JPH03253056A - 半導体デバイスの動作解析法、所定の物理現象の解析法およびそのために使用する装置 - Google Patents

半導体デバイスの動作解析法、所定の物理現象の解析法およびそのために使用する装置

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JPH03253056A
JPH03253056A JP4948490A JP4948490A JPH03253056A JP H03253056 A JPH03253056 A JP H03253056A JP 4948490 A JP4948490 A JP 4948490A JP 4948490 A JP4948490 A JP 4948490A JP H03253056 A JPH03253056 A JP H03253056A
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JP
Japan
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equation
time
equations
semiconductor device
poisson
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JP4948490A
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Shin Nakamura
慎 中村
Mamoru Kurata
倉田 衛
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、半導体デバイス及び所定物理現象のモデリン
グに関する。
(従来の技術) 半導体デバイスモデリングにおいて用いられる基本方程
式は、通常法の形で表わされる。以下の式において、τ
は物理時間を表わす。
ap/δτ=(1/q) (div Jp)+G  U
  ・= Q)an/∂t=(1/q)(divJn)
十〇−U   =−■Jp=−qdp(gradp)−
qμpp(gradψ)・・・■Jn=−qdn(gr
adn)−qμnn(gradψ)   −Kdiv 
(gradψ)=(−q/1)(Nd−Na十p−n)
−051これらの方程式は、従来法においても、本発明
をその一部として含む方法においても共通に用いられる
ものである0式(1)および■は各々正孔、電子の連続
方程式を表わす。G、Uは各々キャリアの発生、消滅を
表わす。式(3)、■は各々正孔電流密度、電子電流密
度を具体的に記述したものであり、正孔電流密度JPお
よび電子電流密度J。が、それぞれキャリア密度の傾斜
grad p 、 grad nに比例する拡散電流成
分(第1項)と、電位傾斜gradφと各キャリア密度
に比例するドリフト成分(第2項)の代数和からなるこ
とを表わす。弐〇は、電位ψと空間電荷密度の関係を表
わすポアソン方程式である。
以下、従来の解法について具体的に説明する。
方程式(1)〜■の数値解を求めるための第1のステッ
プは、これらの式を連続形(微分方程式)から離散系(
差分方程式)に書き換えることである。
この際、解析の対象となるデバイス空間を長方形のメツ
シュに分割する必要がある。二次元空間モデルについて
メツシュ分割を概念的に第1図に示す。縦、横の分割点
間隔hx、hyを第1図のように定義し、かつ、各々の
中間点の距離hX、hyを次式で定義する。
hX’(M)=(1/2)[hX(M’−1)+hX(
M’)]−(]6−1hy’(N)=(1/2)[hy
(N’ −1)+hy(N’)コ・・  (6−2)式
(3)、 (6−1)、 (6−2)より、離散系では
、正孔電流の発散divJpは次の近似式で表わせる。
div Jp”a Jpx/ a x+a Jpx/ 
a Y=  [JPX(M’)−JPX(M’−1)コ
/hX′(M)+[Jpy(N’)  Jpy(N’ 
 1)]/hy’(N)・・・ω 電子電流についても同様の書き替えが可能であるが、自
明であるので省略する。
以上の式により、式(1)、■全体を書き替えた結果は
次の通りである。
(1/(1)([JPX(M’)−JPX(M’−1)
/hx’(M)+[Jpy(N’)−Jpy(N’−1
)]/hy’(N))=−u(M、N)・・・(8−1
) (1/ q)([Jnx(M’)−Jnx(M’  1
)/ hx’(M)+[Jny(N’)−Jr+y(N
’−i)コ/ hy’ (N))=   U(M、N)
・・・(8−2) ただし、(8−1)、(8−2)式において、キャリア
発生項Gは通常のデバイス解析では必要とされないので
、簡単化のため省略した。また、同じく簡単化のため、
以下においては直流定常解の計算を行う場合を考えるも
のとし、物理的時間微分項ap/aτおよびa n /
 aτはゼロとおいた。
しかし、これらの物理的時間微分項がゼロでない非定常
問題の場合についても、本質的な差異を生じることなく
計算を実行できることを指摘しておく。
同様にしてポアソン方程式■は、次のように表わされる
[t/hx’(M)] ([ψ(N+1.N)−ψ(M
、 N)Mhx(M’)−ψ(M、 N)−ψ(M−1
、N)]/ h X(M’−1))+[1/hy’(N
)] ([ψ(M、N+1)−ψ(M、 N)]/hy
(N’)−[ψ(M、N)−ψ(M、 N−1)]/h
y(N’−x))=   (q/ε)[r(M、  N
)+p(M、  N)−n(M、  N)コ・・・■ ただし、簡単のため、ドナー、アクセプタ不純物濃度の
差をr=Nd−Naとおいた。
ここで、以下の展開のために、キャリア再結合項U (
M、N)を具体的にS hockley−Read−H
allの形で与える。即ち。
U(M、 N)= [p (M、N)・n (M、N)−n t”(M、N
)]/ (τn[p (M、N)+n4(M、N)コ+
でp[n(M、N)+n4(M、N)]・・・ (10
) 次に、電流方程式■、■を離散化する。この際、従来か
ら知られているように、数値計算上の安定性を確保する
ために、S charfetter−G uwamel
の近似形を採用する。その結果、正孔、電子の電流密度
のx、y成分は各々次のように与えられる。
Jpx(M’)=[(1/ hx(M’)]X[λPX
1(M’)P (MtN)+λpx2(M’)P (M
+ 1 、N)]       ・= (11−1)J
 py(N’ )” [q/ h y(N’ )] X
 [λpy□(N’)p (M、N)+λpyz(N’
)p(M+N+1)]       ・・・(11−2
)Jnx(M’)=[q/ hx(M’)]X[λnx
x(M’)n (M、N)+λnx□(M’)n (M
+ 1 、N)]       −(11−3)Jny
(N’)=[q/hy(N’)]X[λnyl (N’
) n (MIN)十λny2(N’)n(M十N+1
)]        ”’ (11−4)ただし、上式
のλは次式で与えられる。
λpx、(M’)=[μP(M’)/θ(M’)]X[
β(M’)/(1−e−β(f))]λpxz (M’
 )=[μP(M’)/θ(M’)]X[β(M’)/
(1−e−”’−’)]λpyt(N’)=[/’p(
N’)/θ(N’)]X[β(N’)/(1−e″″β
(N−))]λPy2(N′)=[μP(N′)/θ(
N′)コ×[β(N ′)/(l、−ea(N  ))
]λnX、(M’)=[Un(M′)/μP(M’)]
X[λPX2 (M’ )λnx2(M’)=[Un(
M′)/μP(M’)コ×[λpx−(M’)λny、
(N’)=[Un(N′)/μp(N’)コ×[λpy
−(N’)λny、(N’)=[Un(N′)/μp(
N’)]X[λpy1(N’)・・・(12) 以上により、原方程式(1)〜■の離散系への書き替え
が終了した。即ち、我々が解くべき方程式は、(8−1
)、(8−2)式に電流の式(11−1)ないしく1l
−4)、補助関係式(12)と再結合の式(10)とを
代入したものと、式■)であり、これらは3個の未知量
p、n、ψを有する3個の方程式からなる。
ところが、(8−1)、(8−2)式を見ると、これら
は未知量につき非線形な関係式を含むから、このままで
は解を求めることが困難である。そこで、次に、これら
の式を未知量につきティラー展開し、2次以上の項を無
視することにより、未知量の変化分δp、δn、δψに
ついての線形方程式を導出する。
まず、各未知量を次のように、試行値(上付きのゼロで
表わす)と、変化分の和からなるものとする。
p(M+ N)=p’(My N)+δp(M、N)n
(M、N)=n’(M、N)+δn(M、N)ψ(M、
N)=ψ’(M、N)十δψ(M、N)・・・(13) そこで電流の式(11−1) 〜(11−4)をTay
lor展開し、2次以上の項を無視すると、次の結果を
得る。
JPX(M’)〜、Tpx。(M′) +[aJpx。(M’)/ap(M、N)]Xδp(M
、N)+[aJpx。(M’)/ a p (N+1 
、N)コ×δ p(N+1.N)十[a J px” 
(M’)/ a ψ(M、N)lx 8 ψ(M、N)
+[aJpx。(M’)/a ψ(N+1 、N)]X
δψ(N+1.N)・・・(14−1) JPy(N’)〜JPy。(N′) +[aJpy。(N’)/ a p (M、N)]Xδ
p(M、N)十[aJpy。(N’)/ a p (M
、N+1 )]X 8 p (M、N+1)+[a J
py。CN’)/a  ψ(M、N)コX 8  ψ(
M、N)+[aJpy。(N’)/a ψ(M、N+1
)]Xδψ(M、N+1)・・・(14−2) JnX(M′)〜JnX。(M′) +[aJnx。(M’)/an(M、N)]xδn(M
、N)+ [a J nx。(M’ )/ a n (
M+ 1 、 N )] xδn(N+1.N)+[a
Jox。(M’)/aψ(M、N)]Xδψ(M、N)
+[aJnx。(M’)/a ψ(N+1 、N)コ×
δ ψ(N+1.N)・・・(14−3) Jny(N′)〜Jny。(N′) +[aJny。(N’)/ a n (M、N)]Xδ
n(M、N)+[a J ny。(N’)/an(M、
N+1)]xδ n(M、N+1)+[aJny。(N
’)/ a  ψ(M、N)コ×δ ψ(M、N)+[
aJny。(N’)/δψ(M、N+1)IXδψ(M
、N+1)・・・(14−4) ただし上つきゼロをもっ容量は未知量の試行値P’t 
n”、ψ0に対応するものとする。
電流のほか再結合項U (M、N)も非線形なので、こ
れも同様の計算を行うと、つぎの結果を得る。
U(M、N)=U’(M、N)+UP。(M、N)Xδ
p (M t N ) + u n。(M、N)δn(
M、N)ただし Up(M、N)=a U(M、N)/δp(M、N)=
[n (M、N)  x nU(M、N)/ (x。
X[p (M、N)+ ni(M、N)]+ τp[n
 (M、N)+n i(M −N )] Un(M = N ) =a U (M −N)/ a
 n (M −N)=[p(M、N)−τ、U(M、N
)/(τ。
X[p (M、N)+ni(M、N)コ+τp[n(M
、N)+nl(M、N)コ)            
        −(tS)ここで、(13)、(14
−1)、(14−2)、(14−3)。
(14−4)、 (15)を(8−1)、(8−2)お
よび■)に代入し、項を整理すると、っぎの行列・ベク
トル方程式が得られる。
AT (M、N)eT(M、N−1) 十BT (M、 N) et (M、 N)+CT (
M、N)  eT (M、N+1)+DT (M、N)
er (M  1.N)+ET (M、N)OT(N+
1.N)=FT(M、N) ただし ・・・ (16) ・・・ (17) なお、各行列、ベクトル要素を具体的に書き下すと、つ
ぎのようになる。
a□x=  [1/ q hy’(N)]XaJpy。
(N−1)/ap(M、 N−1)a1□=O ata=−[1/q hy’(N)コ ×δJ py’ (N  1 )/δψ(M、N−1)
a21=O a2□=  [1/ q hy’(N)]XaJny。
(N−1)/an(M、 N−1)az3=  [1/
qhy’(N)] ×δJny。(N−1)/aψ(M、N−1)a、、=
O a32=O aa3=”IxCM+  N) =1/[hy’(N)by(N−1)]b1□=[1/
hX′(M)] ×[δJ PX” (M)/ a p (M、 N)−
δ、Jpx。(M−1)/ a P (M、 N)]+
 [1/ h y’ (M)] x[a Jpy’CM)/δp(M、N)−a J p
y’ (M−1)/ a p (M、 N)]−1−a
U’(M、N)/ap(M、N)b、、=aU’CM、
N)/an(M、N)b 1! = [1/ qh x
’ (M)]x[aJpx。(M)/a l/l (M
、 N)−aJPX。(M−1)/ a  ψ(M、 
 N)]+[1/ q hy’(M)コ X[aJpy。(M)/a ψ(M、N)aJpy。C
M−1)/a ψ(M、N)]b21=−aU’(M、
N)/ap(M、N)b2□= [1/ q h x’
 (M)]X [a J nx’ (M)/ a n 
(M、 N)a J nx’ (M  1 )/ a 
n (M、 N)]+[1/ q h y’ (M)] X [a J ny’ CM)/ a n (M、 N
)a J ny’ (M   1 )/ a n (M
、  N)コ−aU’(M、N)/an(M、N) b 23 = [1/ qh x’ (M)]X[aJ
ny’(M)/a ψ(M、N)a J nx’ (M
   l )/ a 4’ (M、 N)コ十[1/ 
q h y’ (M)] x[aJny’CM)/a ψ(M、N)a J ny
’ (M  1 )/δψ(M、N)]b31=q/ε
    t  bi□=−q/εb33= [1/hx
’(M)][1/hx(M)+1/hx(M−i)コ −[1/hy’(N)+1/hy(N−1)]C□1=
[1/ q hy’(N)コ ×[δJP3゜(N)/ a p (M、 N + 1
 )]C□よ=O c z3 = [1/ q h y’ (N)]X[a
Jpy。(N)/a ψ(M、N+ 1)]c2□=O c2□=[↓/ q h y’ (N)]X[aJny
。(N)/ a  n (M、  N+ 1)コc z
3= [1/ q h y’ (N)]X[a J n
y’(N)/ a φ(M、 N+ 1)]C3x =
 O+  Ca z = Oo 3m = 1 / h
 y’ (N) h y(N)d1□=  [1/qh
x’(M)] X[aJpx。(M−1)/ a  p (M−1、N
)コdi2=O d 1z =  [1/ qh x’ (M)]×[a
JPX。(M−1)/cl ψ(M−l、N)]d2□
二〇 d2□=  [1/qhx’(M)] X[aJnx’(M   1)/an(M   1 、
 N)コdzi=−[1/qhx’(M)] XCaJnx’(M  1)/δψ(M−1,N)]d
3.=O、d、z=0 d3i=1/hx’(M)hx(M−1,)e 、x 
= [1/ q h x’ (M)]X[a Jpx。
CM)/ a p (M+ 1 、  N)]e1□=
O e□3 = [1/ q h x’ (M)コX[a 
Jpx。(M)/ a  ψ(M+ 1 、  N)]
e21=:O e、2=[1/ q hx’(M)コ X[aJnx。(M)/ a n (M+ 1 、 N
)]e21I=[1/qhx’(M)] ×[aJ ox’ (M)/δψ(M+1.N)163
1”Ot  B32”O e 33= 1 / h x’ (M) h x(M)
f工=  U’(M、N) 十Up。(M、N)p’C
M、N)十U♂(M、N)n’(M、N) [1/ q h x’ (M)] ×[aJP。(M−LVa ψ(M−1,N)]XIJ
’(M−1,N)−φo(M、N)]十[1/ q h
x’(M)コ X[a JP。(M)/a ψ(M、N)コ×[ψ’(
M、  N)−ψ’(M+1.N)コ[1/qhy’(
N)] X[aJ、。(N−1)/a(#(M、N−1)]×[
ψ’(M、  N−1)−ψ’(M、  N)コ+[1
/ q hy’(N)コ ×[aJP。(N)/aψ(M、N)]X[ψ’(M、
  N) −ψ’(M、  N+1)]f2=Ua(M
、 N)−UP。(M、 N)p’(M、 N)−Un
。(M、N)n’(M、N) [1/ q h x’ (M)] X[a J、’(N−1)/δ ψ(M−1,N)コ×
[φ’(M−1,N)−ψ’(M、N)]十[1/ q
 h x’ (M )] ×[aJn。(M)/a ψ(M、  N)コx[φ’
CM、  N) −ψQ(M+ 1.  N)][1/
 q hy’(N)コ ×[aJ♂(N−1)/aψ(M、N−1)]X[ψ’
(M、N−1)−ψ’(M、N)]十[1/ q h 
y’ (N)] x [aJ n″(N)/ a ψ(M、 N)]×[
ψ’(M、  N)−ψfl(M、  N+1)コL=
  (q/ε)I”(M、N) ・・・(18) 以上により、離散化した非線形方程式(8−1)。
(8−2)、■を線形化した結果、行列・ベクトル方程
式(16)が導かれることがわかった。
式(16)は、2次元配列された多数の分割点の1個分
に相当するものであるから、デバイス平面全体について
解を得るためには式(16)を全分割点につき連立した
ものを解かねばならない。いま仮にデバイス全体に対応
する分割点番号が、工≦M≦に、1≦N≦Lの範囲にあ
るものとすれば、式(16)を全体につき書き下した結
果は第2図に示すようになる。但しここで簡単のため、
A丁(M、N)をANN、 e(M 、 N )をeM
N+ E丁CMI N)をFMNなどに書きかえた。
第2図において、B11など個々の行列は(3×3)の
ディメンションをもつから、全体の行列のディメンショ
ンは(3KL)x (3KL)となる。
いま標準的なデバイスモデルとしてに=30.L=40
を与えるものとすれば、全体の行列のディメンションは
3,600 X 3,600 = 12,960,00
0 = 1.296 X 107の大きさとなる。
第2図の行列・ベクトル方程式を実際に解く方法は色々
あり、最も普通に用いられる方法はG aussの消去
法である。今日計算機の発達により大容量メモリの高速
計算が可能となったため、上記の数値例の程度の大きさ
の問題は消去法を用いて解くことができる。別な方法と
しては各種の反復法があり、これは行列サイズが非常に
大きい場合、有効な手段となる。
行列解法はデバイスモデリングに限らず、他の物理的、
光学的問題に広く応用されており、既によく知られた計
算プロセスであるので、以下その解は所定の計算時間を
もって求まったものとする。
すなわち式(16)の解が、与えられたデバイスの空間
全体につき求まったものとする。このことは、非線形方
程式(8−1)、 (8−2)および■を線形近似した
ものの解が求まったことに他ならないゎけであるが、こ
の解を非線形方程式に代入してみると、非線形効果があ
るため、一般にその両辺は等しくない。そこで既に求ま
った[p(M、N)。
n(M g N ) t ψ(M、N)、1≦M≦に、
1≦N≦Lコを改めて[:p’(M+ N)r n’(
M、N)vψ’(M、N)、1≦M≦に、1≦N≦Lコ
と置き換え、再度上述したのと同一の計算プロセスを実
行する。以下同様にして、必要回数だけ反復計算を実行
すれば、遂には非線形方程式(8−1)、(8−2)、
■を完全に満足する解が求まる。
(発明が解決しようとする課題) 上述した行列解法は、今日の計算機の性能向上により、
メモリの大容量化と高速計算が可能となったため、かな
り大規模な問題に対してもこれを適用することができる
。しかし計算機の性能向上に伴って対象となる問題がさ
らに大形化するため、行列解法の高速化はモデリングの
実行上、依然として最大問題のひとつである。
この問題の解法のため1行列解法を適用することなしに
所定の方程式の解を求め、半導体デバイスの動作解析、
所定の物理現象の解析を行う方法及び装置が提案されて
いるが、本発明は、そこにおける空間電荷の関係又は増
幅利得又は係数行列の決定法を改良したものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の第1の半導体デバイスの動作解析法における空
間電荷の関係決定法は、半導体デバイスモデリングにお
ける。電位と空間電荷の関係を表わすポアソン方程式を
コンピュータにより解析する方法において、前記ポアソ
ン方程式を時間微分項aφ/∂tと空間電荷の関係λを
含む下記(a2)式に置き換え、 ∂ψ/∂t=λf+        −(a2)半導体
デバイスの分割直配ml (M、 N)を決定して上記
(a2)式を下記の(b2)式に変換し、a ψCM、
 N)/a t=λ(M、 N)f+(M、 N)・・
・(b2) 上記(b2)式を時間積分することにより、前記ポアソ
ン方程式の解を求める動作解析法において、空間電荷の
関係λを、安定性条件から決定することを特徴とする。
本発明の第2の半導体デバイスの動作解析法における空
間電荷の関係決定法は、半導体デバイスモデリングにお
ける、電子、正孔の輸送方程式およびポアソン方程式か
らなる連立方程式系をコンピュータを用いて解析する方
法において、前記連立方程式系 f p: O、f n
” Ot f *= Oを、人口的時間微分項d p 
/ d t / s d n / d t = dψ/
dtと空間電荷の関係λ、λ。、λφとを含む下記(a
 1)、 (bl)、(c 1)式に置き換え、d p
/d t=−λPfp・・・(al)dn/dt=  
λnfn       ・(b l)dψ/dt=  
λ$f*       ・= (c 1)半導体デバイ
スの分割点配置(M、N)を決定し、上記(a 1)、
 (b 1)、 (c 1)式を下記の(d)。
(e)、(f)式に変換し、 d p (M、N)/ d t =−λp (M 、 
N ) f p (M 、 N )・・・(d) d n (M、N)/ d t =λ、(M、N)f、
(M、N)(e) dψ(M、N)/d t =λ◆(M、N)f◆(M、
N)・・・ (f) は次式のと ただし各式の右辺のfP+ fn+ f◆おり定義し、 f p(M、N)=(1/ q) ([Jpx(M)J
 px(M  1 )]/ h x’ (M))+ (
1/ q) ([J py(N)J py(N  1 
)]/ h y’ (M))+U(M、N)     
・・・(22−1)f n(M=N) = (1/ q
 ) ([J nx(M)−J。X(M−1)]/ h
 x’ (M))+(1/q) ([Jny(N) −J ny(N−1)]/ h y’ (M))+U(
M、N)     ・・・(22−2)f◆(M、N1
=[1/ hx’(M)]×([ψ(M+1.N)−ψ
 (M、N)コ/hX(M)−[ψ(M、N)−ψ(M
−1、N)Mhx(M−1))+[1/hy′(N)] ×([ψ(M、N+1)−ψ(M、N)コ/hy(N)
−[ψ(M、N)−ψ(M、N−1)コ/ h y(N
−1))十(q / E )[r(M、N)+ p (
M、N) −n (M、N)]・・・ (22−3) 上記(d)、(e)、(f)式を時間積分することによ
り、前記連立方程式系の解を求めるという動作解析法に
おける空間電荷の関係え□λ。、λφを安定性理論を用
いて決定することを特徴とする。
ただし、上記の説明においては、簡単のため、原関数f
、、fnが物理的時間τに関する微分を含まない直流定
常問題を取り上げたが、これらを含む場合については、
式(8−1)、 (8−2)において、ap/aτおよ
びa n / aτを夫々差分式%式% の形に置き換えたものから出発すれば、本計算法の原理
に本質的な差異を生じることなく、前記連立方程式系の
解を求めることができることを指摘しておく。
本発明の第3の所定の物理現象の解析法における空間電
荷の関係λの決定法は、所定の物理現象を表わす単一の
方程式または連立方程式系f(x)=Oをコンピュータ
により解析するために、前記方程式または方程式系を時
間微分項dx/dtと空間電荷の関係λとを含む下v、
(a4)式に置き換え、dx/dt=λf(x)   
    ・・・(a4)前記(a4)式を時間積分する
ことにより、前記行列方程式の解を求めることを特徴と
するる解析法において、空間電荷の関係λを安定性理論
から決定することを特徴とする。
ただし、上記において、ベクトル関数fは、未知量Xお
よびその関数の微分作用素、積分作用素、その他の演算
作用素を含んでもよいものとする。
更には、同ベクトル関数fが物理的時間λおよびその関
数についての微分作用素、積分作用素、その他の演算作
用素を含んでもよいものとする。
本発明の第Iの解析装置は、半導体デバイスモデリング
における電位と空間電荷の関係を表わすポアソン方程式
を微分方程式dψ/dt=λfφに置き換えて解析する
装置において、前記装置は、単数換えて解析する装置に
おいて、前記各論理セルに結合し調整可能な増幅利得λ
、を有するm個のアンプまたはこれと等価な乗算器と、
前記各論理セルに対してネットワーク状に設けられ前記
装置内の過度現象が定常状態になったことを検知する検
出手段とからなる装置において、増幅利得λ、を自動的
に決定することを特徴とする。
本発明の第2の解析装置は、半導体デバイスモデリング
における、電子、正孔の輸送方程式およびポアソン方程
式からなる連立方程式系を時間微分項と空間電荷の関係
とを含む微分方程式dp/dt=−λpf pt  d
 n / d t =λnfn、 dψ/dt=λnf
φに置き換えて解析する装置において、前記装置は、単
数換えて解析する装置において、前記論理セルに結合し
調整可能な増幅利得λiを有するm個のアンプまたはこ
れと等価な乗算器と、前記各論理セルに対してネットワ
ーク状に設けられ前記装置内の過度現象が定常状態にな
ったことを検知する検出手段とからなる装置において、
増幅利得λiを自動的に決定することを特徴とする特本
発明の第3の解析装置は、所定の物理現象を表わす単一
の方程式または連立方程式系 f(x)=Oの解を求め
る計算を微分方程式d x / d t =λf (x
)の積分問題に置き換えて実行するように組み立てられ
た解析装置が、時間軸上の積分プロセスを実行するアナ
ログ計算実行部と、計算途上で係数行列λの大きさを個
別に調節、適正化する手段とを有する装置において係数
行列λを自動的に決定することを特徴とする。
(作用) 本発明の方法では、半導体デバイスモデリングにおける
電位と空間電荷の関係を表わすポアソン方程式の解法、
半導体デバイスモデリングにおける電子、正孔の輸送方
程式およびポアソン方程式からなる連立方程式系の解法
などにおいて、上記各式を、時間微分項と空間電荷の関
係λとを有する微分方程式に置き換え、解く場合に、空
間電荷の関係λを自動的に設定するので、対象となる方
程式がさらに大形化しても行列解法を高速にかつ、外か
らの調整なしに実行できる。
本発明の装置は、式(a4)の独立変数tを時間とみな
し、未知量又は式(a4)を満足する電気回路網の所定
端子の電圧で表わされる回路網の1部分をなす。
この回路網全体の過渡現象が時間と共に進行して定常状
態が実現すれば、それがすなわち式(a4)の解を与え
るように装置全体が構成される。
一般に、従来法に基づくディジタル計算では。
行列方程式A x = bの解の計算において、消去法
を実行する際は、形式上x ” A −1bと書かれる
、所謂逆行列計算ないしは実質上これと等価な計算が含
まれ、これを実行するために多大の計算時間が消費され
る。
これに対し、本発明に用いられる方程式(a4)では、
逆行列の計算が含まれない。単にある現時刻の関数値x
0 を用いて、行列Aとこれとのかけ算A x ’、お
よびこれから定数ベクトルbをさし引くための引き算、
更にこの結果得られたAxo−bに対して、左から時間
きざみの長さδtと係数行列λをかけたものが、回路網
の接続によりきまる時間微分量の大きさと等しくおかれ
る。この計算過程はいわば順方向の計算だけから成り立
っている。
順方向の計算が有利なことは、特に行列Aが多数のゼロ
要素を含む場合において著るしい。この場合かけ算A 
x 0 の実行に際してへの非ゼロ要素のみを考慮すれ
ばよいからである。
本発明がその一部をなす。計算法が行列方程式Ax=b
の真の解を与えるためには、ひとつの条件がある。それ
は、微分方程式(a4)の、時間軸上の積分計算が十分
長く実行された場合、未知量Xが定常値に到達すること
である。これを式で書けば、 Qim(d x / d t )= Ot −+■ となる。この条件が満たされるものとすれば、十分な時
間が経過したあとは、微分方程式(a4)の左辺はゼロ
となる。従って右辺もゼロでなければならないことから
、求まったXはAx=bを満足する。
上記の計算実行過程において、Xが定常値に到達できる
か否かをきめるのは、空間電荷の関係としての対角係数
行列λの選定の適否である。一般にλが小さ過ぎると、
時間微分量dx/dtが小さすぎるため、初期試行値x
=x0からの変化が殆ど起らず、従って定常解が得られ
るまでに多大の時間がかかってしまう。これに対して、
λが大きすぎると、時間微分量が大きすぎるため微分方
程式(a4)で表わされる方程式系(あるいは回路網)
全体の挙動が不安定になる虞がある。実際にディジタル
シミュレーションにより数値計算を行なった例をみると
、λが過大な場合、確かに未知量Xの変化が過大となり
、微小時間が経過した後、これを修正するめため先と逆
向きの変化がおこる。
時間の進行と共に、このことが繰り返されると、結局は
時間軸上の振動現象が起って、未知量又はいつまでも定
常値に達し得ないことが分る。未知量変化が更に大きい
と、振動の振幅が無限に大きくなるとか、または未知量
値が一方向(正または負のいずれか)に向って無限に大
きくなるなどの発散現象を生じることも知られている。
以上を要約すれば、本発明がその一部をなす計算法によ
り本発明がその一部をなす装置を適性に稼働させるため
には、対角係数行列λの大きさを適正値に決めることに
より、はどよい大きさの未知量変化を生じさせることが
重要であり、本発明はそのλの適正な決定法に関するも
のである。
更に具体的な議論をすれば、λは対角係数行列であるか
ら、ベクトルXの成分であるn個の要素(Xl、 X、
、・・・xn)に対して個々にn個の係数(λ□、λよ
、・・・ λ。)が対応することに注意を要する。この
ため、本発明がその一部をなす計算法及び装置には、n
個の未知量要素に対して個別にn個の係数を調節し、各
々を最適値にきめ得るという自由度が存在する。この点
において従来行列解法として知られた反復法(この方法
では所謂緩和係数が導入されるが、その個数は通常、行
列方程式全体に対して1個である)と比べて遥かに効率
よく、未知量を定常値に至らせることができる。
λと呼ばれるパラメータ関数を以下のように安定性条件
から決定する。ここでいう安定性条件とは、数値的な計
算の過程で生ずるすべての丸め誤差の累積効果が無視で
きることと定義される。(G。
D、スミス「電算機による偏微分方程式の解法」サイエ
ンス社1979刊のp63) 先ず(a−4)において、変数Xをx0+δXで置き換
え、δXについて線形化しδXを含まない項を定数とし
て省略すると(a−5)になる。ここにδfはfの第一
変分である。
d(δx)/dt=λ(δf)(δx)−(a−5)(
a−5)を離散化すると、(a−6)のようになる。
δxt+at=λdt  (δf)  δXi+δxt
・・・(a−6) このδXiからδX t+cttへの状態の遷移を示す
式をまとめて行列の形で書くと(a −7)になりその
δXtの係数行列Aを誤差伝播行列という。
δXt+dt=Aδxt−(a−7) ここで関数λは必ず時間増分dtとの積の形で式の中に
現れる。したがってパラメータλの決定には時間増分d
tのきめかたが関わってくる。まず、安定性の議論に必
要な数学の定理であるG erschgirinの定理
を次に示す。(G、D、スミス「電算機による偏微分方
程式の解法」サイエンス社1979刊のp68) 定理(Gerschgirin circle the
ore+m)  :n次元行列A = (a工、)の任
意の固有値μは、A=G+F、 F=(41j)、 G
=diag(a1□、 a、□。
・・・y a nn)とすると、次のような閉円板の集
合G。
に含まれる。
すなわち μCu G。
ただし G4=(zは複素数;IZ−aiil≦rt)
−(a−8)r工=Σ1fiN この定理は複素平面上での行列の固有値の分布を規定す
るものである。これを(a−7)に適用する。安定性の
条件、つまり固有値の絶対値が1以下であるという条件
は、(a−8)で示される円板群が、複素平面上の単位
円内に存在すれば満足される。この条件を満たすように
λを決定する式を陽な形で書下だし、本発明がその一部
を構成する回路網の装置を組み立てるに際しては、この
λに対応する増幅利得を持つようにする。λを陽な形で
書下せない場合には、数値的又は記号的にλを決定する
ようにしても良い。
実際に本発明の装置を組立てるに際しては、後述のよう
にn個の論理セルの各々に付随したアンプを設け、その
各々が増幅利得λiをもつよう構成する。各アンプは個
々の実際問題に十分対応可能な程度の十分大きな増幅利
得をもつように設計し、利得調整用のつまみまたはコン
トローラを具えるものとする。
(実施例) 本発明の第1実施例に係る半導体デバイスの動作解析法
における空間電荷の関係の決定法を説明する。
デバイスモデリングにおいて、例えばpnダイオードの
p側をゼロ電位、n側を正電位■に保つ場合、pn接合
の界面近傍に空乏層が形成される。
この際、電位■がダイオードの耐圧以下であれば、ダイ
オードに流れる電流はほとんど無視できる程度に小さい
。このような場合、基本方程式(1)〜0のうちポアソ
ン方程式■だけを解けばデバイス全体の電位φの分布が
正確に求まることが知られている(例えば、Kurat
a、 ”Numerical Analysisfor
 Sem1conductor Devices、 H
eath、 1982゜第8章、又は、倉口、「バイポ
ーラトランジスタの動作理論」、近代科学社、昭和55
年3.2節および5.1節参照)。この際正孔密度およ
び電子密度P。
nは各々次式で与えられる。
p=n4e−θφ         ・・・(24−1
)。=n□e$(+−V)        ・・・(2
4−2)これらを弐〇に代入すれば、2次元空間の場合
法の方程式が得られる。
Ca”ψ/ax2)+(a2ψ/ay”)=−(q/ε
) [r(x+ y) + nte−“−ni ce(
$−V)コ                    
・・・ (25)この方程式を離数系に変換することは
、先と同じ要領で行われる。その具体的な形は、式■の
右辺に(24−1)、 (24−2)を代入したものに
他ならない。すなわち、 [1/ h x’ (M)] ×([ψ(N+1.N)−ψ(M、N)]/hx(M)
−[ψ(M、N)−ψ(M−1,N)コ/ h x(M
   1 ))+ [1/ h y’ (M)] ×([ψ(M、N+1)−ψ(M、N)コ/hy(N)
−[ψ(M、N)−ψ(M、N−1)コ/hy(N−1
))=−ρ(M、N)/ε            ・
・・(26)ただし p (M+N)= q [r(M、N)+ n L e
 −”””’−□、 eθ(φ(M、N)−V)コ (27) である。従来法によりこの方程式の解を求めることは、
前に詳述したものと同じ要領に従い、行列ベクトル方程
式の解の計算と反復計算の実行に帰着する。
これに対し本発明をその一部として含む方法では、時間
微分項と空間電荷の関係λを含むつぎの形の方程式から
出発する。
a ψ(M、N)/a t=t(M、N)x ([1/
hx’(M)] X([ψ(N+1.N)−ψ(M、N)]/hx(M’
)−[ψ(M、N)−ψ(M−1,N)/hX(M’−
1))+ [1/ h y’ (N)コ ×([ψ(M、N+1)−ψ(M、N)]/hy(N’
)−[ψ(M、N)−ψ(M、N−1)]/hy(M’
−1))+ρ(M、N)/F)           
  ・・・(28)この方程式を時間軸上に沿って積分
する。
そのためのフローチャートを第3図に示す。即ち、本方
法をその1部として含む方法においては、まず計算をス
タートするにあたって、ステップa2において、半導体
デバイスの構造、不純物データをコンピュータのメモリ
に入力する。次にステップb2において、半導体デバイ
スの分割点配置を決定すると共に、ステップc2でバイ
アス電圧■を入力する。次に電位の初期試行値ψ0をス
テップd2で与え、ステップe2において時間積分開始
のための初期時間t1を定める。
次にステップf2において、ψ1を計算する。
ψ1は次式で与えられる。
ψ1(M、N)=ψ’(M、N) +δt・λ(M、N) X ([1/hX’(M)] ×([ψ’(N+1.N)−ψ’(M、N)]/hX(
M’)−[ψ’(M、N)−ψ’(M−1,N)/hX
(M’−1))+[l/by’(N)コ X([ψ’(M、N+1)−φ’ (M、N)]/ h
 yOty’)−[ψ’(M、N)−ψ0(M、N−1
)]/hy(M′−1))+ρ(M、N)/ε)   
     ・・・(29)式(29)に従って右辺の値
をすべての点1≦M≦K、1≦N≦Lについて求め、こ
れらをψ1(M、N);l≦M≦に、1≦N≦Lに等し
いとおく。これによって時間軸上の積分が1ステップ進
行したことになる。
次にステップg2において、変量の変化分の絶対値1ψ
1(M、N)−ψ’(M、N)lを全点について求め、
これらの全てが所定の誤差限界より小さいか否かをチエ
ツクする。
もしデバイス空間の中に1点でも誤差限界より大きな変
化を生じた点があれば、ステップh2において、先に求
めた修正値ψ’(M、N)を新な試行値とみなし、これ
らをψ′5(M、N)に等しいとおき、更に時刻t1を
toとして、前述と同じ要領で更に時間軸上の積分計算
を行う。
もしすべての点で変量変化の絶対値が誤差限界を下まわ
ったならば、定常解が得られたものとみなして計算を終
了する。その結果得られた解は、(21−3)において
、式の左辺の時間微分項がゼロになるようなものである
から、f◆(M、N)=O;1≦M≦に、1≦N≦Lが
威り立つ。このことは即ち、方程式■あるいは方程式(
26)の解が求まったことに他ならない。
なお、上記において時間軸上の積分を実行する際に、未
知変量ψ(M、N)の変化の絶対値1ψ1(M、N)−
ψ’(M、N)lが小さすぎると、計算過程の安定性は
よいものの、時間tが経過してもψ(M、N)はなかな
か真の解に到達できない。この反面、もし上記の変化の
絶対値が大きすぎると。
計算過程が不安定となり、時間tの経過に伴ってψ(M
、N)の振動または発散を生じるから、真の解が求まら
ない。
本発明で決定法を示す空間電荷の関係λ(M、N)は。
このような変量変化を適度に生じさせるための調整因子
である。特に1本例のように半導体デバイスのポアソン
方程式で、かつ式(29)に示した2次元空間モデルの
場合、上記の条件を満たすようなλ(M、N)を次のよ
うに定める。先ず(28)において、変数ψをψ0+δ
ψ0で置き換えたのちδψについて線形化する。そして
、線形化した式について安定性を考える。ここでδψを
含まない項を定数として省略する。すると、 δψ1(M、N)=δt・λ(M、N)(Aδψ’(M
、N−1)十Bδψ’(M−1、N)+Cδψ’(M、
 N+1)+Dδψ’(M+ 1 、N)−Hδψ”(
M、N)−αδψ’(M、N))+δψ’(M、N)(
30−1) H=1/[hx(M’  1)hx’(M)]]+/[
hx(M’)hx’(M)] + 1/[hy(N’   1)hy’(N)コ+ 1
/[hy(N’)hy’(N)コα=(qθnl/ε)
× [exp(−θψ’(M、N)) +exp(θ(ψ0(M、  N)−V))コ・・・ 
(30−6) (30−7) 以上をまとめてベクトルの形で書くと ψ1=Aψ          ・・・(30−8)に
なる。
ここでG erschgorinの定理を利用すると、
安定性の条件、つまり誤差伝播行列への固有値の絶対値
が1以下であるという条件は、G erschgori
nの定理で示される円板群の中心座標は実数であるから
、円板群の中心は実軸上にあるため、実軸でのみ考えて
、次の2つの式が満たされれば良い。
1−λ(M、N)・δt(H+α) −λ(M、N)・δt−H>−1・・・(30−9)↓
−λ(M、N)・δt(H十α) +λ(M、N)・δt−H<1   ・・・(30−1
0)上記のうち(30−1,0)は−λ(M、N)・δ
t・αくOとなり自明であるから、(30−9)の不等
式が安定性条件を与える。すなわち(29)が安定であ
るためには、時間増分Δtと関数λを、空間刻みHと比
線形項の大きさαの関数として次式によりきめればよい
ここで、空間刻みHは、場所のみの関数で時間には依存
しないのに対し、非線形項αはψを含むから場所・時間
の関数である。従ってλは結果的に場所と時間の関数に
なる。
以上の議論を1次元、2次元に適用した場合、変化する
のはHの表示式のみである。また、差分法以外の離散化
方法(有限要素法、有限体積法など)でも、以上のλの
決定法の議論はそのまま適用できる。
実際に利用する場合には、式(30−11)の右辺の値
より少し小さめにλ・δtをきめるので、そのためのパ
ラメータω(ωは1以下の1に近い正数)を利用し以下
のように定義する。
以下、式(30−12)の意味を定性的に説明する。
一般に半導体デバイスの内部で不純物濃度が大きい領域
では電子、正孔密度nePのいずれか一方が不純物濃度
とほぼ相等しく、空間電荷中性条件が保たれる。この場
合αは、Hおよび分子の2に比べて非常に大きいので、
λ(M、N)・δtは非常に小さい。の結果、変量変化
1ψ1(M、N)−ψ’(M、N)l  もまた非常に
小さい。これに対して、不純物濃度が比較的小さく、空
乏層が形成されやすい領域では、αはHと同程度か、ま
たはHに比べて無視できる程度に小さい。その結果λ(
M、N)・δtは比較的大きく、従って、変量変化も比
較的大きい。
以上の理由により、計算開始のための初期条件として、
変量ψ(M、N)に対し、デバイス中の至る所で空間電
荷中性条件を満足するような値を与えれば、時間tの経
過と共に低濃度領域では大きな変量変化が生じて、空乏
層の形成が促進され、変量ψ(M、N)は真の解に向か
って収束することになる。
この計算を通常の如く大形計算機を用いたディジタル計
算により実行することは勿論可能であるが、他に、電子
回路を応用することにより、その回路の時間応答(過渡
現象)が定常状態に達したならば、その状態がすなわち
所定の方程式の解に対応するような装置を構築すること
が可能である。
この点については以下に本発明の装置として説明する。
第1の実施例の方法を実行する装置について説明する。
このような装置を組み立てるには、N丁個の論理セルの
各々に付随したアンプが増幅利得λiを有するように構
成する。ここでN丁は、連続系に属する原方程式をコン
ピュータを用いて解くために、差分法、有限要素法など
の近似解法に基づき、原方程式を離散系に置き換えた場
合のメツシュの分割点の総数である。各アンプは個々の
実際問題に十分対応可能な程度の大きな増幅利得を有す
るように設計する。このとき、利得は(3〇−12)に
示されるように、入力量から加算器/乗算器/除算器を
用いて決定されるものとする。全回路網で1つ決定され
ている(30−12)のパラメータωを調整するつまみ
又はコントローラを備えるとする。
ここで利得を計算する式(30−12)は、α又はHの
値によって区分的に近似式を用いることも含める。また
、利得は入力量から回路をもって決定されるものを含む
ただし、問題により増幅利得は1より小さいこともあり
得るので、この際には、アンプは実際上減衰器となるが
、このような場合も包括されるものとする。
半導体デバイスモデリングにおける、電位と空間電荷の
関係を表すポアソン方程式をコンピュータにより解析す
る方法について具体的に実施した数値計算の結果を示す
。計算対象は第4図に示すような不純物分布・寸法をも
つpn接合を持つデバイスである。これを3次元問題と
して解析する場合は20 x 26 x 42メツシユ
(21840自由度)、2次元解析の場合そのx−z平
面による切断面を20xメツシユ(840自由度)を採
用する。ゼロバイアスでの計算の試行値は、次のように
与えている。
ここで本発明をその一部として含む方法において、本発
明が述べたような方法で空間電荷の関係λを与えた時の
陽的反復の回数と収束の状態(3次元)を表1と第5図
(a)〜(e)に示す。ここで誤差Wは、 W=關δψ/(ψ0+δψ)Il− とし、これが1.E−8になるまで反復を繰り返すとす
る。結局、 1)ωが小さすぎると収束に要する回数が多くなる。ω
が大きくなるにつれ収束は早くなるが。
太きすぎる(ω>0.9 ”)と急激に逆に収束しにく
くなる。
2)ω<1.0の場合には反復の初期にはWに大きい変
動が見られるものの、比較的早期にこのパターンから脱
出して収束はほぼ単調になる。
3)ω=1.0の場合にはWが小さくなる方向であるが
、収束にいたらない。
4)ω〉1.0では収束に向かわない。またWの値に不
規則な振動がある。
が分かる。この場合、収束が最も速いのはω:0.9の
ときである。
表工 収束に必要な反復回数(3次元、ゼロバイアス)
計算対象が2次元、ゼロバイアスの場合の結果は表2.
第5図(g)のようになる。収束の特性等については3
次元、ゼロバイアスの場合と同様である。この場合、最
も収束の早いωの値は、ω=0.88であり3次元の場
合と若干ずれている。この表から、腸内反復では、ωを
どの様に選ぶかが計算時間に効くが、はぼω=0.9程
度にすればωがこれにより小さめにずれた場合でも収束
回数の変化は小さいから、事実上問題ない。
表2 収束に必要な反復回数(2次元、ゼロバイアス)
次に、従来の陰解法を利用した方法と、本発明をその一
部として含む方法において、本発明が述べたような方法
で空間電荷の関係を与えた時との計算時間の比較につい
て述べる。比較は2次元、3次元のゼロバイアスの時の
計算を使用した。従来の陰解法ではニュートン法により
非線形方程式を解いており、その際大型線形連立方程式
解法としてはガウスの消去法/BCG法lCR法を利用
している。表3に結果を示す。これより2次元、3次元
の計算に於いて、本発明をその一部として含む方法は従
来法に比べて2〜4倍高速であることがわかる。この比
較を計算精度的に見ると、ニュートン法による方法は初
め誤差が大きくても収束し始めると急速に収束する。そ
れに対して腸内反復では、比較的緩慢に解に近付いてい
く。従って収束判定の許容誤差Wを大きくする(例えば
1.E−4)と更に腸内反復が有利になる。
表3 計算時間の比較 次に本発明をその一部として含む方法による逆バイアス
計算をした結果について述べる。図でvRを1vから2
00Vまで順次上げた。電圧をあげた時の計算の試行値
は、その−段階前のバイアス電圧v1での解とかける電
圧の差V2−Vlとをもとにして次ように決めている。
第6図に逆バイアス計算での残差と腸内反復回数の関係
を示した。電圧が上がると収束に要する反復回数が増加
するものの、いずれの場合も収束し解が得られた。これ
らの計算結果から逆バイアス計算にも本発明をその一部
として含む方法が利用できることが示された。
本発明の第2実施例に係る半導体デバイスの動作解析法
における調整因子の決定法について述べる。
本発明では、その1部として含む方法では方程式(8−
1)、 (8−2)、■)の解を求めるにあたり、これ
らを時間微分項を含む、つぎの形におきかえる。
d p (M、N)/ d t =−λp(M=N)f
p(M、N)・・・ (21−1) d n (M、N)/d t =λn(M、N)fn(
M、N)・・・(21−2) dψ(M、N)/d t =−λφ(M、N)f◆(M
、N)・・・ (21−3) ただし各式の右辺のfP、fn、fφは次式のとおり定
義するものとする。
fp(M、 N)=(1/q) ([JPX(M)J 
px(M  1 )]/ h x’ (M))+(1/
q) ([Jpy(N) J py(N−1)]/ h y’ (M))+U(M
、 N)    ・・・(22−1)fn(M、 N)
=(1/(I) ([Jnx(M)−J nx(M−1
)]/ h x’ (M)十〇 / q ) ([J 
ny(N)J ny(N−1)]/ b、 y’ (M
))+U(M、 N)    ・・・(22−2)fφ
(M、N)  =([1/hX’(M)]×([ψ(M
、N)−ψ(M、N)コ/hX(M)−[ψ(M、N)
−ψ(M−1,N)コ/ h x(M−1))+[1/
hy’(N)] ×([ψ(M、N+1)−ψ(M、N)]/h y(N
)−[ψ(M、N)−ψ(M、N−1)]/hy(N−
1))+(q/ε)[r(M、N)+p(M、N)−n
 (M、 N)]  ・・・(22−3)再び(21−
1)〜(21−3)にもどり、各式の左辺の時間微分項
を差分近似する。この際、時間軸上に有限個の分割点を
設け、旧時刻の値は上つきの数字O11部刻の値は上つ
きの数字工で表わすことにする。その結果つぎの各式が
得られる。
p’(Me N)=p’(Me N) −δtλPCM、 N)fP。(M、 N)(23−1
) nl(M、N)=n’(M、N) 一δtλn(M、N)f、’(M、N)(23−2) ψ1(M、N)=ψ’(M、N) −8t λ、(M、N)f、a(M、N)・・・(23
−3) ただし、1部M≦K、工≦N≦Lとする。
以下、第7図のフローチャートを参照して説明する。本
方法をその1部として含む方法においては、まず計算を
スタートするにあたって、ステップalにおいて、半導
体デバイスの構造、不純物データをコンピュータのメモ
リに入力する。次にステップb1において、半導体デバ
イスの分割点位置を決定すると共に、ステップC1でバ
イアス電圧Vを入力する。次に基本変量p(M、N)、
n(M、N)、ψ(M、N)の初期試行値p’(M、N
)。
n ’ (M 、 N ) 、ψ’(M、N)をステッ
プd iで与え、ステップe1において時間積分開始の
ための初期時間t1を定める。
次にステップf1において、式(23−1)〜(23−
3)に従って各式の右辺の値をすべての点1≦M≦K、
1≦N≦Lについて求め、これらをp’(MyN)−n
l(MtNL ψ1(M、N); 1部M≦K、1≦N
≦Lに等しいとおく。これによって時間軸上の積分が1
ステップ進行したことになる。
次にステップg1において、各変量の変化分の絶対値l
 p”(MtN)−p’(MtN) l t I nl
(M−N)−n’(M、N) l 、 lψ”(M、N
)−ψ’(M、N)lを全点について求め、これらの全
てが所定の誤差限界により小さいか否かをチエツクする
もしデバイス空間の中に1点でも誤差限界より大きな変
化を生じた点があれば、ステップh1において、先に求
めた修正値p ’ (M r N ) + n 1(M
 ?N)、ψ1(M、N)を新な試行値とみなし、これ
らをp’(M、N)、n’(M、N)、ψ’(M、N)
に等しいとおき、更に時刻t1をtoとして、前述と同
じ要領で更に時間軸上の積分計算を行う。
もしすべての点で各変量変化の絶対値が誤差限界を下ま
わったならば、定常解が得られたものとみなして計算を
終了する。その結果得られた解は、(21−1)〜(2
1−3)において、各式の左辺の時間微分項がゼロにな
るようなものであるから、f p(M 、 N)” O
、f n(M、 N)= 0 、 f +CM、 N)
=O;1≦M≦に、1≦N≦Lが成り立つ。このことは
即ち、方程式(8−IL (s−2)および■)の解が
求まったことに他ならない。
この方法における空間電荷の関係λP(M、N)、λn
(M。
N)、λφ(M、N)の決定方法は、すでに第1の実施
例で述べたことと、同じように出来る。つまり線形化し
、下記(23−4)になり、その誤差伝播行列への固有
値が複素平面上の単位円の中にすべて含まれるという条
件からλ□λ。、λφを決定する。
〔発明の効果〕
以上に示した空間電荷の関係または増幅利得を決定する
方法を利用することで、この空間電荷の関係または増幅
利得をその一部として含む解析方法および解析装置が効
率良く実現できる。そして、この空間電荷の関係または
増幅利得その一部として含む解析方法、および解析装置
は、従来の大型の行列方程式を解いて行く方法に比べて
非常に効率が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は半導体デバイス空間のメツシュ分割を示す図、
第2図は電子・正孔の輸送方程式およびポアソン方程式
からなる連立方程式系を離散化したものを行列・ベクト
ルで示した図、第3図は本発明の第一実施例に関わる半
導体デバイスの動作解析法を示すフローチャートを示す
図、第4図は、本発明の第一実施例に関わる半導体デバ
イスの1つ目の計算実例の解析対象を示す図、第5図は
本発明の第一実施例に関わる半導体デバイスの1つ目の
計算実例の収束挙動を示した図、第6図は本発明の第一
実施例に関わる半導体デバイスの計算実例2つ目の計算
実例である逆バイアス計算の収束挙動を示す図、第7図
は第二実施例に関わる半導体デバイスの動作解析法を示
すフローチャートを示した図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半導体デバイスモデリングにおける、電位と空間
    電荷の関係を表わすポアソン方程式をコンピュータによ
    り解析する方法において、前記ポアソン方程式を時間微
    分項∂ψ/∂tと感度係数λを含む下記(a)式に置き
    換え、 ∂ψ/∂t=λ_ψf_ψ・・・(a) 半導体デバイスの分割点配置(M、N)を決定すると共
    に、感度係数λにも前記半導体デバイスの物理的特性に
    合致した適正な空間位置依存性を与えて、上記(a)式
    を下記の(b)式に変換し、∂ψ(M、N)/∂t=λ
    (M、N)×f_ψ(M、N)・・・(b)上記(b)
    式を線形化し、時間について離散化し、且つ空間位置依
    存性をまとめてベクトル表示した下記式(c)式∂ψ_
    t_+_d_t=A∂ψ_t・・・(c)における誤差
    伝播行列への固有値が1より小さくなるように感度係数
    を決めて時間積分することにより、前記ポアソン方程式
    の解を求めることを特徴とする半導体デバイスの動作解
    析法。
  2. (2)半導体デバイスモデリングにおける、電子、正孔
    の輸送方程式およびポアソン方程式からなる連立方程式
    系をコンピュータにより解析する方法において、前記連
    立方程式系を、時間微分項dp/dt、dn/dt、d
    ψ/dtと感度係数λ_p、λ_n、λ_ψとを含む下
    記(a)、(b)、(c)式に置き換え、 dp/dt=λ_pf_p・・・(a) dn/dt=λ_nf_n・・・(b) dψ/dt=λ_ψf_ψ・・・(c) 半導体デバイスの分割点配置(M、N)を決定すると共
    に、感度係数λ_p、λ_n、λ_ψにも前記半導体デ
    バイスの物理的特性に合致した適正な空間位置依存性を
    与えて、上記(a)、(b)、(c)式を下記の(d)
    、(e)、(f)式に変換し、 dp(M、N)/dt=−λ_p(M、N)×f_p(
    M、N)・・・(b)dn(M、N)/dt=λ_n(
    M、N)×f_n(M、N)・・・(e)dψ(M、N
    )/dt=λ_ψ(M、N)×f_ψ(M、N)・・・
    (f)上記(d)、(e)、(f)式を線形化し、時間
    について離散化し、且つ空間位置依存性をまとめてベク
    トル表示した下記(g)式 ▲数式、化学式、表等があります▼…(g) における誤差伝播行列Aの固有値が1より小さくなるよ
    うに感度係数を決めて時間積分することにより、前記連
    立方程式系の解を求めることを特徴とする半導体デバイ
    スの動作解析法。
  3. (3)所定の物理現象を表わす単一の方程式または連立
    方程式f(x)=0をコンピュータにより解析するに際
    し、前記方程式を時間微分項 dx/dtと感度係数λとを含む下記(a)式に置き換
    え、 dx/dt=λf(x)…(a) 感度係数λに前記物理現象に適した値を与えて、前記(
    a)式を線形化し、時間及び物理量について離散化しベ
    クトル表示した下記(b)式 dx_t_+_d_t=Adx_t…(b)における誤
    差伝播行列Aの固有値が1より小さくなるように感度係
    数を決めて時間積分することにより前記方程式の解を求
    めることを特徴とする所定の物理現象の解析法。
  4. (4)半導体デバイスモデリングにおける、電位と空間
    電荷の関係を表わすポアソン方程式を時間微分項と感度
    係数を含む微分方程式δψ/δt=λ_ψf_ψに置き
    換えて解析する装置において、前記装置は、単数または
    複数のm個の論理セルと、前記各論理セルに結合し調整
    可能な増幅利得λ_iを有するm個のアンプまたはこれ
    と等価な乗算器と、前記各論理セルに対してネットワー
    ク状に設けられ前記装置内の過度現象が定常状態になっ
    たことを検知する検出手段とからなり、且つ過度現象に
    おける特定時点での誤差の誤差伝播行列の固有値が1よ
    り小さくなるように増幅利得λ_iを決めることを特徴
    とする半導体モデリングに使用する装置。
  5. (5)半導体デバイスモデリングにおける、電子、正孔
    の輸送方程式およびポアソン方程式からなる連立方程式
    系を時間微分項と感度係数とを含む下記微分方程式dp
    /dt=−λ_pf_p、dn/dt=λ_nf_n、
    dψ/dt=λψfψに置き換えて解析する装置におい
    て、前記装置は、単数または複数のm個の論理セルと、
    前記各論理セルに結合し調整可能な増幅利得λ_iを有
    するm個のアンプまたはこれと等価な乗算器と、前記各
    論理セルに対してネットワーク状に設けられ前記装置内
    の過度現象が定常状態になったことを検知する検出手段
    とからなりかつ、過度現象における特定時点での誤差の
    誤差伝播行列の固有値が1より小さくなるように増幅利
    得λ_iをきめることを特徴とする半導体モデリングに
    使用する装置。
  6. (6)所定の物理現象を表わす単一の方程式または連立
    方程式系f(x)=0の解を求める計算を微分方程式d
    x/dt=λf(x)の積分問題に置き換えて実行する
    ように組み立てられた解析装置が、時間軸上の積分プロ
    セスを実行するアナログ計算実行部と、計算途上で係数
    行列λの大きさを個別に調節、適正化する手段とを有し
    かつ、過度現象における特定時点での誤差の誤差伝播行
    列の固有値が1より小さくなるように感度係数をきめる
    ことを特徴とする所定の物理現象のモデリングに使用す
    る装置。
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