JPH0324174Y2 - - Google Patents

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JPH0324174Y2
JPH0324174Y2 JP1986160166U JP16016686U JPH0324174Y2 JP H0324174 Y2 JPH0324174 Y2 JP H0324174Y2 JP 1986160166 U JP1986160166 U JP 1986160166U JP 16016686 U JP16016686 U JP 16016686U JP H0324174 Y2 JPH0324174 Y2 JP H0324174Y2
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JP
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femoral head
calcium phosphate
fiber mesh
stem
artificial hip
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JP1986160166U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、手術時に股関節を補綴するために
使用する人工股関節の改良に関する。
(従来の技術) 従来、人体に使用される人工股関節は、骨頭球
又はステム部がステンレス鋼、コバルト−クロム
−モリブデン系合金などで一体成形され、セメン
トを用いて大腿骨中に嵌合、固持するものが一般
的であるが、さらに十分な精密度を得るため骨頭
球のみを結晶アルミナによつて形成したもの(特
開昭60−182945)がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来のものにおいて、金属
によつて骨頭球やステムを一体成形する場合、接
合部となる骨頭球の真球度が10μ程が限度であ
り、そのため回転するとき偏心や異常摩耗がおこ
りやすく、また骨頭球の表面状態においても、微
小突起が存在するため、上記微小突起によつて、
骨頭球が嵌合される合成樹脂のソケツト部の表面
を摩耗させてしまう原因となる。さらに、金属に
よつて一体成形される人工股関節の問題に対処す
るため、結晶アルミナによつて骨頭球を形成した
場合では、セラミツクのもつ耐衝撃性、つまり機
械的強度上の不利のため、適度な大きさを保持す
ることで強度を確保しなければならず、このため
骨頭球を嵌合するソケツトもそれに伴つて大きく
なり使用できる場所がきわめて限定されるもので
ある。そこで、この考案は、強度又は精密度が向
上させやすく、生体親和性の高いセラミツクを骨
頭球に用い、ステムにもニツケル、クロム、コバ
ルト等過敏性の患者に有害な成分あるいは、アレ
ルギ、発癌因子等の有毒性の皆無なチタン合金を
使用し、上記ステムにも骨形成能力をもつように
し、併せてリン酸カルシウム塩の付着を効率的に
しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) そのために、骨頭球を具えるチタン合金のステ
アよりなる人工股関節において、ステム表面にリ
ン酸カルシウム塩を被覆するポーラス状のチタン
のフアイバーメツシユパツドを設け、上記リン酸
カルシウム塩の被覆層との間にCaO−P2−O5
TiO2系の結晶化ガラスを介してなるものである。
(作用) 以上の構成を具えるので、骨形成を促進するリ
ン酸カルシウム塩を結晶化ガラスを介して被覆す
るフアイバーメツシユパツドがステム表面に設け
られているので、被覆層の接着が良好であり装着
時に骨形成を促し、生体親和性を向上させること
ができる。
(実施例) この考案を図に示す実施例により更に説明す
る。1は、この考案の実施例である人工股関節で
あり、この人工股関節1は、一端にジルコニアよ
りなる骨頭球4と、このチタン合金のステム2の
骨頭球2が嵌合、保持されるソケツト7によつて
構成されている。なお、上記骨頭球4を特に、ジ
ルコニアにより形成することによつて、強度を高
め、これを小型化することができる。そして、チ
タン合金のステム2表面に一部もしくは全表面に
わたりチタンのポーラス状フアイバーメツシユ層
3を設け、これに、リン酸カルシウム塩(例えば
水酸アパタイト、T.C.P単味又は各々混合物、こ
れらを多量に含有するアパタイトセラミツクを含
む。)を被覆又は含浸する。
上記ステム2の骨頭球4は、上記リン酸カルシ
ウム塩を含浸するチタンのポーラス状フアイバー
メツシユよりなる表面材5とH.D.P(ハイデンシ
テイポリエチレン)の内面材6からなるソケツト
7内に回動自在に嵌合、保持される。8は人体の
腰の骨部分を示す。
そして、骨形成能力を有するリン酸カルシウム
塩等がチタンのポーラス状フアイバーメツシユ上
をCaO−P2O5−TiO2系の結晶化ガラスを介して
被覆するパツト材3であるから、その結晶化ガラ
ス表面の凹凸により、上記リン酸カルシウム塩等
の被覆材がより容易にしかも確実にパツド材3上
に接着しやすくなるものである。こうして、この
考案の人工股関節1を人間の体内に挿入したと
き、その生体親和力が著しく向上するものであ
る。
(考案の効果) 以上のとおり、生体親和性に含むフアイバーメ
ツシユパツドを設けたチタン合金のステムと強度
のある例えばジルコニアの骨頭球は、生体親和性
を向上させつつ、骨頭球を小型化できると共に、
ソケツトも小型化することが可能となり、適用範
囲を十分に拡大することができ、しかも、結晶化
ガラスを介してなるから、フアイバーメツシユ上
にリン酸カルシウム等を容易、確実に被覆できる
優れた効果をもつものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例の人工股関節の一
部断面図である。 1……人工股関節、2……ステム、3……パツ
ド材、4……骨頭球、5……表面材、6……内面
材7……ソケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. チタン合金よりなるステム表面にリン酸カルシ
    ウム塩を被覆させたポーラス状チタンよりなるフ
    アイバーメツシユパツドを具え、上記フアイバー
    メツシユパツド上に、CaO−P2O5−TiO2系の結
    晶化ガラスを介してリン酸カルシウム塩を被覆
    し、端部に骨頭球を設けてなる人工股関節。
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JPS6365417U JPS6365417U (ja) 1988-04-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6096247A (ja) * 1983-07-08 1985-05-29 ツイマ− リミテツド 骨格移植体
JPS61106149A (ja) * 1984-08-31 1986-05-24 ブリストルーマイヤーズ スクイブ カンパニー 骨組織凝着促進部材,骨植込み部材および製法

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