイル形式で読込み、所定の品質評価尺
度に基づいてその品質評価の為のデータを収集し、これ
を品質評価データファイルとして蓄積するものである。

この品質評価データ収集システム１において収集される
データを得る為に用いられる品質評価尺度は、例えばフ
ァイル形式で読込まれる情報がソフトウェアの仕６ 様書である場合には、その仕様書（フローチャート等）
でのプログラム構造についての条件判断や反復処理の数
，論理の深さ等を構文的に解析することにより求められ
る。またファイル形式で読込まれた情報がソースコード
である場合には、上述した品質評価尺度に加えてプログ
ラムステップ数や実行文の数等が求められる。

即ち、品質評価データ収集システムｌはソフトウェアの
仕様書やソースコードをファイル形式で読込むファイル
読込み部ｌ１を備え、このファイル読込み部１ｌを介し
て読込まれた情報（仕様書やソースコード）を構文解析
・評価尺度分析部ｌ２にて構文解析している。この構文
解析・評価尺度分析部ｌ２にて実行される構文解析処理
の形態は、品質評価尺度選択設定部１３により選択的に
設定された品質評価尺度の種別に従って上述したように
定められる。具体的には、品質評価尺度選択設定部ｌ３
により設定された品質評価尺度の種別に従い、前述した
如くファイル形式で読込まれたソフトウェア仕様書やソ
ースコードの中の条件判断や反復処理の数をそれぞれ計
数することによりその構文分析が行われる。

品質評価データファイル作成部ｌ４は、このようにして
解析されたソフトウェア仕様書やソースコードに対する
品質評価データを定量化する等してファイル化し、これ
を品質評価データファイルＩ５に登録してそのデータ収
集処理を完了する。この結果、品質評価データファイル
１５には、前記構文解析・評価尺度分析部ｌ２にて構文
解析され、定量化されたソフトウェア仕様書またはソー
スコードに関する品質評価の為のデータ（条件判断や反
復処理の数，論理の深さ等についての情報やプログラム
・ステップ数の情報等）がファイル化されて格納される
ことになる。

しかして品質評価データ分析システム２は上述した如く
収集された品質評価データファイルｌ５から指定した複
数の品質評価尺度に関するデータを選択的に読出し、そ
のデータについての統計処理等の内部処理を実行する。

具体的に（よ、複数種の品質評価尺度毎にその品質評価
尺度についてのデ−夕数を計数したり、そのデータ数の
平均や分散を求める等して、その評価値をそれぞれ求め
る。

そしてこれらの各品質評価尺度についてそれそれ求めら
れた評価値（数値）を上記各品質評価尺度に対応して定
めた軸上に展開し、品質評価多角形を作成する。

具体的には４種の品質評価尺度についてそれぞれ評価値
を求めた場合には、これを第２図（ａ）に示すように展
開して品質評価多角形を作成する。

また８種の品質評価尺度についてそれぞれ評価値を求め
た場合には、これを第２図（ｂ）に示すように展開して
品質評価多角形を作成する。

品質評価データ分析システム２は、このようにして作成
した品質評価多角形について、その形状や第２図中斜線
部にて示す面積を求め、これを前記ファイル化されたソ
フトウェア仕様書やソースコードに対する総合的な評価
結果として求める。

このような品質評価多角形やその総合評価結果が前記デ
ィスプレイ３やプリンタ４を用いてソフトウェア開発者
等に提示出力される。

９ 尚、上述した如く作成される品質評価多角形は、従来よ
り種々用いられているレーダーチャートとは本質的に異
なるものである。即ち、レーダーチャートは各軸に展開
された値（評価値）が形成する多角形から各軸間でのバ
ランスを読取るだけであるのに対し、ここで用いられる
品質評価多角形は、その形状から各軸（品質′評価尺度
）間でのバランスを示すことのみならず、その面積によ
って総合的な品質評価結果を示すものとなっている。

そして面積の大小により、ソフトウェアの総合的な品質
を直接的に示すものとなっている。従ってレーダーチャ
ートとは異なって、品質評価に関する総合的な情報のみ
ならず、個々の尺度についての情報をも効果的に表現さ
れる。

かくしてこのように構成された本実施例システムによれ
ば、従来では専ら単一の品質評価尺度によりソフトウェ
アの品質計測・評価が行われていたのに過ぎなかったの
に比較して、品質多角形を用いた種々の品質評価尺度に
よる評価結果の結合表現により、その総合的な品質評槁
を品質多角形１　０ の形状・面積として多面的に、しかも視覚的に内容理解
を容易ならしめて品質評価の結果を提示することが可能
となる。

また前述したマツケーブ法やハルステッド法に見られる
ような複雑な計算手法を用いることなく、上述した品質
多角形の形状・面積により上記マッケーブ法やハルステ
ッド法等の尺度を用いた場合よりも豊富で、且つ多面的
な品質評価情報を求めることが可能となる。但し、この
場合には本システムで採用する品質評価尺度として、マ
ツケーブ法やハルステッド法に見られる条件数や条件論
理の深さ，反復処理数，反復処理の論理深さ，実行命令
数等をその評価軸として設定しておくことが前提となる
ことは云うまでもない。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。例えば実施例システムにおいて条件処理数，条件論理
深さ，反復処理数，反復処理の論理深さ，実行命令数か
らなる５つの評価尺度を品質評価多角形の軸として設定
した場合、前述したマツケーブ法やハルステッド法等の
尺度に相当す１１ る評価結果を得ることができるが、これら以外の尺度を
用いることが可能なことは云うまでもない。

具体的には、その他の評価尺度を採用することにより、
ソフトウェアの複雑さや規模を評価することのみならず
、ソフトウェアの機能性や操作性，理解性，保守性等に
ついての品質評価結果を容易に得ることも可能となる。

また品質評価多角形の軸数やその尺度の種別は、評価し
たい品質の種別に応じて定めれば良いものであり、収集
すべきデータについてもその仕様に応じて定めれば良い
ものである。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ファイル形式で読
込まれた仕様書またはソースコードを所定の品質評価尺
度に基いて構文解析・定量化してファイル化してなる品
質評価データを、複数の品質評価尺度の観点からそれぞ
れ分析し、品質評価多角形を作成してその品質評価を総
合的に評価するので、この品質多角形の形状・面積から
ソフ１２ トウェアの仕様書またはソースコードの品質を視覚的に
捉えて評価することが可能となる。この結果、ソフトウ
ェアの総合的な品質を容易に評価・把握することが可能
となるので、ソフトウェアの開発設計に効果的に役立た
せることが可能となる等の実用上多大なる効果が奏せら
れる。しかも簡易に品質評価処理を行うことができ、品
質評価の為の処理負担がさほど増えることもない等の効
果も奏せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るソフトウェア品質評価
システムの概略構成図、第２図は実施例システムにて作
成されるソフトウェアの総合的な品質評価の為の品質評
価多角形の例を示す図である。 １・・・品質評価データ収集システム、２・・・品質評
価データ分析システム、３・・・ディスプレイ、 ４・・・プリンタ、 １１・・・ファイル読込み部、 １３ ｌ２・・・構文解析・評価尺度分析部、ｌ３・・・品質
評価尺度選択設定部、 １４・・・品質評価データファイル作成部、ｌ５・・・
品質評価データファイル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ソフトウェアの仕様書またはソースコードをファイル形
   式で読込む手段と、読込まれた仕様書またはソースコー
   ドを所定の品質評価尺度に基いて構文解析・定量化する
   分析部と、この構文解析・定量化された上記仕様書また
   はソースコードの品質評価データをファイル化して記憶
   する手段と、ファイル化されて記憶された品質評価デー
   タを品質評価の観点から分析する品質評価データ分析処
   理手段と、この品質データ分析処理手段による分析結果
   の従って複数の評価尺度を軸とする品質多角形を作成し
   てその面積・形状を調べる手段と、上記分析結果と品質
   多角形とを表示出力する手段とを具備したことを特徴と
   するソフトウェア品質評価システム。