JPH0327416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は魚取扱い用タモ網に関し、特に網部下
部を結束することによつて、水汲みを可能とする
魚取扱い用ウオーターボールネツトに係わる。

〔考案の技術的背景及び問題点〕

従来から、釣り人が釣り場において使用する水
を汲み上げるためには、タモ網の他に水汲専用の
柄付の布製杓子状のものを持参したり、あるいは
タモ網の下部にビニール布の袋を入れ、手で網に
結びつけて用いるという方法などが採られてい
た。これらの技法においては、タモ網の他に水汲
専用の柄付荷物を運ばなければならないという難
点があつたり、タモ網の下部にビニール布の袋を
結びつけるという作業には時間がかかるという難
点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記従来の難点に鑑みなされたもの
で、作業が容易で、かつ荷物も増えず汲み上げる
水の量も簡単に調節し得る魚取扱い用ウオーター
ボールネツトを提供せんとするものである。

〔考案の概要〕

かかる目的を達成するため、本考案の魚取扱い
用ウオーターボールネツトは、柄と、この柄内に
螺合する柄取付部を有し半円形に折返し得る円形
の網取付用金具と該金具から円筒状に懸装した網
部とからなるタモ網において、網部の上部を網目
とし、該上部に連接する下部を水もれしない布と
し、底部を網目で構成するものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の好ましい実施例を図面により説
明する。

本考案の魚取扱い用ウオーターボールネツト
は、第１図に示すように例えば竹製の適当な長さ
の柄１と円形の網取付用金具２と該金具２から円
筒状に懸装した網部３を有している。

網部３は網取付用金具２に装着された上縁から
例えば約３分の１の上部４は目が疎く水切れの良
い網目とし、下部約３分の２の部分５は例えばナ
イロン布など水もれしない布部とし、底部６は細
い目の網目で構成されている。

円形の網取付用金具２は第２図ａに示すとおり
２つの半円形の金具の両端が互いに交叉した接合
部８において折返しうる構造となつている。ま
た、柄１と網取付用金具２は第２図ａ及びｂに示
すとおり、雌雄ネジ７ａ及び７ｂがそれぞれ形成
され、これら雌雄ネジ７ａ，７ｂにより互いに螺
合されている。

このように構成された魚取扱い用ウオーターボ
ールネツトは次のように使用される。

第３図に示すように、布部５の下方の適当な結
束部９（第１図）を適当なひも１０で水もれしな
いようしつかり結束し、水中に網部３を入れて引
き上げると、下部５の布の部分に水を汲み上げる
ことが可能となる。水の重量が重くて引き上げら
れない場合や、少量の水を汲み上げる場合は、結
束部９をより上方の好みの結束部９′とすれば自
在に水量を調節しうる。

また、携帯する時は螺合部７で柄１から網取付
用金具２の柄取付部７１を取り外し、前記網取付
用金具２を接合部８にて折りたたむと、場所をと
らずコンパクトに持ち歩くことができる。

なお、結束用のひも１０は持ち忘れのないよう
結束部９の一部に予め取り付けておいてもよい。

本考案のウオーターボールネツトは魚釣りのみ
ならず、錦鯉など鑑賞魚の掬い上げにも使用でき
る。

〔考案の効果〕

以上の実施例からも明らかなように、本考案の
魚取扱い用ウオーターボールネツトによれば、タ
モ網の網部の上部は網目とし、該上部に連接する
下部は水もれしない布とし、底部を網目で構成し
たので、水を必要とする場合は水もれしない下部
の布を結束するだけで、容易に必要な水を汲み上
げることができ、かつ携帯に便利であるほか、タ
モ網本来の機能も果し得るなど、多目的に利用し
得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による魚取扱い用ウオーターボ
ールネツトの斜視図、第２図ａは網取付用金具の
説明図、第２図ｂは前記金具と柄の螺合部の説明
図、第３図は使用状態を示す斜視図である。 １……柄、２……網取付用金具、３……網部、
４……上部（網目）、５……下部（布）、６……底
部（網目）、７……螺合部、８……接合部、９…
…結束部、７１……柄取付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柄と、該柄内に螺合する柄取付部を有し半円形
   に折返し得る円形の網取付用金具と、該金具から
   円筒状に懸装した網部とからなるタモ網におい
   て、前記網部はその上部を網目とし、該上部に連
   接する下部を水もれしない布とし、底部を網目で
   構成することを特徴とする魚取扱い用ウオーター
   ボールネツト。